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戦争法案を強行した戦犯たち〜手を貸したのはこいつらだ! 今回の戦争法案強行に協力した筆頭は、何と言っても公明党だ。 アベ暴政のブレーキ役どころか、アクセルと化して突き進み、立憲主義と民主主義の蹂躙に手を貸した。おかげで創価学会の信者から大不信と猛反発を買う結果になった。戦争法案への疑念には耳を貸さぬが、軽減税率についてはうるさく自民党に注文をつけている。やはりイノチよりカネが大事な現世利益の集団だ。よく学会員は名誉会長の信念とは違うと言うが、何でもこのセンセイの鶴の一声で決まるのに、最後まで何も言わなかったところ見ると、「人間革命」の平和理念も怪しいもんだ。信者のみなさん、「自民に天罰、公明に仏罰を」の気持ちでどうぞ仲間を折伏してください。これに優るとも劣らぬ貢献をしたのはNHK政治部。さっそく自民党が「受信料の義務化」を言い出しているところを見ると、論功行賞であることは明白だ。(牧子嘉丸のショート・ワールド) 続き *写真=NHK包囲デモ(8月19日) 「アバアベ(安倍打倒)ソング」も登場〜パリで安保法案「強行採決」抗議アクション 日本の安保法案の強行「採決」後にパリでは9月20日(日)につづき、27日(日)も在仏有志によって、日本と海外各地の市民運動に連帯し、平和憲法と民主主義の擁護を訴え、安倍政権に抗議する集会が行われました。9月20日は、21日の「国際平和デー」に際したパリ20区でのデモ行進・集会(フランスの反戦団体「平和運動」などが主催)にSOLIDA Paris(Solidarité, Liberté, Démocratie en Asie、アジアの平和と民主主義を求めるパリ市民の会)も20人ほど加わり、日本の状況を訴えました。9月27日(日)の中心部シャトレ広場での集会には、9月12日と同様に約70人の在仏日本人や韓国人、フランスの市民が集まりました。この日はニューヨークでも合唱された「アバアベ(安倍打倒)ソング」のほか、日本のミュージシャンによるボブ・ディランの「風に吹かれて」、福島のための自作の歌も披露されました。(飛幡祐規) 報告 *写真=9月20日のアクション(左下が筆者) 歩く人が多くなると、初めて道ができる〜戦争法に反対するたたかいの経過と展望 2015年9月19日未明、国会の正門前と衆参議員会館前に結集した多数の市民が叫ぶ「戦争法案廃案!」のコールのなか、参議院本会議で安倍政権と与党自民党・公明党などによる戦争法制の強行採決が行われた。この暴挙は、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」をはじめとする人びとの、 1960年の安保闘争以来といわれる8月30日の国会周辺12万人の結集と全国1300カ所以上での行動を頂点に、9月10日から18日にかけて連日数万 の市民が国会を包囲するというかつてない民衆運動の高まりの中で行われた。時はあたかも9月18日の日付変更ラインを超えたばかりの未明である。丸84年前の1931年のこの日、中国奉天(現瀋陽)郊外の柳条湖で、日本の関東軍 が南満州鉄道の線路を爆破し、15年戦争の戦火を開いた。15年戦争の敗戦によって、日本国憲法第9条を含む平和憲法を獲得し、ふたたび海外で戦争を行わないと決意したこの国が、同じ日に憲法違反の戦争法を制定するというのは何と皮肉な歴史の符合であることか。(高田健) 続き *写真=高田健さん、9月19日未明(議員会館前) マイナンバー制度の見直し求める全国運動が始まる!〜10.3集会デモへ 10月5日に個人番号と法人番号が付番されるが、年金データ流出や消費税軽減策への個人番号カード使用案などで、多くの人たちがこの制度への疑問や批判を強めている。共通番号いらないネットなど、マイナンバー制度に反対する市民、労働者が集会とデモ、そして全国キャンペーン運動を始めた。当面は、10月3日(土)午後2時からの渋谷宮下公園での集会とデモだ。戦争体制と密接不可分なマイナンバー制度に反対する人は、自分のメッセージや衣装などで、その意志をアピールしよう。(白石孝) 詳細 *10.14レイバーネットTVで「マイナンバー」を取りあげます 「9.16国会前弾圧事件」全員が釈放される!〜デモの萎縮ねらった不当逮捕 9月16日、異常な警備体制が敷かれた安保法案反対の国会前集会では、13人が公務執行妨害の容疑で逮捕された。7人はすでに釈放されていたが、9月25日、留置10日目にして、やっと残る6人が釈放された。当日、夕方6時から東京・豊島区勤労福祉会館で、「解放を喜び祝う集会」が開かれた。当事者4人が登場すると、会場からは「やったー」「よかった」などの声が湧き上がった。愛宕署に留置されていたAさんは、スクラムを組んでいて機動隊に引き抜かれ、逮捕時にひどい暴行を受けた。また、高輪署に留置されていたBさんは、シールズのステージを見ているとき、いきなり背後から引きずられてつかまった。その時着ていたビニールの雨合羽を見せてくれたが、中央部分が大きく裂けていた(写真)。6人の中には、安保法案成立阻止でハンストを行った学生ハンスト実行委員会のメンバーが2名含まれていた。(佐々木有美) 続き・記者会見動画(33分)・田中龍作ジャーナル・総がかり行動「抗議声明」・日刊ゲンダイ「横暴捜査」・経過とまとめ(園良太) 「史上最悪の人間が首相!わたしたちの恥」〜9.25金曜行動レポート 9月25日、安保法案が成立?してから最初の金曜日。しとしとと朝から雨が降りつづいていた。今夜は国会周辺のデモは中止かもしれないと思いながら官邸前の階段を上りはじめると、「原発反対」の大きな声がきこえてきた。やってるな! 人々は雨の中、傘や雨ガッパ姿で叫んでいた。コールがシールズ調になっているのがおかしかった。よくみかける90歳前後のおばあさん、斉藤美智子さん(写真)は、きょうもスピーチで訴えていた。「アベさん、どうしてこんな史上最悪の人間が首相に居座っているのか、わたしたちにとって恥以外の何ものでもありません」。彼女のエネルギーには舌をまく。「福島を返せ」と大書したプラカードを掲げた人やホラ貝を吹く人もいた。(木下昌明) 続き・動画(10分) ホンダのインドネシア法人で深刻な労組弾圧〜支援・連帯要請とどく ホンダのインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダ・プロスペクト・モーター(以下、HPM 本社:ジャカルタ 社長:内田知樹)で新しく労働組合を結成しようとしたところ、会社側と既存の御用労組により深刻な妨害を受けています。以下は、労組側から受け取った経緯に関する文書の翻訳です。「私たちはPTホンダプロスペクトモーター・カラワン(以下 PT. HPM)の工場で1999年から働いている労働者です。以前、私たちがこの会社で働き始めた時には、私たちは強制的にインドネシア金属・電子・機械労連PTホンダプロスペクトモーター支部(以下 SPSI LEM PT. HPM)に加入させられていました。SPSI LEMの組合員のほとんどは加入の書類を書いたことはありませんでしたが、本人の意思確認もなく自動的にSPSI LEM PT. HPMの組合員になっていたばかりでなく、会社は組合費を毎月の給与から天引きしていました」(レイバーネット国際部) 続き *写真=新労組を結成したインドネシアのホンダ労働者 憲法違反の「戦争法」を発動させるな!〜「総がかり」国会前に5000人 「また雨か」。総がかり行動の「戦争法案反対木曜行動」はこの日9月24日で19回目。5月21日から5ヶ月間の連続行動だった。雨の日が多かったが、参加者はすっかり慣れてしまった。インチキ強行採決を許さず、「戦争法」の発動を阻止すべく集まった約5000人は、元気に怒りの声を上げた。1回目からほぼ毎回参加しているMさんはがん患者で、杖をつきながらこの日も来ていた。記者の質問に「法案通ったらなおさら早く安倍を辞めさせないと。犠牲者が出てからでは遅い。取り返しがつかない。これからがもっと大事になる」と行動を続ける決意を語ってくれた。シールズの若者も「強行採決の時はがっかりして涙が出ると思ったら違った。絶望ではなくむしろ希望を感じた。運動が広がり、再びこの国に民主主義が目を覚ましたからだ」とアピールした。また野党4党も発言し「廃止」に向けて連携していくことを明らかにした。(M) 写真速報・動画(7分) 組合つくって声をあげよう!〜「レイバーネットTV」怒りと笑いと連帯と 有給を取得しただけで解雇された外国語教師、スレイマン・ブルキッチがつくったレイバーネットTV「やられたら やりかえせ! When hit, hit back!」が、9月23日放送された。「尊厳が傷つけられた。それでついに立ち上がった。闘いは楽しい。友達ができるし、連帯できる。我慢するのはやめよう!」とスレイマンさん(左)は熱弁。「アリさんマークの引越社」の実態を語ったのは西村さん(右)。仲間づくりをさせないために「酒を飲むな」「3人以上で麻雀するな」という就業規則まである「引越社」。裁判を起こした西村さんに対して会社は、「罪状」を書いた手配書を全社員に配布した。異常を通り越した超ブラック企業に「負けてたまるか」と西村さんは挑む。「集まる場所をつくるのがたたかいの第一歩」と語るのは全国一般なんぶの中島由美子さん。熱い討論の結論は「組合つくって声をあげること」だった。初のオープンチャンネルは、怒りと笑いと連帯に溢れた番組となった。(M) 写真速報・放送アーカイブ(69分) *写真=たたかう二人はすっかり意気投合 原発と戦争法を吹き飛ばせ!〜代々木公園に2万5千人 9月23日、「さようなら原発、さようなら戦争全国集会」(東京・代々木公園 主催:「さようなら原発」一千万署名市民の会)が開かれ、25000人が集まった。現地福島県からも多くの人が参加した。郡山市からは、「戦争させない・9条壊すな!県中県南集会準備会」がよびかけたバスツアーで40名が上京した。同準備会事務局長の前田文子さん(福島県教職員組合郡山支部書記長)は、「この間政党の垣根をこえた取り組みをつみあげてきた。闘いが決して終わったとは思っていない」と語った。また震災まで農業を営んできた郡山市在住の木元秀雄さんは、「震災以降何も農作物を作っていない。このような脱原発のとりくみには100パーセント参加してきた」と口調に怒りを込めた。(湯本雅典) 報告・動画(3分45秒)・渡部通信 やられたらやりかえせ!When hit, hit back!〜レイバーネットTVで放送 9月23日(水)のレイバーネットTVは91回目ですが、今回初めて「オープンチャンネル」企画をお送りします。これは、視聴者の「あなたがつくるレイバーネットTV」です。この呼びかけにこたえて番組を用意したのは、自ら解雇され「ブラック企業」とたたかっている外国語教師スレイマン・ブルキッチさん。番組タイトルは「やられたらやりかえせ! When hit, hit back!〜ブラック企業との闘い方」で、スレイマンさん自身がキャスターを務めます。「アリさんマークの引越社」はじめ、番組にはさまざまなゲストが出演。「戦争法案」強行採決でアタマに来ているあなたも、職場で苛められているあなたも、スレイマン式「やられたらやりかえせ!」を見て元気になれるかも。ハプニング必至! 果たして生放送は無事終わるのか! ぜひご覧ください。(レイバーネットTVプロジェクト) 番組内容 *写真=番組のテーマ画像「1%が99%を踏みつける」 「日本の民主主義はまだこれから」〜さよなら戦争法案、神奈川で学生デモ 9月20日午後4時から横浜・山下公園石の広場で開かれた集会と、その後の桜木町駅までのデモに参加しました。神奈川県下にある大学に在籍する学生さんが開いた「さよなら、戦争法案。神奈川学生デモ」でした。「デモなど初めて」という素人さんを応援する組織もあったのでしょうけど、幟旗などは数本しかありません。個人がメッセージを書いて掲げているものなどは散見されます。その代り風船が用意されて、弁護士の腕章をつけた人が空気を入れていました。集会でスピーチした学生さん(写真)は、自分は1年間海外留学したけど、ヨーロッパではデモって普通。バス停の表示板に「デモがあるから遅れると」表示が出ると、待っている人は文句も言わずに別の交通機関の方へ向かう、と体験を語りました。日本の民主主義は、まだこれからなのではないかと、その女子学生は言っていました。(H・Y) 報告 悔しさを絶対に忘れず、また街に一緒に出よう!〜菱山南帆子さんの報告 私は今回のだまし討ちの「強行採決」を私は絶対に許しません。そして一連の行動の中での不当弾圧を許さず、不当逮捕された仲間の一刻も早い奪還を求めます。次は必ず「憲法9条明文改憲」が来ます。強行可決の瞬間、国会内外で一体となった響き渡る「憲法違反」のコール。「憲法違反!憲法違反!憲法違反!」国会を包み込む声の一体感の一種異様な光景でのコールをしながら、これから私たちに襲い掛かるであろう真っ黒な雲が立ち込める錯覚を覚えました。悔しいですが、落ち込むことはありません。またひっくり返せばいいことなのです。これだけの市民が立ち上がった。この悔しさを絶対に忘れず、また街に一緒に出よう! 厳しい闘いになります。さらに連帯を強め、この暗雲に共に立ち向かっていこう!(菱山南帆子) 報告・9.16国会前弾圧事件・9.24戦争法廃止!国会正門前大集会 *写真=8.30大行動でコールする菱山さん メディアをめぐる攻防〜もうひとつの「戦争法案」反対運動 憲法を投げ捨て「戦争する国」に大きく舵を切る「戦争法案」。この攻防は戦後史の行方を賭けたたたかいだった。ことし2015年の5.3憲法集会に3万人が集まり、反対運動の口火がきられ、5月〜9月までの大闘争となった。そして9月19日未明、インチキな強行採決と数の力でねじ伏せるように「戦争法案」は成立した。そのなかでメディアの果たした役割はきわめて重要だった。たたかいの半分は「メディア戦」だといってもいい。なかでもNHKが果たした世論誘導は犯罪的でさえあった。いっぽう反対運動の広がりをつくったのは、「東京新聞」「TBS報道特集」「テレビ朝日報道ステーション」「日刊ゲンダイ」などのマスメディアと民衆自身による「ネットメディア」だった。私はこの間、国会前デモをはじめ現場に足を運び「レイバーネット」に記事や動画を流し続けた。そこから見えたもの、感じたことを書いてみたい。(松原明) 続き・水島朝穂の直言「ただちに廃止法案を」 闘いは今からだ、これからだ〜9.20 吉祥寺ピースパレードに800人 反撃はすぐ開始された。9月20日(日)午後3時、快晴の東京・吉祥寺井の頭公園に幟をもった人々がぞくぞくと集まってくる。主催者による「あんな採決は無効です。きょうから戦争法廃止の闘いを はじめよう」というあいさつ。民主党菅直人、共産党宮本徹の両氏から国会の暴挙について報告。参加者のなかに九州から来た高校生がいて、「なぜこんなひどい政党に大人は政権をとらせたんでしょうか」と発言。このような事態を招いた大人の責任としても、戦争法廃止の闘いを続けねばと いう思いをあらたにする。3時半に三縦隊でパレードに出発。二番目のもっとも威勢の良い隊の先頭は、「魂のコーラーこと火焔瓶テツさんだ。連日連夜の議員会館前での抗議活動の疲れもみせず「戦争は何も生み出さない」「戦争、迷惑迷惑、大迷惑」とリズミカルな声をあげて行進した。(牧子嘉丸) 報告 戦争法の発動を許さない運動を!〜総がかり行動実行委員会の声明 9月19日、政府・与党は強行採決に次ぐ強行採決を重ね、日本を海外で戦争する国にする憲法違反の戦争法を成立させた。私たちは満身の怒りを込めて抗議する。一内閣の恣意的な憲法解釈の180度の転換よる戦争法は、それ自体、違憲・無効であり、立憲主義の大原則を否定するもので、断じて認めることはできない。私たちは、戦争法のすみやかな廃止を実現するため全力を尽くし、戦争法の発動を許さない世論と運動を発展させる。この間、全国数千か所での人びとの行動を背景にして国会正門前を連日埋めつくし、国会を何度も包囲した人びとの波は、暴走する政府・与党に立ちふさがる巨大な壁となり、政府・与党を大きく揺さぶり、窮地に追い込んだ。このエネルギーは、必ず戦争法の発動にストップをかけ、戦争法を廃止する力となろう。私たちは、この人びとの力を信じ、希望として、前進する。(「総がかり」声明より) 声明全文・9.16国会前弾圧声明 *写真=9.18国会前「総がかり行動」 香港雨傘運動とは何だったのか〜區龍宇さんの講演会開かれる 戦争法案(安保法制)が参議院を通過・成立した9月19日(土)午後、東京の四谷区民センターで「台頭する中国と香港雨傘運動 區龍宇(アウロンユ)さん出版記念の講演会」が開かれ、約50人が参加した。區龍宇さんは香港を拠点に活動する労働問題の研究者で、「チャイナ・レイバーネット」の編集委員。この日は香港の幹線道路を79日間にわたって占拠しつづけて「真の普通選挙」を求めて学生や労働者の新しい世代が中国政府・香港政府と対峙した「雨傘運動」から一周年にあたる。區龍宇さんは、昨年3月台湾で起きたひまわり革命、引き続き9月に香港で起こった雨傘運動は現在の台湾・香港・中国の現状を照らす運動として、香港雨傘運動の主役たちを分析した。(高幣真公) 報告 *写真=區龍宇(アウロンユ)さん 「悲壮感はない、怒りと憤りだ」〜議事堂を揺るがす「採決撤回!」のコール 「戦争法案」の参院本会議採決は野党の抵抗と4万人をこえる国会包囲の力で、9月18日中の採決を許さなかった。日にちをまたぎ終電がなくなっても、国会周辺には千人を超える人々がいた。そして「野党ガンバレ」の声を上げ続けた。午前2時18分、本会議可決をスマホの中継画面で確認したシールズの奥田愛基さんは、間髪入れずに「採決撤回!」と叫んだ。怒りの大コールが深夜の議事堂を揺るがした。「ここには悲壮感はない。怒りと憤りだ」と語る奥田さん。続けて「賛成議員を落選させよう」のコールが上がった。もう次の運動が始まっているのだ。野党議員も議場から次々に報告に来た。「一人牛歩」をやった山本太郎さんは「首相はわが国の一番大切なものをアメリカに差し上げてしまった。大切なものなので返してもらうしかない。それができる政権をつくっていこう。いまからですよ」と呼びかけた。違憲立法のごり押し、そして本会議でも発言時間を制限するなど、最後まで安倍暴走は際立っていた。(M) 写真速報・動画(湯本雅典 3分)・動画(LNTV撮影班 8分)・動画(木下昌明/作家と学生のスピーチ)・渡部通信・全労連談話・香港で連帯行動・山本太郎「渾身の叫び」・韓国労働社会団体の会見声明 *写真=国会正門前(9/18午後9時) 「70年の平和これからも続けていこう」〜石田純一さんふたたび訴え 9月18日、参院本会議「戦争法案」阻止にむけて攻防がつづいている。「総がかり行動実行委員会」は午前9時から国会正門前で、抗議行動を開始。続々と労働組合員や市民が集まっているが、組合旗をみると鳥取や長野など地方の参加者も多い。俳優の石田純一さん(写真)が17日に続いてきょうも参加し11時の集会でアピールした。「自民党は民意を代表していない。2009年の総選挙は4600万の得票数で119議席、2012年は400万も減らして4200万だったが294議席とった。これは小選挙区制のトリックだ。全有権者の17%しか自民党に入れていないのに、委任されたとして勝手なことをやるのはずるいやり方だ」「私たちは70年間平和な日本を続けてきた。これからもずっと続けていきたいし、続けなければならないい。頑張りましょう」。国会内では野党が不信任案など連発して抵抗、山本太郎議員は喪服姿で牛歩を行った。夕方から夜にかけて緊迫した情勢を迎えている。(M) 写真速報・動画(石田純一発言) 不意打ちだまし打ちの「強行採決」〜18日本会議成立阻止へ! 9月17日、雨にもかかわらず午前9時から「総がかり行動」は国会正門前で「強行採決」反対の声を断続的にあげていた。午後は鴻池委員長の不信任動議の審議があり、それが否決されたあとは、「締めくくり質疑」があるはずだった。ところが午後4時半すぎ、突然「委員会採決」の報が流れてきた。不意打ちでだまし打ちだった。まもなく野党議員が国会前集会にきて報告した。「何がなんだかわからない」「採決もどき」「採決らしきもの」「議事録もない」と異口同音にそのひどさを語った。それを聞く市民の表情は悔しさを滲ませていた。主催者の長尾ゆりさんがマイクを握った。「こんな採決は無効です。国民の声を封殺してごり押しする安倍政権。これほど国民主権を冒涜する行為はない。“民主主義って何だ、民主主義をあきらめない”の若者のコールが胸に響きます。安倍をいますぐ退陣させるしかない」と呼びかけた。18日は本会議採決阻止のたたかいが続く。(M) 写真速報・動画(長尾ゆり発言)・いま出来ること(杉原浩司)・写真報告(shinya)・新聞労連の抗議声明・渡部通信・山本討論から強行採決シーン(OurPlanet-TV)・報告(牧子嘉丸) *写真=抗議するママの会(shinya撮影)18日は朝9時から国会正門前で抗議行動・18時30分からは大集会。 戦争法案の強行採決は絶対にさせない!〜国会の内と外で敢然とたたかう 9月16日夜、戦争法案の委員会強行採決を前に、国会内では反対派議員が体を張って阻止行動。それに呼応して国会正門前には、3万5千人の人々が集まり激しい抗議の声を上げた。この日も警察は約30台のカマボコ車と二重の鉄柵で参加者をブロックした。しかし、膨れあがる群衆の力が圧倒し、午後7時には2車線が決壊した。大学自治会の旗や労働組合の旗も目立った。雨が降りしきる中、「安倍はやめろ!」のコールが続いた。辻元清美議員らが何度も情勢報告に来た。午後10時の報告。「女性議員たちはハチマキを締め、委員長室前をバリケードで封鎖してたたかっています。まだ委員会は開かれていません!」。ウオーと歓声が上がった。17日も午前9時から国会前行動が行われる。(M) 写真速報・動画(5分半)・毎日新聞(空撮)・TBSニュース・全労連談話・報告(牧子嘉丸)・9.17国会へ(詳細)・逮捕の模様(三宅勝久)・車道開放求める声明 ノーパサラン!奴らを通すな!〜ダイインで議員の車を止める 戦争法案の地方公聴会が開かれている新横浜駅前のプリンスホテル周辺では、9月16日朝から市民が戦争法案・強行採決に抗議の声をあげつづけた。近隣の横浜市民や神奈川県内の労働組合、国立大9条の会、戦争させないママの会などから500人以上の抗議者が集まった。公聴会が進むにつれ参加者がふくれあがった。みな手作りのプラカードを掲げて公聴会場に向かい、「戦争しないと70年間決めてきた」「戦争の理由つくるのやめよう」などと声をあげた。公聴会が終わったあとプリンスホテル前では、「採決やめろ」の市民の猛抗議が始まった。次々と道路に寝転んで、議員の黒塗りの車を阻止しようとした。警察隊はごぼう抜きで弾圧した。騒然としたなか「ノーパサラン!奴らを通すな!」のコールが続いた。(松元ちえ) 報告 辺野古埋立ての承認は取り消された!工事再開はさせない!〜9・15官邸前抗議 「あらゆる手段を駆使して辺野古に新基地は造らせない」。翁長沖縄県知事は9月14 日、普天間飛行場の辺野古移設に伴う前知事の埋め立て承認の取り消しを表明した。 それに呼応して15日夕方、東京・首相官邸前で沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの呼びかけによる緊急抗議行動があった。糸数慶子参議院議員も駆けつけ、承認取り消しの支持と安倍政権の沖縄県民無視を糾弾した。ドキュメンタリー映画『圧殺の海−沖縄・辺野古』の影山あさ子監督も取材をかねて挨拶した。辺野古ゲート前でいま歌われている「座りこめここへ」を官邸前に集まった人たちで歌い、埋め立て工事を強行しようとする官邸へ怒りの声をあげた。(shinya) 報告 戦争法案:絶対に強行採決を許さない!9.16 横浜へ、国会へ 9月16日(水)13時〜15時30分に新横浜プリンスホテルで行われる戦争法案の地方公聴会は、公述人、特別委員会の参議院議員らが、11時23分新横浜駅着(11時10分東京駅発のぞみ27号)の新幹線でやってくるとのことで、近郊の方を中心に11時から新横浜プリンスホテルでのカウンター抗議が呼びかけられています。可能な方はぜひお集まりください。また、地方公聴会後には18時〜20時に締め括り総括質疑が国会で強行されます。質疑後、強行採決が行われる見込みです。あり得ない暴走を食い止めるために、国会正門前にも駆けつけましょう。(杉原浩司) 詳細・9.15中央公聴会ダイジェスト・9.15写真報告(shinya) 「一個人として考え行動してほしい」〜シールズの奥田愛基さん公聴会で意見陳述 議員が席を埋める国会で、はじめて自分の声を代弁してもらえたような清々しさとも満足感とも言える印象を得たのは、9月15日、安全保障関連法案に関する公聴会で、SEALDsメンバー・奥田愛基さん(写真)の発言を聞いたときだった。私たちの税金で、私たちの意思を担いで国会に勤める議員らを前に、まずは文字通り目を覚ませ、仕事をしろと喝を入れた。国会中継を見るたびに居眠りをする議員らを見て、そのつど怒りを感じていたため、これを聞いて胸がすっきりした。ツイッターでは、公聴会を視聴していた多くの人たちが、同じような意見を回覧していた。奥田さんの言葉には、政治に無関心だと批判されてきた世代が、なぜそうであったかその責任の所在やその理由がつまっていた。(松元ちえ) 続き・動画(奥田陳述 16分)・陳述全文・9.15国会前(ツイッター画像) 9.14 人々の怒りでふたたび車道決壊!〜「安倍やめろ」のコール止まず 国会審議も大詰めを迎えた9月14日は、60日ルールの適用が可能になる日でもあった。「戦争法案」に反対する国会前集会には、午後5時すぎから続々と人が集まり、6時には歩道は満員電車状態。警察は絶対車道に出すまいと、堅固な鉄柵と多数の警察官で強力な警備を敷いた。そのため参加者は、ぎゅうぎゅう詰めになり体調不良になる人が多数出た。「事故が起きたらどうする。車道を開けろ!」と激しい抗議が続く中、7時10分ごろ車道は決壊し、警察もやむなく規制線を後退させた。するとあっという間に正門前は巨万の人々で埋まった。「安倍やめろ!」のコールが鳴り止まない。それは強行採決を計る自公への強い怒りだった。メイン集会には国会議員のほか大江健三郎氏もスピーチにたった。総がかり行動の集会では4万5千人と発表があったが、その後もシールズの集会が続き、どんどん人は増え続けた。(M) 写真速報・動画(5分半)・写真報告(shinya)・参加報告(牧子嘉丸)・パリの連帯アクション・朝日新聞デジタル・田中龍作ジャーナル・空撮写真・渡部通信 強行採決反対!戦争法案廃案!〜9/10〜9/18連続行動に立ち上がろう 8月30日、国会包囲に12万人、全国の同時行動に数十万人規模の人びとが参加し「戦争法案絶対反対」の声を上げました。今もなお、前日連夜の行動が全国各地でとりくまれ、人びとの怒りはうずまき、大きなうねりとなって街頭にあふれています。政府・与党はもはや最低限の体裁をとりつくろうことも放棄し、中央公聴会開催の議決を抜き打ちで行うという姑息な手段をとりながら、来週中に強行採決を行おうという策動をすすめています。私たち「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」はさらなる運動の高揚をかちとり、必ず戦争法案廃案・安倍政権退陣、そして政策転換を実現します。参議院強行採決阻止! 違憲の法案は今すぐ廃案へ! 安倍政権は今すぐ退陣! 私たちは全力でたたかいぬきます。全国のみなさん! ともにがんばろう!(「総がかり行動通信」NO.18) 行動詳細(14日午後6時半、国会正門前)・国会最新情報(杉原浩司) 手探りで作りだした「脱原発運動」の軌跡〜小熊英二監督『首相官邸の前で』 東日本大震災以降、人々が国や東京電力に対してなぜ怒り、脱原発の声を上げはじめたか――その過程を追ったドキュメンタリーである。小熊といえば、『〈民主〉と〈愛国〉』『1968』などの著書がある歴史社会学者として知られる。彼は首都圏反原発連合の活動にも協力し、国会周辺でよく見かけるが、撮影している姿は一度も見たことがない。その彼がどうして? と疑問だったが、実はネット上に投稿された自主撮影映像を撮影者から無償で提供してもらい、当時の首相・菅直人をはじめ福島からの避難者・亀屋幸子、反原発団体リーダーのミサオ・レッドウルフら8人の発言を挿入して構成している。そのための撮影・編集は石崎俊一が担当し、2人で作ったという。映画は原発事故の映像と8人の体験談から始まり、ツイッターで呼びかけた高円寺の「素人の乱」のデモ、新宿アルタ前でのデモなど紆余曲折を経ながら次第に抗議活勧が広まる様子を流していく。(木下昌明) 続き・映画公式サイト 「止めよう!辺野古埋立て 9.12国会包囲」に2万2千人〜沖縄現地とつないで 9月12日早朝、沖縄防衛局は辺野古の沿岸部で移設に向けた工事を再開しました。沖縄の民意を暴力的に踏みにじる行為です。これに対し、翁長知事は埋め立て承認の取り消しを週明け(14日)にも発表することになりました。そうした中、12日、実行委員会主催で、<止めよう!辺野古埋立て9.12国会包囲行動>が行われました(22000人参加)。この行動は、辺野古現地と中継で結ばれました。そして集会では、「沖縄を返せ」が一斉に歌われ、トランペット演奏もありました。また、辺野古ゲート前の座り込みで歌われている「座り込めここへ」も歌われました。最後に、「ヒューマンチェーン」が行われ、シュプレヒコールと共に、握られた手が何度も高く掲げられました。(渡部秀清) 渡部通信 *写真=ムキンポさん 生コン労働者が立ち上がる!〜戦争法案反対で全国統一ストライキ 全日建(全日本建設運輸連帯労働組合・菊池進委員長 3千人)は9月11日、戦争法案の廃案、安倍内閣の退陣を求める全国統一ストライキ行動を実施しました。関東、静岡(写真)、関西のセメント出荷基地や生コン工場など30カ所ほどの拠点職場が始業時から2時間の時限スト。ほかにも一斉休暇や残業拒否などでターミナル駅での街宣・署名活動をおこなうなど、合計9都府県の職場が統一行動に参加しました。横浜の本牧埠頭にあるセメント出荷基地のスト現場には、社民党副党首の福島みずほ議員が激励にかけつけ、静岡県富士市の生コン工場にはおりから来日中の韓国建設労組の代表団もストに参加。関西では生コン関連6労組交通労連生コン産労、UA、全 港湾大阪支部、建交労関西支部、近畿圧送労組、全日建関生支部)が、ナショナルセ ンターの枠をこえて大阪駅頭で共同の街頭宣伝をおこないました。(全日建書記長・小谷野毅) 報告 「アベ政治を許さない市民デモKOBE」に1000人〜広がる神戸の市民運動 9月12日、参議院での採決日程が取りざたされる中、あきらめを感じ始めた人もいるのでは?という懸念も感じていましたが、この日の参加者は誰も予想していなかった1000人。共催団体は 35に増えていました(平和系17、脱原発系5、宗教者系4、労組2、その他7)。堀内議員(共産)と福島議員(社民)とママの会メンバーが持つ「アベ政治を許さない市民デモKOBE」の横断幕を先頭に5つの梯団でフラワーロード、センター街などを行進しました。ママが掲げているカードの文字は「誰の子どももころさせない」。この日は、神戸での「アベ政治を許さない」市民運動がほんとにみんなのものになりつつあることが、しっかりと感じられました。約30の団体の共同を重ねる中で、誰でも参加できる、このデモなら自分も不安なく入れる、そう感じられる展開になってきています。(ますみ) 報告 原発の真の推進者・経産省の足元で反原発を叫ぶ〜「テントひろば4周年」集会 9月11日、霞ヶ関2丁目交差点の経産省前にテントを張って4周年を迎えた。テント前ではもう記者会見が終盤を迎えていた。「出足オソッ」っと、自分を責めつつ、その気持ちに斉藤美智子さんの「ここにいらしても、テントの中に入っていては何にもなりません。ちゃんとテント前に座っていなければ……」の声がかぶる。斉藤さんは、ほぼ毎日、私がふらっと寄っても変わらずテント前に座っていらっしゃり、「みなさんさっさと通り過ぎるので、イントロしか話せない」とおっしゃりつつ、道行く人に訴えている。この日も、「戦争より悪いのは、原発です」と話しはじめ、嘘を教えた文部科学省を皮切りに、防衛省、経産省など霞ヶ関界隈の省庁を切った。川内原発からいらした向原さん、伊方原発から、元議員の服部さん、フリージャーナリストの発言が続き、パリの「よそものネット」からのメッセージも届いた。(笠原眞弓) 続き・テント日誌 *写真=「安倍スイカ」割りのパフォーマンス 「ママたちの中にも革命が起きています」〜9.11シールズ国会前抗議 9月11日金曜日。国会で戦争法をめぐっての攻防が大詰めを迎えているこの日の夜、反原発と戦争法案反対の2つの抗議行動が行われた。国会正門前のシールズのスピーチは、毎週参加しているジャーナリストの古賀茂明、学習院大の青井未帆、東京大学の小森陽一、ママの会の池田亮子、2人の高校生、一橋大学の学生だった。ママの会の池田さん(写真)ははじめての参加で、5歳の子がいるという。「ママたちの中にも革命が起きています。命がけで産んだ子を戦争にとられてたまるか!」と訴えていた。また男子高生は「戦争法に無関心でいられても無関係ではいられない」と発言した。参加者はおよそ1万人以上と主催者発表があった。(木下昌明) 報告・動画(11分) 「公明党よ平和の党に戻れ!」〜国会前集会で創価大学教員が訴え 戦争法案の強行採決が迫る中、「総がかり行動実行委」は座り込みと国会正門前集会を連日取り組んでいる。9月11日には8千人以上が集まった。集会では、国会議員の報告、雨宮処凛ら文化人のアピールに続き、創価大学教員の佐野潤一郎さん(写真)がマイクを握った。「公明党よ平和の党に戻れ! 私が言いたいのはそれだけ」と前置きし、創価大学創設者・池田大作会長のエピソードを紹介した。それは池田氏が1974年にソ連のコスイギン首相と面会し「中国を攻める気はあるのか」と聞き、「絶対ない」との回答を受け、中国の首脳にそれを伝えて戦争寸前だった中ソを緊張緩和に導いた話だった。「この行動力こそが創価大学の魂。創価大学出身の公明党議員はこの精神に立ちかえり、平和の党に戻れ!」と熱く訴えた。主催者からは「地方公聴会が入ったので採決は17日以降になった。14日の国会包囲がとくに重要で、8.30を上回る結集を実現しよう」と呼びかけがあった。(M) 写真速報・動画(4分 佐野アピール)・総がかりHP・シールズHP 時代の責任果たそう!あなたも国会前へ〜「戦争法案廃案!安倍政権退陣」総がかり行動 戦争法案をめぐる国会の審議は最大の山場を迎えつつあります。8月30日、私どもは国会周辺で12万人の市民を結集した大きな抗議行動を成功裏に展開し、同時に全国で1000カ所以上の地域・草の根の行動を組織しました。この運動は確実に政府・与党に大きな衝撃をあたえ、法案廃案に向けた世論の形成に大きく貢献したと自負しております。法案の最重要局面をむかえ、私どもは以下のような行動を配置し、国会内の野党の皆さまと共同して、戦争法案を廃案!安倍政権退陣をめざしてたたかいたいと思います。。10、11日行動に続いて、9月12日は「止めよう! 辺野古埋立て9.12国会包囲行動」。そして「強行採決阻止」のために14日〜18日は、国会正門前で13時〜17時座り込み、18.30〜「戦争法案廃案!国会正門前大集会」を開催。あなたも参加しましょう。シールズも合流します。(「総がかり行動」の呼びかけより) 詳細 *写真=8.30国会前のプラカード 「NHK職員は声あげよう!冷飯を怖れるな!」〜レイバーネットTVで永田浩三さん 9月9日のレイバーネットTVは、特集「NHKはアベチャンネルか?〜“戦争法案”報道を検証する」を放送した。元NHKの永田浩三さんは、「8.30デモには10クルー出していたが、それがニュースに活かされない。ひどい報道が続いているのは、戦争法案推進の“政治部”がNHKを牛耳っているから」とズバリ問題点に迫った。また「籾井会長はお飾り。ナンバー3で番組総責任者の板野総局長が一番のがんだ」とはっきり語った。32年間NHKではたらき、「Nスペ」「クロ現」で名番組をつくってきた永田さんの怒りは深かった。そして職員にエールを送った。「NHK職員は高給で安全なところにいる。政権とぶつかるのが怖くて自己保身に走っている。でもいま、大変な時代を前に、高校生・大学生も顔を出してデモをしている。NHKの職員よ、冷飯を怖れるな!官邸ではなく市民に眼をむけた報道を実行しよう!」と呼びかけた。(M) 報告・放送アーカイブ(1時間37分・特集は10分から) カナダ政府はシリア難民の受け入れを!〜20ヵ所以上の町で集会デモ トルコの浜辺に打ち上げられたシリアの3歳の幼児、アラン・クルディ君の遺体写真は世界中にショックを与えましたが、カナダでも大きなショックと現政権に対する強い怒りを巻き起こしました。この子の叔母に当たる人がバンクーバー在住で、その人を通して、この一家の難民申請がされていたのに、書類の不足を理由に申請を蹴られていたことが判明したからです。モントリオールでは、5日に「国境のない団結」(Solidarite sans Frontieres)という団体主催の集会とデモが行われ、私も参加しました。3連休の始めの日で、遠出した人も多かったのと、宣伝も行き渡っていたとは言えないため、参加者は300人弱でしたが、メキシコの現状などの話が聞けたことや、自分自身が難民としてカナダに来たスピーカーが二人いて、難民問題を実感できたこと等、得るところの多い集会でした。(長谷川澄) 報告 安世鴻 写真展:重重消せない痕跡 アジアの日本軍性奴隷被害女性たち 9/4(金)からはじまった安世鴻(アン・セホン)さんの「重重写真展 消せない痕跡〜アジアの日本軍性奴隷被害女性たち」。初日から多くの方がじっくり観てくださっています。今回の取材は、5ヶ月かけて、朝鮮半島だけでなく、アジア全域に広がる日本軍性奴隷被害者を訪ね歩き60人の女性と会ったそうです。東チモールの小さな島や、シンガポールの奥地など……日本軍が侵略した当時、日本から遠く離れた地ゆえに軍事物資も十分に届かず、つまり避妊具も届かず、それゆえ、生理がはじまる前の幼い女の子たち(12歳)という被害者も複数いました……。毎日5:00〜5:40は、安さんによるギャラリートーク(写真説明)をおこなっています。(岡本有佳) 続き *写真=安世鴻さん 今頑張らなくていつ頑張るんだ!〜 9.8「総がかり」新宿西口街宣 9月8日夜、東京・新宿西口で「総がかり実行員会」の大宣伝行動が行われた。ひどい雨にも拘らず大勢の人々が駆け付け、宣伝カー上からの発言に対し、その度大きな歓声が上がるなど、雨をものともしない集会になった。シールズの奥田愛基さんは、こう語った。「本日のニュースで超怒っている。腹の底から怒っている。中央公聴会を開くということは何が何でも通すという宣言だ。主権者は我々一人一人だ。俺たちは止まらない。甘く見るな」。実行委員会の高田健さんは、「ものすごい熱い思いが伝わってくる。絶対に闘いを諦めない。闘ってこそ私たちの展望がある。この時代を生きるものとして全力で闘おう。今頑張らなくていつ頑張るんだ。9月14日には国会を取り囲んで安倍内閣を大きく揺さぶる。戦争反対、安倍内閣打倒。もっと広く広く、もっと強く強く、残りの日々の運動を」と語った。みんなの力で、アベを倒そう!(渡部秀清) 渡部通信・「総がかり」日程・9.9最新情報(杉原浩司)・TBSニュース *写真提供=ムキンポさん フクシマの現実伝える映像〜イアン監督『グレーゾーンの中』『A2−B−C』上映会 9月6日。埼玉県志木市で、イアン・トーマス・アッシュ監督『グレーゾーンの中』『A2−B−C』が上映された。『グレーゾーンの中』は日本初公開。『A2−B−C』は今年五月に配給グ ループが上映中止を決めてから、初めての自主上映となった。主催は武蔵野市民学校。「福島の現実を伝える作品と監督を守りたい」と、代表の兼岡敏二さんが奮闘した。イアン監督(写真)も来場し、上映後の討論も大いに盛り上がった。『グレーゾーンの中』の舞台は、2011年4月の南相馬市。映画は、震災の被害の実情を訴える桜井市長のユーチューブから始まる。当時の衝撃と混乱が蘇ってくる映像だ。南相馬市は、避難区域、屋内退避区域、避難の必要がない区域の三つに分けられていた。30キロ圏内から30キロ圏外の学校に通う子どもたち。しかし、圏内も圏外も放射線量にさしたる違いはなかった。(堀切さとみ) 続き・『A2−B−C』サイト 新宿ホコ天を埋め尽くした怒りの人々〜学者・学生が「戦争法案反対」街宣 9月6日夕方の東京・新宿、伊勢丹前の歩行者天国は1万を超える人々で埋め尽くされた。時折雨が降ったが、動じることもない。安倍政権への怒りは学生だけでなく老若男女に広がり、とどまることを知らなかった。シールズの大学3年生さくらさんがマイクを握った。「8月30日、国会前は一人ひとりが意思を表明する人々で埋め尽くされた。この時、これが民主主義なんだと心の底から感じた。民主主義は生きている。ここに体現されている。私たちが主権者として行動する限り、権力者は私たちの自由を押さえつけることはできない」と。約2時間半の集会では学者・学生の発言に加え、蓮舫(民主)・志位和夫(共産)・吉田忠智(社民)・二見伸明(公明・元副委員長)も登壇しアピールした。空には取材のヘリがブンブン舞うなか、「安倍はやめろ」の大コールが地鳴りのように響きわたった。8.30国会前に続いて9.6新宿歩行者天国は「解放区」になった。(М) 写真速報・動画(5分)・動画(T-nsSOWLの新コール)・TBSニュース・朝日新聞・シールズの写真・国会情勢(杉原浩司) 憲法9条エイエイオー!〜「芸人9条の会」が旗揚げ公演 今度は芸人が立ち上がった。9月5日午後、「芸人9条の会」旗揚げの会が東京・浅草の「ときわホール」で開かれた。登壇したのは、古今亭菊千代(落語)・趙博(歌)・オオタスセリ(コント)・松元ヒロ(コント)の4人。それぞれの芸で、安倍政権への痛烈な政治風刺を表現し、観客を大いに楽しませた。松元ヒロの出し物はおなじみの「憲法くん」。68歳の「憲ちゃん」になりきって観客に語りかける。「私のことを現実に合わないから変えるという人がいます。でも、ふつうは現実を理想に近づける努力をするのがあたりまえ。今は理想を現実に近づけるのですね。私は自虐的でプライドがない、とも言われます。でも68年間たった一度も戦争で人を殺したことはなかった。それが誇りです!」。ここで大きな拍手が起きた。佐高信の応援トークがあり、最後に全員登壇して「憲法9条エイエイオー!」と気勢を上げた。(M) 写真速報・北海道新聞・NHKニュース *写真=観客と一緒に「エイエイオー」 国会サボる総理はいらない!〜9.4「シールズ」国会前行動レポート 国会前に12万人がつめかけた熱気もさめやらぬ9月4日の金曜日。今夜も暗い木立に覆われた国会の森は、銀座の繁華街なみににぎわっていた。特にシールズの会場はいくつものライトに照らされ、ひときわ明るい光の中に色とりどりのプラカードも映えて、抗議行動が何かの催しのようにみえた。その舞台で脳にくわしい茂木健一郎さん(写真)が、忌野清志郎の歌と踊りのモノマネで戦争法案を批判した。「国会サボる総理はいらない!」のコールも湧き起こった。この日安倍首相は、参院の「安保法制」委員会審議に出席することなく、大阪の読売テレビ「ミヤネ屋」に生出演して、「安保法案」について滔々と語っていたからだ。こうした国会軽視の態度に対して集会でも怒りのコールとなった。(木下昌明) 写真速報・動画(9分半) 「8.30 は歴史に残るたたかい」〜高田健さん 警察・産経の「3万人」を批判 9月3日は「戦争法案反対国会前集会」の木曜行動。この日も雨にもかかわらず約2100人の人が声を上げた。集会で「総がかり行動実行委員会」の高田健さん(写真)は、12万人の8・30国会包囲を振り返り「1960年安保闘争以来、この政治課題で国会前にこれだけの人が集まったのは初めて。社会運動史に残る日になった。政権へも大きな打撃を与えている」。一方、警察や産経新聞は参加人数を「3万人」と発表している。これについて高田さんは「産経は現場取材もせずに空撮写真の国会正門前だけを切り取って、数字を出している。私たちは正門前だけでなく議員会館前・官邸前・国会図書館前・日比谷公園など7つのエリアで包囲した。どこも満杯だった。また地下鉄4駅の乗降客データだけでも6〜7万の数字が出ている。ほかの2駅のデータやバスで来た人など入れれば12万人は間違いない。警察や産経が運動を低めようと事実をねじ曲げていることは許せない」と語気を強めた。集会では、強行採決を許さず廃案をめざす連続行動も提起された。たたかいは大きな山場を迎えている。(М) 写真速報・動画(高田発言 9分)・8.30全エリアの写真・総がかり行動日程 88歳 せめて書きつづける〜松本昌次のいま、言わねばならないこと(最終回) 去る8月30日、安全保障関連法案に反対する人びとが、国会周辺をとり囲み、一斉に抗議の声をあげた。参加者は12万人という。そればかりではない。全国300ヵ所で、同じようにデモや集会が行なわれたという。もはや、この10月で88となり、脚も痛く杖をついて歩かねばならない身として、無念だがデモへの参加はあきらめざるを得ず、新聞やテレビでその模様を感じとるほかなかった。と同時に、いまから55年も前、1960年6月をピークとする安保条約改定反対闘争の日々に、想いをちらりと馳せた。当時、仲間たちとわたしは、仕事の合間を縫って毎日のように国会包囲のデモに加わった。樺美智子さんが亡くなった6月15日の夜も、現場近くにいた。新安保条約・協定が自然承認された6月18日午前0時には、33万人が徹夜で国会を包囲したと記録にある。(松本昌次) 続き *写真=1960年6月国会前 戦争法案 : 自公の国会議員・自治体議員に「廃案」を働きかけよう! 9月2日、参議院特別委員会の一般質疑が行われます。1日の理事懇談会で与党は4日の参考人質疑を提案しましたが、野党は日が迫り過ぎているとして反対。2日の理事懇談会で引き続き協議されますが、与党は8日(火)を提案すると見られています。1日の「報道ステーション」で、自民党の広島県議が19人の市議とともに、庄原市の3分の1にあたる約1万3000筆の反対署名を集めて、官邸に申し入れたことを伝えていました。8月30日の国会&全国行動の大成功を受けて、週末に自民、公明議員の地元事務所へ申し入れてはどうでしょうか(平日でも可)。議員は週末は地元に戻るので、事務所はたいがい開いています。事前にアポイントを入れて、訪ねてみましょう。もちろん、ファックスや電話での要請も有効です。可能であれば自治体議員へもぜひ。(杉原浩司) 詳細・総がかり日程・シールズ日程 *マンガ=壱花花「戦後70年の声なき声」 霞が関にはだまされない!〜8.31「沖縄集会」レポート 8月31日、東京池袋の豊島公会堂において「止めよう!辺野古新基地建設 沖縄県民の民意を無視するな! 辺野古新基地建設の問題点を探る」という集会がありました。ヘリ基地反対協議会の安次富浩さんは、「政府は沖縄県民をだますことに精通している。しかし、私たちはだまされない。休止期間の後、9月14日頃からボーリング調査を再開するだろう。私たちは抵抗運動を続けていく」。そして「軍事基地は沖縄発展の阻害物だ。沖縄にはもともと軍事基地はなかった。オール沖縄で闘う。霞が関の人たちに沖縄の未来をまかせない」と決意を語りました。連帯のあいさつでは、9月12日(土)に行う国会包囲を成功させようと呼びかけがありました。(尾澤邦子) 報告 腹はすいたが怒りのほうが勝っている!〜6日目に入った学生ハンスト 「安保法案成立阻止」を掲げ8月27日に開始された学生無期限ハンストが、9月1日ついに6日目を迎えた。4人の参加者のうち2人は、8月31日夜と9月1日朝にドクターストップがかかった。現在は、上智大学2年の井田敬さん(写真右)と専修大学4年の元木大介さん(左)がハンストを続けている。元木さんは「一番つらいのはお腹がすいていること。また天気が崩れて急に寒くなったりするのがつらい。先行きは不安もあるが、不安より戦争法案への怒りが勝っている」と語った。井田さんはやせて、時計のベルトの穴が2つ縮まった。「一時下痢でつらかったが、今はやれるところまでやろうと思っている。やっと僕らは表現するものを持てた、という実感がある」と元気よく話した。(佐々木有美) 写真速報・動画(3分)・ハンスト実行委員会FB・ハンスト7日目(田中龍作ジャーナル)・147時間で終了(9/3)・弁護士ドットコム 欠陥だらけの派遣法案、参院強行採決を許すな!〜国会前で座り込み 6月に衆議院で強行採決された「派遣法改悪案」が参院で審議されている。法案の目玉とされてきた「雇用安定措置」は実効性がなく、「政策的には直接雇用が原則」といいながらハケンの拡大を黙認し、派遣社員が産休や育休を取得できない現状を調査すらしていない。そんな実態が審議で明らかになっている。自公以外の野党委員は全員反対しており、委員会での賛否は11対11で拮抗している。そのため丸川珠代委員長(自民)の判断で決まる情勢だ。こんななか9月1日午後、委員会審議中の国会前では「安倍政権の雇用破壊に反対する共同アクション」の労組メンバーら約70人が座りこんで、抗議の声を上げた。厚生労働委員の福島みずほ議員も駆けつけ「派遣業者の都合ばかりを優先し、派遣労働者の無権利状態を促進する欠陥ボロボロ法案は廃案しかない」と訴えた。(M) 写真速報・派遣法情報(廣瀬明美) 以前のトップページへのリンクを表示:
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