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一緒に東アジアの平和をつくろう!〜3.1朝鮮独立運動103周年東京集会
3.1朝鮮独立運動103周年東京集会が、2月27日(日)午後2時から、東京都文京区民センターで開催された。主催者あいさつで「3.1朝鮮独立運動」日本ネットワークの加藤正姫さんは、歴史に真摯に向き合うこと、朝鮮半島の分断固定化に手を貸し、朝鮮半島の統一を妨害している日本政府の責任を追及していくこと、改憲・軍事大国にひた走る岸田政権にブレーキをかけ、貧困や差別、格差がない公正で平等な社会をつくることを訴えた。2019年に私がつくった映像「植民地支配に抗って―3.1朝鮮独立運動」を上映した。朝鮮半島全域で継続して闘われた独立運動。現在に続く日本の植民地支配意識がよくわかった。元徴用工問題、日本軍「慰安婦」、朝鮮学校差別の問題など、今も変わらないことを実感した。変えなくてはいけないのに。戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、東北アジア市民連帯行動の高田健さんが、講演「岸田改憲の動向と東アジアの緊張」を行った。(尾澤邦子) 続き

「ウクライナに平和を!」渋谷に500人〜日本の市民団体がよびかけ
2月27日14時から、東京・渋谷のハチ公前広場において、「ウクライナに平和を!」抗議 行動が開催されました。呼びかけは、山本ひとみ武蔵野市議や瀬戸大作「反貧困ネットワーク」 事務局長ら70名で、主催は「ウクライナに平和を!自治体議員&市民有志」。緊急の集会 にもかかわらず、日本の市民を中心に約500名が結集しました。また、当日は11時から新 宿で、「総がかり行動」主催の集会もあり、そこから合流した人もいました。集会では主催者挨拶の後、自治体議員、戦争体験者、日本人学生、ウクライナ人、ロシア 人、そしてインド人など、様々な立場の人が自由に発言。なかでも特徴的だったのは、戦 争と原発をめぐる指摘でした。ロシア軍はウクライナ侵攻直後、チェルノブイリ原発を占 拠。その狙いは分かりませんが、周囲の線量は上昇しています。ウクライナ側は、「生態 系災害」の再来を警告。ウクライナ国内には、建設中を含め17基の原発が存在します。(佐藤和之) 続き

トイタ芳行さんの「敗北」をどう受け止めるか〜石垣島(石垣市)市長選挙
石垣市長選挙投開票結果(最終)/トイタ芳行(保革共闘、オール沖縄勢力が支援)12307票 中山義隆(現職・自民、公明推薦)14761票 /投票率:70.54%(前回より3.01ポイント下落)中山氏との差では、これまでの中で一番少ない票数。石垣島(石垣市)市長選挙戦が終了した。この選挙は、島の中央部に建設中の自衛隊ミサイル基地の配備をめぐる住民投票を行うか否かの問題や、108億円もの巨額を投じて建てられた新石垣市庁舎の建設過程の疑惑(現在100条委員会が開催中)など、12年間という長期にわたった中山義隆市長の市政運営をめぐってたたかわれた。中山市長に対立する候補者選びは、野党議員や市民たちのかってない苦難の中で行われた。候補者はトイタ芳行さん。元自民党員、元日本会議、元八重山防衛協会事務局長である。現中山市長を支えてきて、昨年6月の石垣市自治基本条例の住民投票部分の削除にも賛成した。(湯本雅典) 続き動画1動画2八重山日報

山口正紀のコラム : 公安警察の悪質なプライバシー侵害に損害賠償命令
公安警察が秘かに行っている〈市民監視〉の一端が2014年、岐阜県大垣市で明るみに出た。風力発電施設の建設に反対する住民を監視し、収集した個人情報を電力会社の子会社に提供していたのだ。この監視・個人情報提供で人権を侵害された人たちが、岐阜県(県警)に損害賠償を求めた国家賠償請求訴訟の判決が2月21日、岐阜地裁で言い渡された。判決は、情報収集に関しては「違法とまでは言えない」としたが、情報提供は「悪質」と違法性を認め、計220万円の賠償支払いを命じた。警察が収集した情報を第三者に提供した行為が裁判で違法と認定されたのは初めてだ。住民運動を敵視し、税金を使って集めた情報を民間事業者に提供して運動を妨害する――そんなことが「不偏不党かつ公平中正を旨とする」(警察法2条)はずの警察活動に許されるはずがない。(山口正紀) 続き「もの言う」自由を守る会HP

一刻も早く戦争を止めよう!〜ウクライナ支援集会に2000人が結集
2月26日13時、東京・渋谷にあるハチ公前広場において、ロシア軍によるウクライナへの侵略に抗議する集会が開かれました。在日ウクライナ人の呼びかけにより、日本の市民ら約2000人が結集。ベラルーシ人やリトアニア人、そしてロシア人の姿もありました。予想以上に参加者が増えすぎたので、交通と安全の確保のため、集会自体は約1時間で散会。ただし集会終了後も、広場のあちこちに人の輪ができ、国際的な交流の場となりました。キエフ陥落も近いと報じられる中、祖国に家族や友人がいるウクライナ人は、不安と怒りを隠せない様子です。また、当日は16時から新宿で、在日ロシア人が主体の戦争反対行動があり、そちらへ向かう人もいました。ロシア各地でも、デモ隊1700名以上が逮捕されたと伝えられています。とにかく一刻も早く、戦争を止めましょう。(佐藤和之) 続き愛知行動

日本人は「平和憲法」を空気のように受け入れた〜「あるくラジオ」で笠啓一さん
2月23日の「あるくラジオ」のテーマは「93歳のわたしと憲法」でゲストは笠啓一さんだった。戦争が終わったときが17歳。義兄はフィリピン沖で潜水艦の中で水没死したという。笠さんは「自分もお国のために死ぬのがあたりまえ」と本気で思う軍国少年だった。1945年の敗戦、そして新憲法の公布。パーソナリティがこう尋ねた。「憲法は押しつけという人がいますが、どうだったのですか?」。ゆっくり言葉を紡ぎ出す笠さん。「とんでもない。私たちは空気のように受け入れた。こんなひどい戦争がなぜ起きたのか。日本でもアジアでもひどいことをした。二度としてはだめだ。それが全国民のいつわざる気持ちで、憲法は日本人の体の中にすっぽり入っていたのです」(松原明) 続き放送アーカイブ(70分)

「戦争反対!ロシアは侵略を止めろ!」〜在日ウクライナ人らが緊急アクション
2月24日、ロシアとウクライナとの全面戦争が開始されました。同日夕方、東京・渋谷にあるハチ公前広場では、全国から在日ウクライナ人ら約50名が結集し、この戦争に反対する緊急行動を展開しました。インターネット上の呼びかけを受け、在日ウクライナ人だけでなく、日本人の支援者や報道関係者なども結集し、全体として100名以上の集会となりました。2021年11月、10万人以上のロシア軍が、ウクライナ国境近くに集結。ロシアは、「ウクライナをNATOに加盟させない法的保証」などを米国とNATOに要求しましたが、交渉は決裂しました。また、2022年2月21日に、プーチン大統領は、親ロシア派勢力が支配する「ドネ ツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認し、「平和維持部隊」を派遣 することを決定。そして2月24日、ロシア軍がウクライナ各地への侵攻を開始しました。(佐藤和之)続きロシア国内の反戦運動2.25大使館前抗議

渡辺てる子さん「練馬区議補選」に立憲から立候補〜2.24に発表会見
レイバーネットの仲間である渡辺てる子さんといえば、あのれいわ旋風が巻き起こっ た2019年参議院選での鮮烈な印象。同年にはれいわの一員として、レイバーネットテ レビに出演したこともある。しかし彼女はこのたび、2022年4月10日告示、17日投開票の東京都練馬区議員補欠選挙にお いて、立憲民主党の予定候補者となった。てるちゃんに何があったのか。さまざま な??が頭に浮かぶ。縷々憶測が流れた、渡辺さんとれいわとの別離については、意図的な決別ではなく、れいわは国会議員だけで構成される政治団体であるという党のシステム上の問題であると本人が説明。立憲との結びつきは、寄せられる一人ひとりの悩みを聞くにつれ、よりきめ細かい直接的なサポートをしたいという思いにいたり、地域に根差した政治 活動を目指すうえで、必然的であったという。(北穂さゆり) 続き動画(6分半) *写真=渡辺てる子さん(練馬事務所で)

〔週刊 本の発見〕今、部落差別から社会を問う〜『被差別部落認識の歴史』
「被差別部落」もしくは「部落差別」について、この国で暮らす人はどれほどのことを知っているのだろうか。そして、それはどのように認識されているのだろうか。年代や地域によって大きく違うかもしれない。そもそも「言葉は聞いたことはあるが、どういうことかよくわからない」という人が大勢いるのではないだろうか。そして、そのことこそが、「被差別部落」の問題を、今も昔も最もよく言い当てているのかもしれない。つまり聞いたことはあるがよくわからない、そのままに差別はなくなることはない、それが現在の日本の状況ではないだろうか。今回、本書を読むことになったのには、あるきっかけがあった。昨年9月に実施された大阪府中学生統一テストである「チャレンジテスト」国語の問題に“差別的な内容の問題”があったと、終わってすぐに情報が入ってきた。(志水博子) 続き

関西生コン「大阪第2次控訴審」不当判決!〜「組合員」を「組員」と読み間違える裁判官
関西生コン弾圧大阪第2次事件(2017年12月ストライキの現場に行っていなかった組合役員2名への弾圧)について、この日の大阪高裁は控訴を棄却、執行猶予判決をそのまま維持するという不当判決であった。午後1時から大阪高裁前に陣取った200名の仲間たちは、不当判決の一報が入ると次々に発言に立ってこの判決を弾劾、ストライキの権利を守り、労働組合運動を前進させる決意を表明した。当該の西山さんは、「上告はするが、今日からは裁判から運動に頭を切り替え、産別ストライキが社会通念上認められているような状況を実現していく。『組合員』を『組員』と2度読み間違えたのは裁判官の意識の表れだ」と決意表明、担当の太田弁護士は、「共謀を示す直接の証拠がないにもかかわらず、判決は統一的な行動が行われたことが計画があった証拠だ等とした。(愛知連帯ユニオン) 続き

レイバーネットTV166号報告:韓国サンケン労組の粘りを支える日本の人たち
新しい期(2月〜7月)が始まったレイバーネットTVの報告です。今回は、「ぜひ尾澤孝司さんをスタジオに」という思いと私たちの仲間である韓国サンケン労組のキムウニョンさんたちの登場が実現した。また、新企画として今話題の問題を直接、本人に聞く「きょうのホットオンライン」の試みも行われた。スタジオの雰囲気も和やかで、新年らしい放送になった。〔オンラインでエール交換 若い組合員に励まされる〕韓国ソウルと馬山とをオンラインでつないで様子を伝える。テントの中は寒いと、みんな重装備の防寒着でテントの中から話してくれた(写真)。韓国の民主労総の副委員長でもあるキムウニョンさんは、韓国は労働争議が多いので大変だけど、韓国サンケン闘争を中心に活動しているという。かわるがわる出て来る組合員は若者が多く、それぞれが闘争について明るい雰囲気で語った。(笠原眞弓) 全文放送アーカイブ(90分)北穂の出演後記

〔週刊 本の発見〕暴走する人々の滑稽で切ない物語〜黒田硫黄『大日本天狗党絵詞』
今回ご紹介するのは漫画である。天狗たちが繰り広げる奇想天外な群像劇だ。そう、鼻がデカくて手に葉っぱの団扇を持っている、あの天狗である。だが「天狗」とはなんだろう。この作品に登場する「天狗」たちも、繰り返し、そう自問している。天狗という言葉は、無秩序なほどに様々な意味をはらんでいる。人がうわついて高慢になることを「天狗になる」と言い、子どもが姿をくらませば、「天狗にさらわれた」と考える。大きな杉の木があれば「天狗の腰掛け杉」などと称する。政争に敗れた天皇が死後、天狗になった例もある。修験道の行者のイメージが膨らんで天狗になったのだろうとも言われるが、行者の始祖とも言える役行者がそもそも「大天狗」だったらしいともいう。異界の存在であるのは間違いないが、人間との境も定かではない。つかみどころがないのだ。(加藤直樹) 続き

米国の身勝手さが招いた「ウクライナ危機」〜土田修氏が緊急寄稿
欧米メディアは「国際社会(欧米)=善」「ロシア=悪」と決めつけ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の脅威を煽り立てているかのようだ。米国の主張を一方的に垂れ流し、ロシア侵攻の危機を煽るだけの日本の新聞・テレビの報道も悲惨だ。東西冷戦終結後のこの地域における歴史的・地政学的分析に思いが至らず、表面的なニュースに終始している。かつて、ロシアのクリミア半島併合に端を発したウクライナ危機(2014年2月)について欧州戦略情報社のオリヴィエ・ザジェクは「欧米外交筋の一部にとって、互いの利害関係者と当事者の理性的な判断を超えて、狒碓瓩虜能戦争の様相を呈している」(ル・モンド・ディプロマティーク2014年4月号)と指摘し、偏見に満ちた欧米メディアの愚かさを浮き彫りにした。8年を経て今回のウクライナ危機においてもまた同じ現象が見られるのは偶然ではない。(土田修) 続き

JAL争議の早期解決へ新たな取り組み始まる〜2.16東京集会に190人
「JAL争議の全面解決をめざす東京集会」が、2月16日18時30分から文京区民センターで開かれた。JAL争議を粘り強く闘っている原告、関係労組、支援団体が結集(191名・オンライン105名)した。2010年12月31日、パイロット、客室乗務員165名が不当解雇された。この間の2018年当時、植木社長は「私の代で解決したい」、また次に就任した赤坂社長が「できるだけ早く解決したい」と発言したが、「全面解決」に背を向けたままで進展を見せない。昨年の4月4日に、組合員資格(定年)を失ったパイロット3名がJHU(JAL被解雇者労働組合)を結成した。直ちに都労委に団交拒否は不当労働行為として、救済を申し立てた。また、国交省に対しても責任があるとして団交を申し入れたが拒否されたため、ここでも都労委に救済を申し立てた。争議の早期解決へ新たな取り組みが始まった。(宮川敏一) 続き全動画(なにぬねノンちゃんねる)たたかいの記録(18分)

レイバーネットTV 2022前期スタート〜2.16「韓国サンケン」問題を特集
レイバーネットTVは2月から、2022年の前期がスタートします。2月16日の特集は、「韓国サンケン問題とはなにかーテント籠城現場とつないで」で、昨年末に7か月半の不当拘留から出てきた尾澤孝司さんが生出演します。サンケン電気の狙いは何だったのか、明らかにされるでしょう。また極寒のなか、テント籠城でたたかう韓国サンケン労組とはインターネットで繋ぎます。現地の労働者を使いすてする「渡り鳥企業」サンケンを許してはなりません。また新企画「きょうのホットオンライン」が始まります。その一回目には、 崔Ω業派・瀬尾英幸さんに立候補の決意を聞く」◆崟亳凝垓軌僂浪燭鬚靴燭里? 元教員・根津公子さんが真実を語る」です。マスコミが賛美一色のなかで、最悪の政治家・石原慎太郎氏の本当の姿を伝えます。ぜひご覧ください。(TVプロジェクト) 番宣木曜行動(2/10)報告

東電刑事訴訟 : 現場検証も証人尋問も棄却し、次回結審に〜東京高裁が不当決定
2月9日、東京電力旧経営陣3名の刑事訴訟控訴審第2回公判が東京高裁で行われた。東京第1検察審査会が2015年7月、2度目の起訴相当議決を行ったことにより、勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長の3名が強制起訴された裁判は、2019年11月、1審・東京地裁の無罪判決を受けて検察官役の指定弁護士が控訴。昨年11月2日に控訴審初公判が行われたことに続く公判である。この日の裁判の争点は、指定弁護士側が求めた現場検証及び島崎邦彦、濱田信生、渡辺敦夫3氏の証人申請が認められるかどうかにあった。島崎邦彦・元原子力規制委員長代理は東京地裁での無罪判決後、「新たな事実が出てきたので、それについて証言したい」と法廷での証言を望んでいたという。(黒鉄好) 続き

差別発言・問題発言を「石原節」で容認したメディア〜「石原暴言録」を忘れない
数々の暴言、差別発言をまき散らし、ヘイトクライムを助長・許容する暴力的風潮を広げた元東京都知事・作家の石原慎太郎氏が2月1日、死去した。韓国のメディアが「妄言製造機が死去」と報じた石原氏。その差別発言、問題発言は、どの一件を取り上げても、国会議員や都知事などの公職から追放されるべき悪質極まりないものだった。しかし、新聞・テレビなど大手メディアはそれを批判的に報道しないだけでなく、「歯に衣着せぬ発言」などと評価し、ネトウヨなど差別主義者たちを喜ばせてきた。そして、それを批判的に検証すべき訃報の報道でも、数多の暴言を「石原節」で片づけたばかりか、《やはりまぶしい太陽だった。夕日が沈む》(『東京新聞』「筆洗」)などと賛美した。いま一度、「石原暴言録」を思い起こし、彼が日本社会に遺した傷痕を記憶に刻みつけておきたい。(山口正紀) 続き

愛知春闘共闘:トヨタ総行動〜儲けを労働者と下請けに回せ
大幅賃上げや人員確保訴える愛知国民春闘共闘は2月11日に第43回トヨタ総行動を行なった。トヨタ自動車名古屋オフィスが在る名古屋駅前では午前10時から宣伝行動が有り、およそ100人が参加した。参加者らは「トヨタは儲けを労働者と下請けにまわせ」などの横断幕を掲げた。トヨタをはじめとする大企業に社会的責任を果たせと訴えた。トヨタ総行動は、春闘にあたってトヨタ自動車グループ各社に大幅賃上げや下請け単価の引き上げなどを求めるための行動だ。愛知国民春闘共闘は、愛労連をはじめ、連合傘下の日教組に加盟する名高教や、国労名古屋地本などの全労協加盟組合などから成る。愛知春闘共闘の西尾美沙子議長は、「先進国の中で日本だけがこの20年、賃金が上がっていない。トヨタの利益や内部留保は労働者や下請けの人たちが必死で働いて生み出したものだ。全ての労働者に大幅賃上げを、下請け企業にも単価の引き上げを行なうべきだ」と訴えた。(酒井徹) 続き

太田昌国のコラム : 閔妃暗殺を題材とした芝居『ある王妃の死』を観る
朝日新聞2021年11月16日付けの記事に注目した。見出しには「閔妃暗殺 外交官が明かす書」とある。日清戦争の講和からおよそ半年後の1895年10月8日、在朝鮮の日本の軍人や外交官が朝鮮王宮(景福宮)へ侵入し、国王・高宗の王妃・閔妃を斬殺し、石油をかけて遺体を焼いたという「事件」である。日本における歴史教育の一貫した歪みから、この史実は日本社会ではよく知られてはいない。しかし、角田房子『閔妃暗殺――朝鮮王朝末期の国母』(新潮社、1988年)、崔文衡『閔妃は誰に殺されたのか――見えざる日露戦争の序曲』(彩流社、2004年)、金文子『朝鮮王妃暗殺と日本人――誰が仕組んで、誰が実行したのか』(高文研、2009年)など、この事件について書かれた書物が、まったくないわけではない。日本側が事件後に多くの資料を焼却したこともあって、事態の真相に迫るには困難が伴うという事情はあるにしても。(太田昌国) 続き

〔週刊 本の発見〕風前の灯火にされた日本の農業〜『農と食の戦後史』
この本は一昨年の秋に出版され、その時に他誌に書評を書いた。今回読み返そうと思ったのは、あるテーマについてルポルタージュを書く上で、日本の農家の実情を再認識する必要があったからだ。何度読んでもこの本から伝わる日本の農業政策の酷さには腹が立つ。私たちの食を支える農業は、私たちの命を守るべき政府によって風前の灯火にある。本来農民のためにあるべき農林水産省は、農村ではなく工場化されたん農業資本にシフトし、ゲノム操作された不健全な食物を私たちの食卓に運ぼうとしている。政府の食糧計画は、戦後一貫して米国の農業生産を守るために、私たちの台所を犠牲にしてきたものだ。その結果、私たちの豊かだった食文化は、非常にいびつに資本主義にまみれ、より安全でおいしいものではなく、いかに金が儲かるかという、ただ一つの目的のためにひどく歪められてしまった。(根岸恵子) 続き

犯罪の根っこにあるものと向き合いたい〜映画『前科者』
映画『前科者』を観た。私はこの作品が、元々は「ビックコミックオリジナル」に連載されたものであるということをまったく知らなかったので「コミック」も数冊買ってみた。はじめは「前科者」が主人公の映画なのかと思ったが、実は前科者を世の中に更生させようとする「保護司」(有村架純が好演)が主人公で、前科者との間に織りなす様々な物語が展開される。こうした映画はややもすると、「更生しようと頑張る前科者」と「それを支える保護司」という、ステレオタイプな美談になりがちだが、この映画はそれだけではない。周りにいる「警察」「行政」「地域の人々」などを、なかなか巧みに組み合わせていて、肉厚な作品に仕上がっていると思った。森田剛が演じる「前科者」の、つらく貧しく過酷な生い立ち。彼には弟がいて、子どもの頃、母親が二人の目の前で殺されてしまう。(乱鬼龍) 続き

半世紀前の東京五輪は、どう記録されたのか〜『東京オリンピック』を観る
2月6日、シネクラブ定例会で、市川崑監督の『東京オリンピック』を取り上げた。1964年に開催された東京五輪の公式記録映画だ。集まった大半が、半世紀前の東京五輪を体験したという世代。2時間半の映画を観た後、自身のオリンピック体験を生き生きと語る人が何人もいた。そんな時代を知る由もない20歳の女子学生の参加もあって、世代を超えたとても楽しい討論会となった(写真)。オリンピックは、その是非をめぐって論議が続いているが、1964年といえば戦後の記憶が残り、高度経済成長の真っ只中。その中で開催された東京五輪は今よりずっと、人々の期待を集めた歴史的イベントだったことがわかる。製作費三億円、750万人が観たというこの映画。黒澤明や今井正に断られ、市川崑に総監督が託されたのはオリンピックが開催されるその年になってからだとか。選手たちだけでなく、映画監督にとっても、五輪という現場は半端じゃないプレッシャーだったのだろう。(堀切さとみ) 続き

東京東部労組 : 「フードパントリー」活動を開始します!〜困窮者に食品提供
全国一般東京東部労組では今月(2022年2月)から「フードパントリー」活動を開始することにしました。フードパントリーとは、生活に困窮している人たちに食品を無料で提供する支援活動のことで、コロナ禍の影響で食生活が不安定になった人が増加したこともあり全国的に広がっています。品質上は問題がないものの賞味期限の接近や外装不良など様々な理由で余剰となった食品の寄付を集めているフードバンクと呼ばれる市民団体等から東部労組が提供を受け、低賃金や失業中などで食の支援が必要と思われる地域の労働者市民に食品を無料で配布します。希望される方には生活・労働相談も受けていきます。当面は毎月1回、継続して日曜日に東部労組事務所(東京・葛飾)で開催する計画です。第1回は2月20日(日)に実施します。みなさんのご協力をお願いします。(須田光照) 記事

放射能汚染水を海に流すな!〜全労協が脱原発講演集会
2月4日18:30、東水労会館で、「放射能汚染水を海に流すな!」講演会が開かれた。主催は全労協。東電は、福島第一原発に110万トンを超える放射性汚染物質を満タンにしている。この汚染水を23年春頃から海洋投棄を始めるとしている。全国漁業共同組合が反対している。全労協はこうした運動に連帯して、「問題だらけの汚染水海洋投棄」を学習しようと講演会が開かれた。講師は、後藤政志さん(元原発技術者)。続いて「福島現場からの訴え」として、佐藤和良さん(いわき市議会議員・リモート)が話してくれた。また、福島第一原発復旧作業で労働災害が認められ、真の東電責任を控訴して、苦渋の和解協議を続けて闘う遺族の思いが訴えられた。後藤さんは講演で「福島第一原発事故は終わっていない。汚染水は止まらず、事故の1号、2号基から、未だに炉心を取り出されていない」と詳細に語った。(宮川敏一) 全文

本当の芸人・松元ヒロの素顔〜映画『テレビで会えない芸人』
『テレビで会えない芸人』とは、松元ヒロのことです。高校まで鹿児島で過ごした松元ヒロを、地元の鹿児島テレビ放送が撮りました。彼は年間100回以上も公演を行っているそうで、いつも満員の観客の前での熱演が写され、このドキュメンタリーでは奥さんなど内側も見せています。ぼくも何回か実演を見たことがあり、アベ・スガ・アソウなどなどを徹底的に笑い飛ばし、モリ・カケ・サクラなどをバッサリ切り捨てるわけですから、普通、テレビ局では怖くて放送できないのでしょう。永六輔から「ヒロくん、憲法9条をよろしく頼む」と言われ、あの立川談志に「最近の芸人はサラリーマンばかり。本当に言いたいことを言わない。松元ヒロは本当の芸人」と言わしめたとのこと。いつも演じる「憲法くん」、日本国憲法前文を、本ドキュメントでも語ります。現憲法のすばらしさを改めて想わされます。(山名 泉) 続き

〔週刊 本の発見〕日本の状況は悲劇なのか喜劇なのか〜『コロナ戦記』
新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)が地球上に出現してから、丸二年以上が過ぎた。歴史は繰り返すことへの皮肉なニュアンスで牋貪挂椶枠畄燹二度目は喜劇瓩箸いι集修呂靴个靴亳聞きするところだが、2020年初頭に端を発した日本における流行は、二度目=第二波どころか第三波、第四波、第五波とその振幅を増しながら反復してきた。それでも、ワクチン接種の浸透によって一旦は収まるかとも思われたが、新たな変異株である感染力の強いオミクロン株の蔓延によって――少なくとも感染者数を見る限りでは――これまで前後三回の緊急事態宣言時を遥かに上回る勢いで拡大している。ここで起きているものは、決して人々の想像を超える事態――決まり文句の「想定外」――ではなく、むしろ、当初から十分に予想された出来事だった。(大西赤人) 続き

ミャンマー国軍クーデターから1年〜「圧政に負けず、市民は何度でも立ち上がる」
ミャンマー国軍のクーデターから1年が経過した。国軍の弾圧による犠牲者は増えるばかりだ。死者は1507人、クーデター後に不当に逮捕・拘束された人は11902人、そのうち84人が死刑を宣告。そして、国内避難民は約40万人。周辺のインド、タイへの避難民は約3万2000人と推定されている。ビルマの人口およそ半数の約2500万人が貧困ラインより下にいる。2月1日、シンポジウムを開催した在日ビルマ市民労働組合(以下FWUBC)主催で、シンポジウム「ビルマ民主化のゆくえ」が開催された(@連合会館)。FWUBCは2002年、軍の迫害から逃れて来日した難民申請者、非正規滞在者によって結成。以来、ミャンマー人コミュニティの中心として、労働問題に取り組んできた。シンポジウム開会前、ミャンマーの民主化を支援する超党派の議員連盟から石橋通広議員(立憲民主党)によるメッセージ動画が流された。(松本浩美) 続き動画(ティンウィン報告 43分)

島々を戦場にすることは断じて許さない!〜「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」が発足
1月31日「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」主催の防衛省前行動に山城博治さんが電話でメッセージを寄せ、要旨以下の通り報告しました。・・私たちは本日、これまで訴えていた南西諸島での戦争を許さない県民の会を正式に立ち上げて記者会見した。大学人、ジャーナリスト、映画監督、平和活動家ら25人の呼びかけ人が結集し、その中から5人の共同代表を選んで記者会見した。これから県の内外に訴えをしていきたい。(5人は)ガマフヤーの具志堅隆松さん、沖縄戦研究家の石原昌家さん、沖縄の女性解放運動・集団自決の語り部宮城晴美さん、沖縄在住の国際政治学者ダグラス・ラミスさんに私・山城も加わる。この会の目的は、現場で具体的な行動をすることではなく、今一方的に政府から喧伝されている南西諸島有事あるいは台湾有事になれば沖縄が戦場になって当然という無謀な国策のプロパガンダに抗していく、県民の世論を結集していくこと。(浅井健治) 続き賛同呼びかけ

米国労働運動 : レイバーノーツを導いたマイク・パーカー 追悼
レイバーノーツ誌1月号はその創設者の一人、マイク・パーカー(写真)の死去を報じている。掲載された2本の追悼記事( ブラッドベリ―アーリー)を翻訳したので読んでもらいたい。1940年生まれのパーカーは1950年代に社会主義運動の活動家として出発した。1960年代にはバーニー・サンダースとともに青年社会主義者連盟で活動し、今年1月15日の死去の日まで社会主義のためにその人生を捧げた。70年代半ばでデトロイトに移り、クライスラーの自動車工場で電気技術者として働き、終生全米自動車労組UAWの組合員活動家であった。1979年に後退局面に入りつつあった労働運動に職場からの運動を再生するためにレイバーノーツ誌を立ち上げる中心的なメンバーの一人となった。80年代にはいると日本的経営に学んでトヨタ方式やQCサークルなど経営手法がアメリカの自動車産業などに導入され、労働組合の中でも労使協調路線が強まった。(レイバーネット日本国際部 山崎精一) 続き


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