2008/11 | |||||||||||||||||
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反戦と抵抗の祭<フェスタ>のサウンドデモ 写真撮影=ムキンポさん(11月30日・渋谷) ムキンポ写真館・「反戦と抵抗の祭」ブログ 内定取り消しを許さない〜学生が組合に加入し立ち上がる 11月28日、私たち全国一般東京東部労組は、マンション分譲大手「日本綜合地所」が来春入社予定の大学4年生53人の採用内定を取り消した問題について厚生労働省で記者会見し(写真)、内定を取り消された一部の学生が東部労組に加入したことと団体交渉で解決を求めることを明らかにしました。金融危機をきっかけに東部労組やNPO法人労働相談センターには内定取り消しの相談が相次いでいます。内定通知を受けた段階で企業と学生との間には労働契約が成立しています。法的にも社会的にも許されません。組合員になった学生は「自分が泣き寝入りしないことで、内定取り消しで同じように辛い目にあっている学生を励ましたい」と話しています。(東部労組・須田) 詳細 風刺漫画の歴史と魅力〜MediRワークショップ開かれる 11月29日〜30日、MediR(メディアール)主催の講座「権力を笑いとばそう!風刺漫画ワークショップ」が、早稲田大学の教室を借りて開講された。講師は韓国の風刺漫画研究家・李其珍(イ・ギジン)さん。現代の日本や韓国の風刺漫画の位置付け、戦中に日本の漫画家が戦争に協力した問題、ムハンマド風刺画事件と漫画の表現の自由について等、幅広く深い講義が行なわれた。最終日には実際に風刺漫画を描くワークショップを行ない(写真・右が李其珍さん)、できあがった作品を参加者同士で批評。風刺漫画の魅力が伝わる講義となり、市民が発信するメディアの一つとしての位置付けをあらためて確認できるものとなった。(壱花花) 詳細報告 処刑の危機に直面しているイランのクルド人教師、ファルザッド・カマンガルさんを救おう 今年の2月25日、33歳のカマンガルさんはイラン革命法廷により死刑を宣告された。その裁判は非公開で数分で終わり、公正な裁判の国際的水準だけではなくイランの水準さえ満たしていなかった。「カマンガルさんのこれまで刑事記録を見ても、彼に掛けられて容疑とのつながりを示す証拠は何もない」と弁護士のバーラミヤンさんは語っている。捜査の過程ではカマンガルに掛けられた全ての容疑は消えていた。<海外ニュースの翻訳(2)LabourStart(英)より> つづき 社会を映し社会を変える〜VIDEO ACT! ドキュメンタリー祭 開催 自主ビデオの流通・普及ネットワークとして1998年に発足したVIDEO ACT!(ビデオアクト・土屋豊代表)が、10周年記念ドキュメンタリー祭を11月29日から12月5日まで、都内の劇場で開催する。VIDEO ACT!は、90年代のアメリカのパブリックアクセスや日本の民衆メディア運動の中からうまれ、定期上映会などを開催してきた。共同ビデオカタログには、約60の団体・個人が加わっている。今回の上映では、「船、山にのぼる」「君が代不起立」「新しい神様」「フツーの仕事がしたい」「遭難フリーター」「学校を辞めます」「基地はいらない、どこにも」「続・自由不平等」など、社会を映しだすビデオ作品群が制作者トーク付きで一挙上映される。 詳細 指三本を切断! 組合に出会って私は強くなりました〜東部けんり総行動 東京東部地域の労組が取り組む「東部けんり総行動」が11月19日に行なわれたが、その様子がこのほど、ユニオンチューブに動画公開された。総行動ではバス2台に労働者が分乗し、東部から南部にかけて昭和シェル・千代田学園・高嶺清掃・NTTなどを回り、争議支援と会社への抗議を行なった。アイビイケイの工場で作業中、左手の指三本を切断する事故にあった安田喜美江さんは、労災は認定されたが、会社はわずかな「涙金」を払っただけだった。安田さんは、アイビイケイ社前でマイクを握った(写真)。「会社は今後の生活をどう考えているのか。指を切断され私は生きる希望を失ったが、組合に出会っていま強くなりました」。安田さんの訴えに静かな感動が広がった。(三塚日出男) 動画1(総行動)・動画2(安田さんの訴え) シンポジウム報告: ロスジェネ世代からの「反貧困」のプロジェクト 11月24日、<ロスジェネ世代からの「反貧困」のプロジェクト>をテーマにしたシンポが東京・高田馬場で行なわれた。司会は大澤信亮さん(超左翼雑誌「ロスジェネ」編集長)で、パネリストは河添誠さん(首都圏青年ユニオン書記長)、富樫匡孝さん(自立生活サポートセンター「もやい」)、杉田俊介さん(「フリーターズフリー」編集者)であった。パネル終了後の参加者との質疑も時間をかなりオーバーするほど活発だった。参加したSさんは「知的議論だけでなく、当事者の実態に即した運動をどこまで作れるかに、反貧困運動拡大の成否がかかっている」と感想を寄せた。(大地実) 詳細 「君が代強制」の背景にあるもの〜映画「あきらめない」と講演の夕べ 11月26日、東京・なかのゼロ小ホールで「あきらめない−続・君が代不起立」上映と講演の夕べが開催され、約200人が集まった(写真)。政治学者の渡辺治さんが1時間にわたって講演し、「君が代強制」の背景にある「新自由主義的教育改革」の狙いを明らかにした。「財界が望んでいるのは、教育に競争原理を持ち込み、学校を企業に必要なエリート養成と従順な労働者づくりに変えること。それをスムーズに行うためには教員統制が必要で、石原都教委は"職員会議の形骸化"や"君が代強制"を通して、教員の抵抗力を抑え込んだ」と分析。それに対抗するには「組合の再建、仲間づくりから始めるしかない」と提言した。渡辺氏の講演は今後のたたかいに大いに示唆を与えるものだった。(M) 写真速報・渡部報告・アンケートの声・11/30上映会 映画「フツーの仕事がしたい」名古屋皮切りに全国上映へ 東京・ポレポレ東中野、横浜・ジャック&ベティの2つの劇場で公開され「21世紀に甦る、リアル“蟹工船”」と話題になったドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」。およそ3000人の人に見てもらいました。いよいよ全国上映がスタートします。あちこちでバッサバサ始まった非正規労働者の首切り。寒い冬がやってきます。心底寒い冬がやってきます。そんな冬に、一人でも加入できる労働組合で闘ったセメント輸送運転手の物語から、希望を見出してください。11/29からの名古屋シネマテークを皮切りに全国上映を行います。来春には、東京再上映も決まりました。(土屋トカチ) 詳細 *写真=若松孝二監督と2ショット(ディリースポーツ) えん罪の構図をただすことが先決〜裁判員制度を考えるシンポ 11月22日午後、東京・水道橋の東京学院で「裁判員制度と犯罪報道」をテーマに第24回人権と報道を考えるシンポジウムが開かれた。パネリストは、志布志事件・「踏み字国賠」原告の川畑幸夫さん、立命館大学大学院の渕野貴生さん、同会世話人で同志社大学の浅野健一さん、司会は、同じく世話人の山口正紀さん(写真)。パネルでは、警察権力の中に巣くう悪党らの手によるデッチアゲ自白の強要などで、冤罪が作り出される構図が明らかにされた。このような警察の腐敗の構図を正すことが先決である。そういう改革なしに、杜撰極まりない裁判員制度の拙速な導入は、国民を強制的に殺人の共犯者にしかねない「現代の赤紙」だ、など批判の声が上がった。(大地実) 報告 人を裁くことを押しつけるな!〜裁判員制度に反対する集会開かれる 来年5月に実施が迫る裁判員制度に反対する集会が11月22日、都内であった。東京・永田町の社会文化会館に640人(主催者発表)が集まり、同制度の問題点を論じあった。集会後、参加者は銀座に向かってデモ行進。夕闇せまる5.7キロの道のりを、「憲法違反の裁判員制度絶対反対!」「人を裁くことを押しつけるな!」「力をあわせて廃止するぞ!」などと、寒風にもめげない力強いシュプレヒコールで、沿道の人々に訴えていた。(Y) 報告 黙って40秒間座っていただけで教師はなぜ処分されるのか ドキュメンタリー『君が代不起立』(ビデオプレス制作)から2年、続編の『あきらめない』が完成した。あの「不起立」を貫く教員たちはどうしただろうか? 彼らはさらに重い処分を受け、たたかう教員は激減していた。かの女性教員は次々に停職処分をうけて、学校も遠くへとばされて、次はいよいよ「免職」の瀬戸際に立たされていた。映画は、彼女と少数の支援者のささやかな(しかし必死な)抵抗の日々を中心に追っている。彼女と支援者と、都教委職員との攻防が見どころとなっている。ラスト近く、「君が代」の歌と伴奏が流れるなか、黒い画面が40秒間続くシーンが印象深い。卒業式の「国歌斉唱」を座ったまま自分でテープ録音したもので、そこに彼女の「抵抗」の意思表示が読み取れるからだ。(木下昌明) 全文・11/26上映会・メール予約・作品紹介HP *写真=上映会チラシ 派兵給油新法延長するな! 第6波国会前集会が行われる 臨時国会で新テロ特措法(派兵給油新法)の延長の審議が大詰めを迎えているなか、「派兵給油新法延長反対!第6波国会前集会」が、11月18日の12.30〜13.30まで参議院議員会館前路上で行われた。呼びかけは「憲法を生かす会」「全労協」など市民・労働団体で、「田母神前・航空幕僚長のとんでもない論文問題をわずか一度の参考人喚問で終わらせるな。重要法案の強行をする前に国会は解散して民意を問うべき」などと訴えた。また9条改憲阻止の会の人たちも「インド洋給油延長反対! アフガン派兵反対! 自衛隊海外派兵恒久法の制定を許すな!」のスローガンの横断幕と共に、粘り強く座り込み抗議活動を続けていた。(大地実) 写真(9条改憲阻止の会) 米国 : ギャップ社は労働者虐待を容認するな!ネット署名の呼びかけ 米国のオレゴン州、ワシントン州、アイダホ州のオーク・ハーバー貨物輸送会社の労働者たちは、9月22日にストライキに入った。それは同社が米国の労働法に違反して、従業員を威嚇するために敵対的な行動をとっていることに抗議するためである。翌日、会社は従業員と退職者の健康保険を打ち切るという暴挙に出た。また、従業員を威嚇し強制するためにプロのスト破りを大勢雇い始めた。このスト破りを雇用し、退職者の健康保険を打ち切るという動きをオーク・ハーバー社の最大の顧客である衣服小売大手「ギャップ社」は支持した。そのためアメリカの労働団体は、ただちに「ギャップ社は労働者虐待を容認するな」というキャンペーンを開始、現在ネット署名を呼びかけている。(国際部) 詳細・ネット署名サイト *写真=ギャップ本社に抗議の垂れ幕 文化で切り開け!未来を〜企画満載のレイバーフェスタ2008 ことしのレイバーフェスタ2008(東京)は、12月20日東京ウィメンズプラザで開催されるが、そのチラシが刷り上がった(写真)。今回のテーマは「文化で切り開け!未来を」。3分ビデオ・ワーキングプア川柳をはじめ、様々なジャンルの表現で格差社会に反撃したい。メインは、若者に絶大な人気をもつ音楽グループ・ソウルフラワーの「魂のライブ」。「がんばろう」や「インターナショナル」をノリのいいリズムで披露する予定だ。中国ジーンズ工場の底辺労働者を描いた話題作「女工哀歌(エレジー)」の上映もある。現在、賛同人・3分ビデオ・ワーキングプア川柳を大募集中である。チラシほしい方はレイバーネット事務局までご一報を。 詳細・ソウルフラワーHP・フェスタブログ・メール予約 来年3月 大阪府が学校非正規職員346人を首切り! 大阪府は、家庭科や理科の実習助手やプリント印刷を一手に引き受ける教務補助員として大阪府立学校で働いている非正規職員346人を、来年3月で一斉に解雇します。数ヶ月単位で採用と解雇を繰り返す「学期雇用」、年収105万円という劣悪な労働条件でも、教育活動の一環を担っているという誇りを持って何十年も働いて来た労働者を解雇しようというのです。全員解雇となれば教育現場の混乱は必至です。雇用政策として考えても行政がやることではありません。声を上げた非正規職員の皆さんの映像(写真・団結まつり)をぜひご覧いただき、ご支援お願いします。(なかまユニオン・井手窪啓一) 非正規職員の訴え(動画) 国家のお仕着せ思想でなく自分の頭で考えよう〜山田昭次さんが講演 11月15日、東京・八王子で映画「君が代不起立」「あきらめない―続・君が代不起立」の2本上映とトークの集いがあり、45名が参加した。歴史研究者の山田昭次さん(写真・78歳)が「戦争責任と抵抗〜歴史から学ぶもの」と題して講演した。山田さんは「少年の時に徹底した皇民化教育を受け、天皇のために死ぬ覚悟だった。また自分みたいな子どもが作られたらたまらない」と前置きし、国家のお仕着せ思想強要に抵抗した秋田雨雀・富田彬・金子文子などの仕事と生き方を紹介した。「それは“他人に譲れない自らの思想”であり、現在不起立でたたかっている教員の姿勢につながるもの。民衆の歴史の伏流を活かすことから展望が開ける」と熱く訴えた。(M) 写真・講演要旨・11.26大上映会 森精機・奈良第一工場で派遣労働者がストライキ 11月13日、奈良県大和郡山市にある森精機・奈良第一工場で感動的な派遣労働者の終日ストライキがうちぬかれた。森精機で働く技能育成センターの派遣労働者が、11月からの契約解除=解雇にガマンならないと関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会を結成し、9名の労働者がストライキに立った。森精機は世界に名の売れた工作機械メーカー。この5年間で大幅に増収しているが、リーマン・ショックに端を発する金融恐慌、円高で輸出が減ったとして派遣労働者300人を突然削減すると発表した。分会の仲間、支援の仲間は朝7時半出勤時からのビラまき、スト通告、要求書提出、構内でのシュプレヒコール、構内デモ、集会、近鉄奈良駅前での情宣、退勤時のビラまきと終日ストをやりぬいた。(宮本隆男) 詳細 死ねというのか!〜国労バッジ事件 神奈川県労委で怒り集中 11月13日、神奈川県労働委員会で辻井義春さん(JR京浜東北線本郷台駅勤務)のバッジ着用を理由とした一連の処分の不当性を訴えて、第5回調査が50名の参加で行なわれた。辻井さんは、JR東日本でただ一人国労バッジを着用し続けている。そのことに対しJRは、「就業規則違反」と称しこれまで20回以上の処分を連発し、その結果蒙った賃金減額総額は230万円以上にも昇るという、辻井さんの家族5人を窮地に追いやる攻撃を続けてきた。そしてJRは、10月31日これまでで最も重い10日間出勤停止命令を出してきたのである。夫人の辻井まゆみさん(写真)は、「死ねというのですか!絶対に許せません」と集会で語った。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) 定額給付金12000円の価値 漫画 : 壱花花 第4回「さらば戦争!映画祭」を開催〜「靖国 YASUKUNI」など上映 戦争放棄を誓った日本はこの60余年、何をしてきたのか、してこなかったのか。戦争の教訓から定められた平和憲法は現代社会に何を問いかけているのか? 貧困・思想弾圧・表現行為に対する干渉、これらが戦争につながっていくことを、その結果引き起される戦争の悲惨さを、私たちに伝えようとしている人々がいます。フィルムに描かれるそれぞれの人生から私たちが学べることは沢山あるのではないでしょうか。忘れたら、きっと繰り返す。繰り返しからの出口をつくり出し、本当に戦争にさらばを告げるために私たちにできることをしたいと思います。劇場で公開された映画も、ここでしか見ることができない作品もあります。11月15日、東京・発明会館で開催。(実行委) 詳細 音楽と群舞と熱気球!〜労働者のパワー炸裂した韓国労働者大会 毎年11月に開催される韓国労働者大会に参加するためソウルを訪ねた。8日夜に開かれた前夜祭は、ソウル駅前を埋め尽くす大きな盛り上がりを見せた。個々の闘いの報告と音楽と群舞とが参加者と一体となった演出で、とても感動した。圧巻は手製の紙風船による熱気球(?)で、数百の赤い気球が夜空に舞い上がると大きな歓声が上がった。翌9日の午後2時から始まった労働者大会(写真)は、ソウル市大学路を制圧する3万人の大集会となった。舞台に設営された大スクリーンは、後ろの方では見えなかったが、響き渡る音響の下に一同気勢を上げた。また歩道上は、各組合が出店を開いていて、交流の場になっていた。(川村剛史) 写真報告・動画(UnionTube)・八木隆次レポート 権力を笑い飛ばそう!〜風刺漫画の魅力さぐる講座 漫画は、民衆のメッセージを伝える重要なメディアです。文字ばかりのチラシやポスターに、花を添えませんか。MediR(メディアール)で11月29〜30日に開かれる「風刺漫画ワークショップ」は、運動のなかにもっと漫画を取り入れようという試み。戦争・貧困・権力の批判をテーマとする韓国の風刺漫画研究家・李其珍(イ・ギジン)さんを講師に、世界と日本の風刺漫画の歴史など、様々な角度から風刺漫画の魅力に迫ります。漫画で表現することに関心のある人ならだれでも受講可能です。(壱花花) 詳細・古今東西の風刺漫画 *左の風刺漫画=ラコステ・作 2008年 経済危機を風刺しています。ホワイトハウスからの救援の浮き輪が、貧困層にではなく、ウォールストリートに向けて投げられています。 全学連・全共闘OBのたたかい〜映画「We 命尽きるまで」大阪で劇場公開 2006年6月15日、全学連・全共闘OB達は「憲法9条改憲阻止」「子供や孫たちを戦争に行かせるな」と闘いの烽火を挙げました。映画「We 命尽きるまで」はその行動に加わった老人たちの記録です。そして2007年、日比谷野外音楽堂には、元全学連、全自連、全共闘、反戦青年委員会のメンバー、1200名の老人が結集しました。全国の声なき声に届けとばかり、反戦を高らかに謳い、シュプレヒコールの声を轟かせたのでした。そして今、このドキュメンタリー映画が、全国へと拡がり始めています。11月8日より大阪「第七藝術劇場」で公開、全関西の心ある人々に観ていただきたい、そして共闘の芽を育てていきたい。そんな思いを胸に、我が心のふるさと、十三の地に乗り込みます。(藤山顕一郎・監督) つづき・第七劇場 釈放された3人に大きな拍手〜麻生邸ツアー弾圧抗議集会に250人 「麻生邸拝見ツアー」に参加した人々に突然警官が襲いかかり、不当にも3人を連れ去った事件への抗議集会が11月6日夜、東京・総評会館で開かれた。会場には満員の250人が集い、この日の午後釈放されたばかりの仲間が元気な姿を見せた。3人は大きな拍手で迎えられ、勾留中の厳しい状況を切々と語り、今後の闘いへのさらなる支援を訴えた。渋谷共同法律事務所の萩尾健太弁護士は、「プラカードに書かれた内容で逮捕した今回の弾圧は、『表現の自由』を奪う憲法違反の行為だ。完全な不起訴を要求して闘っていく」と力を込めた。(T・横山) 集会報告(写真追加)・3人の発言要旨・救援会ブログ 「JR東はバッジで処分するひどい会社です!」〜怒りの訴え 本社前に響く 国労バッジ着用で10日間の出勤停止処分を受けた辻井義春さんと支援者は、11月5日、JR東日本への一日抗議行動を行なった。バッジ処分については、3月27日都労委が辻井さん側に勝利命令を出している。辻井さんは「今月の賃金は処分のためいつもの半分の12万円。JRは法令遵守を謳っているが、実際は都労委命令にも従わないモラルのない会社だ」とマイクで訴えた。申入れのため本社玄関前に向かう一行(写真)に対して、会社は多数のガードマンを配置し過剰警備。しかも申入れ書も一切受け取らない非常識な対応だった。「JR東日本はバッジで処分するひどい会社です」と訴えると、通行人はビックリしてJR東の巨大なビルを見上げていた。(佐々木有美) 写真速報・湯本報告・動画(UnionTube) レイバーフェスタOSAKAのプログラム決定!〜蟹工船・創作落語・3分ビデオ 「映像や音楽をとおして、仕事や生活を見つめ直そう」とことしも12月にレイバーフェスタが東京・大阪で開催される。東京は12月20日(東京ウィメンズプラザ)、大阪は12月14日(エルおおさか)である。このほど大阪フェスタのプログラムが発表された。メインの映画は話題の「蟹工船」、そして外国女性・ダイアン吉日による「創作落語」が初めて登場する。また、東西恒例の3分ビデオをことしも大々的に募集し、一挙上映する。応募締め切りは11月30日。あなたも職場の出来事、日頃感じていること、訴えたいことなど3分のビデオにして応募しよう。大阪フェスタ詳細・東京フェスタブログ *写真=大阪のチラシ 当事者が前に出るたたかいを!〜大阪で団結まつり 11月3日、1047名国鉄労働者の解雇撤回を求める「大阪団結まつり」が扇町公園で行われた。ハンストを成功させた佐賀闘争団・大串さん(写真)は「政治家任せの政治解決、弁護士任せの裁判闘争にはしない。当事者が動かなければ何事も前に進まない」と決意を述べた。解決局面にある闘いだからこそ当事者が一歩でも前に出ることが必要だ。(黒鉄好) 共闘会議HP JR東に法律はないのか!〜国労バッジで出勤停止10日間の処分 10月31日、JR東日本でただ一人国労バッジを付け続けている辻井義春さん(写真・左胸に1センチ四方の国労バッジ)に出勤停止10日間の処分が発令された。99年、神奈川国労バッジ事件の最高裁判決では、会社側の敗訴が確定し謝罪文まで出している。にもかかわらず、その後もJR東日本は執拗に処分を続けてきた。そのため辻井さんは20回以上の処分を受け、賃金カット総額は230万円以上に達した。現在神奈川県労働委員会で係争中だが、JR東はそれに挑戦するかのように最も重い処分を出してきた。法律を無視しても「ものいう労働者」をいじめ抜くという、異常で傲慢なJR東日本の体質を示している。辻井さんや支援の仲間は、これに負けることなく、緊急抗議行動を5日に行う予定だ。 詳細 「時代を見る眼」をまなぶ〜MediRでブレヒト講座 11月2日、MediR(メディアール 東京・高田馬場)でブレヒトを学ぶ講座が開かれ20人が参加した(写真)。講師はブレヒト研究者の石黒英男さん。講座では、ブレヒトの写真本「戦争案内」がスライドで上映された。「戦争案内」は「ライフ」などの有名な報道写真にブレヒトが4行詩をつけたもの。写真のイメージを民衆の立場から批評的に捉え直すブレヒトの詩は、戦争の本質を突いたもので受講者を魅了した。また経済恐慌からファシズムに向かう時代をとらえた「戦争案内」は、現在の私たちに直接響いてくるものだった。「いまブレヒトを学ぶ意味は何か?」の質問に対して、石黒さんは「ブレヒトは、ファシズムの時代にこうした仕事をした。かれの“時代を見る眼・真実を見抜く力”はいまこそ必要だと思う」と答えた。次回講座は11月9日。(M) 「戦争案内」の一コマ・MediRサイト 麻生宅見学ツアー不当逮捕事件で11月6日に緊急抗議集会 麻生宅見学ツアーで歩いているだけで逮捕された3名は、現在、原宿・渋谷・碑文谷各警察署に分散され、10日間の勾留が続いている。YouTubeで流された逮捕の瞬間と警察との事前打合せシーンのアクセスは急増し、前者は6万をこえた。これらの動画をみれば、今回の逮捕がいかに不当であるかが誰の目にも明らかである。にもかかわらず勾留が続くという異常事態になっている。11月6日には、東京・総評会館で「不当逮捕に抗議する集会」が緊急に開催されることになった。 詳細・救援ブログ・共同通信が記事 *漫画=壱花花 以前のトップページへのリンクを表示:
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