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「原発動かせ」と右翼が妨害〜再稼働反対!9.30金曜行動レポート 9月30日の金曜日、原発抗議行動の官邸前は騒然となっていた。数人の右翼が「原発賛成」「原発動かせ」の声をはり上げていた。それを警官たちが守るように囲んでいた。私服の警官もずらりと並んでいた。参加者が近づこうとすると、警官は「先にきた者が官邸前の優先権がある」と通せんぼした。主催者側は「私たちも本意ではない」といってさっさと移動し、坂の途中でやることにした。こんな連中と争わないほうがいい。テントひろばでもテントをこわすとき、その前に右翼がきたいきさつがある。官憲はその手を使おうとしている。国会前エリアでは、共産党で今度当選した武田良介参院議員が、国会本会議で安倍首相が「汚染水の問題は『福島原発内に完全にブロックされており、状況はコントロールされている』と答弁しました。よくもぬけぬけとこんなことが言えるものだ」と怒りの声を上げていた。(木下昌明) 続き・動画(5分40秒)・『がんを育てた男』試写会 *写真=官邸前に行かせない警察官 「慰安婦捏造」の汚名に事実で反撃〜元朝日記者・植村隆さん この言いがかりに黙っているわけにはいかない。元朝日新聞記者、植村隆さん(58/写真左)は覚悟を決めて反撃する。今年2月に出版した『真実〜私は「捏造記者」ではない』(岩波書店)は増刷と好評。各地で講演を引き受け、ジャーナリズム全体にかけられたバッシングに正面から向き合う。9月7日、福岡市で開かれた集いには110人の参加者があり、質問にも丁寧に応じる姿が印象的だった。本人と話してみて思う。「捏造」を唱えるほうこそ捏造ではないか。「慰安婦」問題と取り組む九州キリスト者の会主催。植村さんの環境が一変したのは2年前、『週刊文春』2月6日号に掲載された「“慰安婦捏造”朝日新聞記者がお嬢様女子大教授に」という記事だった。(林田英明) 続き まるで戦中!安倍政権の沖縄弾圧〜9.28日本政府による沖縄への弾圧を許さない集会 「自民党の議員は一斉に立ち上がり、拍手は10秒以上も続いたそうです。これはなにより、沖縄を侮辱する行為だと思います」と主催者あいさつで野平晋作さんは話した。安倍首相が国会の所信表明演説で「海上保安庁、警察、自衛隊の諸君」に「心からの敬意を表そう」と呼びかけたことに対してだ。「抗議船を転覆させ、辺野古新基地建設に反対する人々を暴力で弾圧する海上保安庁。高江のヘリパット建設に反対して座り込む住民を、力づくで引き抜く全国から派遣された機動隊。法的根拠もなくヘリで重機を搬入する自衛隊など。これは国会で問題にすべきことではないでしょうか」と。沖縄の民意など関係ないという態度を示し続ける安倍政権に怒りをぶつけた。そして「沖縄への基地押しつけに反対する本土の世論をより大きなものにし、政府が断念するまで共にがんばりましょう」と訴えた。(尾澤邦子) 報告 韓国:史上最大規模の公共部門ストライキ〜「成果年俸制」廃棄求めて 公共運輸労組労働者5万人が汝矣島に集結して、ストライキを続けた。午後3時から始まった公共運輸労組ゼネスト総力闘争大会には、 韓国労総の公共連盟1万人も合流し、公共部門では史上最大規模のストライキ大会になった。ストライキ3日目をむかえた公共運輸労組は、2つの事業場の3千余人が追加でストライキに入り、合計14の機関で6万1千人ほどがストライキを行った。ストライキ労働者5万人は全国から上京し、光化門、大学路、ソウル駅に集まり、午前から宣伝活動を進めた。彼らは午後2時に汝矣島に集まって事業場別事前決意大会を実施した。 事前決意大会で会った保険公団所属のある組合員は、所属事業場ではほぼ100%がストライキに参加しているとし、 「定年までいくらも残っていないが、未来世代、後輩のためにストライキに参加した」と話した。(チャムセサン) 記事1・記事2 「あの事故がなかったら死ぬことはなかった」〜南相馬20ミリシーベルト第5回訴訟 9月28日、「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟 第5回口頭弁論」が東京地方裁判所で行われた。この裁判は、年20ミリシーベルトを基準とした避難緩衝地点の解除は違法だとして、福島県南相馬市の住民206世帯808人が、国を相手取り、解除の取り消しを求めて東京地裁に提訴したものである。今回、原告の陳述書21通が裁判所に提出された。準備書面6では、「高い放射線による健康不安と帰還の現実」が示された。準備書面の説明をした原告の林マキ子さんは、「家族を支えていたじいちゃん(おつれあい)がなくなり、特定避難緩衝地点も解除され、平成27年3月に1か月1人10万円の支払いも打ち切られました。私たちは、より引き締めた生活をしなければならなくなりました」と訴えた。林さんは、報告集会でも「あの事故がなかったらお父さん(おつれあい)は死ぬことはなかったです。私は絶対にゆるしません」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(3分45秒) 「天皇メッセージは憲法違反」〜天野恵一氏ゲストにディスカッション 天皇のビデオメッセージを受けて、いま政府は有識者会議を作り、「生前退位」の本格的な検討に入ろうとしている。そうしたなかで、9月28日夜、レイバーネット日本の例会「みんなで話そう天皇制−生前退位をめぐって」が開かれた。会場の新宿・竹林閣には30人が集まった。ゲストは、天野恵一さん(反天皇制運動連絡会/写真左)、コーディネーターは山口正紀さん(ジャーナリスト/右)。天野さんは、今回のビデオメッセージは、たいへんな違憲行為だとまず断言。しかし、現状、このことを、憲法学者も婉曲にしか言えないという。1989年即位のときの天皇の「憲法順守発言」は、明らかな政教分離違反(天皇即位は宗教儀式)だったが、当時、小田実をはじめ多くの天皇制批判派が「感動した」などと発言して、天皇擁護にまわった。これが今回繰り返されている。(佐々木有美) 続き 非正規差別なくせ!メトロ裁判〜来春判決に向けて大キャンペーンへ 非正規差別是正を訴えた東京メトロコマース売店員(東部労組メトロコマース支部)の裁判は、9月29日東京地裁で16回目の弁論が行われた。山場の証人尋問も終わり、年内結審・2017年春に判決という状況になった。この日は、午前10時開始の裁判だったが40余の傍聴席は支援者で満席。傍聴には東京メトロ売店員OB女性も初めて参加するなど、闘いの輪は広がっていた。日比谷図書館での報告集会にも多くが駆け付けた。そこで青龍美和子弁護士はグラフを使って報告。「私たちがきちんと計算し直したら、正社員と契約社員との賃金・ボーナス・退職金の格差が明確になった。非正規社員は正社員の約半分である」と動かぬ証拠を示した。来年春にも判決という中で後呂委員長は「私たちは弁護士に任せて何もせずに待っているわけにはいかない。来年の判決に向けて非正規差別を許すな、という大キャンペーンを考えている。一緒にたたかおう」と呼びかけた。(M) 写真速報 『バナナと日本人』のその後はどうなっているのか?〜深刻な農薬被害 かつて、『バナナと日本人』という大ベストセラーの本がありました。あの本で告発されていたバナナ・プランテーション、残念ながら今もフィリピン・ミンダナオで拡大しつつあります。プランテーションで働く労働者だけでなく、その家族からも健康の問題について不安が高まっています。出生障害、麻痺や原因不明の病気でなくなるケースなども報告されており、その実態は深刻です。その状況を知るために訪問団が9月初旬に派遣されました。その報告会が今週土曜日に開かれます。会場は東京の連合会館(御茶ノ水)になります。ぜひご参加いただけますようお願いいたします。(印鑰 智哉) 詳細 *写真=ドキュメンタリー『毒の雨』より あなたの常識が変わる!〜インド映画『pk』(ピーケイ)紹介 私は物理学的人生論者なので、科学で解明できるのならば限界まで科学で追求する。そんな私でも神様の存在を信じたくなるときがある。だから神様を信じる人を責めたりはしない。そんな私がスッキリしてしまう映画を観たので、紹介したい。それはインド映画『pk』(ピーケイ)だ。謳い文句は「あなたの常識が変わる!」。「pk」とは「酔っ払い」という意味なのだが、実は地球外生命体で地球を調査に来た人間もどきだ。命名に「ET」を連想させられる。映画の冒頭で「このストーリーはフィクションであり、世界中のどんな宗教をも侮辱するものではありません」という字幕から始まる。テーマはいわゆる宗教風刺なのだ。(ジョニーH) 続き 安倍の「働き方改革」は上っ面だけ!〜東海林智さん「雇用アクション」で講演 9月27日、官邸では第1回「働き方改革実現会議」が開催された。安倍首相は「同一労働同一賃金の実現、正規と非正規の格差の解消、長時間労働の是正」などを打ち出している。一方、同じ日の夜、これに対抗するべく「安倍“働き方改革”にだまされるな!」と題する集会が、東京・文京区民センターで開かれていた。主催は「雇用共同アクション」で予定の150人を大幅に超える220人が集まり、終始、熱気に包まれていた。冒頭の挨拶で棗(なつめ)一郎弁護士は「政府が言っていることは我々がこれまで言ってきたこと。かれらはそれをパクっただけ。真の改革ができるのはわれわれだ」と訴えた。集会のメインは、毎日新聞労働記者の東海林智さん(写真)の講演で、タイトルは「安倍働き方改革のウソとマコト」だった。厚労省官僚に食い込んできた記者ならではの生々しい話で、安倍のウソの皮を一枚一枚剥いでいった。(M) 報告 めったにない映画ですぞ!〜ドキュメンタリー映画『がんを育てた男』広がる 「めったにない映画ですぞ! 敢えて自分の尻をむきだした男がここにいて、知友が智力腕力を集中させて一篇のドキュメンタリーを創りあげた。これこそがこんにちの芸術だ!」(小沢信男)「この映画の主張は“患者が選択する”だ。選択の連続が実存だ」(鎌田慧)。7月のレイバー映画祭で初披露されたドキュメンタリー映画『がんを育てた男』が、広がっている。だれもががんになる時代に、どう治療に向き合ったらいいのか。ベルトコンベア式・手術万能の医者任せでいいのか。映画評論家・木下昌明さんのケースに密着したこのドキュメンタリーは、多くの人に示唆を与える作品になった。映画祭後、作品は追加撮影も行い、さらにブラッシュアップされた。10月2日の「特別完成試写会」を皮切りに、全国各地で自主上映会が始まる。あなたも上映会を企画しませんか。(M) 詳細 憲法のことを身近に話せる場〜「憲法カフェまつり2016」に参加して 若い女性に人気の「憲法カフェ」を地域でやりたいと思い、「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」主催の「憲法カフェまつり」に行ってみました。9月24日(土)午後1時半、東京駅八重洲地下街から直結する貸会議室。「受付がおすみの方は、お菓子を持ってお好きな席に座ってください」と言われたが、雑然と置かれた椅子。どうやら3か所で分科会が行われる様子。会場はたちまち満席に。分科会ラインナップは、「憲法改正の本丸〜緊急事態条項と任期延長ってなんだ?〜」(小口幸人弁護士)、「国が決めるの!?家族の形〜24条改憲の危機〜」(打越さく良弁護士)、「学校で中立『病』が蔓延!?〜ますます進む『政治はタブー』」(小林善亮弁護士)。3つの分科会は、時間を区切り、同時並行で3回行われるとのこと。(尾澤邦子) 報告 「戦争は100年経っても終わらない」〜鶴彬墓参ツアー詳細報告 9月17日、「第40回鶴彬・井上剣花坊祭」が岩手県盛岡市で開催され、レイバーネット川柳班から、乱鬼龍を団長とする墓参団12名が参加した。墓前祭ののち、一行は盛岡の川柳家・宇部功さんのお話をうかがった。宇部さんは盛岡の元小学校校長で、長く鶴彬の川柳を学校で教え続け、退職後も全国の学校で鶴彬を題材とした平和授業を行っている。例えば小学校5年生の授業。句碑に刻まれた「手と足をもいだ丸太にしてかへし」の意味について、親と話し合ってくることを宿題とする。子どもたちは直ぐには意味がわからない。丸太とは、負傷して役立たずとなった兵士を指す軍隊用語である。戦争から帰った元兵士は、生涯にわたって悲惨な暮らしを強いられる。多くの若者が赤紙一枚で人生を変えられてしまう。戦争がどんなに恐ろしいものかを、子どもたちとともに考える。宇部さんは語る。戦争は始まると100年経っても終わらない、悲劇は延々と続く、と。(奥徒) 報告・動画(宇部功さんの話) *写真=宇部功さん(撮影 shinya) 頭を奪われた民族〜『植民地主義 再考―民族差別なくすため』が問うもの 日本の植民地主義が何をしてきたのか、今あらためてわたしたちは知らなければならない。小林たかしの新著『植民地主義再考−民族差別なくすため』を読んで思った。この本には、戦前の日本で幼少期を過ごした韓国人女性の回想が出てくる。「“鮮人”。日本人は私たち朝鮮人をこう呼んだ。それは、頭のない民族だから、上の“朝”の字は取ってしまったというのである。おお! 頭のない民族。日本人は、自分たちの手で朝鮮人の頭をふみにじり、揚げ句のはてに頭をとってしまった。この哀れな民族は、訴える所もなく、ただ悲しみに耐えて、奪われた頭のかわりに日本人の頭を被って生きていかねばならなかった。(車潤順『不死鳥のうた』)」。植民地支配とは何か、彼女のことばが端的に語っている。その怒りと痛切さが、胸を突く。2006年ごろから、ヘイトスピーチ・デモと呼ばれる現象が起こった。(佐々木有美) 続き・績文堂HP 米国に広がる「国歌斉唱拒否」行動〜「タイム」表紙にキャパニック選手 黒人や他の有色人種への差別への抗議として、国歌斉唱時に起立しなかったアメリカンフットボールのコリン・キャパニック選手。その後の影響がだんだんと大きくなって来ているのでお知らせします。先ず、この1週間ほどで黒人男性3人(13歳から43歳)が警察により撃ち殺されました。それらに対するデモがその町だけでなく、他の都市にも広がっています。キャパニック自身に対しては殺すという脅迫なども来ているようです。このような状態の中で彼に賛同する人たちが、同じような行動をし始めました。アメリカではいろいろな行事、公の会合、学校などでミーディングやクラスの前によく「pledge of allegiance (忠誠の誓い)」というのを、右手を左の心臓の上に置いて星条旗に向いてやるのですが、オークランドで先日の市会議員の例会で二人ほどの議員がこの忠誠の誓いに立ちませんでした。(サンフランシスコ・和美) 報告 *写真=「タイム」の表紙 映画『ツンドラブック』を広げたい!〜過酷な自然の中で生き抜く姿 ロシア極北東で暮らすわずか1万5千人の先住民チュクチ族の暮らしを記録した映画です。その雄大な自然と過酷な気候条件の下で生きる彼らの姿に、生きることとは何か、自由とは何かを考えさせられます。パリのCOP21(国連気候変動国際会議)で観て以来、この映画を上映したいと考えてきました。地球上にはチュクチのように生きている人々がいます。貧困はなく、過酷な自然のなかで互いに支え合うことで生き抜く術を持っているのです。チュクチの生活を守ることは、私たち自身の生きる権利や自由に生きることへの担保につながることだと考えています。上映は営利目的ではなく、自主上映によるものです。編集、字幕や告知等に費用がかかりますので、皆様の協力をお願いいたします。(根岸恵子) 詳細・映画公式サイト 雨の中 9500人が集う〜「さようなら原発 さようなら戦争大集会」 9月22日(秋分の日)、「東京新聞」朝刊一面に「もんじゅ廃炉へ」の大見出しが・・。朝から激しい雨がふりつづくなか、東京・渋谷で「さようなら原発 さようなら戦争大集会」が行われた。原宿通りは若い人でにぎわっていた。歩道橋を渡ると今度は中高年の人々の波。前を行く中年の男性が「娘をさそったら『デモっておじいちゃんおばあちゃんがやるもんじゃない』といわれた」と話す声。代々木公園の会場は色とりどりの傘の花の山だ。最初に澤地久枝がフクシマの現状の悲惨を訴え、女優の木内みどりがキューバ革命の時に200万人集まった広場をみてきた話をし、詩人のアーサー・ビナードが、フクシマの凍土壁をつくったが役に立たずで「とうどのつまり」になったと笑わせた。(木下昌明) 続き・東京新聞・鎌田慧の発言・報告(湯本雅典)・動画(6分54秒) *写真提供=ムキンポさん パワハラ幹部を職場から追放!〜女性7人がストライキで勝った 東京・墨田の個人タクシー乗務員らでつくる「東京都個人タクシー協同組合新東京支部」(以下、協同組合という)で雇用されている女性の事務職員7人で結成した労働組合「全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部」(以下、労組という)が、使用者の森支部長と宮口副支部長によるパワハラや不当労働行為などに抗議していた問題で、2016年9月20日、協同組合の臨時総会が都内で開催され、支部長と副支部長の解任動議が可決されました。これによって2人は支部長と副支部長の地位を失い、女性職員たちが働いている事務所から追放されることになりました。労組の完全勝利です。同9月5日に女性職員たちがストライキ行動に立ち上がったことが、協同組合の心ある支部員さんたちの共感を呼び、今回の勝利につながりました。(須田光照) 続き・9.5ストライキ記事 *写真=9月5日のストライキ行動 カレーを食べに行こう!〜新シャンティが「ナマステ・インディア」に出店 賃金不払いに対して、店舗自主営業と店舗を占拠して闘ってきたシャンティ(日本機器製造株式会社経営)の労働者達が雇用されたシャンティジャパン株式会社が、ナマステ・インディア2016に出店するそうです。ナマステ・インディア2016は、9月24日(土)〜25日(日)に東京都代々木公園イベント広場と野外ステージで行われる日本最大級のインドフェスティバルです。皆さん。ぜひ、新「シャンティ」の労働者たちの作るカレーを食べに行きましょう!(シャンティ弁護団・指宿昭一) 記事・「ナマステ・インディア」HP *「ナマステ・インディア」は、知・衣・食・文化・経済を含む豊かで多様なインド文化を体験できる楽しい一大イベント。2日間で20万人の来場を見込んでいる。 「ワーカーズ日本語版」に熱い期待〜東京アートブックフェア報告 ワーカーズに反応したのはなぜか女性が多く、フェミニズム関連の特集号がよく出る。 女性の場合は若い女性から年輩まで、すべての年代に渡っていたが、特に若い女性が強い興味を示す。労働運動などをやっていると、普段はあまり見かけないようなタイプの女性がブースに並ぶワーカーズを手にとり、時間をかけて丁寧にページをめくってくれる。男性は比較的若い年齢層の反応がいい。青年問題を扱った特集号もよく売れた。3日目と4日目は、川崎でヘイトスピーチに対するカウンターをやっていたという人が、「面白い本を売っている」と伝えてくれたおかげで、シールズやエキタスのメンバーだという人たち、社会運動に興味があるという人たちが続々とワーカーズのブースに来てくれた。「こういう雑誌を作りたかったのに、先にやられてしまった」「日本語版はいつ出るのか」。そんな声があった。(安田幸弘) 報告 *写真=ブースに立つホン・ソンマン編集長 「ドゥテルテになって争議解決の希望が見えてきた」〜フィリピントヨタ労組 「大統領がアキノからドゥテルテに変わって争議解決の希望が見えてきた」。フィリピントヨタ労組のエド委員長(写真右)は、レイバーネットTVのインタビューにこう語った。日本の報道では「危険な男」のイメージが強いドゥテルテ大統領だが、エド氏によれば「ドゥテルテは民衆・労働者寄りの政策を打ち出し、任期中に“全ての労働争議を解決する”と言っている。批判すべき点もあるがアキノよりいい」とのことだった。フィリピントヨタ労組の争議は長い。2001年から約15年間、大量解雇・組合つぶしとたたかっている。毎年9月には代表団を日本に送りこみ、日本の支援者と一緒にトヨタ本社や日本政府に対して解決要請行動を行っている。今回来日したのはエド委員長とジェイソン執行委員(左)。9月20日午後、外務省への要請行動を終えてから、「テントひろば」でレイバーネットTVのインタビューに答えた。(レイバーネットTV) 記事・インタビュー動画(10分)・フィリピントヨタ労組を支援する会 「民進党が心配」の声も〜9.19戦争法廃止!国会正門前行動 この日も1年前と同じように強い雨だった。9月19日の「戦争法廃止!国会正門前行動」には傘を手にしたたくさんの市民でごった返した。一人ひとりの表情に、戦争法を絶対に許さない気迫が溢れていた。政党の挨拶で民進党が注目されたが、マイクを握ったのは岡田前代表だった。岡田氏は「参院選で成果あった。野党共闘で総選挙をたたかう。新しいリーダーも考え方はまったく変わっていない」と強調した。志位共産党委員長も「野党共闘をやるかやらないかの問題ではない。いかによりよくやるかの問題だ」と訴えた。しかし参加した市民にインタビューすると「野党共闘が危うくなっているので心配だ」「野田幹事長ではみんな離れる」「せっかくできた野党共闘が心配。とくに野田さん。だから雨でも今日は来なくてはと思った」など懸念の声が多数聞かれた。参加者は主催者発表で約2万3千人だった。(M) 写真速報・動画(5分)・shinyaの写真報告・田中龍作ジャーナル・東京新聞 戦争法強行採決1ヶ年〜群馬でイベント・集会・デモ 安全保障関連法(戦争法)が国会で強行採決されて1年がたった(強行採決は9月19日)。9月17日群馬では2つのイベント、集会が行われた。ひとつは、「安保関連法可決から1年『わたしたちに安保はいらない』」、もうひとつは、「戦争法強行採決1ヶ年9.17群馬大集会」。「ママの会@ぐんま」のイベントでは、ジャズダンス、トークセッション、創作フラメンコ、フラダンスが行われた。トークセッションでは、「ママの会@ぐんま」サポーターの今井智子さんが「参議院選挙で野党統一候補の堀越啓仁さんを応援する中で、選挙を身近なものに感じる人が少しずつ増えていったと思います」と語った。「群馬大集会」には、県内各地から1200人が集まった。基調提起を行った角田義一さん(写真上)は、「堀越さんは、わずか80日間で24万8615票を集めました。この1票1票はダイヤモンドのような価値があります」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(3分43秒) 手と足をもいだ丸太にしてかへし〜鶴彬(つるあきら)墓参の旅 川柳で軍国主義とたたかった川柳作家・鶴彬が獄死したのが1938年9月14日、29歳だった。鶴は石川県出身だったが、非国民として地元に戻れず、盛岡にいた兄が遺骨を引き取った。そのお墓と句碑が「光照寺」にある。9月17日〜18日、レイバーネット川柳班12名は、光照寺で開かれた「第40回鶴彬・井上剣花坊祭」に参加し、鶴彬を偲んだ。献花のあと、元小学校長・宇部功さんの話を聞くことができた。宇部さんは小学生向けに「特別授業・鶴彬と平和を考える」を長年続けている人。この日は30分だったが、「手と足をもいだ丸太にしてかへし」から見えてくる戦争の生々しい現実を語った。「戦争は過去の話ではない。今回の南スーダン派遣も青森の部隊。貧しい東北がいつも戦争の最前線に立たされてきた」。鶴彬が慕っていた石川啄木、そして宮沢賢治も住んでいた盛岡の地。ツアー一行はこうした先人の足跡も訪ねながら、「反戦」の思いをいっそう新たにした。(レイバーネット川柳班) 記事 *写真=鶴彬の墓で(9月17日) 民族という区分が生む対立〜ジョージア映画『とうもろこしの島』『みかんの丘』 ジョージア(グルジア)映画に魅せられた。ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督『とうもろこしの島』(写真)、ザザ・ウルシャゼ監督『みかんの丘』。これは岩波ホールの原田健秀さんが直接2人の監督に会いにいった力の入れようで、映画は見応えがあった。2本とも、ソ連の崩壊後、これまで普通に暮らしていた人々が「アブハジア紛争」という民族間の争いに巻き込まれ、翻弄される物語だ。『とうもろこしの島』は、アブハジアとジョージアの国境を流れる川の中州(島)に老人と少女が小屋を建て、とうもろこしを植える話。老人はちょっと勝新太郎似だ。孫娘の少女は、両親を紛争(内戦)で亡くしている。川の両岸では敵対する兵士のにらみ合いがつづき、時折、兵士の軍用ボートが通り過ぎ、ちらりと少女を眺めたり、けたたましい銃声も響く。(木下昌明) 続き・岩波ホールHP 偏っています!〜青年と労働者のための雑誌「ワーカーズ」来日中 韓国のチャムセサンが発行している紙媒体の雑誌「ワーカーズ」を手にとって読むことができます。9月15日から19日まで、東京信濃町の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパスで開かれている東京アートブックフェア(TABF)2016に「ワーカーズ」が出展しています。今年春の創刊号から最新号まで全21冊が展示され、手にとって読み、記事について、そして韓国の労働運動、社会運動について、編集長ホン・ソンマン氏と話すことができる絶好の機会です。・・ワーカーズは *偏っています*。これ以上偏ることができないほど偏った社会。反対側に立ってバランスを取ります。*聖域があります*。財閥と権力ではなく、性少数者、障害者、入植者、青年と労働者がワーカーズの「聖域」です。*色眼鏡をかけた雑誌です*。緑と青だけの社会。赤いフィルターをかけることで、世の中の光が見えます。(安田幸弘) 詳細 *写真=創刊号の表紙 「国歌斉唱拒否」のキャパニック選手は日本人でなくて幸運だった! 9月15日に発行された米国の外交問題隔月刊誌『フォーリン・ポリシー』に、英国ジャーナリストの記事が載った(写真)。タイトルは、「コリン・キャパニックは日本人でなくて幸運だった」。コリン・キャパニック選手はアメリカプロフットボールのスター選手で、8月26日、試合前の国歌斉唱セレモニーで起立を拒否した。かれはその理由を「黒人や有色人種を抑圧するような国の国旗に敬意は払えないので起立はしない」と語っている。これについてオバマ大統領が「彼の真摯さを疑っていない」と擁護するなど、全米で論争が広がっている。『フォーリン・ポリシー』にこの記事を書いたのはアレックス・マーシャル氏で、日本の「君が代強制」問題に詳しい。この記事でも「戦場に再び教え子を送るな」と軍国主義のシンボルである「日の丸・君が代」に反対してきた日本教員組合の歴史を紹介しながら、とくに「君が代不起立」で「解雇手前」の重い処分を受けた根津公子さんのケースを詳述している。(レイバーネット国際部) 続き・『フォーリン・ポリシー』原文・渡部通信(全訳)・影響広がるサンフランシスコ スタジオが築地市場になった!〜「レイバーネットTV」実名をあげて責任者を追及 土壌汚染、盛り土問題など、連日マスコミを賑わせている「築地移転問題」。そんな超グッドタイミングで、9月14日レイバーネットTV「築地でええじゃないか!」が放送された。この日は「レイバーネットTVリニューアル」の最初の試みでもあり、出演者が「イカ、タコ、フグ、カニ」の仮装で登場したり、楽しい工夫に溢れていた。オープニングでいきなり登場したのは、かむろテツさん。「外国人観光客のほうが築地移転の危険性を知っている。観光ガイドブックに載っているのを見せてもらった。この問題は世界の問題」の口上ではじまった。メインゲストは、10年前から反対の声を上げてきた築地市場労組委員長の中澤誠さん、そして専門家の眼から批判してきた建築エコノミスト森山高至さんだった。「マスコミでは言えないことを言ってください。誰がこんなデタラメを決めたのですか? 本当のワルはだれですか?」との注文に、話はどんどん発展していった。(M) 写真速報・アーカイブ録画(70分) *写真=出演者記念撮影 9/14 レイバーネットTV「築地でええじゃないか!」を放送〜2016年後期スタート 2010年5月にスタートしたレイバーネットTVは、ことしで6年目です。放送回数も100回をこえました。番組の出来はさまざまですが、マスコミができないテーマを取りあげ、労働現場からの発信、脱原発運動の推進、文化活動の紹介など、ネットTVの草分けとして貴重の役割を果たしてきました。しかし一方、マンネリ化やスタッフ疲れがあるのも事実。「アクティブでラジカルな番組づくり」には時間の余裕も必要で、月2回ペースを見直すことにしました。そこで、2016年後期(9〜12月)ではこれまでのレギュラー放送・オープンチャンネルの経験を踏まえて、「内容・頻度・時間・構成・スタッフ態勢」などのリニューアルをすすめます。9月14日の放送はその第一弾の試みで、いま東京都を揺るがす「築地移転問題」に迫ります。事態はどうなっているのか? いったい何が問題なのか? これからどうなるのか? 世界最高の魚市場・日本の伝統「Tsukiji」を伝えます。ぜひご覧ください。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣 わたしは19人のひとりだ!〜大阪で「相模原施設障碍者大虐殺追悼アクション」 9月12日(月)夕刻、梅田ヨドバシカメラ前で「相模原施設障碍者大虐殺追悼アクション」が開催されました。「身体障碍者にしか演じられない身体表現を追究するパフォーマンスグループ」劇団態変と有志たちが呼びかけ人となり、亡くなられた19人の四十九日にあたるこの日に開催されました。追悼の場には、約160名の人々が集まりました。最初に、呼びかけ人の1人であり、劇団態変の主宰者である金滿里さんが、今回のあまりに残酷かつ卑劣な事件に対する思いと、このアクションを企画した思いを語りました。その後、集まった人々によるリレートークが始まりました。誰に話してもらうか、事前に一切決めていませんでしたが、それぞれの思いを語る人々は途切れることがありませんでした。障害のある当事者、地域で暮らしている人、施設で暮らした経験のある人、障害のある家族がいる人々、社会福祉を学んでいる学生など、それぞれの立場から、この事件に対する思いを語り、参加者だけでなく沿道を行き交う人々も立ち止まってその言葉に耳を傾けていました。(レイバーネット関西報道部) 報告・共同通信・動画(14分) 「憲法9条は日本人がつくった」というのはウソ〜歴史的事実を検証する 「憲法9条は日本人がつくった」というのはウソだと考えています。下記に書きました。・・半藤一利氏は2013年6月、「憲法9条は幣原喜重郎がマッカーサーに提案した」ことをもって、マッカーサーではなく日本人がつくったと指摘し、「押しつけ憲法だから改憲だ」という自民党の主張に反論している。半藤氏は『文藝春秋』編集長を務めた文芸評論家であるが、その戦争体験から、安倍政権の改憲の動きに反対している。護憲グループのなかには、この半藤氏の論拠、「押しつけではない、日本人がつくった」を利用しようとする人もいる。半藤によればその根拠は、マッカーサーは、「幣原が提案した」と語っており、幣原は、「自分がつくった」と語っていないものの、否定はしていないからだとしている。そして、幣原が9条を持ち出した背景は、1928年のパリ不戦条約の精神であろうという半藤の解釈を披歴している。(児玉繁信) 続き・9.28例会「みんなで話そう天皇制」 *写真=幣原説を報じる「報道ステーション」 なくなったテントがはっきり見えた!〜脱原発9.11怒りのフェスティバル 雨模様の9月11日午後、私が行かないと雨になっちゃう(究極の晴れ女)と危機感を持って、それなのに15時の開始に遅れること1時間以上、テントひろばに到着すると、「アレ? テントってなくなったんじゃなかったのかな」と思えるほどのいつもと変わらないテントひろば!!! 飲み物も、さつま芋、じゃが芋、里芋の蒸かしたてを振るまっている。ホクホクでどれもおいしい。もちろんバッチや扇子などのグッズもある。そして、なんといってもいつもの人たちに加えて、いつもの福島など遠方からの人たちや友人・仲間たち、ここで顔見知りになった人たちがそろっていてうれしい。もちろん、初めてお会いする方たちも大勢いらっしゃる。経産省正門前の特設ステージでは、「制服向上委員会」のお姉さん橋本美香さんが、その透明な声を響かせて、反原発の歌を唄っている。(笠原眞弓) 報告・シャワリンのレポート *写真=日比谷デモ(shinya) 「デモ参加は自分に課した仕事」〜9.9 脱原発金曜行動レポート 9月9日金曜日、脱原発抗議の日。コールがはじまる前、80歳台の男性にちょっと話をきいた。彼は豊島区に住んでいて、この官邸前のデモには毎回のように参加している。それもいつもまん前に出て、報道陣と顔をつき合わせるような定位置でコールしている。昨年夏、官邸前の脱原発集会と国会前のシールズの抗議集会が同時に行われていた時には、官邸前で顔をつき合わせていたのに、いつのまにかシールズの学生たちの中に彼は入りこんでいて一緒にコールしているではないか。これには思わず吹き出してしまった。話をうかがうと「2012年の大飯原発の再稼働に反対のころから参加している」という。彼はウィルス学の研究者でアメリカ・アトランタのCDC(米国疾病予防管理センター)に14年ほど働いていた、と。医学者であったので原発の危険性も熟知していたのだ。「こういう情熱はどこから出ているのか?」と問うと、「自分に課した仕事みたい」と答えていた。(木下昌明) 写真速報・動画(8分半) 「徐行運転女性」の不当逮捕をはね返す!〜高江現地レポート 9月5日(月)から沖縄に来ております。日ごろの行いがどれほど悪いのか、台風に当たってしまいました。飛行機代の高い時期だったので、なるべく安くなどとLCCを使ったこともあり、初日は名護市まで。2日目、6日(火)には、高江で工事が再開された7月11日から2ヶ月とたっていないのに3人目の逮捕者が出ました。しかも女性。何かをやったというのではなく、低速で運転していただけなのです。それを警察が車から引きずり下ろして、5人がかりで押さえつけたというセクハラまがいの逮捕だったとのことでした。台風に向けて高江のテントを片づけた人たちが名護署に向かったとのことなので、私も名護署に行きました。そこでは、山城博治さんが本当に怒っていました。(望月吉春) 報告・釈放女性メッセージ *写真=名護署前で抗議 『望むのは死刑ですか』〜長塚洋監督と犯罪被害者遺族・原田正治さんトーク 世論調査で死刑制度賛成は8割に上る。だが、制度の中身も被害者感情も実はよく知らないまま支持しているのかもしれない。映画『望むのは死刑ですか〜考え悩む“世論”』(2015年)上映と長塚洋監督(57/写真左)ならびに犯罪被害者遺族、原田正治さん(69/右)のトークセッションは、文字通り考え悩まされるものだった。9月3日、北九州市小倉北区で開かれた会場には120人の参加者が詰めかけ、活発な論議も繰り広げられた。映画は59分。東京都内に集められた135人の市民が弁護士や専門家らの話を聞き、グループ別に分かれて2日間、意見交換する「審議型意識調査」の様子が映し出される。それぞれが戸惑い、心を揺らしていく。上映後、映画にも登場した原田さんが登壇し、1983年の半田保険金殺人事件で弟を殺害された事件を語った。事故に見せかけて手をかけた雇用主の加害者を「許せるということは永遠にない」と断りつつも、自分の気持ちの変化を打ち明ける。(林田英明) 続き 目立った自衛隊の軽装甲車〜「東京都総合防災訓練」監視レポート 毎年9月1日頃に行われている東京都の総合防災訓練。今年は9月4日に葛飾区で行われるとのことで、地元の立場から「米軍・自衛隊参加の東京都総合防災訓練に反対する実行委員会2016」に参加し、葛飾区交渉、監視行動、報告集会に参加しました。安保法制が施行され、自衛隊が海外で戦闘するようになるなかで、「軍隊」としての自衛隊を災害救助の組織としてアピールするのはどうかと思い、また1923年9月1日の関東大震災をきっかけに行われた、朝鮮人虐殺のような人権侵害は許されないという思いで参加しました。9月4日(日)午前9時、会場の水元公園に到着。あちこちにテントが張られ、展示や体験訓練、福島や東北の物産展、防災グッズの紹介や災害対策などが行われていました。またキッズエリアでは、警視庁騎馬隊の乗馬体験、防災ゲームなどをやっていました。(尾澤邦子) 報告 パワハラにはストライキ!〜女性たち決起「強くなれた気がする」 怒鳴られたりセクハラ発言で苛められてきた女性事務職員7人が、5月に組合を結成し、東京東部労組に加盟した。彼女らの職場は「東京都個人タクシー協同組合新東京支部」、墨田地域の個人タクシー乗務員440人の事務作業を一手に担っている。しかし、組合をつくったものの、森支部長・宮口副支部長は反省するどころか、パワハラ・セクハラの事実を認めず、組合活動の妨害ばかり行ってきた。そのため、組合はついに9月5日ストライキを決行することにした。この日は、乗務員全員が集まる「特別講習会」が曳舟文化センターで開かれる。ここで行動を起こすことは、組合の声を届ける絶好のチャンスだった。しかしストライキは生まれて初めて。委員長の中村未緒さんは、「胃が痛くなり眠れず心臓がドキドキだった」という。他のメンバーも表情が固く、緊張しまくっていることがよくわかった。(M)写真速報・動画(11分)・東部労組記事/動画 下総基地へのオスプレイ配備ゆるさず〜鎌ヶ谷市『戦場ぬ止み』上映会に500人 9月3日、千葉県のきらり鎌ヶ谷市民会館で三上智恵監督の『戦場ぬ止み』上映会がひらかれ、老若男女幅広く約500名が集まった。主催は「戦争をさせない1000人委員会・鎌ヶ谷、京葉生きいき会議、船橋憲法を生かす会、9条の会鎌ヶ谷この指とまれ」等の市民団体。映画は現在連日激しく闘われている沖縄の辺野古基地建設反対闘争と東村ヘリパット建設阻止の闘いを描いている。マスコミがわずかしか報道しないこの闘いは、安倍政権が進める軍国化の象徴として、平和と憲法を守ろうとする市民の共通の関心である。とくに鎌ヶ谷市と周辺には海上自衛隊下総基地が存在し、沖縄に配備されているオスプレイが陸上自衛隊に配備され下総にも飛来する可能性が指摘されてきた。一昨年(2014/9/14)にも同じ三上監督の映画『標的の村』を上映したが、今回の上映会も、新たな自衛隊のオスプレイ導入と下総基地への飛来反対を誓う場となった。(高幣真公) 報告 反権力の映像を武器に〜ドキュメンタリー映画『抗いの記』西嶋真司監督 記録作家、林えいだいさん(82)に密着して、その生き方を描いたドキュメンタリー映画『抗(あらが)いの記』が北九州市八幡東区の東田シネマで7月29〜31日、上映され、初監督作となったRKBディレクターの西嶋真司さん(58/写真)が舞台あいさつ。各回満席で、20回を数える同シネマの集客記録を更新する437人が鑑賞した。西嶋さんは映画終了後も希望者と歓談。映画への思いなどを身を乗り出すようにして語った。西嶋さんは記者として1981年、入社。ソウル特派員などを務めたが、自分の考えが出せない限界を感じて制作現場に転じ、在日、炭鉱、戦争を主なテーマにドキュメンタリーを撮ってきた。お笑いやバラエティーもテレビの娯楽要素として否定はしないが、「国や権力の被害者の立場に立った番組をつくりたい」と話す。えいだいさんとは30年前に知り合い、琴線に触れるものがあったのだろう。(林田英明) 続き・「朝日」依光隆明記者講演会(北九州) 藤野議員が「チェルノブイリ・福島」調査報告〜9.2金曜行動レポート 9月2日、金曜日の反原発抗議行動。今夜は国会前で共産党の藤野保史衆院議員がヨーロッパでの原発調査の報告をした。「チェルノブイリは30年たってもプリピャチという労働者の街のヤブなどに線量計をあてるとビビビッとはね上がった。何一つ変わっていない。福島にも行ってきたが、川俣町では、国が住民に帰れといっても帰れないと。帰還予定を先送りすると国がものすごい圧力をかけてきたと町の職員が訴えていた。原発と人間社会は共存できないと改めて実感した」と。たんぽぽ舎の柳田真さんは、泉田新潟県知事が立候補をとりやめた件をスピーチした。それによると、知事と対立している『新潟日報』は、今年に入って5回も東電から大きな広告を出してもらっている。これは買収だ、と。(木下昌明) 続き・動画(9分42秒) 官邸・電通に負けるな!〜日本労働弁護団が「インターネット活用講座」 8月31日、東京・お茶の水で、日本労働弁護団本部が主催する「労働運動のためのSNS・インターネット活用講座」が開催された。冒頭、棗(なつめ)一郎・同弁護団幹事長は、「秋の臨時国会で安倍政権は、労基法改悪・残業代ゼロ法案を一気にあげるつもり。しっかり取り組まないとえらいことになる。官邸は電通を使ってメディア対策を行っているが、われわれの情報戦略はメチャメチャ遅れている。きょうの講座も情報戦略を練り直していくきっかけにしたい」と述べた。会場は弁護士を中心に約50人で満席。この日は実際の活用事例に学ぶという初級編で、インターネットを積極的に活用している4グループ(ポッセ、首都圏青年ユニオン、プレカリアートユニオン、レイバーネット)から報告を受け、ディスカッションが行われた。(松原明) 報告・日本労働弁護団HP 以前のトップページへのリンクを表示:
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