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米国の若者は社会主義を求めている!〜スティーブ・ゼルツアー氏インタビュー
3月28日、来日中のサンフランシスコ「レイバーメディア活動家」スティーブ・ゼルツアーさん(写真)に「レイバーネットTV」がインタビューした。米国労働運動、世界の情勢、メディア活動などについて伺った。この日は東京地裁で「ユナイテッド解雇事件」の不当判決があり、報告集会のあと日比谷公園のカフェでインタビューした。スティーブさんはレイバーネット米国の設立者でもある。インタビューのなかでスティーブさんは「米国の若者の50%以上が社会主義を求めている」と語っているが、2018年のギャロップ調査によれば、18歳から29歳の若者では資本主義への肯定的な見方が12ポイント下がり、半分以下である45%にまで低下し、社会主義への肯定的な見方は51%にまで増えたという。(レイバーネットTV) 記事動画(4分40秒)

盟友 渕上太郎よ!あの世のど真ん中にテントを張れ〜下山保さんの弔詩
経産省前テントひろばの村長・渕上太郎さんは3月20日に亡くなった。76歳だった。3月23日の通夜には150人、24日の告別式には100人が集まり、渕上さんを偲んだ。以下、テント盟友の下山保さんの「弔誌」を紹介する。…盟友 渕上太郎よ いよいよ君とはお別れだ 君とは良く飲んだ 良く語らった テントの闘い7年半 よく飽きもせず座り込んできた 言いたいことを言ってきた やりたいことをやってきた 過ちが沢山あったけど 不十分さは毎度だったけど 反省することばかりだけど 君は 俺たちはやりぬいた 心残りはあるだろう もう少し苦労をしてみたかったろう だが その分は後を継ぐ者に託そう 後を継ぐ者はいる まだ多くはないが確かにいる 21日のさようなら原発全国集会は印象深かった 鎌田慧さんと落合恵子さんが渕上を語った 首相官邸前集会は続いている レッドウルフとその一味は健在だ たんぽぽ舎は相変わらずにぎやかだ 福島の女たちも元気だ だから心配がない などとは言わない 心配することが明日をつくることもある 君のあご鬚が白くなっても 俺の頭が光り増しても 形あるものは滅びても 志は滅びない… 続き渕上スピーチ動画(2018年9月11日) *写真=渕上太郎さん(2017年9月撮影)

世界と日本が見えてきた〜「あるくラジオ」どっぷり太田昌国ワールド
ラジオ講座で語学を身につけ、海外に放浪の旅に出てみたい……そんな思いにさせられるラジオ番組だった。ネットラジオ「あるくラジオ」第四回放送(3/29)のゲストは編集者で評論家の太田昌国さん(写真中央)。若いときに中南米を放浪し世界を見る眼を養った人だ。かれの自由な発想と緻密な思考は、現代の日本と世界を捉える重要な示唆に富んでいる。最新刊『さらば!検索サイト―太田昌国のぐるっと世界案内』を足がかりに番組は進行した。パーソナリティの「しまひでひろ」さん(右)と「ささきゆみ」さん(左)が聞き手となって、太田昌国さんの世界が全開した。太田さんの好きな音楽も紹介された。沢田研二の『脱走兵』(原詩 ボリス・ヴィアン)はほとんど知られていない曲だったが、それは強烈な反戦歌だった。そして武満徹編曲の「インターナショナル」。太田さんはこの曲についてこう語る。「革命歌とか労働歌は歌詞もメロディもなんと軍歌に似ているかと疑問があった。人をひたすら動員するための歌ではなくて、歌が人の心を解放する形で接することができないかと考えていたときに、武満徹が編曲したインターに出会った」(M) 続きアーカイブ録画(62分) 

米国人もビックリ!10秒で終わり〜ユナイテッド航空解雇裁判で不当判決
「アメリカ・ファースト」を地で行くような事件が、ユナイテッド航空による会社合併に伴うコンチネンタル航空客室乗務員に対する2016年の整理解雇だった。世界最大規模の航空会社であるユナイテッド航空は、整理解雇がどうしても必要なほど経営が逼迫していたわけではなかった。組合側(全労働者組合コンチネンタル分会)は、日本の労働法に違反した解雇権の濫用で、本当の解雇の理由は「組合嫌悪に基づくもの」であるとして、東京地裁で3年間争ってきた。14回の口頭弁論を経て迎えた3月28日の東京地裁判決。春名茂裁判長が一言「原告の請求は棄却!」と叫びそそくさと逃げ出すと、裁判官の背中に傍聴席からの怒りの「不当判決」の声が飛んだ。わずか10秒ほどの出来事だった。この日は、来日中のレイバーネット米国のスティーブ・ゼルツアーさんと和美さんも傍聴していた。外に出てきた二人は青ざめた表情で「とにかく驚いた。こんな判決があるのか。しかも裁判長はニタニタ笑っていた。アメリカの裁判所ではありえない。これが日本では普通なのか?」と。そして「驚いた、信じられない」を繰り返していた。(M) 続き動画(怒りの傍聴者)動画(laborvideo)動画(東部労組)ユナイテッド闘争団HP

〔週刊 本の発見〕現実に対するストレートの豪速球〜松本昌次『いま、言わねば』
松本昌次さんの「遺書」であるこの本を、読んでも読んでも残りのページ数が減っていかないような感覚につきまとわれながら読み進めていた。この本ほど名は体を現す著作はないだろう。松本さんがなぜ自ら装丁まで指示して書き進めたか、まさに今言わなければならないことがぎっしり詰まっている。松本さんご本人と会ったのは、影書房で一度、2010年に「市民メディアセンターMediR」などで始まった松本さんの講座で数回を数えるに過ぎないが、それでも松本さんの人柄は強く私の印象に残っている。矍鑠(かくしゃく)という言葉がこれほどふさわしい人もないだろうと思ったのが第一。論旨は明快、批評は的確、年齢を全く感じさせない発言と時代を読む正確さには舌を巻いた。もちろん、それが『いま、言わねば』にもそのまま生きている。松本さんの他の著作でも、テーブルをバンバン叩いて「そのとおりだ〜」と、同感の思いで読んだことが何度もある。(正木斗周) 続き4/6「松本昌次さんを語る会」 *写真=2011年のエッセイ講座。松本さんは今年1月に逝去した。

北海道知事選 : JR北海道問題をめぐって明らかになった両候補の姿勢
いよいよ統一地方選が始まりました。知事選では、保守分裂型の選挙や、多党相乗り候補と共産党系候補が戦う図式の選挙が多い中、最も注目を集めているのが、全国で唯一、与党系候補と野党統一候補の一騎打ちとなった北海道知事選です。4期16年務めた高橋はるみ知事が引退、いずれも新人の石川知裕候補と鈴木直道候補が立候補しています。最大の争点はJR北海道問題への対応でしょう。その次が泊原発再稼働問題、そして苫小牧市などが名乗りを上げているカジノ誘致(IR)問題です。原発は英語でNuclear Power Plantであり、頭文字はRではありませんが、原発から出る放射線は英語でRadiation。これにJRとIRを合わせた「3つのR」が争点だと私は思います。さて、昨年春、JR北海道の路線維持を求めて、わずか1ヶ月半で8万以上の署名を集めた「北海道の鉄道の再生と地域の発展をめざす全道連絡会」の主要構成団体のひとつであるJR北海道研究会を始め、道内沿線住民団体は、今回の知事選に当たり、両候補に対し、公開質問状を送って回答を求めました。(黒鉄好@安全問題研究会) 続き

世界の終わりと月末の貧窮、民衆は敵?〜「黄色いベスト運動」その5
「黄色いベスト」の毎土曜日のデモが18週目を迎えた3月16日は、マクロン大統領と政府が音頭をとった2か月間の「大討論」の終了直後と重なった。前日の3月15日金曜は、気候変動への対策を求める中学・高校・大学生の世界デモが行われ、16日も同じ目的で市民団体などが催す気候のための「世紀の行進」が予定されていた。当日、環境団体や市民団体、「黄色いベスト」の一部、「屈服しないフランスLFI 」などは「世界の終わりと月末の貧窮は、同じ原因だから共闘しよう」とアピールして行進した。15日の気候・金曜デモも3〜4万人を集めたが、16日にも若い層や家族連れが大勢参加し、パリで約10万人、全国で35万人の大規模なデモになった。昨年12月から既に環境団体などは、「黄色いベスト」が訴える社会的不公平の問題と環境破壊の原因は同じだと指摘し、二つの運動・デモの合流を呼びかけていた。(飛幡祐規 パリの窓から) 続き

「怒り心頭」山城博治さん電話で訴え〜辺野古の土砂投入に反対する集会デモ
3月24日(日)午後2時から東京・池袋で沖縄辺野古の土砂投入に反対する集会とデモが行われた。主催者あいさつで花輪伸一さんは「沖縄の人びと、全国の人びとと共に埋め立ての中止と新基地建設の断念を政府に対し強く要求していきたい」と訴えた。沖縄から山城博治さんが電話で「無謀を極める政府の工事強行に全県下で怒りが湧き出している。25日からの拡大に対して、辺野古のゲート前に座り込み、工事の強行・拡大に抗議する。政府は先日死骸が発見された辺野古のジュゴンも工事は何の関係もないとうそぶいている。県民投票の結果も顧みることなく工事が強行されている。怒り心頭。沖縄辺野古の闘いはこの国の民主主義の問題だ」と訴えた。12月の土砂投入時から連日首相官邸前で抗議の座り込みを続けている沖縄出身の女性たちからアピールがあった。また宮古島出身の方は、沖縄全体が軍事基地化されていく状況について危機感を持って報告された。(尾澤邦子) 報告

戦慄の自衛隊の南西シフト〜軍事ジャーナリスト・小西誠さんインタビュー
日本政府は3月22日、南西諸島に陸上自衛隊の部隊を新たに配置することを閣議決定した。住民の反対の声を無視して、26日、沖縄・宮古島市には警備部隊約380人が配置される。鹿児島・奄美大島では、奄美駐屯地と瀬戸内分屯地に警備部隊と地対空・地対艦ミサイル部隊の計約550人が新編される。いま南西諸島の軍事要塞化「南西シフト」がまったなしで進められている。記者は、3月8日この問題に詳しい軍事ジャーナリストの小西誠さんにインタビューした。沖縄・辺野古新基地建設や、宮古島・石垣島・奄美大島のミサイル基地建設工事、与那国島の駐屯地工事を、日本政府がなぜ強引に進めようとしているのか。そして、日米政府の考えている「対中国・日米共同作戦」の驚愕の実態とは何か。また、世間を騒がした「PKO日報問題」の裏で「南西シフトの戦略」が隠されていたことを小西さんは語ってくれた。インタビュー動画をぜひ見てほしい。(見雪恵美) 記事短縮版動画(10分)全編版(80分)

米国 : 利潤よりも患者のために!〜13000人の看護師たちがストライキを計画
ニューヨーク州で最大手の三つの医療法人で13000人の看護師たちが三月にストライキを予定している。ここ数カ月間、モンテフィオーレ、マウント・サイナイ、ニューヨーク・プレビテレアン医療法人はニューヨーク州看護連盟と集団交渉をしてきた。看護連盟は病棟看護師一人当たりの患者数を制限する配置人員基準条項を労働協約に含めることを要求している。その数は部局によって異なる。例えば、手術や救急部門では患者4人まで、集中治療病室では1人までである。しかし、病院側は二の足を踏んでいる。「配置人員要求を少し下げれば、話し合いに応じる、と病院側は言っています」とモンテフィーレ病院の集中治療棟に勤めるミシェル・ゴンザレスさんは語る。「私はストライキする準備ができています。病院組織の一部になって、黙ってはいません。患者のためにより良い基準を勝ち取るために病院組織を止める必要があるのなら、そうします」(レイバーネット国際部 翻訳) 続き

国鉄も国労も知らなかったけど〜レイバーシネクラブで『人らしく生きよう』上映会
シネクラブは3月21日、『人らしく生きよう〜国労冬物語』の上映会を行った。劇場公開されて20年近くたった映画だが、「前から観てみたいと思っていた」「会場までの地図がほしい」という問い合わせが多く、参加者は21名。映画を制作した松原明さん、佐々木有美さんの解説も交え、とても深い討論になった。上映会に参加してくれた人たちの中には、この映画の中にも映っている当時の国労組合員もいて、差別の実態などを話してくれた。また「分割民営化の時は小学生(中学生)で、組合は怖いものだと思っていた」という人や「自分は日教組で活動していたが、日本の組合は産業別だから、国労が何をしているのかわからなかった。映画をみてわかった」という人もいた。はじめての参加者も多かったので、全員に感想を語ってもらったが、国労はおろか国鉄さえよくわからないという人も。それでもこの上映会に来てくれたのは「人らしく生きる」姿をみたいという気持ちからではなかったか。(堀切さとみ) 報告(3本)『人らしく』映画サイト *写真=会場の戸越スペース

脱原発太郎の夢のまだつづく〜「3.21さようなら原発全国集会」淵上さん偲ぶ
3月20日の朝7時頃に淵上太郎さんが亡くなった。その重みを背負いながら経産省前テントひろばは「さようなら原発全国集会」代々木公園の第9ブースに集結した。ブース前に淵上さんがスピーチしている写真を掲げ、ブース背後には大画面でこの8年間の淵上さんと経産省前テントひろばを思い起こす動画を映して。沢山の反原発を訴える人たちとの交流が続く中で、ステージから李政美さんの美しく迫力ある声が聞こえてきた。武藤類子さんの詩に李政美さんが作曲した「ああ福島」だ。私は涙と怒りを堪えて聞いた。続いて、鎌田慧さんが迫力溢れるアピール。テントの渕上さんの訃報を告げながら、頑張り抜こう。歴代の首相が脱原発を訴えているのに安倍政権だけが守銭奴のごとく原発を支えている。皆さんが住んでいる自治体で市議会や首長に声を届けよう、と。(テント日誌 K.M) 続き3.21集会動画(UPLAN) *写真=ムキンポさん

〔週刊 本の発見〕教育破壊がとまらない〜『英語教育の危機』『国語教育の危機』
教育労働者は長時間労働に疲れ果て、なり手がいない状態にまで追い込まれている。疲弊した教育現場に追い打ちをかけるように「教育改革」が持ち込まれる。改革という名の破壊がその実態に他ならないことを明かした2冊の本をあわせて紹介したい。まず『英語教育の危機』(鳥飼久美子)から。新「学習指導要領」(2017年)によって、20年度から小学校5、6年生で英語教科が始まる。中・高の英語は英語で教えることが義務付けられた。すでに2008年第1次安倍内閣時に教育基本法が改悪がされた。それを具体化する「グローバル人材育成推進会議」(2011年)の「グローバル人材育成戦略」があり、さらに促進するための経団連提言「世界を舞台に活躍できる人づくりのために」(2013年)もある。鳥飼はこの提言を「英語を駆使してグローバルに闘う企業戦士の育成」と皮肉を込めて要約している。(志真秀弘) 続き

レイバーネットTV (3/20)放送 : これでいいのか日韓関係〜徴用工問題を考える
レイバーネットTVの2019年前期(3月〜7月)がスタートします。その3月20日の特集は「日韓問題」です。題して「これでいいのか日韓関係ー徴用工問題を考える」。昨年10月30日、韓国大法院(最高裁)は日本の植民地支配下で、日本製鉄で強制労働をさせられた「徴用工」被害者4人に損害賠償命令を出しました。これに対して安倍政権はこぶしは振り上げ「日韓協定で解決済み、判決は国際法違反」と全面否定、そして「韓国はとんでもない国」というキャンペーンが政府・マスコミ一体なって日本中に広がっています。はたして真実はどこにあるのか? 徴用工の実態はどういうものだったのか? 1965年の日韓協定で「解決した」といえるのか? さまざまな疑問の一つひとつにこ問題の第一人者・矢野秀喜さんが答えます。また映画紹介では、家族のあり方を問うドキュメンタリー映画『沈没家族』を取り上げます。ご視聴、ギャラリー参加をよろしくお願いします。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣アーカイブ録画(86分)映画『沈没家族』紹介3.20写真報告 *写真=徴用工像(韓国・インチョン)

「理不尽でひどい非正規差別は許せない」〜オートバックスの接客労働者が提訴
「私はまちがったことはしていない。だから名前も顔も出してたたかうことにした。大企業オートバックスにしたら私はアリと同じでつぶすのは簡単だろう。でも理不尽でひどい非正規差別は許せない。同じ人間で使い捨てされていいわけはない」。3月19日、オートバックス加平インター店に13年以上勤務してきた田島才史さん(52歳/写真)は、非正規差別是正裁判に立ち上がった思いを記者会見で語った。有期労働者であることでの不合理な差別を禁じた「労働契約法20条」に違反するとして、オートバックスの加盟企業(ファナス)を相手に、この日東京地裁に提訴した。1年更新の不安定な身分のうえ、時給1300円という低賃金、そして諸手当で差別され、正社員なら6か月から24か月の休職保障も非正規にはいっさいない。田島さんは会社のハラスメントが原因で「不安障害」を発症し休職していたが、2018年11月に解雇された。今回の提訴で総額約500万円の損害賠償を請求している。(M) 続き動画(6分)弁護士ドットコム

オンライン署名 : 除染作業員の人権をまもってください!〜3月31日締め切り
原発事故から8年。帰還困難区域でも除染がおこなわれ始めているのをご存知ですか? 国際環境NGO グリーンピース・ジャパンが、帰還困難区域での放射線調査で出会ったのは、その場の線量も知らされない、放射線防護も十分でない労働者でした。国連の特別報告者も「日本政府は全力で被ばく労働者を守り、国際的なガイドラインに基づいて労働者を被ばくさせ続ける政策を見直すべき」としています。その国連の声を、外務省はきちんと受け止めて、という署名が始まっています。3月31日まで。ぜひ、ご参加し、また、広めてください。(グリーンピース) 詳細署名サイト環境省「除染土秘密会」

中労委がコンビニオーナーの団体交渉認めず!〜「労働者性」めぐり闘いは司法の場へ
3月15日、コンビニ加盟店オーナーの労働組合「コンビニ加盟店ユニオン」がセブンイレブン、ファミリーマート本部を相手に団体交渉に応じるよう求めた事件で、中央労働委員会は、団体交渉に応じるよう命じた都道府県労働委員会の救済命令を取り消し、救済申立を棄却する命令書を交付した。会見の冒頭、今回の命令について高橋義隆副委員長(写真)は時折涙を流して語った。「この1か月、時短問題で世論に大きな関心を持っていただいた中で、10年間本部との団体交渉を求めてきたが、今日の命令で全部否定された。死の宣告を行政から受けたような気持ち。10年間必死に活動してきたけれど、今回こうなったのは私たちの力のなさだと思います。支援してくださってる多くの方にお詫びしたい。ごめんなさい」。また酒井孝典委員長は、「コンビニのシステムは限界に達している。今回我々は労働者じゃないという裁定が出たが、コンビニのサービスを継続させるためには団体交渉しかない」と今後の決意を語った。(前田けんじ) 続き会見動画(62分)

痛快、すっきり、眼からウロコ〜竹信三恵子さん 安倍「働き方改革」を斬る
3月16日、スペースたんぽぽでレイバーネット2019総会が開かれた。二部の特別企画のテーマは「企業ファースト化する日本と私たち」。ジャーナリストの竹信三恵子さんが講演に立った(写真)。「過労死ラインの月100時間まで残業させていいというのは『働き方改革』ですか?」。竹信さんは、安倍政権の「働き方改革」はフェイクと呼ばざるを得なかった理由を説明た。「同一労働同一賃金」といいながら一番大事な基本給につては「潜在能力、転勤、その他の条件」をつけて正社員と非正の差別を是認している。それはメトロコマースの判決に見事に反映されていた。いたるところに長時間労働や転勤が無理な女性を排除する仕組みが張り巡らされている。政府のいう「女性が輝く(Shine)」政策=女性の生産性向上運動」のShineは「シャイン」ではなく「シネ」と読める。「女性活躍など包装紙はりっぱだが中身は毒まんじゅう。だまされてはいけない」と切れ味のいいトークが続き、40人をこす聴衆は釘付けで「痛快、すっきり、眼からウロコ」の感想が聞かれた。(M) 報告

沖縄県民投票の黙殺を許さない!〜官邸前アクションに2500人
「沖縄県民投票の黙殺を許さない!辺野古新基地建設反対!今こそ日本の民意を示すとき! 3.16首相官邸前アクション」に参加しました。天気予報では、午後から東京は雨との事だったので、折り畳み傘とカッパの両方を用意をして行きました。地下鉄丸ノ内線国会議事堂駅の階段を上がったら、宮前真知子さんがいてチラシを配っていたので、早速写真撮影です。プレコンサートとして、TOYOさんの音楽がありました。司会はMari Kawanaさん、コールはおかのまめさんで気合いが入っていました。沖縄県民投票の全県実施を求めて、署名活動からハンガーストライキまで貫徹した「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表のスピーチは、「本土でも、もっと頑張って活動しろ!」と叱咤激励されるものでした。菱山南帆子さん(写真)は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」を代表して挨拶しました。今回もキレキレのスピーチでした。この後、新潟に行くとの事です。(川島進) 続き動画

〔週刊 本の発見〕全体の構造がみえてくる〜竹信三恵子『企業ファースト化する日本』
ニュースで定時に帰るだけの現象を「働き方改革のおかげだ」とはしゃぐ風潮をいぶかしく思っても、労働者、労働運動サイドに立ち、批判的に働き方改革に言及した書籍や言説は皆無に等しく、反論の根拠を探すことは簡単ではない。アマゾンで「働き方改革」をキーワードに書籍を検索すると人事・労務職向けの本ばかりが並ぶ。安倍政権が立て続けに打ち出す政策は全く労働者に資するものではないのに、その正体が見抜けない。「働き方改革」「同一労働同一賃金」「女性活躍」「一億総活躍」等、言葉だけを見ると直ちに反論することが難しい政策のラインナップに目がくらむ。例えて言うならば、お化け屋敷に入っても何を怖がって良いのかわからない苛立ちだ。その時期は長かった。しかし、やっとこの本が登場してくれた。私の苛立ちはなんとかなりそうだ。本書は、働き方改革の事実関係と全体像を示し、その共有化を目指すものだ。裁量労働制、高度プロフェッショナル人材へのアプローチに始まり、高校教師の長時間労働、決して同一にはならない「日本型同一労働同一賃金」、派遣法の改悪、官製ワーキングプア問題、水道民営化、外国人労働者等々、昨今、報道されるほとんどの事件やイシューを網羅している。(渡辺照子) 続き

メディア攻撃をここで堰き止めよう!〜「知る権利を守る官邸前行動」熱く広がる
「記者の質問を妨害するな!」「知る権利を守ろう!」3月14日夜、約600人以上の人々が集まり菅長官や安倍首相のいる官邸に向かって声を上げた。「FIGHT FOR TRUTHー私たちの知る権利を守る3.14首相官邸前行動」は、MICや新聞労連などメディア関連労組が呼びかけたもの。予想をはるかに超える参加者、そして現役記者が多数集まるという画期的なアクションとなった。スピーチは熱かった。野党議員・弁護士・新聞記者など全ての人が危機感をもち、本当に怒っていた。最後に当事者の東京新聞・望月衣塑子記者(写真)がマイクを握った。「会見とは政府の主張を言い続ける場ではありません。政府の言う事実、それに対して私たちが疑問を問いかける場です。会見は政府のものでもメディアのものでもなく、国民の知る権利を実践する場なのです!」。大きな拍手が起きる。望月さんは透き通る声で続けた。「メディアが政府に厳しい質問をできなくなったとき民主主義は衰退します。おかしいことはおかしいと声を上げる勇気を私たち一人ひとりが持てば、みんなで連帯し抵抗を示すことができます」と。(M) 続き動画(10分)全編版(1時間52分)毎日新聞バズフィードしんぶん赤旗

不当判決に怒り心頭!〜河原井・根津「君が代」裁判で高裁判決
3月14日、河原井・根津「君が代」裁判2008年事件の控訴審(東京高裁・後藤博裁判長)判決が出た。この裁判は、元東京都教員の河原井純子さんと根津公子さんが、「君が代」不起立への6か月停職処分の取り消しと損害賠償を求めたもの。法廷に入ってまず、そのものものしい雰囲気に驚いた。まず、傍聴席の後ろにあるTVカメラ、そして10人はいると思われる警備員。いままでの判決にはなかった風景だ。よほどの不当判決か、それともその逆か。カメラの前撮りが終わって、判決主文、そして判決要旨が読み上げられた。これもこの種の裁判では異例だ。通常、裁判長は主文しか読まない。結果は、請求を全面棄却。地裁判決と同じく、河原井さんの処分は取り消されたが、根津さんについては、過去の処分歴や不起立前後に「強制反対 君が代 日の丸」のロゴ入りTシャツを勤務中に着ていたことなどを理由に処分を是認、両者とも損害賠償は認められなかった。判決後、不当判決と法廷での扱いに怒り心頭の傍聴者たちは、予定になかった裁判所門前での抗議集会を行った。参加者たちは「不当判決糾弾!」「忖度裁判長を許さないぞ!」の声を響かせた。(佐々木有美) 報告動画(7分半)渡部通信東京新聞

石牟礼道子の世界にふれる〜水俣フォーラム理事長・実川悠太さん
「水俣病を通じて現代を考えてみましょう」と切り出して会場を見渡す認定NPO法人「水俣フォーラム」(東京都新宿区)理事長、実川悠太さん(64/写真)の声には温かみがある。「石牟礼道子の世界にふれる」と題した講演が2月23日、兵庫・伊丹市立中央公民館であり、42人の参加者が実川さんを通じて石牟礼さんの内実に触れた。実川さんは東京生まれ。どこで水俣病と出会ったのかといえば、1972年、高校生で患者支援のグループに入った時だ。そして同フォーラムを97年に設立し事務局長を経て現在に至る。水俣病の実相を伝える展覧会や講演会、セミナーなどを全国で順次開催。全国の会員は921人、会友は1万6000人を数える。実川さんは「水俣は面白い。決定的に面白い」と言う。「公害の原点」といわれる水俣病のどこが面白いのだろう。高度経済成長のひずみが70年前後の5年間に表出した一方、保守的な空気も残る葛藤の時代。多感な実川青年は日本社会の揺れを自覚しながら何をなすべきかを考えたようだ。(林田英明) 続き

武器より暮らしを!大軍拡予算案を通すな!〜国会前で市民集会
3月12日「武器より暮らしを!大軍拡予算案を通すな!参議院議員会館前アクション」(主催=武器より暮らしを!市民ネット)に参加した。参加者は約50人。主催者の杉原浩司さんの話の後、私も参加している「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」「安保法制に反対するママの会@ちば」のの金光理恵さんがスピーチ。これまで、県や県議会、千葉、船橋、市川各市の議会に働きかけて来たが、なかなか上手く行かないこと、街中での武器見本市反対のシール投票をしてきたことを報告。シール投票では、ほとんどの人は「いらない」に貼るが、ある子連れの母親が「やったほうがいい」を選び、理由は「人が集まってその分経済が回る。税収が増えれば保育園だって充実する」との答えにショックを覚えたという。彼女が「ここに並んだ武器がどこかの国で子どもを傷つけているかもしれない」といっても「そんなこと関係ない」と一蹴されて驚いたと。これからは見本市反対のネット署名を始めると報告し、最後に自分たちのコール「武器はいらない、愛をください!」をした。(笠原眞弓) 報告フル動画(93分)

薔薇マークキャンペーン・キックオフ集会に115人〜第一次認定「予定候補」も参加
4月統一地方選挙と7月参議院選挙に向けて、人びとの暮らしのための大胆な財政出動を求める「反緊縮!」の経済政策をアピールするため活動している薔薇マークキャンペーンは、3月9日(土)、サムティフェイム新大阪(大阪市)でキックオフ集会を開催しました。集会には薔薇マーク第一次認定を受けた予定候補の7人をはじめ、東北、関東、近畿圏から115人が参加しました。西郷南海子事務局長の開会宣言に続いて松尾匡代表が経過を報告、第一次認定にあたって各地から政党の枠を超えてたくさんの自薦、他薦が寄せられ、3月3日、無事27人の予定候補を薔薇マーク認定できたこと、さらに、政党・組織のバックアップのない市民運動として不安もあったが、駆けつけてくださった予定候補をはじめ、会場を満員にする参加者でキックオフ集会が成功したことへの感謝を述べ、参議院選挙まで第二次以降の認定に取り組み、反緊縮の選択肢を生み出すために頑張っていくと述べました。(久下格) 続き薔薇マークHP

安重根を旅順監獄で取り巻いていた日本人たち〜太田昌国のコラム
文学座公演『寒花』を観た(鐘下辰男=作、西川信廣=演出、紀伊國屋サザンシアター)。演劇企画集団「THE・ガジラ」を主宰する鐘下の仕事には以前から注目している。2004年公演の『あるいは友をつどいて』が、東アジア反日武装戦線“狼”の三菱重工ビル爆破の際に、人的殺傷を避けるために予告電話を掛けた行為の成否をテーマにした周到な討論劇だったからだ。その彼の原作であるに加えて、テーマは、1909年韓国統監府統監の伊藤博文をハルビン駅頭で暗殺して旅順の監獄に収容され、やがて絞首刑に処せられる安重根(写真)だという。観ないわけにはいかない。22年前の文学座アトリエ公演が初演だったというが、今回の再演が朝鮮半島に現存する南北双方の国と日本の関係が極度に悪化している現在に時期的に符合したのは偶然のようだ。演劇公演の日程は、ふつう、2年ほど前には決まるからだ。(太田昌国) 続き

「デモで社会は変えられる」山本太郎氏が熱弁〜国会前で「福島−希望を共に」反原発集会
あれから8年たったのかーー3月10日、国会前で登壇する人々の話をききながら、あの日、ブルブル震える会社の柱にしがみつき、テレビが映した福島原発の白煙に、いい知れぬ不安を抱きながらすごした日々がよみがえってきた。国会前集会のテーマは<福島ー希望を共に>で、古賀茂明、雨宮処凛、香山リカ、落合恵子らの著名人や台湾からの活動家、それに野党議員ら15人のスピーチがあった。社会歴史学者の小熊英二氏は「民意の支持のある運動が落ち目の原発産業と闘って負けるはずがない」と反原連の持続する運動に感謝していた。山本太郎参院議員(写真)は「デモで世の中は変えられる。デモがきっかけで、ここに国会議員にまでなった男がいます」と自らを指し「原発は即時撤退以外にない。そのためにみなさんともども野党が力を合わせるしかない」と訴えた。この日、日本のいたるところで原発反対の抗議集会があった。(木下昌明) 報告動画(10分半)

「関西生コン支部は胸を張って闘いぬく」〜3.10 弾圧反対集会に520名が大結集
3月10日14時〜、大阪市立西区民センターには、関西生コン支部弾圧に反対する520名の闘う諸団体と個人が大結集しました。弾圧の現状報告に立った関生支部の坂田副委員長は、昨年7月18日以来、滋賀県警と大阪府警は組合員を延べ57人逮捕(プラス事業者10人逮捕)、組合員38名を起訴。120か所を超える家宅捜査を強行し、その際令状も提示せず、証拠保全のための録音録画もさせないこと、逮捕後、警察権力が組合員の家族を恫喝して組合脱退を迫っていることなどを弾劾しました。そして、背後にセメントメーカーとゼネコン、大阪広域、レイシストの利権を巡る野合があること、政府・権力は6・28-29大阪サミットを見据えた弾圧を行っていると分析、関生支部は屈服することなくを張って明るく闘いぬくと宣言しました。(愛知連帯ユニオン) 報告

3.11から8年、東電は原発事故の責任をとれ!〜悪巧みの元凶に対して抗議
3.11福島原発事故から8年が経つ。3月10日午後、東電前には260人の市民が集まり抗議の声を上げた。8年経って何が変わったのか? 「東電は、補償・賠償を値切り避難者の住宅を奪おうとしている。放射能汚染水を出し続け、子どもの甲状腺がんは増え、デブリ取り出しの見通しも立っていない」。被害者の鴨下祐也さん、亀屋幸子さんらは口々に訴えた。なにより一番の問題は、原発事故の責任をとらずに再稼働を画策していることだった。たんぽぽ舎の柳田真さんは「日本の原発業界の再編の中心になっているのが東電。経産省・日立・東芝と組んで悪巧みを進ている。元凶の東電に対する抗議は重要だ。私たちの力はけして小さくない。柏崎刈羽の再稼働、東海第二の再稼働をとめるためにこれからも頑張ろう!」と檄を飛ばした。一行はその後、東海第二原発に抗議するため日本原電本店に移動した。この日はNHKテレビも取材に入っていた。(M) 写真速報

「社会主義か、野蛮か」〜火がついた米国大統領選挙
来年11月の米国大統領選挙まで1年半以上残っているが、すでにその雰囲気が熱くなっている。米国共和党の現トランプ大統領に対抗して立候補の意思を明らかにした民主党選挙候補はすでに10人を越えたが、トランプは早々に反社会主義路線で牽制している。トランプは最近、また「社会主義の悪夢ではなくアメリカンドリーム」という表現で分断を試みたが、深化する貧富の格差と銃器事故、人種主義などを見るとその反対でないかと思う。……民主社会主義者を自任するバーニー・サンダース米国上院議員(写真)への 支持の熱風もまた高まっている。サンダース上院議員は3月2日、米国のニューヨーク市で開いた立候補演説で「わが政府は政治と経済、社会と人種、そして環境正義を基礎にする」とし「企業と億万長者階級の貪欲をもはや容認しない」と明らかにした。(チャムセサン報道) 全文

石垣島住民投票運動を振り返る〜「住民投票を求める会」メンバーに聴く
昨年暮れ、石垣島で「石垣市平得大俣地区への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票請求」を求めて「石垣市住民投票を求める会」が署名運動に取り組んだ。その結果、10月31日から11月30日までの1か月間で、地方自治法が要件とする有権者の50分の1(775人)を大幅に上回る1万4000筆以上が集まり、最終的には1万5135筆に到達した。(有効署名数は、1万4263筆)。この住民投票条例案は市議会で審議されたが、2月1日否決された。採決内容は、条例案賛成10、反対10の同数。結局、議長(公明会派)の採決で否決された。その後2月28日から基地建設工事が着工された。その一方で3月4日、議員提案の形で住民投票条例案が市議会に提案され、18日の市議会本会議で上程される見込みである。「住民投票を求める会」の代表金城龍太郎さんと同会事務局の宮良麻奈美さんに運動を振り返っていただいた。(湯本雅典 取材:2月28日) 記事・動画(4分53秒)

〔週刊 本の発見〕バランスのとれた人間解放への道〜「分かち合い」の経済学
現代は目指す社会が見えない混沌の時代である。かつて理想とされた社会主義 社会が解体し、その弊害が明らかとなった。これに対抗して「豊かな社会」を標 榜した新自由主義による社会は、格差を拡大する不平等な社会であることが明確と なった。新自由主義に基づく安倍政権のアベノミクスは格差社会を作り出す社会 でしかないことが露呈してきている。これに対して本書は「福祉社会」像を描き 出しており、示唆的だ。そのキーワードが「オムソーリ」と「ラーゴム」の言葉である。前者は「社サービス」「分かち合い」を指す言葉であり、後者は「ほどほど」の意である。この二つのキーワードはあらゆる政策で基本理念とされる。例えば「オムソーリ」による福祉社会は、同時に競争原理も導入されるが、そのバランスが「ラーゴム」である。スウェーデン人は都会の豊かな生活を満喫する が、週末には郊外の田園で自然の中で生活する。これも「オムソーリ」と「ラゴール」である。ここでは、バランスのとれた人間性解放の生活が目指されている。(永井栄俊) 続き

「戦争の島にするな」市民が抗議に立ち上がる!〜宮古島に自衛隊車両が強行搬入
3月3日に、平良港に自衛隊車輌約100台が荷揚げされているのが市民によって発見された。4日から本格的な搬出作業が始まった。これに対して自衛隊車両を止めようと、朝から平良港で市民による抗議が行われた。そのなかで警察が市民をごぼう抜きする場面が3回もあった。以下は現地の石嶺香織さんによるSNSレポートです。……3月4日午前・宮古島の平良港がこんなことになってます! 約100台の軍事車輌が港を埋め尽くしています。仲間たちが抗議して、車輌が港から出て千代田駐屯地に移動するのを止めています。前に立っている自衛隊員に「車輌は何台あるんですか? 何の装備の車輌ですか?」と質問しても、一切答えません。「国民の質問に答えないんですか?」と言っても、黙って答えません。「島を守るために」と入ってきた自衛隊のはずなのに、すでに問答無用の姿勢が表れています。島民には知ることができない、入ることができない場所が基地であり自衛隊です。 続き動画(8分17秒)3.23官邸前行動

薔薇マークキャンペーンが第一次認定予定候補を発表〜「消費税10%ノー」の一斉宣伝も
2019年4月統一地方選挙と7月参議院選挙で、社会保障・医療・介護・保育・教育・防災への大胆な財政出動を行い、経済を底上げして、質の良い雇用を大量に創出する、反緊縮!の選択肢を作り出すために活動している「薔薇マークキャンペーン」は、3月3日、第一次薔薇マーク認定を発表するとともに、はじめての一斉宣伝で、「消費税10%なんて、とんでもない」と訴えました。今回薔薇マークの認定を受けたのは、4月衆議院補欠選挙1名、7月参議院選挙3名、統一地方選挙23名の計27名。所属政党を問わず、薔薇マークキャンペーンが訴える「消費税10%の凍結(むしろ5%へ)」「大胆な財政出動」など6項目の政策中3項目以上をかかげて選挙にのぞむ下記の予定候補の皆さんです。「薔薇マークキャンペーン」では、これを機に、まだまだ小さな、反緊縮!何よりも人びとのための経済政策を!という声を大きく広げようと訴えています。(久下格) 続き薔薇マークHP

双葉町と福島県の人たちへのご褒美〜ドキュメンタリー映画『盆唄』
『ナビイの恋』で有名な中江裕司監督がくった『盆唄』を観た。腰が抜けるかと思うほど素晴らしかった。この映画は、原発事故以来頑張って耐えた双葉町、双葉郡、福島県の人たちへのご褒美だと思う。私の中にも化学変化が起きた。原発事故がなかったら双葉町と出会うことはなかった。だから仕方ないともいえるが、私は双葉の人たちに原発への思いばかり聞きたがっていた。「双葉は原発を受け入れた」「双葉を反面教師にしてほしい」。それは絶望的な言葉だけれど、安易に希望を語るよりよっぽどいい。そう思って映画『原発の町を追われて』をつくった。双葉は原発で潤った町。――もし、それだけだったら、こんなに故郷を恋しいと思うわけがない。避難所で双葉の人から聞くのは、ふるさと自慢だった。避難してから五か月たって騎西高校で双葉の踊りを披露してくれたときの晴れやかな表情を、今も忘れることはできない。あれ以来、何十回も聞いてきた双葉盆唄だ。(堀切さとみ) 続き映画公式サイト

理不尽な被害者たちの生の声〜ドキュメンタリー映画『福島は語る』
武藤類子さん(写真)は、福島市で1980年代から反原発運動にかかわっていたと話しはじめる。今は2012年以降福島原発訴訟団の団長をかわきりに、原発事故関係の複数の団体に関わっている。彼女は福島の人たちに呼びかける。「理不尽な被害者であることを思いだそう。怒っていいし、あきらめなくていい、言葉に出していい、道が開けるかもしれない。誰にでも与えられた権利なのだから」と。そして「黙っていていいの?」と問いかけ、抗う力を語る。「それは解決するということではない。当事者が抗っていかなければ……。黙っていたら国は助けない」としみじみ語る。土井敏邦監督は、2014年から撮影を始めて100人に会い、この作品の中には14人のインタビューが収録されている。最近、普通の人(女)たちの生の声の記録が出てくるのは、やっと明治になってからという話を聞いたが、この映画はまさに、生の声の記録である。(笠原眞弓) 続き映画公式サイト木下昌明の批評

「安倍にはうんざり」怒り充満〜盛り上った杉並サウンドデモ
「反安倍デモに行くの? どんどんやってくれ。俺も行きたいくらいだ」。東京・杉並で乗ったタクシー運転手は記者にこう語った。通行人の女性も「もう安倍はやめてほしい。悪いことばかりやっている」とデモ隊に声援を送っていた。3月2日、高円寺で行われた「安倍政権ふざけんなデモ」は、松本哉(素人の乱)・永田浩三・池田香代子・熊谷博子・高山佳奈子の各氏が呼びかけたもの。「杉並一帯で安倍政権反対、未曾有の大規模デモが発生!」の予告とおり1200人を集めて大いに盛り上がった。高円寺は、2011年4月10日の反原発大規模デモの発祥地でもあり、警察はその再来を恐れたのか大警備態勢が敷かれていた。しかし、それをはね返すようにサウンドカーを中心にした若者のデモ隊は、大音響とハデな訴えで街頭の注目を集めた。(M) 続き動画(4分半)

大阪メトロユニオン結成される!〜人格権を守るたたかい進める
3月1日、エルおおさかで「大阪メトロユニオン結成とひげ禁止訴訟高裁勝利をめざす集い」が開催され、大阪メトロユニオン(なかまユニオン大阪メトロ支部)の結成が宣言されました。2018年4月に民営化された大阪市営地下鉄、現大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ)で新たに結成されたユニオンです。河野英司さん等「ヒゲ禁止裁判」原告が役員を務めます。2012年、橋下徹市長の主導で大阪市職員基本条例が制定され、それに伴い交通局が「身だしなみ基準」を制定しました。身だしなみ基準では指輪は両手で1つ、結婚または婚約指輪しか認めないとか、髪の長さや色、また女性はノーメイク不可で、口紅やマニキュアの色まで決められ、極度の日焼けも禁止で、男女差別、人種差別等にも抵触しかねないような内容のものまでありました。(なかまユニオン・井手窪啓一) 続き

辺野古を埋めるな!官邸前で大抗議〜元山仁士郎さんもアピール
たまたまインターネットをみていると安倍首相と談を終えた玉城デニー沖縄知事と県民投票を呼びかけて一人ハンストをした元山仁士郎さん(写真)が、日本外国特派員協会で記者会見している中継を途中からみた。なかで江川紹子さんが「本土の人たちに具体的に何をしてほしいと思いますか?」と質問した。すると元山さんは「このあと官邸前で抗議行動がありますから、そちらにお越しいただければ……」と答えた。「何をしてほしいか」ーーそれは何よりも自分で反対の声を上げることである。自分の問題なのだ。午後7時30分。官邸ではすでに警官が鉄柵を張りめぐらしてずらり。また抗議の人々もこれまた多めでずらり。報道陣のコーナーに入ろうとするも、ここもすでにいっぱい。やむく抗議の人々の中に入ったが、びっしりで身動きできない。こんなに官邸前の参加者が多いのは久しぶりではないか。(木下昌明) 報告動画(9分)

「過去に学ばない人に未来はない」〜3.1朝鮮独立運動100周年・キャンドル集会
3.1朝鮮独立運動から100年目の3月1日、韓国の式典で文大統領は「歴史を鑑として韓国と日本が固く手を握る時、平和の時代がわれわれに近付くでしょう。力を合わせて被害者の苦痛を実質的に癒やす時、韓国と日本は心が通じ合う真の友人になるでしょう」と呼びかけた。これに応えるように同日夜、東京・新宿アルタ前には600人の市民が集まり「独立運動100周年」のキャンドル集会が行われた。菱山南帆子さん(写真)は妨害する右翼をにらみつけてこう訴えた。「先ほどから100年前のことなどどうでもいいと言っている右翼に言いたい。過去に学ばない人に未来はないと。3.1独立運動は朝鮮のためだけでなく道をあやまった日本をも救うためだと訴えていたのです。それを知って頭が下がる思いだ。いまこそ朝鮮半島や世界の平和の阻害物となっている安倍政権を倒そう」と。聴衆からは「そうだ、そうだ」の声と大きな拍手が起きた。(M) 写真速報動画(7分)毎日新聞アリの一言全記録(川島)

石垣島で陸自ミサイル基地工事を着工!〜住民の意向を完全に無視
2月28日石垣島で、陸上自衛隊ミサイル基地建設工事が始まった。予定より1日早く、そして初めての地域住民との話し合いの次の日に工事着工である。この時期、カンムリワシの営巣時期にあたる。地域住民との話し合いで、防衛省の職員は、「工事地域にはカンムリワシの営巣場所の確認がされていない」と述べた。しかし着工日のこの日、工事現場でカンムリワシが確認された。(湯本雅典) 報告動画(6分)



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