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「個人の尊厳」が危ない!〜憲法24条を変えさせないキャンペーンはじまる

 今年の7月、参議院選挙により自民党・公明党の改憲勢力が3分の2以上を占める状況となり、自民党は休眠状態の憲法審査会をとにかく再開させたいようだ。同党は改憲のポイントを9条だけではなく、家族と婚姻の基本原則である24条も照準にしている。24条は「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」「2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」としているが、自民党はこの「個人の尊厳」を「家族の尊重」に180度転換しようとしている。

 その「改正」に対し、ジェンダー役割を固定化するイエ制度の復活である等の危機意識を持つ有志が「24条変えさせないキャンペーン」実行委員会を立ち上げ、9月2日に上智大学でキックオフシンポジウムを開催した。(協賛:WAN ウィメンズアクションネットワーク)

 基調講演で木村草太さん(首都大学東京)が24条の制定過程と現状を報告。ついで北原みのりさん(作家)との対談で互いに24条の重要性を述べ合った。その後、長年各分野でジェンダーの視点等で活動してきた、このキャンペーンの呼びかけ人、賛同人が発言をした。発言者は以下の通りである。

 能川元一さん(大学非常勤講師)、清末愛砂さん(室蘭工業大学)、赤石千衣子さん(しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)、打越さく良さん(弁護士)、大橋由香子さん(SOSHIREN女(わたし)のからだから)、戒能民江さん(お茶の水女子大学名誉教授)、桜井大子さん(女性と天皇制研究会)、藤田裕喜さん(レインボー・アクション代表理事)、三浦まりさん(上智大学)。

 多彩な分野からの発言ながら、共通するのは24条がある中でも差別がある状況において、改憲されることの大いなる危機感だ。10月3日現在で団体賛同は15団体、個人賛同は686名だが、同会では今後も賛同を募り、キャンペーンの輪を広げるつもりだ。(「24条変えさせないキャンペーン」実行委員会 渡辺照子)

★24条変えさせないキャンペーン・ブログ
https://article24campaign.wordpress.com/

*写真提供=「24条変えさせないキャンペーン」


Created by staff01. Last modified on 2016-10-05 10:00:54 Copyright: Default

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