2008/06 | |||||
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東京・新宿の街に「シャットダウン!G8サミット」の声ひびく 6月29日午後、G8サミット直前東京行動として「オルタナティブ・サウンドデモ」が新宿で行われた。強い雨になったが、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど世界各地から参加者が集い、500名に膨れ上がった。乱闘服の機動隊と私服警官が大量に動員された異常なフンイキだったが、デモはいたって平和的だった。音楽・踊り・コールで新宿繁華街を練り歩き、通行人の注目を集めた。とりわけ海外参加者によるG8首脳の骸骨人形パフォーマンス(写真)が目をひいた。7月にはいよいよ北海道に舞台を移す。 写真速報・動画(UnionTube)・報告(G8を問う連絡会HP)・東京新聞報道・NHK報道・AFPBBニュース・JANJAN・日刊ベリタ とれるものはとろう!〜グッドウィル廃業に伴い「有給・雇用保険」キャンペーン 派遣ユニオン・グッドウィルユニオンは、グッドウィル廃業に伴い、登録スタッフである日雇い派遣労働者に向けてキャンペーンを開始した。内容は「廃業により有休を消滅させるぐらいなら、その前に全部有休を取得しよう。雇用保険に加入していなかったら、さかのぼって加入しよう」というもの。グッドウィルは、7月31日を目処に廃業と発表したが、6月末には事実上支店機能をなくし、支店長以外は合意退職(?)、支店長は7月末まで残務整理するとの情報もある。ユニオンは、7/12(土)19:00〜派遣ユニオン事務所で説明会を開催する。 詳細 *写真=6/26申し入れ 14%で世界を決めるな!〜スーザン・ジョージさんがG8を痛烈批判 6月28日、G8サミット対抗行動の東京集会が文京区民センターで開かれ、超満員の400人が集まった。スーザン・ジョージさん(写真左)は講演で「G8は世界人口の14%に過ぎず、世界の将来を決めることはできない。彼らは不法(illegitimate)な存在だ。G8はこれまで気候変動も金融危機も予見できず、失敗の連続だった。もうG8はいらない。真剣に考えている我々こそが解決策を提案すべきだ」と熱弁をふるった。スーザンさんは、この日成田空港で4時間足止めされ、入管から尋問を受けた。ここ数日、反G8関係者が空港で拘束や強制送還されるケースが相次いでおり、こうした日本政府の異常な政治弾圧に批判が高まっている。 スーザン講演動画(UnionTube)・写真1・写真2・写真3・主催者HP・香港メディア関係者が拘束(G8MN)・緊急声明賛同願い・洛南ユニオン弾圧事件の動画(UnionTube)・講演全文(ベリタ) 高橋・松本君不当解雇撤回!高嶺支部がんばれ!6.27清掃労働者総決起集会に600人 6月27日午後6時からアルバイトの組合加盟を理由に2人が不当解雇された自治労公共サービス清掃労組・高嶺支部の隣にある東京都葛飾区の渋江公園で、「非正規労働者の組織化推進!高橋・松本君不当解雇撤回!高嶺支部がんばれ!6.27清掃労働者総決起集会」が開かれた。同労組を中心に東京清掃労組、下請清掃関連協、連合東京、連合葛飾、自治労東京、そして東部の多くの労働組合など600人が結集した。集会後、高嶺清掃(株)の工場と関川社長宅を包囲するデモを行った。この日午前10時から東京地裁で不当解雇の高橋・松本両氏の賃金支給の仮処分の第3回審尋があり、また午後には当該組合、自治労などが発注者である葛飾区役所を訪れ、八木原利勝副区長に解決への支援を申し入れた。 詳細報告・当該HP 「秋葉原事件の背景に労働者派遣法」〜安全シンポジウムで鎌田慧さん 6月26日、都内で「安全問題シンポジウム」(主催=国鉄闘争共闘会議)が開催された。参加者は200人。JR尼崎事故遺族・藤崎光子さんが遺族の思いを訴えるビデオ上映から始まった。メインは安田浩一・鎌田慧・富山洋子・山口満の4氏によるシンポ(写真)で、規制緩和政策が様々な分野で安全を崩壊させている実態が赤裸々に語られた。鎌田慧氏は「暴力団が労働者を食い物にしたピンハネ業を禁止したのが戦後の出発点。それが派遣法で復活し、大企業の製造現場で労働者が部品のように扱われるようになった。秋葉原事件の背景には派遣法がある」と怒りをこめて語った。 全体写真・報告(共闘会議) グッドウィルユニオンが声明〜失業する日雇い派遣労働者の救済を! グッドウィルが事業廃止を発表したことを受けて、グッドウィルユニオンは6月25日、記者会見を開き(写真)、賃金保障や日雇い雇用保険の遡及加入を求めていく声明を出した。声明では「グッドウィルに対して派遣事業許可取り消し等の厳しい処分が出されるのは当然。しかし、違法派遣のグッドウィルを放置したばかりか、1999年の派遣法改正によりグッドウィルが行う事業を合法化して急成長に拍車をかけた国の責任は極めて大きい」と指摘し、国に失業する日雇い派遣労働者を救済を求めていく、としている。26日にも行動を起こす。 声明全文・労供労組協の声明 追悼 : 土本典昭さん〜社会変革を求め続けた記録映像作家 6月24日、記録映像作家の土本典昭さん(写真)が肺ガンのため亡くなった。79歳だった。水俣病の作品を通して、国内外にミナマタを伝えるなど日本のドキュメンタリー映画運動をリードしてきた。土本さんは、共産党・全学連などに関わってきた「社会運動家」でもあり、社会変革への思いは生涯一貫していた。またビデオという新しいメディアの可能性にいち早く着目し、99年には自ら撮影した「回想・川本輝夫」を発表した。記録の大切さを説き「カメラを弁当箱のように持て」という教えが忘れられない。(松原明) 動画(土本さんインタビュー)・追悼(東本高志)・共に行動し運動を作り出す・追悼(黒鉄好)・追悼(港健二郎)・土本基子さんの弔辞・土本典昭さんHP *写真は06年11月 「ひどい日本の現実知らせたい」〜土屋トカチさん NHKに登場 6月24日のNHK「ゆうどきネット」で映画「フツーの仕事がしたい」(監督=土屋トカチ)が大きく取り上げられた(写真)。特集のタイトルは「過酷な労働・声をあげる若者たち」。就職氷河期世代の若者自身が映像や出版を通して、表現活動をはじめた実例として紹介された。土屋トカチさんはインタビューで「夢も希望もない働き方・働かせ方はおかしい。この映画をとおして、今のひどい日本の現実を知るきっかけになればいい」と語っている。なお映画「フツーの仕事がしたい」は劇場公開に向けて準備中である。 公式ブログ SHUT DOWN!貧困と環境破壊のG8サミット〜東京でスーザン・ジョージが講演 「サミットを構成する世界の大国は、公正・人権・社会保障を無視して、経済的な効率性を優先させる新自由主義の推進者である。8ヶ国の首脳だけで世界の将来を決めるな」と、7月のG8サミット開催を目前にした6/28〜29、東京で対抗アクションが開催される。28日の全体集会では、『なぜ世界の半分が飢えるのか』を書いて世界に警鐘を鳴らしたスーザン・ジョージが「G8サミットの何が問題なのか」を演題に講演を行う。また「貧困・食料・非正規・軍事化・税金」など6つのテーマで分科会が開かれる。29日には、オルタナティブ・サウンドデモもある。 詳細・札幌現地情報 6.20東京総行動で100名の労働者がトヨタ東京本社に抗議 6月20日、梅雨空の下 6.20東京総行動が朝8時45分みずほ銀行本店を出発し、最後午後5時頃、トヨタ東京本社前まで13か所の大企業や政府省庁・東京都庁などをめぐり闘った。トヨタ本社前では約100名の労働者が、フィリピントヨタ労組の233名の解雇撤回と団体交渉に応じるように求め、代表団が申し入れを行った。工場閉鎖撤回を求めて来日中の韓国のシチズン精密労組の遠征団も力強いアッピールと闘争歌を歌った。今フィリピン軍が組合事務所の傍に駐留して威嚇している中で、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)は9月に来日して全国行動を予定し、国内1000団体の賛同署名を集めている(当該HP詳細)。 当日撒かれた詳報チラシ(闘争経過)・三井物産への申し入れ(愛知)・支援する会HP・都教委要請 下請け労働者と共に王子特殊紙・静岡製造所の閉鎖に抗議 6月19日、静岡からバスで上京した部隊は、王子製紙本社前に東京の支援も次々と集まり50人以上での宣伝活動、周辺行動を行った。2007年1月、旧安倍川製紙である東海工場・静岡事業所を2008年7月末に閉鎖することが突然発表された。斎藤梱包は、安倍川製紙の時代から構内で働いている下請け企業であるが、その勤務実態は偽装請負そのものだ。静岡ふれあいユニオンの分会が3年程前に作られ、労働条件の交渉などを続けてきたが、突然の閉鎖で、自分たちの企業も閉鎖、失業となってしまう。5月27日には、斉藤梱包で「解雇予告通知」が出された。安倍川労組は組合事務所の防衛のため6月16日から泊り込みを開始した。(安倍川製紙労組・望月吉春) 詳報 韓国民衆のセンスに学ぼう〜MediRで安田幸弘さんがトーク 6月18日、市民メディアセンターMediRでトークイベント「G8ってなに? 世界から集う発信する市民たち」があった(写真)。トークはレイバーネット副代表の安田幸弘さん。安田さんは、韓国100万人デモの様子を写真で紹介、現地の生々しい雰囲気を伝えた。そして、ステッカーや落書き、ビルに描かれたレーザー落書きなどのメディアアートを見せながら、韓国人は、インターネットや社会の広い空間に出てきてみんなで楽しむのが非常にうまい。日本の社会運動はこのセンスに学んでほしいと訴えた。(松浦敏尚) 報告全文・MediRサイト 秋葉原事件〜ガテン系連帯・日研総業ユニオンが関東自動車に申し入れ 秋葉原事件の背景に突然の解雇通告があったのではないか。6月20日、ガテン系連帯と日研総業ユニオンは、加藤容疑者が働いていた裾野市の関東自動車工業・東富士総合センターを訪れ、事件に関して申し入れを行なった(写真)。申し入れ内容は「1年間の派遣契約をわずか2カ月で、しかも、実質的に全員一括で中途解約するほどの措置を決めたのはなぜなのか」など経過説明を求めるもの。関東自動車側は応接室に通したものの「申入書」の受取りは拒否。しかしテーブルの上に置いた「申入書」の文面は目でしっかり読んでいた。 動画(UnionTube)・申入書 *写真(ガテン系連帯HPより) 音楽ドキュメンタリー映画「荒木栄の歌が聞こえる」上映運動へ 長編音楽ドキュメンタリー映画「荒木栄の歌が聞こえる」(94分・港健二郎監督)が完成し、7月の上映会を皮切りに各地で上映運動が展開される。荒木栄は「がんばろう」をつくった労働者作曲家。1960年の三井三池争議の中で、彗星のように現われ数々の歌を残した荒木は、争議終結2年後の62年秋、38歳の若さでこの世を去った。この映画は、荒木栄の歌の魅力の源を神戸や沖縄で活躍する若きシンガー・hizukiに寄り添いながら、探っていく音楽ドキュメンタリー映画で、荒木が終生を過ごした大牟田をはじめ、北海道・夕張から沖縄・与論島まで日本縦断ロケを敢行した。 7月上映会・公式サイト 秋葉原事件の背景に「残酷な派遣労働の仕組み」〜ガテン系連帯が問題提起 非正規問題に取り組むNPOガテン系連帯(代表=木下武男)は6月18日、衆院議員会館でメディア向けの「懇談会」を開いた。小谷野事務局長(写真中央)が報告を行い、秋葉原事件の背景に「残酷な派遣労働の仕組み」があったことを指摘した。「正社員とまったく同じ仕事をしているのに、突然クビを切られる。正社員には絶対やらないことを平然とやる。キレないほうがおかしい」と派遣労働の実態を語った。また首切りの背景にトヨタのコスト削減政策が類推されるとし、加藤容疑者の解雇(中途解約)の経緯を聞くため、20日に関東自動車工業に出向くことを明らかにした。 動画9分(UnionTube)・ガテン系連帯HP・派遣労働者の声・新運転の経験から 「マスコミ内部の労働問題」でホットな討論〜出版研究集会分科会 6月17日、マスコミが絶対に取り上げず、なかなかスポットが当たっていなかった「マスコミ内部の労働問題」に取り組む一歩が踏み出された。出版労連の主催する出版研究集会の1コマとして開かれたシンポジウム「知ってますか?隣の人の働き方〜メディア企業の中のフリーランス」に、新聞、テレビ、雑誌などの現場で働く人たちを中心に60名が参加し、ホットな討論が交わされた。ヘラルド朝日労組・松元千枝さん、映像ディレクター・西野保さん、東京大学准教授・林香里さん、主婦と生活社労組・網谷茂孝さん、出版ネッツ・広浜綾子さんが発言した。(北健一) つづき 北海道北見市:「JR採用差別事件の解決を迫る集会」に250人 6月14日、北海道・北見市内で「JR採用差別から22年、今こそ全面解決を迫る網走管内集会」が開催された(写真)。集会には250名が参加し、会場となった北見市民会館小ホールは参加者で満杯になった。集会では、鉄建公団訴訟弁護団の加藤晋介弁護士が、控訴審での葛西敬之尋問の詳細な報告を行い、国鉄闘争が今、最重要な局面にあることを明らかにした。講談師の神田香織さんは、講談「国鉄労働者義士伝」を上演。22年間の国鉄闘争を振り返りその今日的な意味を切々と語った。(湯本雅典) 写真報告・動画(UnionTube) 韓国シチズン精密労組〜一方的工場売却に抗議し来日闘争へ また韓国の労働者が来日して闘争を始めた。韓国シチズン精密は「シチズン時計」の子会社で、韓国昌原の工場(写真)で高級ブランド製品を生産していた。ところが工場は2008年4月、突然、靴メーカーに売却された。労使の協約に違反するこの売却に対し、シチズン精密労組が強く反発、即刻抗議したが、使用者側は「すでに売却手続きは完了した。我々にはいっさい交渉の権限がない」と繰り返すばかり。そのため組合は、東京にある本社との交渉を求め、遠征闘争団を組織、6月5日に来日して日本での闘争を開始した。これに呼応して日本の労働・市民グループも支援に動き出した。 詳細 「君が代」解雇は止めた!これからどうする〜120名が大ディスカッション 「河原井さん根津さんらの君が代解雇をさせない会」は6月15日、東京・新宿で集会を開いた。根津公子さんは「解雇を止められて本当にうれしい。大勢の一人ひとりが力を発揮したからだと思う。でも力関係だから油断しないで、都教委はおかしいと言い続けよう」と呼びかけた。冒頭発言を受けた第二部では、120人が車座になって「これからどうする」大ディスカッション。「無関心の人たちにどんな言葉でどう働きかけたらいいのか」「一人の不利益許さない組合をめざしたい」など様々な角度から21人が発言。運動の方向が見えてくる充実した内容になった。 写真(根津さん)・渡部通信・解雇させない会HP 老人のパワー感じた〜9条改憲阻止の会「6・14フェスタ」に参加して 6月14日、9条改憲阻止の会が呼びかけた6.14フェスタに参加してきた。改憲阻止の会は、60代、70代の安保闘争や学生運動の経験者である老人達によって構成されているが、自分らが老人であるということを、時に厳粛に、時にユーモラスに語るのは実に素晴らしいと感じた。この1年の間に亡くなった6名の賛同人を追悼し、同世代に、病院や施設に入るのではなく国会前で闘おうと呼びかける。「私達は、分派闘争だの何だのを繰り返すうちに気付けば爺婆になってしまって…。これからは小異を残して大同につこう。昔取った杵柄を取り返そう」と力強く訴える姿に共感した。(攝津正) つづき・写真報告(大地実)・参加記(高幣真公) *写真=改憲阻止の会のデモ 先に結論ありき〜NHK番組改変裁判で最高裁が不当判決! 2001年1月、NHKで放送されたドキュメンタリー番組「ETV2001 問われる戦時性暴力」に取り上げられた「女性国際戦犯法廷」が、右翼の攻撃や政治家の圧力を受け、大幅に改ざんされて放送された。期待と信頼を裏切られたとして主催者側が損害賠償を求めた裁判の上告審判決が6月13日、最高裁で言い渡された。判決は一審二審の被告側敗訴部分を破棄、原告「バウネットジャパン」の請求をすべて退けた。飯田正剛弁護士は「先に結論ありき。政治介入の不当性をまったく問題にしなかった」と批判した。 報告 *写真=報告集会 裁判員制度はいらない!6・13全国集会に1500人 6月13日「裁判員制度はいらない!全国集会」が、東京・日比谷公会堂で開催された。来年5月に施行が決まった「裁判員制度」に反対する人々ら1500人が集まり、最後まで反対運動を続ける決意を明らかにした。弁護士の高山俊吉さんが登壇。「動員はいやだ!と全国から声があがっている。市民の本当の司法参加とは何でしょうか。この会場に集まることです。『冗談じゃないぞ』と廃止の要求をすることです。この要求こそ、市民の司法参加です」。高山さんのアピールに、会場は割れるような拍手に包まれた。 報告・集会アピール NOVA問題〜ゼネラルユニオンが大阪府労委で勝利和解かちとる 6月10日、ゼネラルユニオンはNOVA問題で、大阪府労働委員会において勝利和解をかちとった。倒産したNOVAを引き継いだ「ジーエデュケーション&ジーコミュニケーション社」は、昨年のクリスマスに800名を解雇したのをはじめ、現在まで千名を越える解雇や雇止めを行なってきた。今回獲得した和解は「ジー両社はこれらの非を認めて謝罪。今後の法遵守を誓うと共に、これまで首切りされた者を含むすべての元NOVA講師の再雇用」を募集するという画期的な内容であった。(山原克二) 詳細・ゼネラルユニオンHP *写真=ジー社への抗議行動 看守が受け止めた死刑の重み〜映画「休暇」全国ロードショー このところ死刑存廃をめぐる新聞や雑誌の記事をよく見かける。背景には光市母子殺害事件の元少年に対する死刑判決や、鳩山法務大臣が短期間で10人もの死刑執行を命令したことがある。今度公開される門井肇監督の「休暇」は、法務大臣が死刑執行命令書に判を押すところから始まる。といっても声高に死刑の賛否を問う映画ではない。小林薫が演じる平井という寡黙な中年の刑務官を主人公に、刑務官たちが死刑囚と向き合っている拘置所の日常を淡々と描いたものだ。(木下昌明) つづき・公式サイト・感想(佐々木有美) *写真 (C)2007「休暇」製作委員会 ソウルに最大規模の70万人〜私たちが民主主義をつくる! 6月10日、ソウルの光化門と市庁一帯には、最大規模の70万人の市民が集まった。コンテナ障壁の前で市民の討論が続いた。ある20代の青年は「一週間ごとにキャンドルデモで夜を明かすのは大変で無力感を感じる」。30歳の市民は「初心を失わなければ無力感は感じない」と反発した。長い論争の末、市民はコンテナ障壁の前にスチロール演壇を積んで自由発言をすることに合意した。多くの市民が発言を希望し、参加者たちの誰一人、意見提示を防いだり追いだすことはなかった。周辺市民も彼らの熱い討論に真剣に耳を傾け、成熟した 「アテネ直接民主主義」の姿が光化門で再現されるような光景だった。 詳細(チャムセサン) かれらは何をやってきたのか〜「徹底批判 G8サミット」刊行 反グローバリズム運動の世界的牽引役である「ATTAC フランス」が編んだ『徹底批判 G8サミット―その歴史と現在』日本語版が、洞爺湖サミット前に発刊された。本書は、サミットの34年にわたる歴史を追いながら、経済、安全保障、環境、途上国開発、治安警察、食糧問題などの各分野にわたって、いかにサミットが世界を変えてきたかを徹底検証し、日本ではほとんど報道されていないサミットの歴史と実態を、初めて明らかにしたもの。序文は、今回来日するスーザン・ジョージの「洞爺湖で会いましょう」。1800円・作品社。 詳細 新自由主義に対する若者の反発〜韓国で「市民革命」進行中 レイバーネットのサイトにチャムセサンの翻訳記事を大量に流していますが、韓国の「市民」が爆発しています。これは確実に韓国の歴史に残る大事件です。発端は、新しい李明博大統領が強引に導入を進めている新自由主義的な政策に対する反発です。先日は5万人集まったといって驚いていたら、10万人そして20万人と、ソウル中心部に集まる「市民」が急増しています。「労働者」でも「貧民」でもない「市民」。できるだけ情報を掲載していきますので、ぜひウォッチして下さい。(国際部・安田幸弘) 続き・6/7キャンドル・最新ニュース一覧 8つの国で世界を決めるな!〜「国際民衆連帯DAYS」出演者募集中 G8サミットが北海道にやって来ます。来たる7月7〜9日、たった8カ国の首脳たちが洞爺湖に集まって、警察や自衛隊に守られながら世界の将来を決めてしまうというのです。疑問を持つ多数の市民が、様々な行動を計画しています。私たちは札幌市で7月4-9日に渡り、「国際民衆連帯DAYS」と称して様々なイベントを計画しています。特に7月6日は野外ステージで、午前中は気候変動に関するオープンフォーラム、午後は音楽、ミニドラマ、アピールなどのパフォーマンスを予定しています。特に午後の部の出演者募集中です!(G8を問う連絡会) 詳細・ビデオユニット仲間募集 *漫画=壱花花 不買運動の呼びかけ〜人権侵害続ける松下プラズマのテレビはいらない! 松下プラズマの偽装請負を断罪した大阪高裁判決を受けて、6月3日全労協・全労連が主催する「松下プラズマ高裁判決を検討する院内集会」が開催された(写真)。松下プラズマ問題は、全国の派遣労働者、偽装請負との闘いに大きな影響を与えるもの。この高裁判決支持の運動を拡げると共に、人権侵害を続ける松下プラズマを徹底的に糾弾するため、同製品の不買運動を呼びかけたい。松下プラズマのテレビ(パナソニック製品・世界トップシェア)を買わないことで、吉岡力さんの不当解雇撤回を支援しよう。(東部労組・菅野) 詳細 韓国:「私たちが市民だ!」李明博退陣を求める運動に発展 「最初は李明博大統領には小さな希望が残っていました。米国産牛肉問題も私たちが熱心に提起すれば聞き入れて、問題を解決するだろうと考えました。しかし今では考えが違います。これが李明博大統領の本当の姿なのですね。李明博大統領は退陣しなければなりません」。6月1日の朝、夜中に放水銃を受けつつ頑張った敦岩洞に住むとある女性は涙声で話した。彼女は李明博政権の実体を見た瞬間、李明博大統領はもはや大韓民国政府の首長にはなれないことを糾弾していた。(イ・コンマム記者) 続き・写真報道・解説「市民革命が進行中」 *写真=歌をうたって抵抗する市民(6/1) 現代版「蟹工船」〜ドキュメンタリー「フツーの仕事がしたい」完成試写会 昨年のレイバー映画祭・レイバーフェスタで上映され、大きな反響を起こしたドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」(土屋トカチ作品)が、このほど70分の劇場公開版として完成した。6月5日にその試写会が、東京・なかのゼロ視聴覚ホールで開催された。4日の「毎日新聞」夕刊(写真)は「現代版・蟹工船」としてこの作品を大きく紹介した。映画に出てくるセメント輸送運転手の過酷な長時間・低賃金労働の実態と「人らしく生きたい」という思いは、小林多喜二の小説「蟹工船」の世界と見事にオーバーラップしている。 毎日記事・映画公式サイト・6/5満員御礼(土屋トカチ) 今こそ労働者派遣法の抜本改正を!〜グッドウィルユニオンが声明 6月3日、グッドウィルが労働者派遣法で禁止されている港湾業務への二重派遣を行っていた問題で、支店長らが職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の容疑で逮捕された。派遣ユニオン・グッドウィルユニオンは、これを受けて緊急声明を発表した。声明では、当時の経営責任者である折口元会長こそが刑事責任を問われるべきであること。また事態の背景には、99年派遣法改正時の派遣対象業務の原則自由化があり、低賃金や労働災害の多発を生み出した労働者派遣制度の抜本的な見直しを計るべきであること、などを訴えている。 声明全文 「分割民営化に賛成すればプラス評価」〜葛西敬之氏が重要証言 6月2日、JR採用差別事件・鉄建公団訴訟の控訴審(東京高裁)で、当時の労務の最高責任者・葛西敬之氏(現JR東海会長)の証人尋問が行われた。傍聴抽選には323人が並んだ(写真)。肝心な部分ではのらりくらりの葛西氏だが、採用基準の元になった職員評価について「分割民営化に賛成するかどうかでプラス評価した」と繰り返し述べ、当時分割民営化に反対していた国労排除の意図がはからずも明確にされた。また裁判長の補充質問で「国労つぶしを意図したという中曽根発言をどう思うか」と問われ「迷惑な発言。子の心、親知らず」ととぼけてみせた。 写真速報・動画(UnionTube)・写真(大地実)・傍聴記「葛西の正体見たり」・関連HP 辺野古に新基地をつくらせない!〜200回迎える大阪駅前街頭行動 毎週土曜の午後3時半〜5時まで、大阪駅前御堂筋口で行われてきた「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」の街頭行動が、6月7日で200回を迎える。同会は、様々なきっかけで「沖縄・辺野古への米軍新基地建設」を知った人々が、とにかく“辺野古の新基地建設を止めよう”の一点でつながり行動してきたグループで、これまで3万筆を超える「基地反対」署名を集めた。現在、辺野古は予断を許さない状況にあり、政府の強硬な姿勢に対し「基地はいらない」の声を強くアピールするため、より多くの人に6月7日の200回目の行動参加を呼びかけている。 詳細・200回の写真報告 *写真は199回目 韓国 : 米国産牛肉輸入反対で最大規模の5万人キャンドル 韓国が揺れている。米国産BSE(狂牛病)牛肉輸入問題が切迫した5月24日夕方のキャンドル文化祭は、これまで参加してきた市民に、李明博政権の公共部門政策を批判する集会を開き合流した民主労総組合員も加わり、最大規模の5万本のロウソクの火が壮観を作り出した。しかしその後、徹夜で続いた13時間の市民集会に対して、警察が放水銃を使って強制鎮圧を開始したため、多数の怪我人と逮捕者が出た。市民が殴られる様子をインターネットで見た人たちが、続々とソウルに集結しデモに発展。運動は牛肉問題にとどまらず「李明博政権弾劾」へと広がっている。*写真は10万人に達した5/31のキャンドル キャンドル(5/24)・弾圧の様子(動画・写真)・デモ続報(5/28)・10万キャンドル(5/31) 以前のトップページへのリンクを表示:
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