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韓国:パク・クネの退陣もとめて3万人がキャンドル行動
民衆総決起闘争本部は10月29日午後6時、ソウルの清渓広場で「集まろう! 怒ろう! 降りてこい朴槿恵 市民キャンドル」集会を開催した。 ここには当初の主催側予想をはるかに超える約3万人の市民が殺到した。この日の集会は「朴槿恵(パク・クネ)-崔順実(チェ・スンシル)ゲート」政局混乱の中で初めて行われた大規模キャンドル集会だ。この場で民衆総決起闘争本部のチェ・ジョンジン共同代表(民主労総委員長職務代行)は 「誰に言われたわけでもないのに数万の国民が集まって下野の声をあげている」とし 「今日は民主主義を守るための大抗争の開始だ。来る11月12日の民衆総決起には100万抗争になり、朴槿恵を引き下ろす契機になるだろう」と伝えた。(チャムセサン報道) 全文

ポーランド社会の縮図を描いたワイダ〜『灰とダイヤモンド』など34作品遺す
ポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダが10月9日、死去した。享年90。大往生といえる。久しぶりに『灰とダイヤモンド』(1958年)のビデオを見た。戦後の映画黄金時代、日本でも当時の政治状況と重ねてさまざまな人がこの映画を論じた。ワイダは生涯34本の長編映画をつくり、その多くは自国の複雑な歴史や政治に深く根ざしたものだった。初期の“抵抗3部作”といわれた『世代』(55年)、『地下水道』(57年)、『灰とダイヤモンド』をはじめ『約束の土地』(75年)、『大理石の男』(77年)、『鉄の男』(81年)など、変転するポーランドの国情と不可分の関係にあった。“抵抗3部作”いっても、内実は反ナチ抵抗一辺倒ではなく、作品によって抵抗の主体が微妙にずれていった。(木下昌明) 続き *写真=映画『灰とダイヤモンド』より

牧子嘉丸のショート・ワールド : ざっくばらんホンネ対談―民心党は意味深党?
司会―きょうは民心党のノダ幹事長を迎えて、ざっくばらんにホンネを聞きたいと思います。さっそくですが新潟県知事選で、元民心党のコメヤマさんが野党統一候補で当選したのに、連合に謝罪されたというのは本当ですか。ノダー本当です。司会―理由は? ノダー連合は原発再稼働派の自公候補を推していたのに、終盤になってレンホウ代表が応援に駆けつけたからです。司会―どんなふうに謝罪したんですか。ノダー私は止めたのに、レンホウが言うことを聞かなかったといっておきました。司会―なぜレンホウさんは急に応援に行ったんですか。ノダーもちろんコメヤマ候補が勝ちそうだったからです。それで勝ち馬にのりたい一心で、「わたし行ってきまーす」てな調子で行きました。 続き

あらゆるものを破壊するTPPの「強行採決」迫る〜反対の声を上げよう!
庶民の生活、健康、知る権利、参政権、主権、司法権、国家主権をも侵害する違憲のTPP協定の強行採決が迫っています。今週半ばから再び正常化したTPP国会審議。しかし依然として「月内採決」「28日に強行採決か」という大きな懸念がありました。26日には北海道と宮崎県で地方公聴会が開かれました。その翌日の27日には初めて野党側の参考人質疑が行われ、TPPテキスト分析チームのメンバーでもある内田聖子(NPO法人アジア太平洋資料センター)と山浦康明(TPPに反対する人々の運動、明治大学教員)の2名が参考人として委員会に出席しました。今国会での批准を完全に阻止するために、来週(10/31)以降も引き続き最大限集中して国会内外で力を尽くしましょう。特別委員会での野党の質問や、参考人質疑の内容を拡散し、少しでも多くの人にTPPの持つ危険を訴えていきましょう!(メールニュースから) 全文

原発事故被害者の救済求めて〜全国から集めた署名19万筆を提出
10月26日、原発事故被害者の救済を求める全国運動がこの間集めてきた請願署名の提出集会が参議院議員会館で開催され、180名が集まった。請願署名の内容は、以下である。1、原発事故避難者の無償住宅支援の継続を求めます。2、住民の意向を無視した、早期の避難指示区域の解除と賠償の打ち切り方針の撤回を求めます。最低限、国際的な勧告に基づく公衆の被ばく限度である年1ミリシーベルトを満たすまで賠償や支援を継続すべきです。3、福島県内外における検診の充実・拡大と医療費の減免を求めます。今回提出されたのは、193197名分、すでに提出された分と合わせ、累計提出署名数は、522819名分となった。集会には、多くの国会議員が激励と支援にかけつけた。(湯本雅典) 報告動画(3分45秒)

「ちがってあたりまえの社会にしたい」〜レイバーネットTVでLGBT特集
「頭を剃ったのは勝つまでたたかうという決意です」。10月26日のレイバーネットTVは冒頭から「韓国パワー」が炸裂。整理解雇とたたかう韓国サンケン労組遠征団のアピールから始まった。特集は、「LGBTブーム」にもの申す!で、レインボー・アクション代表の藤田裕喜さんが、LGBTの基本知識から課題までをわかりやすく解説した。他の人権問題とのちがいを問われ「性はだれにでも関わる問題。LGBTの人権が守られる社会は、だれもが生きやすい社会につながる」と。またプレカリアートユニオンLGBT担当の中野千曉さんも「左ききの人もいる。じつはだれもがマイノリティの要素をもっている。ちがってあたりまえの社会にしたい」と熱く語った。木下昌明さんは映画『ハンズ・オブ・ラヴ』を紹介した。スタジオはレインボーの飾り付けで、明るい和やかな雰囲気。最後は、虹色川柳「愛したい人を愛するだけのこと」などでしめた。(レイバーネットTVプロジェクト) 報告アーカイブ録画(72分 特集は10分から)韓国サンケン労組速報(10/26)藤田裕喜氏講演会報告

行っちゃだめ!南スーダン〜朝霞「自衛隊中央観閲式」抗議デモ
10月23日、陸上自衛隊朝霞駐屯地で、安倍首相や稲田防衛大臣も参列し、3年に一度の「中央観閲式」が開催され、それに抗議する「やめろ!軍事パレード。行くな!南スーダン。自衛隊国軍化を許さない!朝霞デモ」が行われた。集合場所の朝霞駅前には300人近くが参加し、すでに破綻状態にある「PKO協力法」や憲法9条に違反するにも関わらず、内戦状態にある南スーダンに自衛隊派兵を強行し、自衛隊の国軍化と改憲を目指す安倍政権への抗議の声を上げた。「自衛隊は観閲式を止めろ!戦争賛美の軍事パレードをするな!南スーダン派兵を止めろ!駆けつけ警護反対!自衛隊に人殺しをさせるな!戦争法を廃止しろ!」とシュプレヒコールを上げ、朝霞駐屯地に向けてデモ行進は出発した。(西中誠一郎) 報告

震災から6年目、学校で直面する課題をどう受け止めるか〜福島県教育研究集会
10月15日、「日教組第66次 4単組合同 福島県教育研究集会」(以下、教研集会)が、福島県相馬市で開催された。毎年行われてきた教研集会、浜通りでは震災後初の開催である。地元支部の相馬支部は、強制避難地域の南相馬市(小高区)や飯舘村をかかえる。この地域での教研集会の開催は、宿泊施設を復興関連、除染関係の業者がおさえている関係で確保できないため、例年は2日間だが今回は1日間の開催となった。福島の教職員組合は、他県と違い、ずっと原発震災後の困難さと向かい合ってきた。そして、学校には道徳の教科化(愛国心教育の強化)、全国共通テストの強制などの全国的な課題もたちはだかっている。(湯本雅典) 報告動画(3分)

原子力と民主主義は共存できない〜欠陥だらけの「第3世代」原発
去る10月1〜2日、欧州加圧水型炉(EPR)を建設中のフラマンヴィル原発(フランス北西部のコタンタン半島)付近で大規模な抗議行動が催され、各地から反原発団体や環境保護団体グリンピース、緑の党、仏左翼党、反資本主義新党などが参加した(写真)。7月に延長された「緊急事態」下にもかかわらず、地元の反原子力市民団体、労働組合、政党などが中心になって、1日に集会・デモとコンサート、2日は原発と再生可能エネルギーについての講演会が開かれた。地元ノルマンディー、北西部ブルターニュ、ロワール地方の参加者が多かったが、パリや、はるばる核廃棄物最終処分場に予定されている東部のビュールやアルザス、南仏、イギリス、ベルギーから訪れた市民もいた。1日のデモは途中、雨と強風、雹に見舞われたが、EPRを建設中の原発の入口まで約5000人が元気に歩いた。(飛幡祐規 パリの窓から) 続き

なぜ朝鮮学校だけ排除!1000人が声上げる〜100回を迎えた文科省前行動
2013年5月に始まった、朝鮮大学生が主催する「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対し、朝鮮学校にも無償化適用を求める文科省前抗議行動」は10月21日、100回を迎えた。すでに40校の外国人学校が無償化法による支援金を支給されている中、朝鮮学校だけが排除されてから6年半経過したが、雨の日も風の日も暑い夏の日も朝鮮大学生たちは、なぜ、朝鮮学校だけが排除されるのかという疑問を文科省にぶつけてきた。この日は、朝鮮大学生や東京朝鮮高校生、神奈川の朝鮮高校生、そして日本人の支援者があつまり、総勢1000人の大規模な抗議行動となった。かわるがわるアピールする大学生・高校生の言葉にはぞれぞれが考えた無償化排除の不条理が語られ、心を打たれる。闘いの中で、確実に成長している学生たちに文科省はどう向かい合うのか。(森本孝子) 報告 *写真=ムキンポさん

「誰決めた 勝手に決めるな 帰還時期」〜10.20 避難住宅打ち切り反対集会
10月20日、「避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会」が、参議院議員会館で開催された。会場は、全国に避難した原発避難者と支援者、そして報道陣でいっぱいとなった。政府は、来年3月に原発避難者の避難住宅を打ち切ろうとしている。しかし、寄せられたアンケートによると「避難者の7割が反対」(東京災害支援ネット 森川清弁護士)という状況があり、そもそも「帰還の線引きを加害者がしていることが問題」(自由党 山本太郎参議院議員)なのだ。避難者の団体には多くの「川柳」もよせられ、会場でも展示された。原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子さんは、次の川柳を紹介しながら発言した(写真)。「誰決めた 勝手に決めるな 帰還時期」「帰還時期を決めるのは、被災した当事者です。当事者が、一点の曇りもなく、安心して帰還できると思えた時に帰還するのです」。(湯本雅典) 報告動画(4分20秒)

差別助長の政治こそ問題〜「土人発言」大阪府警本部前で抗議行動
沖縄県東村高江で、ヘリパッド建設に反対する市民に対し、大阪府警の20代の機動隊員が、「土人」「シナ人」と侮蔑的な発言をしたことを受け、10月19日(水)17時から、大阪府警本部前で抗議行動が行われ、約70名が参加しました。通常、抗議行動が始まるとすぐさま止めに入る大阪府警も、この日はテレビカメラを意識してか遠巻きから様子をうかがっていました。参加者からは次々と悲しみと怒りに溢れたアピールが行われ、そびえ立つ大阪府警のビルに向かって、「大阪府警は大阪帰れ」「大阪府警は謝罪しろ」「沖縄差別を許さない」などの力強いシュプレヒコールが繰り返されました。印象的だったのは、大阪府警の傲慢で、暴力的かつ差別的な言動の根源は、維新の会による政治を許してきた大阪の状況にあるのではないかと話す人々が多くいたことです。(大椿裕子) 報告

インドネシアで、アムステルダムでミズノに抗議〜ミズノはPDK労組との交渉に現れなかった
10月13日、ミズノはインドネシアでのPDK労組との交渉に現れなかった。パルナブグループが書いた8月19日のPDK労組との交渉議事録を根拠にして交渉はすでに終了しているというのがその理由だったが、次回の交渉にふれているPDK労組が書いた議事録には言及がなかった。ミズノが交渉のテーブルにつかないと知ったPDK労組は、10月12日夜に抗議声明「われわれは PDK社の労働者の正当な権利が実現するまで、闘いをやめないであろう」と発表した。この言葉のとおり、10月16日、インドネシアでは、3都市―ジャカルタ、タンゲラン、メダンで、総数200人の女性労働者が抗議行動をおこなった。ミズノがスポンサーになっているアムステルダムマラソンの路上でも、コースのあちらこちらに、プラカードを手にした女性たちが出没した。(遠野はるひ) 報告 

松本で「市民と政党のつどい」〜参院選の成果ふまえ垣根こえた議論が再スタート
10月16日、「市民と政党のつどい第5弾〜杉尾ひでやさんをお迎えして〜市民と野党の共闘の継続とさらなる発展をめざして」が長野県松本市波田文化センターで開催された。集会は、まず先の参議院選挙で野党候補として出馬し勝利した杉尾ひでや参議院議員(民進党/写真)から、参院選の総括と国会活動の状況が報告された。杉尾さんは、今回の参院選で長野で勝利した要因は、ひとつに全国トップの投票率(62・86%)、ふたつに野党共闘が信州市民連合のもとうまく機能したことと総括した。特に野党共闘の部分で杉尾さんは、「いろいろな地区でさまざまな市民グループが信州市民連合のもとでうまく共鳴した。『選挙に行こうよ』という運動でキャラクターを作り、パンフレットを配っていただいた。そのみなさんの取り組みが、高投票率につながったと思います」と報告した。(湯本雅典) 報告動画(3分51秒)

サンケン電気は整理解雇を撤回しろ!〜日本遠征団の闘争はじまる
韓国昌原市にある日本企業サンケンの韓国法人が、9月30日、組合員35人全員を整理解雇した。反対する労組(金属労組慶南支部韓国サンケン分会)が解雇撤回を求めてたたかっている。しかし権限のない現地法人との交渉は進まず、10月18日、労組が来日し、本社に対して整理解雇を撤回させるための闘争を始めた。……今日は晴れ、集合の10時頃には気温も上がり汗ばむほど。遠征団3人は東武東上線の志木駅から徒歩約10分のサンケン電気本社前で、周辺住民へ協力要請の各戸ビラ入れを行った。ポスティングをしながら、家からちょうど出てきた住民には丁寧に説明する。周りの人たちの反応は上々だった。「韓国からわざわざ大変ね〜」「景気が悪いのかしらね」「それにしてもヒドイね」「組合運動だね、ハイハイ分かりました」「前にもやってたでしょ?まだ解決していないの?」「会社の中で話合いすればいいのに、どうして外で追い返すのかね」などなどの声があった。(MK) 報告遠征闘争ニュース *写真=サンケン電気川越工場

ゲート前のリーダー山城博治さんを釈放せよ!〜警視庁前で抗議行動
辺野古ゲート前のリーダー・山城博治さんが高江で「有刺鉄線2本を切った」として、器物損壊容疑で、10月17日夕方に逮捕された。「辺野古に基地建設を許さない実行委員会有志」と「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック有志」は、リーダーを狙い打ちにした不当逮捕だとして、釈放を求めて18日夜、東京・警視庁前の路上で抗議行動を行った。参加者は35人だったが、その倍近い警察官・公安警察が出迎えていた。主催者はマイクで「逮捕は現認した警察官が行う“現行犯逮捕”ではない。東村高江の県道70号に出た後の“準現行犯逮捕”と言っているが、こんなおかしな話はない」と訴えた。また「警視庁は500人の機動隊を送り込み、道路封鎖・反対運動弾圧・工事強行に加担し、沖縄に迷惑をかけている。警察こそ違法脱法行為をやめ、部隊を東京に戻すべきだ」とアピールした。沖縄出身の女性も「この逮捕は卑怯なやり方。沖縄の人はただ安心して静かに暮らしたいだけ。人殺しの基地はなくしてほしい」と切々と語った。(M) 写真速報沖縄タイムス田中龍作ジャーナル関連動画アップ(見雪)動画(映画「高江」トークショー 56分)

世界に認知された「君が代」強制のひどさ〜根津さん河原井さんが本人尋問
10月17日、河原井・根津「君が代」裁判の08年事件(両人とも停職6か月)の本人尋問が東京地裁で行われた。今年(2016年)5月、07年度事件が最高裁で完全勝利した後の注目の尋問だった。米国フットボールのコリン・キャパニック選手が国歌斉唱を拒否したことについて聞かれると、根津公子さんは「28歳の若さで自分の選手生命をかけ、人種差別に反対し、国歌を拒否したのは、すごいこと。オバマ大統領も理解を示した。民主主義が根付いているからこそだ。都教委には、こういうことはできないだろう」ときっぱり。また、この件に関連して、英国人のジャーナリスト、アレックス・マーシャル氏が根津さんにコメントを求めて書いた記事については、「この記事のタイトルは“コリン・キャパニックは日本人でなくてよかった”。日本の『日の丸・君が代』弾圧のひどさが、世界的に認知されているのがわかる」と力をこめた。(佐々木有美) 報告渡部通信 *写真=裁判が開かれた東京地裁

シャンティのたたかい新たな段階へ〜「債権者集会」開かれる
10月17日午後3時、6月に破産したインドカレー店・シャンティ会社の「債権者集会」が東京地裁で行われた。解雇されたインド・バングラの14人の労働者と元社長の児玉氏、そしてそれぞれの弁護士が出席した。債権者集会では、吉益管財人が一枚のペーパーを配布し、破産会社の財政状況を説明しただけで、たった15分で終わった。終了後、指宿昭一弁護士は労働者たちにこう説明した。「最終集計ではないが、現在シャンティ破産会社の財産は319万円しかない。そこから税金の未払い分300万円と電気水道ガスの未払い分50万円がとられる。皆さんの労働債権は1170万円あるが、優先順位があるので、回ってくるのはほんのわずかかゼロ」。予想していたとはいえ厳しい内容だった。しかし、立替払い制度の申請で一定の金額は受け取れる見通しだ。現在、継続雇用を希望した10人が「新シャンティ」に採用され、店舗再開に向けて準備をしている。「早くシャンティのカレーを食べたいな」と指宿弁護士がボソっともらした。開店が待ち遠しい。(М) 報告 *写真=当該組合員と弁護団が記念撮影(弁護士会館前)

隠される放射能による健康被害〜ジャーナリスト藍原寛子さんが講演
10月16日、「福島の子どもたちは今〜原発事故による甲状腺がん、健康被害は?」と題する講演会が「さいたま市下落合コミュニティーセンター」で行われた。講師は医療ジャーナリストの藍原寛子さん(写真)。50人の参加者が集い、各自の活動や体験を交えた活発な討論があった。福島原発事故から五年。福島県は県民健康調査の一環として、事故当時18歳以下だった37万人を対象に甲状腺検査を実施し、172人が甲状腺がん(またはその疑い)と診断された。住民の健康問題についてメディアがとりあげたのは、その「172人甲状腺がん」ということだけなのではないだろうか。どれだけの人が放射能の影響で健康被害を受けているのかは、依然隠され続けている。異常出産や若者の突然死などを伝え聞くことはあっても「風評」の一声でかき消されてしまう。藍原さんの報告は、疾病の種類や数字をこえた、閉塞した福島の子どもたちの現状だった。(堀切さとみ) 報告

いのちを選んだ勝利〜新潟県知事選応援に行って感じた事
10月13日、電話かけに新潟県へ入ったとき、新潟県民の多くは米山隆一氏を選んでいた。「投票、済んでます、頑張ってください!」「米山さんしかないでしょ」。何度もこの言葉を耳にした。支援者名簿でなく、電話帳からの名簿にもかかわらず、電話を切られることも、イヤな言葉を浴びることもなかった。半信半疑、今回は全く違う。とても良い反応だ。米山さんにもスタッフにも「反応よすぎる」と伝えた。これが本当なら黒岩たかひろ議員の時と同じく、当確が早く出るのは…。しかし、つい先日の参院選の時は、森ゆうこさんが接戦だったので、皆不安のよう。15日、最後の駅前の訴え、市民の熱は最高に。米山コールが何度も大きく響いた。早い当確(大差になる)が出ることを信じ、8時過ぎ、新潟を去って東京に向かった。16日夜10時過ぎ、「当確」と。「新潟県民であることを誇りに思います」とボランティア女性の涙声の報告を聞いた。(たんぽぽ舎・松岡チカヨ) たんぽぽ舎メルマガNO.2908

被ばくした動植物に光あてる〜映画『福島 生きものの記録シリーズ4』
原発大惨事から5年半。いま福島はどうなっているか――人々は忘れ去ろうとしている。そんな中で鳥や獣や魚などから福島をみつめている映画監督がいる。『福島 生きものの記録シリーズ』の岩崎雅典。彼はこれまで「野生の王国」や「生きもの地球紀行」などのテレビ番組もつくってきた。その彼が惨事後の福島を中心に、行き場のない“生きもの”の移り変わりを撮り続けている。第1作「被曝」、2作目が「異変」、3作目は「拡散」と次々と公開してきた。そして今年、4作目の「生命(いのち)」が完成した。撮影は1作目から一緒に行動している明石太郎カメラマン。これまで福島の惨事を描いた映画は数多くあるが、それらは放射能によって故郷に住めなくなった人々に焦点を当てている。が、岩崎の映画はひと味違っていて、人々がいなくなった現地に生息する動植物に光を当てたものだ。(木下昌明) 続き

なぜ朝鮮学校を「無償化」すべきなのか?〜「差別」の不合理訴える
「なぜ朝鮮学校を『無償化』すべきなのか?」という集会が、10月15日(土)午後2時から東京北区の赤羽会館で開かれた。会場はほぼ満席の190名が参加していた。弁護士の李チュニさん(写真)から、東京無償化訴訟の報告があった。「裁判を起こしてから約3年になる。今、ヤマ場を迎えている。文部科学省の担当者を証人申請し、採用された。国側をよばないと、真実が明らかにならない。次回12月13日、学生原告2名と文科省担当者の尋問がある」と報告。講演は、神奈川大学法科大学院教授の安達和志さんで、「『高校無償化』からの朝鮮学校除外、何がおかしいか」と題する、法律専門家の立場からのお話しだった。(尾澤邦子) 報告 

原発避難者住宅支援打ち切り反対!〜カナダ市民が日本大使館前で抗議アクション
10月13日午後、カナダの首都オタワにある在カナダ日本大使館前で、カナダ市民約350人による、東電福島第一原発事故による放射能汚染からの避難者に連帯し、来年3月末に予定される避難者への住宅支援打ち切りに抗議するアクションがあった。主催者はモントリオールFRAPRU(都市再開発における民衆行動戦線)で、この夏の世界社会フォーラムで、住宅・土地部門を担当した団体の一つだ。この部門で、福島からの避難者が日本の現状を話したことから、フォーラム最終日に住宅・土地部門全体として、福島の避難者と連帯することを決定したが、それを実際の行動に表したのが、このアクションだった。大使館前では、まず歩道の柵いっぱいに、FRAPRUがカラーコピーして用意してくれた仏語、英語、日本語の“放射能汚染地から住民を避難させよ”というビラを張り巡らした。(長谷川澄・モントリオール在住) 報告

東電の無責任を告発した「原発の図」〜10.14金曜行動レポート
10月14日金曜日、反原発抗議行動の日。首相官邸前での右翼の妨害はなく、いつものとおり抗議の声を上げていた。国会前では大勢の人がスピーチに立った。政党からは田村智子共産党参院議員、福島瑞穗社民党参院議員が参加し、それぞれ今度の日曜日に投開票される新潟県知事選に応援にかけつけた報告をした。石垣の並木道にはさまざまな展示コーナーがあるが、屏風画のような大きな油絵が目についた。1976年生まれの画家の壺井明さんの作品(写真)で、いま丸木美術館で個展を開いている。テーマは“3.11を描いた”「無主物」。「無主物」とは東電が、原発事故で飛散した放射性物質をさして「誰のものでもない」と言い放った言葉という。その東電の無責任さに怒って、絵で告発した、と。丸木夫妻の「原爆の図」にならって、これは「原発の図」か。(木下昌明) 報告動画(8分)

「解雇したうえに金払え」のフジビを許さない!〜社前で連続座り込み闘争
10月13日(木)、東京・荒川区西日暮里のフジビ社前で労組が連続座り込み闘争をやっているというので、行ってきました。10月3日(月)から始めて8日目。私は、韓国から日本本社に対して解雇撤回を求めて遠征闘争に来ている韓国サンケン労組の仲間と参加しました。全国一般東京労働組合フジビグループ分会は、1988年結成。富士美術印刷(フジビ)の子会社フジ製版で働いていましたが、2012年9月、突然の破産で従業員18名全員が解雇されました。組合員たちはフジビに親会社として、子会社倒産の責任を取るよう要請してきました。また労働組合として、地域ビラまきや社前での抗議行動など行ってきました。会社は、労働委員会で二度にわたり和解の席をけったあげく、「会社のイメージを傷つけたから損害を支払え」と、組合役員3名に対して、高額の賠償を請求する「スラップ裁判」を起こしました。(尾澤邦子) 報告

ミズノはインドネシア労働争議を解決せよ!〜マリオのコスプレで抗議
10月12日夕方、東京・お茶ノ水にあるミズノ東京本社に私たちは集まった。本社前で最初に出迎えてくれたのは、黒いリクルートスーツに身を包んだ3人の公安らしき若い男性たち。「公安は、10人以上いるね」、誰かが耳元でささやいた。キャンペーンスタート予定の16時が近づいてきた。国際労働問題に関心をよせてきた仲間たちも次々と集まってくる。レイバーネットのウェブをみて駆けつけてくれた人たちもいた。私たちはあわててマリオの扮装に着替えた。リオオリンピックの閉会式に間に合うようにと、安倍首相がマリオになって日本からリオの会場に駆けつけた映像は、まだみなさんの記憶に新しいのではないかと思う。安倍マリオは世界にもインパクトを与えたらしく、安倍マリオからミズノに解決をお願いしてもらおうという国際キャンペーンのアィデアで、マリオのコスプレを使うことになったのだ。(遠野はるひ) 報告動画(3分) *写真=ミズノ本社前で抗議する人たち

やっぱり「希望はユニオン!」〜レイバーネットTVでクリーニング特集
10月12日のレイバーネットTVは特集「格安クリーニングの裏側〜灼熱地獄からのたたかい」を放送した。業界自体がブラックといわれるクリーニング業界で、ことし組合結成が相次いだ。番組には、ロイヤルネット・グローバル社・加賀屋商会の3つの職場の労働者が出演した。グローバル社の工場は48度の「灼熱地獄」で、毎年熱中症で倒れる人が続出した。そんな中で7月26日に組合をつくり「冷房対策」を求め一定の成果を上げた。成果はほかにも「意見が言えるようになった」「残業代がでた」「休憩時間がとれた」「有給がとれた」「社会保険に入れた」など、あたりまえのことが組合ができてやっと実現したのだ。経営者の鈴木和幸さんも、「この業界に労働組合が必要。苛酷な労働環境は結局品質低下を招き、消費者にも迷惑をかけている」と強調した。番組のコメンテーターは指宿昭一弁護士で、「外国人技能実習生問題」にもズバリ斬り込んだ。(レイバーネットTVプロジェクト) 写真速報アーカイブ録画(67分) *写真=ゲストの職場労働者

世界の運輸労働者が韓国ストライキを支援〜10.12国際行動日
ITF(国際運輸労連)は、10月12日を韓国労働者と連帯する国際行動日に設定し、 スト決行中の鉄道・トラック労働者を激励・支援した。公共運輸労組による鉄道ストは3週間目に突入したが、165名が職位停止処分を受けているほか、コ―レイルは143億ウオンの損害賠償を組合に請求している。一方のトラックストは10日に始まったが、組合が決起集会を開いたプサン港などで46名が不当逮捕されている。当日は、メルボルン、東京、バンコク、マニラ、アンカラ、ソフィア、ハーグ、ロン ドン、ワシントンDC、バンクーバーでITF加盟組合が韓国大使館に抗議文を届け た。前週から開始した激励セルフィ行動も、ニュージーランド、香港、モンゴル、モ ロッコ、ノルウェー、フランス、ベルギー、ルクセンブルグ、イタリア、オーストリ ア、ロシアの組合が写真を続々と届けている。(Mac Urata) 報告 *写真=ロンドン(韓国大使館前)

郵便局の異常職場にメス!〜さいたま新都心郵便局「過労自死事件」が勝利和解
10月12日午後、さいたま新都心郵便局「過労自死事件」が和解解決し、県庁で記者会見があった。Aさん(当時51歳)が、職場で飛び降り自殺したのは2010年12月8日。当時、郵便局では極限の合理化といわれる「トヨタ方式」が導入されていた。この郵便局では、事故を起こした職員を「お立ち台」に立たせ反省を迫ったり、年賀状の買い取りをさせる「自爆営業」などがまかり通り、局全体がパワハラ職場だった。異常な労働環境のなかでAさんはうつ病を発生し、自死に追いこまれた。妻によれば、「本人が所属していたJP労組からは無視されたが、郵政ユニオンが相談に乗ってくれて、裁判を起こすことができた」という。2013年12月に、子ども三人を抱えながら妻は、謝罪と損害賠償を求めて提訴。そして3年の裁判をへて、10月11日に和解が成立した。和解文で、会社は「遺憾」という表現で事実上の責任を認めた。(M) 続きNHKニュース弁護士ドットコム東京新聞 *写真=多くのメディアが集まった会見

東北大学・非正規職員3200人が雇い止めの危機!〜緊急集会開かれる
東北大学の非正規職員3200人が雇い止めの不安にさらされている。改正労働契約法により、2018年4月以降、有期雇用契約が5年を超えた労働者には、本人の申し出だけで、無期雇用に転換する権利が与えられることになった。これを嫌った東北大学は、就業規則を変更して、労働契約の更新上限を5年に定め、これ以上の雇用更新の条件を「常勤職員と同等以上」などと不当に厳格にした。このままでは、非正規職員3200人が2018年春から順次雇い止めに直面してしまう。こうした状況を阻止しようと、10月11日、参議院議員会館で緊急集会が開かれた。主催は、東北非正規教職員組合・首都圏大学非常勤講師組合・全国大学高専教職員組合(全大教)。国会議員、大学労組関係者など60名が参加した。(佐々木有美) 続き *写真=報告する東北非正規教職員組合メンバー

レイバーネットTV 10/12放送 : 格安クリーニングの裏側〜灼熱地獄からのたたかい
10月12日(水)のレイバーネットTVでは、初めてクリーニング業界を取りあげる。「ワイシャツ100円!」低価格競争のクリーニング業は業界自体がブラックと言われている。その実態はどうなっているのだろう。みずからクリーニング業を営む鈴木和幸さんは、業界浄化のためにNPO法人をつくり、問題解決に立ち上がった。外国人技能実習生をこき使い、消費者には品質低下を押しつけるそのブラックぶりを、鈴木さんが番組で赤裸々に語る。また、労働組合がほとんどなかったこの業界で、ついにことし「ロイヤルネットワーク」や「グローバル社」で次々に組合が結成された。パートの女性たちも多い。番組では、うさちゃんクリーニング店舗社員、ローヤル21工場従業員、加賀屋スワローチェーン従業員など、組合をつくって立ち上がった人たちが「灼熱地獄からのたたかい」を報告する。(レイバーネットTVプロジェクト) 番組案内ジョニーHの歌 *写真=労働組合ができた「グローバル社」の工場

泊の再稼働を止めよう!〜「さようなら原発北海道集会」に2500人
10月8日、札幌市大通西8丁目広場で「さようなら原発北海道集会」が開催され、曇り空の下、2500人(主催者発表)が集まった。主催者あいさつの後、5人がスピーチ。ルポライター鎌田慧さんは「安全、クリーン、安いという原発推進の根拠は福島原発事故ですべて失われ、再稼働を進める根拠として彼らの手に残ったのは“企業のカネ儲け”だけ。原発再稼働とは、一握りの者たちや企業のカネ儲けのため、ここにいる全員が死んでもいいという意味であり、戦争体制と同じだ」と述べ、原発再稼働を進める動きを批判した。続いては、上田文雄・前札幌市長が、再稼働を止めるために市民の団結を呼びかけた。スピーチ3番手は、3.11後、福島県伊達市から札幌市に避難した宍戸隆子さん。「みなさんは、今ここで、大きく深呼吸することができます。でも私は、ここに来るまでは深呼吸することもできない場所にいました」と語り始める。(黒鉄好) 続き10.9抗議レポート(里見羊)

インドネシアのミズノ関連工場で1300人解雇・組合つぶし〜PDK労組支援の声を!
ミズノが取引をしているパルナブ社のグループ企業・PDK社は、ジャカルタから車で1時間の工業都市・タングラン市で2013年12月まで操業し、アディダスやミズノの靴を製造していた。PDK社は2次下請けだったが、最大の取引先であるミズノから直接注文を受けることもあった。労働者のほとんどが女性で労働条件は過酷。ハイシーズンには納期にまにあわせるために5,6時間、時には9時間の残業をしいられる長時間労働で意識を失うなどの精神障害がおきることもあったが、賃金は最低賃金を下回る低さだった。2012年2月、女性たちが中心となってPDK労組を結成したが、PDK社は組合結成の翌日に女性委員長・ココム・コマラワティさんを解雇し、組合潰しをしようとした。おりしもインドネシアでは最低賃金のアップと非正規雇用の正規化をもとめて労働運動が勢いをつけていた頃だった。(遠野はるひ) 詳細 *日本大使館前での抗議行動(2016年2月)

この世の地獄!〜無差別空爆と虐殺にさらされるシリア民衆
「シリア 仏の決議案を8日採決へ 停戦と空爆停止 安保理」(毎日新聞ニュース)。フランスがシリア北部アレッポでの即時空爆停止と軍用飛行機の飛行禁止を提案するそうです。ロシアが拒否権を発動するに決まってます。仮に西側が独自に飛行禁止区域を設定しても、そんなものをいまさらロシアが守るはずもなく、仮にシリア空軍が飛行禁止空域を飛んだとしても、ロシアと直接対決したくない西側は手を出せないと思います。フランスは善意の第三者を装っているだけ。ただのパフォーマンスです。いまのまま戦乱が続いたら、たる爆弾で無差別に空爆されるシリアの民衆はたまりません。仮に空爆が功を奏して反政府勢力が敗れ、そのせいでラッカのイスラム国が生き延びたら、シリアの民衆にとって恐怖です。シリア政府がアレッポを奪還すると、おそらく住民虐殺を始めます。それは、イスラム国の支配よりも恐ろしいことです。(泥憲和/元自衛官) 全文

「郵政65歳裁判」に再び不当判決!〜「定年はない」はウソだったの?
10月5日13時30分、東京高裁717号法廷で、「郵政非正規社員の65歳解雇無効裁判」の控訴審判決が言い渡されました。判決は、控訴人の請求を全て棄却するという不当なものでした。傍聴には50名を超える支援者、メディアの方が駆けつけ、裁判長が約20分にわたり判決文を読み上げる間、糾弾の声を挙げ続けました。私たち控訴人は、この不当な判決を、到底、受け入れることができません。私たちに、解雇されるどんな理由があったというのでしょうか? 私たちは、入社時の「この仕事に定年制はありません」という言葉を信じて、懸命に働いていただけです。この判決が、仮に確定するようなことになれば、企業は、どのように社員に不利な労働条件をも、就業規則に記載さえすれば適用が可能になるという判例ができてしまいます。(控訴人 丹羽良子) 報告抗議声明田中龍作ジャーナル *写真=東京高裁前で抗議する当該と支援者

SNSが活動家監視に使われている!〜ヤフー数億のメールを米政府がスキャン
今朝(10月5日)、ヤフーの数億のメールをすべて米国政府が監視していることが発覚して、BBCはトップで報じていました(写真)。ヤフーだけでなく、フェイスブックはイスラエル政府と協力関係を結ぶなど、ソーシャルメディアはもはやネットアクィビストの味方どころか活動家監視の生け簀状態になりつつあります。以下、最近のことをまとめてブログに書きました。●政府の監視に加担するソーシャルメディア……米国の諜報機関、捜査当局のなりふり構わぬ監視活動が最近次々に明らかになっている。ロイターは10月5日付の記事で「米ヤフー(YHOO.O)が昨年、米情報機関からの要請を受けてヤフーメールのユーザーのすべての受信メールをスキャンしていたことが、関係筋の話から明らかになった。」と報じた。対象になっているのは数億のメールアカウントで、メール本文も含まれるという。そして次のようにも報じている。(小倉利丸) 続き小倉利丸ブログ

「個人の尊厳」が危ない!〜憲法24条を変えさせないキャンペーンはじまる
今年の7月、参議院選挙により自民党・公明党の改憲勢力が3分の2以上を占める状況となり、自民党は休眠状態の憲法審査会をとにかく再開させたいようだ。同党は改憲のポイントを9条だけではなく、 家族と婚姻の基本原則である24条も照準にしている。24条は「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」「2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」としているが、自民党はこの「個人の尊厳」を「家族の尊重」に180度転換しようとしている。その「改正」に対し、ジェンダー役割を固定化するイエ制度の復活である等の危機意識を持つ有志が「24条変えさせないキャンペーン」実行委員会を立ち上げた。(実行委員会 渡辺照子) 報告

ストレートな解雇が増えてきた!〜ワーナーミュージックが「ゲスの極み解雇」
「この事例もそうだが、最近ストレートな解雇が増えてきた」。東京管理職ユニオンの鈴木剛委員長は開口一番こう述べた。10月3日の厚労省記者会見で行われたのは、外資系音楽大手「ワーナーミュージック・ジャパン」のAさん(54歳)解雇事件。ワーナーは「山下達郎・コブクロ・ゲスの極み乙女。」など幅広いラインナップで洋邦楽を扱っている。昨年夏、ワーナーは従業員の2割にあたる30人のベテラン社員をリストラしている。安倍政権による「労働移動支援助成金」を使ったリストラ手法で「退職勧奨リスト」に上げられた人は辞めざるをえなかった。しかし、ただ一人マネージャーのAさんはこれを拒否した。「高校生の子どもがいて生活がかかっていた」という。その後、Aさんに待っていたのは8回にわたる執拗な退職勧奨というイジメだった。あまりにヒドイやり方にAさんは、東京管理職ユニオンに加入し声をあげ、団体交渉も行われていた。ところがそんな矢先に、会社は突然8月22日にAさんを「整理解雇」した。(M) 続き東京管理職ユニオンHP朝日新聞毎日新聞動画(MUTV 5分) *写真=厚労省記者クラブで会見(10月3日)

外国人パイロット5名が「理由なき解雇」〜ジェットスタージャパン社を提訴
格安航空会社大手の「ジェットスター・ジャパン」の元外国人パイロットが、2013年に不当解雇された問題で、ことし相次いで「解雇撤回」を求める訴訟を起こしている。6月20日に英国籍の機長ら4名、そして10月3日に米国籍の機長が追加提訴し、合計5名となった。いずれもエアバスなどのベテランパイロットだが、入社してわずか4か月の訓練中に理由も告げられずに、メール一本で解雇された。裁判のなかで会社は「能力不足」などと説明しているが、担当の指宿昭一弁護士によれば「日本人機長が主力でやっていたなかで、外国人が入ってきた。外国人を嫌った採用者がいたようだ」と推測している。第一次で提訴したウィリアム・マンさん(オーストラリア在住)は「外国人パイロットに対する差別を感じる」とコメントを寄せている。国境をこえた「解雇撤回」の裁判がこれから本格化する。(M) 報告毎日新聞サンケイスポーツ *写真=「ジェットスター」は国内便が中心だが国際便も増やしている

歴史に向き合い和解から友好強化へ〜「三菱マテリアル和解」内田雅敏講演会
「過ちて改めざる、是を過ちという」、三菱マテリアル社(旧三菱鉱業)が中国人強制連行事件の和解にあたって受難生存労工に述べた謝罪の言葉である。同事件の和解を経て「日中友好の展望」と題する内田雅敏弁護士(戦争をさせない1000人委員会事務局長/写真)の講演会が、9月30日、連合会館で開かれた。はじめに日中労働情報フォーラム伊藤代表が「日本の平和運動の弱さは加害者意識が薄いことである。二度と戦争を起こさないために中国人強制連行・強制労働問題を加害者としての反省を背負いながら考えてみたい」とあいさつした。内田弁護士は、鹿島建設の花岡和解、西松建設の広島安野和解の経験を踏まえながら、今回の和解が「平和資源」と言える内容を持つものだと評価し、次のように講演した。(伊藤彰信) 続き


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