本文の先頭へ
LNJ Logo 2012/1
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供

会員関連サイト

more...

「雇用ゼロ」のJR不採用問題解決はおかしい〜鎌田慧さんコラム・国交省要請
「いま、毎日、男がひとり、国会の周りを朝から晩まで走り続いている。胸のゼッケンには、『政府は約束を守れ!』と書かれてある。北海道北見市からでてきた、中野勇人さん(49)。1日、38周、約50キロを走る。21日間走る。合計1047キロ。彼と一緒に国鉄を解雇され、JRに採用されなかった1047人、仲間の思いのたけを走り込む」。1月31日「東京新聞」の鎌田慧さんのコラムの書き出しだ。JR不採用問題は政治和解で2010年6月に解決したものの約束のJR雇用はなく「ゼロ!」。これに怒る3人の被解雇者が行動を展開している。30日には弁護士・支援者ら10数人と国交省鉄道局を陳情に訪れ、政府の責任を強く迫った(写真)。担当者はひたすら「解決済み」を繰り返すだけだった。国会マラソン・ハンストは2月16日まで午前9時から午後4時まで続く。(M) 詳細記事動画(国交省陳情・猪股さんの訴え)中野勇人ブログ

連日二時間も怒鳴り続ける〜「職場のいじめ」まとめシリーズ第20弾
1、中小企業出版社。大学の新卒で入社した正社員。経営者のトップ二人が80歳近い高齢者の癇癪持ちで、連日一時間も二時間も怒鳴り続ける。認知症らしく社員の名前も覚えていない。2、日野自動車の正社員。自分の職場の班の離職率が高すぎ。○●班長が、社員、期間工、派遣社員に嫌がらせをして職場の雰囲気がかなり悪い。助けて欲しい。3、社長が社員の公休を無視して勝手に仕事を入れる。家族との予定を告げると怒りだす。「明日から来なくていい」と言われた同僚もいる。「ハゲ・チビ・デブ」と人権侵害発言は日常的。4、50人規模の会社の正社員。休憩室がなく、昼休みが15分しかない為イライラして社員同士でぶつかる。ひどい言葉を言われる。その上、手取りが15万円。5、 上司の暴力、暴言がひどい。眼鏡も投げられ破損させられた。6、上司のひどいパワハラが続き、そのせいでうつ病となった。(NPO法人 労働相談センター/東部労組) 詳細 *写真=東部労組のバーベキュー大会(水元公園)

都教委に異議申し立てした男〜三鷹高校元校長・土肥信雄さんに不当判決!
東京都教育委員会の「職員会議で挙手・採決禁止」通知に、異議申し立てした三鷹高校元校長の土肥信雄さんが定年後の再雇用を拒否された事件(通常97%が再雇用)の東京地裁判決が、1月30日午後1時半にあった。傍聴に入れない数十人の人々は、地裁入り口で報告を待った。三鷹高校の教え子や教員、保護者など2年4ヶ月の裁判を熱心に支えてきた人たちだ。まもなく報告者が出てきて垂れ幕を広げた。「不当判決」の文字が掲げられると支援者から「ふざけるな!」の大声が飛んだ。ミニ報告が始まる。いつもは笑顔を絶やさない土肥さんも厳しい顔つきで、「ウソをつく人間が勝ち、正直者がバカをみる。こんな日本にしていいのか」と激しい怒りを表明した。古久保裁判長の判決は、原告の主張をいっさい認めないもの。土肥さんは「不当判決。これを機にますます闘う」ときっぱり述べた。(M) 動画(湯本雅典)渡部報告写真(入場)写真(報告を聞く支援者)土肥校長及び弁護団の声明 *写真=地裁前で報告する土肥さん(右)

750人の市民のチカラ!〜「脱原発テント」撤去命令をはねかえす
午後5時に迫った経産省枝野大臣のテント撤去命令期限に対して、1月27日夕方、怒りの市民たちが続々と脱原発テント前に結集した。メディア・警察官なども含め、周辺はあっというまに身動きできない状態。その後も人数は増え続け最終的に750人になった。ニコニコ動画の生中継視聴者も1万人、マスコミの取材も多く、「撤去命令」は逆にテントの存在を大きく知らせることになった。2時間の集会では、女たち・牧場主など福島からの生の訴えが続いた。「福島は放射能地獄のまま。のうのうと暮らし責任をとらない東電幹部を絶対に許さない!」。悲鳴に近い発言に共感と怒りの涙が拡がった。結局、この日経産省担当者は一切テントに姿を現さなかった。こうして750人の脱原発の気迫が、テント撤去命令をはね返した。(M) 写真速報ツイキャス(ライブ録画)動画(牧場主・吉沢さんの訴え)テント日誌(1/27)集会写真ルパージュ元仏環境相の緊急メッセージテント日誌(1/28) *写真=「原発はいらない」シュプレヒコールを上げる

JR不採用問題で国会マラソン・ハンスト〜約束不履行の責任を追及したい
JR不採用で解雇された1047名の一人・元国労北見闘争団の中野勇人さんが、1月27日から2月16日まで国会マラソンを行うことになった。前日の26日にスタート集会が、「3人を応援する会」の主催で東京・弁護士会館で開かれた。中野さんは「JR不採用問題は『政治解決』したが、私たちがそれに応じたのは国交大臣がJR各社に真摯に採用を申しいれると約束したから。しかし実際には何もやらず雇用はゼロだった。このまま終わると『結局金で終わる。職場復帰はない』という流れがつくられてしまう。一人でもできることと思い、再び国会マラソンで訴えることにした。『約束を守らないと運動が続く』ということを政府に突きつけたい」と語った。他に佐久間忠夫さん(東京闘争団)・猪股正秀さん(佐賀闘争団)が同じ思いでハンストに立つ。(松原) 報告写真(1/27) *写真=国会マラソンをする中野さん(1/27)

橋下「市政改革」は大阪市民の総貧困化〜なかまユニオンが宣伝行動
橋下市長の危険な動きが続くなか、1月25日、なかまユニオン大阪市職員支部と学校教職員支部は、橋下改革に反対する宣伝行動を市役所前で行った(写真)。「市政改革は大阪市民の総貧困化につながる」としてチラシで次のように訴えた。「橋下市長がやろうとしているのは、福祉関連予算の削減です。大阪市財政を圧迫しているのは、『扶助費』(生活保護などの福祉予算)の増加です。しかし、これは大阪市の責任というより、政府の政策による結果です。財界の要請に応えて非正規雇用を容認することで、貧困を作り出したのです。大阪市としては、政府に対して財源の配分も含めてこうした問題に対する対策を求めるべきですが、橋下市長は福祉予算を削減しようとしています。職員の我慢を超えた給料削減は、その前さばきです。私たちは、そうした橋下市長の政策に反対していきます」 詳細ブログ

経産省前「脱原発」テントがあぶない!〜枝野大臣が撤去命令
テントひろばに心を寄せ、思いを共にする全ての人々に、経産省前テントは今重大な事態に立ち至っていることを告げ知らせねばならない。そして経産省の不当な退去・撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、テントひろばを守り抜くための行動に共に結集されるよう呼びかける。1月24日(火)、枝野経産相は定例の記者会見において自ら経産省前テントを話題にし、テントの自主撤去を強く求めると言明した。テントは不法占拠である、火気に関して管理上の危険が存在する、というのがその理由であった。それを受けて、経産省大臣官房情報システム厚生課厚生企画室長は、「1月27日(金)17時までに当省敷地からの退去及びテント・持ち込み物等の撤去」命令を文書でもって通告してきた。(テント日誌・緊急特別版) 全文抗議の声を1/22のテントテント日誌(1/24)オンライン抗議署名 *写真=「脱原発」の交流の場になっているテント

「辞めたくても辞めさせてくれない」労働相談事例が急増
2011年11月にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めたくても辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。1、退職届を提出した後でも「働け」と連絡してくる。2、営業で入社したのに、ドライバーをやらされている。会社に「約束が違う」と退職届を出したが、「受け取れない」と返してきた。3、労働時間が2時間延長された、にもかかわらず賃金は変わらない。休みの希望を出すと「代わりに働ける人を自分で探してから休め」と言うなど出鱈目な事ばかりやる会社にガマン出来ない。退職届をだしたが「退職できない」と言われた。4、風俗店社員。パワハラや12時間労働が当たり前の過酷な労働環境が辛くて堪らない。「辞めたい」と伝えたが「聞かなかった事にする」と相手にしてくれない。(NPO法人 労働相談センター) 全文 *写真=首都圏ネット一日行動

映画『イエロー・ケーキ』が描くウラン採掘現場の真実
原発事故が起きてから次々と放射能の恐るべき実態が明るみにでてきた。なかでも使用済み核燃料の捨て場所がなく、放置されたままであることが『100,000年後の安全』などの映画で明らかになった。さらに今度、燃料のウランが採掘段階からすでに自然環境を破壊し続ける有り様をドキュメントした映画が緊急公開される。ヨアヒム・チルナー監督の『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』がそれだ。イエロー・ケーキとは精製したウランの黄色い粉末のことで、これが原子力発電のもとである燃料棒となる。旧東ドイツ出身の監督は、南部のチューリンゲンとザクセンの2つの州にわたるウラン採掘現場をはじめ、5年の歳月をかけて世界の主な鉱山を調査し、そこでの知られざる歴史など暴き出している。(木下昌明) 続き映画サイト

「ムラ」構造に永遠の叛逆を続けよう!〜田原牧さんが講演
1月21日、板橋区立グリーンホール男女共同参画センターで「日の丸・君が代」強制に反対!をテーマに掲げた『板橋のつどい2012』が開催された。東京新聞特別報道部デスクの田原牧さん(写真)が「転換点としての2011年〜中東・原発・教育〜」というテーマで講演した。田原さんは、「2011年は転換点というより、無力感を抱きながらも権力にたてついてきた人々が、『自分たちがやってきたことは正しかったのだ』ということを認識した年だといえる。『原子力ムラ』に代表される『ムラ』構造が学校・会社・組合・地域社会にたくさんあり、そのほとんどが悪い方向に行っていることに、みんなが気付き始めてきた。大阪市長の橋下徹らは、「グローバリゼーションを謳いながら、全く逆である『同化強制』をし強固な『ムラ』を作るという」詐欺まがいの矛盾発言を繰り返しているのにすぎない。都知事の石原慎太郎もしかりで、私たちは早くそのことに気づいて、『永遠の叛逆』を続けていかなければならない。」と語った。(ジョニーH) 報告

JAL不当解雇提訴から1年〜勝利判決を求めJALプラザ前で宣伝行動
提訴から1年の1月19日、原告団は総出で宣伝行動を実施しました。場所は有楽町にあるJALプラザ前。当日はたまたま、JALの販売促進キャンペーン(街頭でのパンフの配布)のために来ていた、大西賢社長や植木義晴次期社長をはじめとする役職員約40名のキャンペーン隊と、「鉢合わせ状態」になるハプニングがありました。JALプラザ前に陣取った原告団の宣伝カ―より、山口乗員原告団長、内田客乗原稿団長、清田乗員原告団事務局長、斉藤良子さん、山崎秀輝さん、下村京子さんらが、署名をはじめとする不当解雇撤闘争への協力を訴えるとともにチラシを配布しました。内田団長は「役員が新体制となり、稲盛会長が代表権のない名誉会長となっても、法廷の場で『誰が見ても雇用を続けることは不可能ではない』と証言した責任は逃れられない。原告全員を職場に戻してこそ、安全最優先のJALとして再スタートが切れる」と訴えました。(JAL不当解雇撤回ニュース108号) 続き

ドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」がDVDブックに
レイバーフェスタ・レイバー映画祭がきっかけになった生まれたドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」(土屋トカチ監督/映像グループ・ローポジション制作)が、DVDブックとして旬報社からこのほど発売された。最長で月552時間!という常識はずれの過酷な労働、ユニオンをつくって立ち上がった姿を描いたこの作品は、2008年ポレポレ東中野で公開されると、大きな反響を巻き起こした。その後、国内17箇所の映画館、130回を超える自主上映会、13カ国の国際映画祭正式出品を経て、今回のDVD化になった。DVDブックには本編のほか特典映像43分と、ガイドブックとして後藤道夫・小谷野毅・竹信三恵子・木下昌明、各氏のコメントが付いている。貧困・非正規・雇用問題が深刻化する中、いま見てほしい映画だ。定価3360円。 詳細HP

若者・女性・被災地がターゲット〜レイバーネットTV「どうなってるの?! ハケン問題」
1月19日「レイバーネットTV」第25号「派遣村から3年〜どうなってるの?! ハケン問題」が放送された。ゲストは、井上久さん(派遣村共同行動)、伊藤みどりさん(働く女性の全国センター)、廣瀬明美さん(日赤派遣争議当事者)。井上さんは派遣村以降の経緯を説明、震災を利用して財界・企業が露骨に「派遣法骨抜き」を推進したことを指摘した。伊藤さんは「若者・女性・被災地が派遣労働のターゲットになっている。雇用を増やすという名目だが、細切れの仕事を増やしているだけで、食べていける仕事ではない。チェックすべき労組の衰退がひどく、野放し状態。現在政府が“有期労働法制”を検討しているがとても危険だ」と強調した。廣瀬さんは自身の体験を語り、「あなたに人格はない。スキルだけ買っている」と人間扱いされていない「派遣労働」のエピソードを紹介した。3人の話から、事態がますます悪化している現状が浮き彫りにされた。「もっとこの問題をわかりやすく伝えなければ」、放送後の二次会で討論が続いた。(М) アーカイブ視聴番組内容投稿「ピンハネ労働はごめんだ」

大飯原発の再稼動許すな!〜密室審議のストレステスト聴取会は無効
保安院は1月18日、関西電力大飯原発3・4号機のストレステスト結果を「妥当」とした結論をまとめ、意見聴取会に提出しました。しかしその意見聴取会は、市民を締め出し、直接の傍聴もモニタを通じた傍聴もない、密室審議でした。保安院は市民を完全に閉め出した状況でストレステストを妥当とする評価を出すという暴挙に出たのです。井野さんと後藤さんの2名の委員は、傍聴のない審議には応じられないとし、その会議には参加していません。意見聴取は十分行われたとはいえず、今日の会議は無効にすべきです。会議場には、杉原さんら市民20名余りが入りました。私は4時すぎに、少し遅れて郡山の方と10階のモニター別室ではなく、11階のリアル会議が行われている部屋に向かいました。テレビは「市民団体乱入」などと伝えていましたが、すんなりと部屋の中に入れました。乱入でも何でもありません。(阪上武) 続き報告(杉原)報告(沓沢)動画(山本太郎さんの発言)写真報告(西中)動画(OurPlanet-TV) *写真=「私たちの苦しみがわかるのか」抗議する福島の女性

中国:三洋電機・フォスター電機の現地工場でストライキ
中国の日系資本の工場でストライキが続いている。1月16日、広西省南寧の日本FOSTER傘下の豊達機電公司で、午前中には第二工場、午後には第一工場の労働者8000人がストライキに突入した。これまで年末一時金が全員に支給されていたが、今年は管理職だけに支給されるということで、労働者の不満が高まったことがストライキの原因だ。また1月14日、深セン市の三洋電機(蛇口)有限公司の労働者4000人が、合併と企業名変更にともなう補償を要求してストライキを行った。怒り心頭の労働者は街頭に繰り出した。当局は大量の民兵、警察、機動隊で労働者を包囲し、衝突した。何人かの労働者が暴行を受け男性3人、女性1人が逮捕された。(レイバーネット国際部) 詳細 *写真=ストライキ中の女性労働者(三洋電機)

「一定の歯止め」と「見せしめ」〜最高裁「君が代処分」で政治的判決
1月16日、最高裁で「君が代不起立」教員に対する3つの裁判(計166名)の判決があった。判決では、都教委が停職処分や減給処分までしたのはやりすぎとして、2名については停職・減給を取り消したが、163名の戒告処分は是認した。「一定の歯止めがかかった」と評価する声もあったが、問題が残った。「不起立」のシンボル的存在である根津公子さんの停職処分取り消しがなかったからだ。「一体なぜ?」本人も支援者も「狐につままれた」状態。判決文を読んで分かったことは、根津さんの過去の処分歴(日の丸引き降ろし等)が問題にされていたことだ。岩井信弁護士は報告集会で、「根津さんへの嫌悪感に満ちた判決文。秩序を乱す人間については許さないという内容で、教育現場に息苦しい重圧をもたらすもの」と痛烈に批判した。「一定の歯止め」をかけた一方で容赦ない「見せしめ」、最高裁が二つの顔を体現した政治的分断判決だった。(M) 写真速報レポート(佐々木有美)報告集会(寺本)動画(YouTube)さらに進めた不当判決(近藤順一)動画(岩井信弁護士のコメント)渡部通信権力の落としどころ(根津公子)処分撤回を求めて「強制と処分」を温存(松浦) *写真=「分断判決弾劾」の垂れ幕をだす岩井弁護士

ブラック企業の横暴つづく〜労働相談「解雇理由」2011年11月分紹介
1、一年毎の有期契約社員。本社と業務委託している会社に派遣され、経理業務をしている。以前から「60歳の定年までの契約は保障する」と約束されていたのに、業務委託している会社が別会社に統合されたとたんに「来年3月で契約解除」と通告された。2、派遣労働者。派遣会社とは6ヵ月毎に契約更新で4年勤続。12月に契約切り替えを迎えるが、派遣会社から11月になって「業務縮小のため契約終了」と言われた。会社のこの理由は正当なのか。3、ブラック企業。有給休暇、残業代、休日出勤割増手当無し。社長に同僚と二人で残業代を請求したら「そんなの無いよ。大企業しかある訳ないじゃん。俺が若い時は休みも無かった」と平然と言うので一ヶ月後の退職を伝えたら、「すぐに辞めろ」と言う。不当解雇ではないか。(NPO法人 労働相談センター) 全文

脱原発世界会議に5千人〜「3.11フクシマ後」が始まる
33カ国100人の海外代表を含め5,000人が、横浜の脱原発世界会議に集まった。冒頭司会の野中ともよさんが「フクシマ事故は終了していない。背筋が凍るような進行形を抱えながら私たちが自分を変えるための何かを見つけるために2日間考えよう」と呼びかけた。吉岡達也実行委員長も「国際連帯の力で福島の犠牲者を支え、脱原発・自然エネルギーへの転換させよう」と呼びかけた。元福島県知事の佐藤栄佐久氏は「チェルノイブイリ原発の事故20年後の国際会議で決めた5原則が何も生かされなかったことが、フクシマ事故で明らかになった」と痛苦な反省を語った。欧州議会議員のレベッカ・ハルムスさん(写真)は、ドイツはフクシマ事故後すぐ可動原発の半分8基の原発を停止したが、8カ月経過して電力不足も価格高騰もなかった。日本政府は世界中の専門家の協力を求め福島の犠牲者のために、世界のために共に学ぶプロセスを開始すべきだと訴えた。(報道部 TM) 続き・写真脱原発大行進に4500人「脱原発かわさき市民」ワークショップ

ぼくはぜったい死にたくありません〜脱原発世界会議で福島の小学生が訴え
1月14日、15日と脱原発世界会議が神奈川県横浜市で開かれている。14日には開会イベントが開かれ、会場となったパシフィコ横浜、メインホールは満席となった。開会イベントの最後に福島からバス2台で参加した、福島県出身者の代表として小学4年生の富塚悠吏(ゆうり)君(写真)が訴えた。「ぼくは考えました。何かぼくたちにできることはないか。そして『福島子どもから支援』という会をたちあげました」「ぜひ福島へ応援メッセージをとどけてあげてください」「子どもたちも自分でかんがえなければいけないと思います」「ぼくはぜったい、死にたくありません。子どもたちも原発はいらないと思っています」(湯本雅典) 報告動画(YouTube)

脱原発の流れを確かなものに!〜世界会議 1/14〜15横浜で開催
日本全国・世界から1万人規模で集う脱原発世界会議がパシフィコ横浜で、1/14〜15日開催される。大行進・トークライブ・会議・ブースなどがある。また、脱原発世界会議のメインフロアには特別スタジオが設置され、「脱原発世界会議テレビ」を放送。100以上にものぼる企画の全容を紹介しながら、まる2日間、ゲストトークを展開する。司会は白石草(OurPlanetTV)と松元千枝(レイバーネットTV)。また全プログラムがユーストで中継される。 公式サイト脱原発世界会議テレビ

原発をつぶすために本気のたたかいを!〜鎌田慧さんが訴え
1月13日、東京「スペースたんぽぽ」で鎌田慧さんの講演があった。会場一杯の100人を前に、鎌田さんは「本気のたたかいで原発をつぶそう」と訴えた。講演は1953年に遡り、中曽根元首相がCIAの資金で米国留学して原発導入の基礎をつくったこと、自民党が原発を「核抑止力」とした「安全保障政策」をとってきたことを明らかにした。また中曽根氏がウラン235にちなんで2億3千5百万円の原発開発予算を初めてとった時に、「学者がボヤボヤしているから、札束でホッペタを引っぱたいてやった」と語った話を紹介。「このセリフこそ原子力のエッセンス。札束で引っぱたく方法がその後一貫して行われてきた。だから私は『金子力発電所』と呼んでいる」。そして鎌田さんは「自民党政権の『原発=核抑止力』論に対して、民主党政権が決別し方向転換できるのかが今問われている」と指摘した。(M) 写真速報ユースト録画(講演・質疑) *講演する鎌田慧さん

山崎正夫・JR西日本前社長への「無罪」判決に抗議する
2005年4月25日、JR福知山線で快速列車が脱線・転覆、107名が死亡した尼崎事故に関し、2012年1月11日、神戸地裁は、業務上過失致死傷罪で起訴されていた山崎正夫被告(JR西日本前社長)に無罪の判決を言い渡した。安全問題研究会は、国策企業におもねり、企業犯罪をことごとく免罪にしてきたこれまでの日本の恥ずべき歴史を上塗りするこの判決に強く抗議する。判決には数え上げればきりがないほどの事実誤認があるが、最も深刻なあやまりは、事故当時、速度照査型ATSの設置義務がなかったことを理由にJR西日本の犯罪を免責したことにある。当研究会がすでに独自調査で明らかにしているように、速度照査型ATSは1967年の運輸省通達で私鉄に対して設置が義務づけられ、大手私鉄ではこの間、速度照査型ATSの整備が完了した。(安全問題研究会・黒鉄好) 続き

レイバーネットTV 2012年のスケジュール決まる〜川柳「牙」も募集中
2012年のレイバーネットTVは、1月19日(木)を皮切りに前期9回のスケジュールが決定した。震災1年の3月11日には他のグループとも連携して「3.11特別企画」も検討中だ。1/19の第25号放送は「派遣村から3年〜どうなっているのハケン問題」と題して、すっかり影をひそめてしまったハケン問題に斬り込む。派遣村であれほど問題になった「非人間的働き方」、いっこうに進まぬ法改正。いったい何が問題なのか。そしていま派遣現場はどうなっているのか。徹底ディスカッションしたい。また2/2には、高鶴礼子さんを招いて、テレビ上で公開ワープア川柳句会を行う。お題は「牙」。だれでもつくれる川柳、たたかいのツールになる川柳、あなたも応募しませんか。 詳細川柳応募ページ *写真=「牙」川柳を呼びかける乱鬼龍さん(2011/12/15放送)

日雇い労働者200人が「仕事よこせ!」と集会〜異常な警備に驚く
福島原子力発電所での事故処理のために、多くの仲間が線量管理下で働く日雇い労働者たちが1月9日、東京の山谷地区として知られる台東区清川にある公園に集まった。この日雇全協反失業総決起集会には、渋谷や多摩地区、寿、名古屋、釜ヶ崎と全国からおよそ200名が結集し「仕事をよこせ!」と訴えた。山谷の日雇全協メンバーからは「原発で働きたくて働いている仲間はいない。みんな必要にかられて命削って働いているんだ」との発言があった。この集会は毎年この時期に行われ、26、7年前に暴力団に虐殺された映像活動家たちの弔いとなっている。映画『山谷(やま) やられたらやりかえせ』は、日雇い労働者と手配師との闘いを描いた作品として広く知られている。(松元ちえ) 報告 *写真=なぜか全員マスク姿の機動隊

ドキュメンタリー映画『“私”を生きる』公開〜土井敏邦監督のことば
「長年、“パレスチナ”を追い続けてきたあなたが、なぜ日本の教育問題をテーマにしたドキュメンタリーなのか」──ドキュメンタリー映画『“私”を生きる』の企画・制作の過程で、また完成後も多くの人にそう問われてきた。私はジャーナリストとしてパレスチナやアジア、そして国内の現場で「問題」を追い伝える一方、取材を通して数えきれないほど多くの人と出会うなかで、それぞれの“人の生き方”を目の当たりにしてきた。それは同時に、それら様々な人の“生き方”の“鏡”に私自身の“生き方”を映し出すことでもあった。そして自問させられるのだ。「では、お前はどう生きるのか」と。(土井敏邦) 続き映画公式サイト *映画は1/14オーディトリウム渋谷・1/28大阪シアターセブンで公開される

異端の中国芸術家・艾未未(アイ・ウェイウェイ)の反骨精神
政府への批判的な言動によって、昨春当局に81日間身柄を拘束された中国の芸術家・建築家、人権活動家である艾未未(54)。『アイ・ウェイウェイは語る』など日本でも緊急出版され、その生き方が話題の艾とはどんな人物か。筆者が艾に興味を抱いたのは、08年公開の「鳥の巣」という北京五輪のメーンスタジアム建設を記録した映画によってだ。“鳥の巣”の設計には二人のスイス人がかかわったが、もう一人、彼らの要請で中国人が参加していた。ところがこの中国人、祖国の建造物設計に関わりながら「五輪は民族主義者や国家の威信と結びつきやすい。そんなものに加担したくない」と発言。「文化大革命時代はゴビ砂漠にいた」とも語っていた。それが艾だった。調べると、彼はスタジアムの完成を待たずに作業から降りている。(木下昌明) 続き *写真=艾未未(ウィキペディアより)

有給休暇を自由に取らせろ!〜労働相談事例紹介(2011年11月分)
「有給休暇」関連相談事例から2011年11月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「有給休暇」関連相談から抜粋した事例を紹介します。1、時給制の勤続5年です。入社以来一日も有給休暇を貰えません。有給休暇は発生して2年間しか有効でないと聞きました。それ以前のものは全て消滅したかと思うともったいなくて堪りません。遡ってもらう道はないのでしょうか。2、年次有給休暇は2年間で時効消滅しますが、育休・産休の期間はどう計算されるのでしょうか。3、派遣社員。有給休暇を使用して休んだが、その分が給料に含まれていない。(労働相談センター) 全文 *写真=12.7労働安全衛生センターの労働局交渉

北陸電力本社前で水曜座り込み行動〜吹雪のなか志賀原発廃炉求めて
「北陸電力本社前・水曜座り込み」は、昨年12月28日に仕事納め座り込みをし、今年は1月4日に始めました。富山では、志賀原発の廃炉を求めて昨年5月10日から「ランチタイム・アピール」を開始しています。「座り込み」は、経産省前テントに倣い「子や孫に原発のない未来を残す・高齢者の会」が9月28日から開始しました。雪の季節になった昨年最後の水曜日・12月28日は、晴れ間が少し出ました。福島県田村市から避難した2人が北電申し入れを行いました。「福島の女たちの行動と共に、私たちのような流浪の民を二度と出さないで」と、志賀原発永久停止と廃炉を訴えをしました。1月4日は吹雪で机も飛ばされましたが、夕暮れまで座り込み行動を続けました。原発の即時停止・廃炉へ正念場です。(村山和弘) 報告関連HP *写真=1/4の座り込み

中国最大のバナジウム鋼工場で賃上げ求めストライキ
2012年1月4日午前、成都市青白江区にある国有企業、攀鋼集団有限公司の傘下の企業である成都バナジウム鋼公司の労働者が賃上げを求めてストライキに突入した。先日、同地区で声を上げた国有企業「川化集団」の労働者を模倣した行動だ。約5千人の労働者が工場区からデモ行進を行ったが、高速道路の入り口で警官隊に阻止された(写真)。双方は数時間対峙したが、警官隊による強制的な解散で労働者が負傷した。成都バナジウム鋼公司では長年にわたって賃金が低く抑えられてきた。平均賃金は1200元(約15000円)程度だという。在職労働者数は14000人余り。12月30日に、同地区にある国有企業「川化集団」の労働者がストライキとデモを行い、400元/月の賃上げと年末手当3000元を勝ち取っている。 第1報第2報第3報

2012年を希望の年に〜テントひろばで「書き初め、囲碁大会、川柳句会」
1月2日の経産省前テントひろばも、多くの人が出入りしにぎやかだった。毛布を足元にかけパイプ椅子に座り込んでいる中年の男性は、「大晦日ときょうここに来た。あんな大事故を起こしたのに再稼働の話が出ている。絶対に許せない。少しでもできることをしなくては」と思いを語ってくれた。この日のテント前は、音楽・新春囲碁大会・書き初め、と多種多様なイベントが自由に展開されていた。通りすがりの観光バスの乗客が交差点に止まると、窓越しに手を振ってテントを激励する姿が何度も見られた。この日の様子は、「反原発・年越しOCCUPY放送」が生中継した。また4日には川柳句会が開かれ、「誰もかも心ひとつのテント前」など11句が優秀句に選ばれた。(M) 写真速報(1/2)「年越しTV」サイト(USTアーカイブ)写真報告(1/4)川柳句会(USTアーカイブ)テント日誌(1/4)川柳句会報告写真(餅つき大会) *写真=書き初め

世界から原発なくそう!〜経産省テント前で「オキュパイ年越し」
2011年大晦日夜は、午後7時からカウントダウンの午後11時50分まで常時80人以上が、経産省テント前をOccupyした。紅組は「月桃の花歌舞団」のエイサーから始まり、「福島の女たち」の椎名千恵子さん、白組は水島正行さんからジョニーHまで、ノレの会などレイバーフェスタでおなじみのグループや、イタリア青年や若い女性の飛び入り参加もあり、全国各地から20組以上の老若男女が「反原発」「Occupy99%」をテーマに歌とパフォーマンスを披露した。カウント・ダヴンでは福島みずほさん等もかけつけ、司会の松元ちえと内田聖子がシャンパンを持ち、韓国ではデコレーション・ケーキを持ち、同時に「世界から原発をなくそう元年」を訴えた。(ジョニーH) 報告テント日誌写真(カウントダウン)写真(尾澤邦子) *写真=ジョニーHの歌で盛り上がる

「避難母子の会in関東」が事務所を開設〜「自主避難者」がつながる場に
2011年12月13日、福島から関東へ避難してきた「自主避難者」でつくる「避難母子の会in関東」が、東京都品川区に事務所をたちあげた。「避難母子の会in関東」は、震災から3ヶ月たった昨年6月11日結成された。以降ホームページを立ち上げ、関東地方に福島からの「自主避難者」がつながることを呼びかけ、定期的に交流会を開催してきた。最初は3人からのスタートであったが、交流を進めていくうちに会への参加者も徐々にではあるが増えていった。会の創始者のひとり、富塚千秋さんは、「全国に散らばった『自主避難』者がつながることのできる全国ネットワークを作っていきたいです」と語った。事務所開設にあたって、カンパと事務用品の提供を呼びかけている。みんなで支えよう。(湯本雅典) 報告動画(YouTube)「避難母子の会in関東」HP *写真=新事務所でのミーティング

スリーマイルからチェルノブイリへ さらにフクシマへ
「どの原子炉も同じウソをついている、安く、きれいで、安全だと。しかし、原発は法外に高価で、破滅的な事故を引き起こし、原爆に使うプルトニウムを生み出す。誰もこんな危険を冒せない。清潔な再生可能なエネルギーを選択しよう。」(作=D・ミンクラー 米国・カリフォルニア) ポスター


このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について