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「君が代」五次訴訟、東京地裁に提訴〜原告15名の大型訴訟に絶大なご支援を!
3月31日午前、原告15名は、処分を振りかざして「日の丸・君が代」を強制し憲法が保障する思想・良心の自由を侵害する東京都教委の10・23通達(2003年)に基づく26件の減給及び戒告処分の取り消しを求め、東京地裁に提訴した。午後には、厳しい状況の中提訴に踏み切った原告を励まし、「日の丸・君が代」強制反対の闘いを風化させないため、「卒業式総括集会」を行ない、80名余りが参加した。卒入学式で同通達に基づく校長の職務命令に従わず処分された教職員は延べ484名に上る。そのうち都立学校の被処分者はこれまで懲戒処分取り消しを求めて1〜4次訴訟を闘い、累積過重の停職・減給処分の取り消しを勝ち取ったが、最高裁は戒告処分を容認してきた。今回の提訴では都教委の10・23通達が違憲・違法であり、戒告を含む全ての処分の取り消しを勝ち取ることが目標である。(近藤徹) 報告

米国労働運動 : Amazon社でこれまで最大の組合組織化攻勢
【解説】レイバーノーツ誌4月号はアラバマ州のアマゾン社倉庫での組合組織化の動きを伝えている。2月28日にバイデン大統領が異例のビデオメッセージを出し、労働組合加入を奨励して関心を集めている。アマゾン社の名前こそ出さなかったが、アラバマ州と名指しすることにより、アマゾン社での組織化キャンペーンに向けたメッセージであることを明らかにした。ウォルマート社に次いで雇用労働者数の多いアマゾン社には労働組合はなく、その組合承認投票の結果が注目されている。*以下本文……アラバマ州ベッセマーはバーミンガム市から20分ほど離れた郊外にあり、人口2万7,000人である。この町が国内外で注目されているのは、今回の組合承認投票が重要だからである。もし労働者が勝つとアメリカのアマゾン社で最初の労働組合ができるからである。(翻訳紹介 レイバーネット国際部) 続き

「日通川崎支店」の雇い止め裁判、日通に忖度した不当判決!
日本通運(東京都港区)による雇い止めの撤回を求める労働契約法18条裁判の判決が、3月30日13:30に横浜地裁川崎支部(飯塚裁判長)であった。13時になると裁判所前には、100人あまりの支援者が詰めかけた。原告の岩本さんが掲げる横断幕「日本通運の無期転換つぶしに断罪を!非正規労働者2000人の雇用を守る判決を!」掲げ、勝利の判決を待った。しかし、判決は「原告の請求を棄却する。裁判費用は原告不当」の裁判長の声がむなしく響いた。契約社員の岩本久芳さん(40)は、2013年から同社川崎支店で1年ごとの更新の有期雇用でしたが、「無期転換申し込み権」が発生する満5年の1日前に雇い止めされた。最終意見陳述で岩本さんは、職を失わないためには雇用契約書の「5年を超えて更新することはできない」という条項に同意せざるを得ず、選択の余地はなかったと主張。(宮川敏一) 続き

『メトロレディーブルース 劇場版』渋谷アップリンクで初公開へ〜予約受付中
組合も何にも知らない東京メトロ売店の非正規女性たちは、怖いもの知らず。会社に乗り込み、差別撤廃を訴えた。抱腹絶倒の楽しいたたかい。歌をつくり、寸劇をつくり、世の中にアピールしていった。ビデオプレスが初めて取材したのが、2013年3月18日のストライキ行動。そして、2014年の提訴から2020年の最高裁判決に至るまで、彼女たちに寄り添い、取材を続けてきた。今回、この8年のたたかいをまとめた劇場版(83分)を完成させた。それが、2021年4月のアップリンク「11AM劇場 名画発見!」で初公開される。劇場版は、これまでのハイライトシーンだけでなく、未使用・追加取材を大幅に加え、内部の葛藤も含めたドキュメンタリーに仕上がっている。映画はあますところなく「非正規」の置かれた厳しい実状を伝えている。2021年3月、彼女たちは労働組合を離れ、新たなグループ「女闘労倶楽部(めとろくらぶ)」を結成した。その意味でも、この映画は終わりではなく「非正規差別なくせ!」運動の新たな始まりを予感させる。(ビデオプレス) 詳細『メトロレディーブルース』HP

フランスの「コモン」のたたかいに触れる〜「あるくラジオ」根岸恵子さん
インターネットのラジオ「あるくラジオ」は今回(3/26)で15回目となった。ゲストはフランスのドキュメンタリー映画『雄叫びー気候変動へのたたかい』を日本に紹介した根岸恵子さん(写真右)。世界をかけめぐって活動している「自由を追うアクティビスト」である。話は多岐にわたったが、フランス・ナントの空港建設反対闘争の話はとても新鮮だった。根岸さんは実際、その現場に入り一緒に泊まりこんで生活していた。それは「ZAD」(ザッド/「守るべき土地」の意味)と呼ばれる運動で、開発計画に物理的に阻止するために地域を「占拠」するのである。警察とのやり合いもあった。「本当にさまざまな人が来ていました。そこではお金は一切必要ありません。物々交換の場所があってそこで必要なものを調達したり供給したりしています。広い敷地なので移動手段は自転車ですが、自転車はすべてみんなの共有物です」。たたかいの中で一種のコミューンがつくっていたのが「ZAD」だった。(M) 続きアーカイブ録画(60分)

ミャンマーの軍事クーデタ反対デモに約1000名が結集〜「国軍記念日」に合わせて
3月27日、ミャンマーの軍事クーデタに反対するデモが、同国の「国軍記念日」に合わせて、東京で実施されました。在日ミャンマー人を中心に約千人が結集し、日本人の支援者も多く参加。デモ行進は国連大学前を出発し、青山・渋谷を周回しました。デモ隊は、ミャンマー語と日本語で、「日本政府は軍事クーデタを認めないで」などのシュプレヒコールをあげ、拘束が続くアウン・サン・スー・チー氏らの解放を要求。さらに、独裁への抵抗を示す3本指を立てて、「国軍に圧力を」と訴えました。また、ミャンマー国軍を支える、ロシアや中国を批判するプラカードもありました。他方、地元メディア「ミャンマー・ナウ」によると、ヤンゴンやマンダレーにおいて、軍の発砲などで抗議デモ参加者91名が死亡。(佐藤和之) 続き

終わってない!福島原発事故〜「さようなら原発首都圏集会」に1500人
「福島原発事故10年 さようなら原発首都圏集会」が3月27日13:30、日比谷野音で開かれた。集会の閉会後の14:45からは東京駅近くの鍛冶橋まで、東電本社前、銀座を経由してデモ行進をした。あの過酷な福島第1原発事故から10年が過ぎても、国と電力会社はその責任も認めず、被害者の補償も放置したままに原発再稼働をこだわっている。原発のない世界こそ私たちの求める脱原発です。12時の開場とともに参加者が野音会場を埋めて行く。13時からオープニング・ライブも行われ会場を盛り上げた。◆主催者挨拶 : 鎌田慧さん「原発事故で多くの人たちが命を土地を失った。しかし国は原発を続ける。許せない。署名を880万筆国会に提出した。水戸地裁で東海第二原発を禁止する判決があった。裁判官の英断があった。原発は全てが行き詰まっている。人類、未来を救うは私たちです。頑張りましょう」(宮川敏一) 報告shinyaの写真黒鉄好のレポート

復興の聖火はゴールにたどり着けるだろうか〜双葉町・現地レポート
3月25日午前9時45分。ついにJビレッジから聖火リレーがスタートした。三日間 かけて福島県をランナーが走る初日、私は双葉町に行った。双葉町のコースは、一年前にリニューアルした双葉駅前ターミナル。わずか500 メートルを三人のランナーが走るという。12時前に会場に到着。双葉町からランナーがスタートする14時45分までどうやって待とうか。インタビューしようと双 葉町民らしき人を探してみるが、カメラや手帳を持つ人ばかり。メディアではなさそうな人に声をかけると、東京から来たオリンピック広報課の職員だったり。地元の聖火リレーの感染対策や警備体制の参考にしようと、視察に来たという男性もいた。ゴジラのテーマ曲をバックに、耳覚えのある声が聞こえてくる。「オリンピック、ふざけんな! オリンピック、やめてしまえ!」。希望の牧場、吉沢正巳さん (浪江町民)だ。(堀切さとみ) 報告OurPlanet-TVの報道

「患者」でなく「人間」を目の前にさらしてくれた映画〜原一男『水俣曼荼羅』
原一男監督の『水俣曼荼羅』が第8回グリーンイメージ国際環境映像祭で上映されることになり、申し込んだ。すごい映画だった。6時間というのもだけど、内容が多岐にわたっているのに、散漫な感じがしない。15年の撮影、5年の編集というのも、彼らしいとはいえ、やっぱり「すごい」と言ってしまう。彼は、大学で教えながら、休みを利用して水俣へ通っていた。そこで、監督と被写体の垣根がどんどん低くなることはわかる。そしてついに坂本しのぶさんの恋バナまで撮ってし まう。後で聞くと、30人くらいいるうちの3人の人が登場するが、撮影に3年かかったという。彼女の体調のいいとき、話したいときしか撮れないから。そればかりでなく、一見( いちげん)さんには見せない本音が、さまざまな場面で飛び出す。(笠原眞弓) 続き

経団連は責任を果たせ!「労働者の厳しい実態」訴える〜3.26東京総行動
3月26日東京総行動(全労協)が取り組まれた。8:45総務省前でスタート集会が行われ、17:30のJAL本社前まで、13か所の省庁と企業を回る総行動。12:10経団連前に200人が結集して、経営者団体の総本山・経団連に要請行動が始まった。★主催者挨拶 平賀雄次郎 けんり春闘代表「経団連の大元で責任ある場所で、労働者の置かれている厳しい実態を訴えたい。4割が非正規、先進国で実質賃金引き上げがないのが日本です。このような事態を作り出しているのが日本の経営者たちです。非正規との均等待遇と最賃の引き上げ勝ち取る。原発廃止を強く訴えます」★全統一労組(写真)「2月28日付けで一歩的に解雇されたフィリピンの女性たち。渋谷で清掃作業に携わる女性を不当な搾取と解雇をした。その裏で経団連の存在がある。歪んだ外国人労働者の雇用を進めている。外国人労働者を使い捨てにする雇用政策は直ちにヤメロ!」(宮川敏一) 報告

〔週刊 本の発見〕東京大空襲の記憶〜鎌田十六『炎のなかで、娘は背中で……』
今年は、1945年3月10日の東京大空襲から76年目にあたる。東日本大震災10周年の陰にかくれて報道は少なかった。一夜にして死者・行方不明者約10万人、罹災者100万人に及んだ大空襲を忘れてはならない。このブックレットの筆者・鎌田十六(トム)さんは、大空襲で夫と実母、生後7か月の娘を失った。当時、鎌田さんは台東区蔵前に住んでいた。前日9日の夜は美しい月夜だったという。彼女はその月を、背負った娘・早苗ちゃんに眺めさせた。10日深夜空襲が始まると、強い北風に煽られてまたたくまにあたりは火の海に。一家は、近くの墨田川ベリのごみ処理場に避難した。娘を背負った鎌田さんはそこで川に落ち、母とはぐれ、夫とも離別。死にそうな思いで、土手を這い上がり、黒焦げの死体につまずきながら避難所の国民学校にたどり着いた。(佐々木有美) 続き

川柳が解き放つ魂の自由〜3.21「救援川柳句集」を語る集い
「救援川柳句集」が世に出て5カ月。3月21日(日)嵐のような雨の中、東京・水道橋のたんぽぽ舎で行われた。ゲストは川柳界の重鎮の高鶴礼子さん(ノエマ・ノエシス主宰)、楜沢健さん(文芸評論家)のほか、短歌のブログページ「千恵子@詠む」で毎日1首をアップする大山千恵子さん(救援センター理事)、この本の編集チームの白眞弓(レイバーネット川柳班)と、乱鬼龍の絶妙な呼吸で進行した。ゲスト4人は、それぞれ手に取った時の驚きを語った。罪を犯したとして人権の制限されている人が、川柳という形で発信手段を持っていることの重要さ、そのような場を作っていることの大切さ(高鶴)、獄中で川柳を作るのは、鶴彬以外聞いたことがない。ほぼ短歌や俳句になる。軍人などは死に対してカッコつけているからそのような残念なことになる。あの大道寺将司氏(三菱重工ビル爆破)も獄中からの投句は俳句(朝日俳壇)だった(楜沢)と、思わぬ話が飛び出した。(笠原眞弓) 報告

石垣島住民投票義務付け訴訟控訴審〜憲法違反の不当判決
3月23日、「石垣島住民投票義務付け訴訟」控訴審の判決が出た。結果は「控訴を却下する」(福岡高裁那覇支部・大久保正道裁判長)。石垣市平得大俣地域への自衛隊ミサイル基地建設をめぐって2018年に「住民投票を求める会」(代表・金城龍太郎さん、以下「求める会」)によって住民投票運動が起こり、結果1か月で市の有権者の約3分の1にあたる14263筆が集まった。石垣市の自治基本条例では有権者の1/4以上が集まった際には、市長には住民投票を実施する義務が生じることが明記されている。しかし、石垣市長は住民投票を実施しなかった。そこで「求める会」が起こした裁判が同訴訟である。昨年8月27日に出された那覇地裁判決は、「(住民投票規則は)処分性を有さない」故、行政訴訟法の対象にならないという言わば門前払いであった。しかし今回の判決は、「理屈を変えてきた」。(湯本雅典) 続き動画(9分)

サンケン木曜行動報告 : 韓国サンケン廃業・解雇の撤回を!似顔絵プラカードも登場
3月18日第26回木曜行動。きょうも朝から好天。寒さはだいぶ和らいできた。埼玉県新座市内のサンケン電気本社前から志木駅南口、南池袋の東京事務所前まで、延べ100人が参加、韓国サンケン労組からのオンライン・アピールを中心に、組合つぶしの韓国サンケン廃業・解雇撤回を求める木曜行動を展開した。志木駅南口の宣伝行動は定着してきた。支援する会のニュースを受け取り立ち止まって目を通す人、配布するメンバーに声をかけてくる人が増えている。歌や踊り、人形劇など、いつも素敵なパフォーマンスを披露してくれる所沢労音の仲間が、韓国サンケン労組の組合員の似顔絵プラカード(写真)を持参して掲げた。先週登場したオ・ヘジンさん、キム・ウニョンさんに加えて、ヤン・ソンモさん、ペク・ウンジュさんの二人を追加し4人分が勢ぞろい!当該の組合員4人が志木駅南口に登場し、志木駅南口が一挙ににぎやかになった!行き交う市民からの注目度も高い。(尾沢孝司) 報告

「人をモノとして扱うのが許せない!」〜いすゞ自動車の派遣切りに抗議の声
「職場の仲間に挨拶もできず、即日解雇された。人をモノとして扱っているのが許せない!」。千葉哲也さん(写真)の怒りは深かった。23年間、いすゞ自動車藤沢工場でトラックのエンジン設計をしてきた千葉さんは、2019年12月2日、突然「派遣切り」にされた。26歳から23年間、人生の大半をいすゞに尽くしてきた。それがいすゞ上層部の意向で突然、派遣契約終了が告げられたのだ。千葉さんは派遣会社(株)テクノプロの社員であるが、現在、横浜支店で「待機扱い」になっている。3月19日、東京・大森にあるいすゞ本社前に「神奈川シティユニオン」の旗が翻っていた。とにかくビルがでかい。いすゞが超大企業であることを誇示しているようだ。しかしそんな大企業だが、生産現場では「派遣」など間接雇用を最大限活用している。千葉さんの設計グループでも40人のうち20人が「派遣」だ。「派遣」ならコストを抑えられ、いらなくなったら「契約終了」で簡単に切れるからだ。(M) 続き動画(10分)

郵政ユニオンが春闘ストライキ〜非正規社員の処遇改善を要求
郵政産業労働者ユニオンは3月19日、21春闘要求に対する会社の不誠実な回答に対し、全国で6局所をスト拠点とし、指名ストと合わせ15職場、26人がストライキに参加、組合員、支援の仲間とともにストライキ突入集会を行い、ストライキに入っていない職場においても早朝から支援・連帯集会を開催するなど、全国でたたかいに立ち上がった。組合は、2月16日、21春闘要求書を提出し、本社交渉を積み重ねてきた。とりわけ今春闘では、最高裁判決で違憲と断罪された手当や休暇をはじめ、非正規社員の処遇改善要求、正社員との格差是正要求、正社員を希望する非正規社員を5年で正社員へ登用することなど、均等待遇の実現をめざし運動を展開してきた。今回のストライキでは、6年連続ベアゼロ、均等待遇要求には背を向け、年間一時金要求にも応えない会社の姿勢に強く抗議した。(郵政産業労働者ユニオン・浅川喜義) 報告3.20大阪春闘デモ *撮影=内田正さん

福島双葉・10年・このままオリンピックの強行でいいのか
3月11日私は、初めてJR常磐線「双葉」駅に降りた。ここは未だ帰還困難区域であり、駅の西側は入ることができない。そこには、フレコンバックが積みあげてあり、「さあ、双葉町の未来をはじめよう」というスローガンがかかげてあった。福島県民にこの10年間大きな困難をもたらしてきたフレコンバックにこのスローガン。私は、これはありえないと感じた。双葉駅の東側は入ることができる。線量は、私の線量計で0.6μSv/毎時。政府が決めた除染に必要な線量の0.23μSv/毎時の約3倍。東京・上野駅付近の線量0.03μSv/毎時の約20倍だ。周辺は誰も住んでいない様子。そして、オリンピックの聖火がここを通ることになっている。除染が必要な線量が未だあるこのエリアを、聖火ランナーに走らせるのか。(湯本雅典) 続き

「沈黙では何も変わらない」若者たち語る〜レイバーネットTV「文化とハラスメント」
流浪する「レイバーネットTV」。3月17日の放送は、初めて東京・水道橋にある「梨の木舎スタジオ」を使った。メインの特集は「文化の仕事とハラスメント〜声をあげた者たち」で、当事者の4人が、UPLINKでの仕事内容、浅井社長から受けたハラスメントの実態、裁判のこと、今後の取り組みなど、たっぷり語ってくれた。「自分が悪くないのに100回以上謝罪させられた」「言うことを聞けと、どなられた」「退職に追いこまれた」など、思い出したくない過去の出来事を話してくれた。いうなれば「ワンマン君主に従業員がひれ伏している」状況だという。「リベラルを標榜する文化の仕事でこんなことがあってはならない」「自分たちだけの問題ではない」「沈黙では何も変わらない」と思い、裁判での告発に踏み切ったという。個性豊かな4人の若者たち。ある一人が語った言葉が印象的だった。「一人だったら何もできなかった。仲間がいたから怖い気持ちを払拭し、自分たちの力を取り戻すことができた」と。(M) 写真速報笠原報告放送アーカイブ

〔週刊 本の発見〕チャーミングなひと、さようなら。〜小沢信男『捨身なひと』
本欄の第3回、ちょうど4年前の2017年3月15日、私は小沢信男さんの『俳句世がたり』(岩波新書)を紹介しました。その小沢さんが、つい半月前、3月3日夜半に亡くなられた。1927年東京銀座生まれ、享年93歳。『みすず』連載の「賛々語々」も120回の3月号が最後になりました。最後の回は、木村蕪城の「受験児の横たへおける松葉杖」を紹介。試験監督の教師が受験に挑む少年の「杖に目を留め、無言で応援のこころでしょう」とあたたかく書き添え、あわせて英語を習いパソコンも持たされる小学生たちと教員の昨今の繁忙を憂えています。そういえば昨年4月号では、竹久夢二の「先生ハ骨ト皮ニテ作ルナリ」の川柳をまず置いて、コロナ除けの「一斉休校」は、共働きの親たちの狼狽など「どこ吹く風」の知性も人情もない仕打ちと両断にして、さらに先生がたのいまの激務は、「平成の組合潰し」に原因すると。変わらずめぐる春のもとで、働き生活する人々の「いま」をしっかりみていた小沢さんです。(志真秀弘) 続き *写真=小沢信男さん(2016年)

3/17 レイバーネットTV放送 : 文化の仕事とハラスメント〜声をあげた者たち
3月17日のレイバーネットTV。特集ゲストは、UPLINK Workers' Voices Against Harassment の4名。彼らは、ミニシアターや配給事業などを手掛けるアップリンクの元従業員だ。2020年6月、UPLINK及び浅井社長を相手取り損害賠償を求め、東京地裁に提訴。 記者会見を行った。同年10月30日には、訴訟外での和解協議が合意に至ったものの、「円満に全ての問題が解決した」とは考えていないとし「浅井氏及びアップリンクとの合意に際して」という声明を発表した。現在はUPLINKだけにとどまらない、文化事業の場におけるハラスメントをなくすための活動を続けている。番組では、彼らが受けたハラスメントの実態や和解協議に至った経緯、そして、声をあげたことでつながった、ユジク阿佐ヶ谷、合同会社カオスラ、劇団「地点」などあらゆる文化事業の場におけるハラスメントの報告を行う。なおサブ企画では「北健一スラップ訴訟・その後」を取り上げる。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣

「見て見ぬふり」をしない生き方〜映画『すばらしき世界』を観て
今年観た十数本の映画のうち一番の傑作。前科10犯、殺人犯として服役していた男・三上(役所広司)が13年ぶりに出獄する。「今度こそカタギだ、二度と刑務所には戻らない」と決意して。三上正夫はまっすぐな男で妥協や忖度が大嫌いなために、刑務所でも刑務官と衝突し、懲罰房に入れられ刑期延長となる。一見怖そうで気が短いが、その反面人懐っこく、優しいところもある。困っている人をほっておけない、弱い者いじめを黙って見過ごすことができない。それが彼の良心、正義であり、そのためにトラブルを繰り返す。この役を役所広司が好演している。飲んで帰り道、オヤジ狩りに遭遇すると、もうほっとけない。三上はオヤジを逃がしてやり、さらに絡んでくるチンピラをこれでもかと叩きのめし、得意満面。この時の三上は最も三上らしく実に活き活きとしている。(甲斐淳二) 続き映画公式サイト

心のヒダにピタッと寄り添ってくれた「女性相談会」〜陰湿ないじめを相談
3月13・14日、新宿大久保公園の「女性による女性のための相談会」に相談者として訪れた。フライヤーにはどんなことでも気軽にお茶を飲みながら話しましょう、とあった。そうは言っても、またわかってもらえないのではないか? また自己責任と言われたらどうしようという心配もあったが、コロナ禍で酷い雇い止めにあった友人も誘っていたので、恐る恐る公園に入る。受付を済ませ、外から見えないように配慮が行き届いた仕切りをくぐると、沢山の相談者とボランティアがいた。60人以上はいただろうか。座るところがないくらい多くの相談者が訪れ、一人で来ている女性がほとんどに見えた。待っている間、所々聞こえてくるその内容は今まで理解されずに放置されてきたのだろうな、と想像できた。内容は違えど、その苦しみは女性だからと後回しにされたり、自己責任とされてきた悲しさは同じだ。そう感じると同時に話す勇気が出てきた。(非正規労子) 続き *写真=NHKニュースより

3・15関西生コン大阪1次弾圧判決速報〜 不当判決許さず、闘いぬく!
3月15日大阪地裁で、2017年12月の産別ストライキ現場への弾圧について、関西生コン支部の副委員長、執行委員、争議対策部員ら7人の各組合員へ、「威力業務妨害」と称して懲役1年6か月から2年、執行猶予3から4年の不当判決があった。不当判決を受けた組合員は判決後、支援集会に合流、「労組活動を認めない不当判決。控訴して無罪を勝ち取る」「この国はこんなもの、変えていくのは闘いと労働組合、このような社会を変えていく新しい労働運動を作っていく」等と次々と決意を語った。判決は、宇部三菱セメント大阪港サービスステーションで、バラセメント輸送を委託された植田組とダイワN通商の車両を、あるいは中央大阪生コンで北神戸運輸のミキサー車を、「路上に停車させる」「車両の前に立ちはだかる」等して、2時間以上業務を遅延させるなどしたとし、ストライキに協力するようにとの説得を受け入れない者にも「相手の意思を制圧する」にたる態様であったとして「威力業務妨害」を認定した。(愛知連帯ユニオン) 報告

希望が見えてきた!〜レイバーネット総会「コロナ禍の労働現場」をめぐり討論
3月13日、「スペースたんぽぽ」(東京・水道橋)でレイバーネット総会が開かれました。大荒れの天気のなかでしたが、リアル参加が16人、オンライン参加が北海道からを含めて9人で計25人でした。第一部では、経過報告・会計・人事案が承認されました。これからのレイバーネットの運動をめぐるディスカッションも活発で、「オンラインビデオ講座」「レイバーネット掲示板」「場づくり」など具体的提案が多数出ました。二部の特別企画「コロナ禍で激変する労働現場ーその実態と今後の課題」では、POSSEの渡辺寛人事務局長、そして労運研レポート編集長の伊藤彰信さんから、講演と問題提起を受けました。司会はジャーナリストの北健一さん。渡辺さんは、コロナ禍の危機を自らの問題として受けとめているのが「女性・外国人・Z世代(1995年以降生まれ)」で、この人たちに今後の運動の可能性(ポテンシャル)があることを具体的に明らかにしました。 続き動画(95分)

原発問題は完全に決着がついている!〜鎌田慧さん「脱原発」へ熱いスピーチ
福島第一原発事故から10年目の3月11日、都内では、16時から「とめよう!東海第二原発 日本原電本店抗議」、17時から「経産省前抗議」、そして18.45から「東京電力本店への抗議行動」が取り組まれた。東電前には550人が集まった。経産省前での抗議集会で、ジャーナリストの鎌田慧さんはこう訴えた。「いま脱原発の世論は8割で、原発は危険と思っている人は9割に達している。福島の双葉や浪江は人が住めなくなってしまった。もう原発問題は完全に決着がついている。メルケルのように毅然と脱原発の道を進むべきだ。しかしこの経産省は懲りていない。すべてカネで解決しようとしている。正義も論理も倫理もない。原発の利権を守る人生なんてつまらない。もうやめてくれ! カネだけの原発推進の政治を変えるために、皆で力をあわせていこう」。鎌田さんは経産省を睨みつけていた。(M) 報告動画(12分)NHKニュース東電前写真レポート *写真(東電前)=ムキンポさん

国際自動車タクシー残業代事件で勝利和解かちとる〜伊藤委員長の執念みのる
国際自動車のタクシー乗務員が原告になり、会社に対して残業代を請求する事件は、2月22日までにすべて和解が成立した。一審原告らが納得できる金額の和解金を支払うという内容である。3月10日、厚労省で和解報告の会見があった。原告団団長で組合委員長だった伊藤博氏は、この和解成立を見届けて2月27日に癌のため亡くなった。会見では遺影(写真)が置かれ、最後のメッセージが披露された。伊藤さんは「私たちは、国際自動車のような労働法を守らない会社が、日本の国からなくなることが必要だと考えています。このような会社がなくなることにより、労働者の生活と健康を守ることができ、日本の国が、豊かな国に一歩でも近づくものと思います。もし、残業代を支払わなくてもいいような判決が出ていたら、日本は、労働法を守らなくてもいい国になってしまうところでした。私たちは、日本がこのような無法地帯になったら大変だと考えて闘ってきました」と語っていた。 詳細

〔週刊 本の発見〕変革こそが人類を救う〜『エコロジー社会主義』
いま、私たちの世界はあまりにも醜い。飢餓と飽食。家のない貧困と城に住む強欲。農業は工業化し、美しい農村はモノカルチャーによって土を殺し農民を追い出した。工場となった畜産は動物の権利を侵害し、私たちは恐ろしいものを食べている。寡頭的特権階級に独占されたマスコミと広告業界に騙され続ける消費者は、哀れにも必要もない物を買い続け、旨いと思い込まされたものを食べ続けている。地球の資源をすべて金に換えようとする資本と投資家たちによって、今や水にも金が必要となり、いずれは空気さえ買う時代が来る。そのために森は立ち枯れ、永久凍土は溶け出し、珊瑚は死滅し、大地は乾燥し、山火事が起こり、森は燃えている。洪水が都市を流し、風が大地を吹き飛ばす。世界はもう限界だ。そう、地球はもう限界。では、いったいどうすればいい? ミシェル・レヴィーはエコロジー社会主義こそが地球を救うと考えている。(根岸恵子) 続き

太田昌国のコラム : 植民地主義克服の新たな動き―オランダから
新型冠状病毒肺炎一色に染められた2020年の出来事のなかで際立ったのは、米国発の「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ)」運動だった。それは、白人警官が黒人青年の首を膝で押さえつけて扼殺するという許しがたい悲劇から派生したものではあったが、抗議の運動は米国内のみならず世界各地に波及した。そこで問い質されたのは、奴隷制や植民地主義、総じて人種差別が「過去」のことではなく、現在なおこの世界秩序の根幹を支えているのだという現実だ。この現実を、折からの冠状病毒肺炎禍のなかに据えると、事態の本質が改めて鮮明になる。ここを生き延びるための「予防、医療、ワクチン、給付金……」などの諸手段が、どこの誰に保障されていないかを考えると、地域・民族・仕事の種類・性別・年齢などが壁となって立ちはだかって、本来的に弱い立場にいる人びとが苦しむ構造が世界的かつ(どの国にあっても)国内的に出来上がっていることがわかる。(太田昌国) 続き *写真=2001年国連ダーバン会議

河村市長は署名偽造の責任をとれ!〜3.7市民集会デモの報告
今、愛知県では昨年河村たかし名古屋市長と高須克弥氏らによって行われた「表現の不自由展・その後」を理由とした大村知事へのリコール署名に、大規模な不正が発覚しました。選管に提出された署名数43万5千筆のうち、驚くべきことに83.2%にあたる36万2千筆が不正の疑惑にあり、佐賀県でアルバイトを雇用して組織的に書かせたり、既に死亡した方の名前が記入されていたり、反対運動に参加している人の名前が記載されていたりして、大変大きな注目を集めています。私たちは昨年のリコールに反対する運動を展開し、今回、このリコールの先導者であり主催者の一人である河村たかし名古屋市長の責任を追及する活動をこの間行ってきました。現在、河村市長は自らの責任を高須克弥氏やリコール団体事務局の人間に押し付け、自らを「被害者」と表現し逃亡を図っています。私たちは3月7日、市民集会とデモを開催しました。急な呼びかけにもかかわらず、定員を超える250名強が参加しました。(高橋良平) 続き

個人のプライバシーが丸裸に!〜デジタル庁関連法案 NO! の声上げる
デジタル庁の関連法案の審議が始まった3月9日昼、議員会館前で市民・国会議員らが声を上げた。○小田川義和共同代表「個人のプライバシーを丸裸にするデジタル庁関連法案は成立させてはいけない」○立憲民主党 近藤昭一議員「デジタル庁関連法案はダメだ。政府に対して批判することで逮捕できる法律はいらない。国が秘密と決めれば秘密にできる法律。次から次へと悪法をつくるのが菅政権だ。地方のデータも国が集約できる。それをアマゾンに委託管理させる。大きな問題だ。こんな法案いらない。頑張りましょう!」○日本共産党 藤野保史議員「デジタル化は総がかりで進める国の政策です。徹底審議して廃案にする。デジタルの名で惑われてはいけない。デジタルの名で進める国民監視は許さない。予算の組み替えを野党共闘でやってきた。力を合わせれば選挙勝利ができ、野党連合政権を立ち上がる。頑張りましょう」。(宮川敏一) 報告院内集会動画(2時間半) *写真=ムキンポさん

山口正紀のコラム : 性差別に鈍感、東京五輪への疑問・批判はタブーに/森発言報道
東京五輪・パラリンピック大会組織員会の森喜朗会長が女性蔑視発言を行い、国内外から批判を浴びて辞任した「森発言騒動」から約1か月たった。森氏の後任には橋本聖子・五輪担当相、その後任に丸川珠代・自民党参院議員が就任し、森発言騒動は新聞・テレビの報道上、一件落着したかのようだ。しかし、森発言で問われた問題は解決したのか。また、東京五輪開催に問題はないのか。一連の報道を振り返ると、森発言を伝えるメディアの報道も差別に鈍感だったうえ、後任報道でも密室人事に無批判だった。一連の報道は、森氏に代表されるスポーツ界・政界の古い体質とともに、男性支配の政治ムラにどっぷりつかり、五輪開催に疑問を提示できない大手メディアの残念な実態も浮かび上がらせた。(山口正紀) 続き

「石碑があるから希望がわく」〜双葉町民が避難した「旧騎西高校」で除幕式
2011年3月の福島第一原発事故から逃れた双葉町の人たちが、避難所として身を寄せた旧騎西高校(埼玉県加須市)。事故から10年を前に、双葉町と加須市の友好を示す石碑が建てられ、3月6日、除幕式が行われました。着の身着のまま、県境を越えて避難してきた町民のために、廃校になった校舎に畳を敷き、支援を惜しまなかった加須市。避難所は2013年末に閉鎖となりましたが、今も加須市には384名の双葉町民が暮らしています。「避難した方がすべて帰還されるまで支援を続ける」という大橋加須市長の話につづき、大野埼玉県知事、双葉町副町長らが挨拶しました。「希望」という題字を揮毫したのは、双葉町の書家・渡部翠峰さん。双葉町がある北東の方角を向いた石碑を前に「すべての双葉町民に見てほしい。大変なのは皆同じだった」。双葉町民、支援者たちが久しぶりの再会を喜び合いました。「双葉のことは忘れられない。でも、加須市は第二の故郷だな」(堀切さとみ) 続き

「町が奪われた!10年前を返してください」〜東電本店前で労働者抗議アピール
福島原発事故からまもなく10年。3月5日午前10時すぎから、「福島原発事故10カ年糾弾! 東京電力前労働者抗議アピール行動」が行われた。東京東部労組の呼びかけで、全労働者組合、下町ユニオン、東京管理職ユニオンなど10以上の組合メンバー約80人が集まった。最初にアピールしたのは、全労働者組合の組合員の小笠原七重さん(写真)。彼女は、原発から10キロ以内の富岡町から両親とともに東京に避難している人だった。マイクを手にしたが「感極まって声が出ない」。でも、涙ながらに訥々と語り出した。「今年で10年経ちますが、私にとってはまだ10年。多分20年、30年経っても、私は東京電力のことを恨んでいます。私の育った町は日に日に変わっています。小学校もなくなりました。中学校もなくなりました。駅もなくなりました。知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった。(M) 続き動画(5分20秒)報告(東京東部労組)

〔週刊 本の発見〕労働運動の「神髄」見せる関生労組の清々しさ〜『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』
一切の虚飾のないストレートなタイトルと裏腹に、本書は、囚われの身となった著者が拘置所で迎えた保釈の日の描写から始まる。ドラマか映画でも見るかのように一気に引き込まれる。戦後、高度成長の波に乗った日本の歩みにみずからを重ねるように頭角を現す全日建連帯労組関西生コン支部委員長の武さん。権利獲得、ヤクザとの闘争、経営者との対決と協調。破天荒だが正義の炎を絶やさず、大きな敵に敢然と立ち向かう武さんのスケールの大きさが、読者の心を捉えて離さない。資本家が資本家たり得るのは、単に生産手段を所有することのみにとどまらず、価格、生産量や出荷量などの決定権――言い換えれば経営権を独占するからである。しかし、武さんの率いる関生労組は、経営者・資本家のこの「聖域」にズカズカと平気で踏み込む。過当競争による値崩れを防ぎ、適正価格での販売を通じて得た利益を労働者に還元する。(黒鉄好) 続き

国家と大企業を相手にした男〜映画『闇に消されてなるものかー写真家・樋口健二の世界』
3月2日、ジャーナリストの永田浩三さんが監督したドキュメンタリー映画『闇に消されてなるものか〜写真家・樋口健二の世界』が、江古田映画祭で初披露された。約40人が参加し満席だった。映画はのっけから圧倒される。主人公の樋口さん(写真)は83歳だが元気そのもの。「私は“売れない写真家”。国家と大企業を相手にしたからあたりまえだ」と本と資料に埋もれた自宅で、写真を手に語りはじめる。渋く訥々としたナレーションは、野村瑞枝さんで味わい深い。映画は、小さい時から現在に至るかれの生涯をたどっていく。若いときロバートキャパの写真に出会い衝撃を受け、工員をやめて写真の道に入った樋口さん。一つのカップラーメンを夫婦で分けて食べるほどの極貧生活に耐えて、徐々にチャンスを掴んでいった。四日市公害の凄まじい実態を知り現場に飛び込んだ話。体がボロボロになった被害者から「マスコミはいやだ。あなたに撮ってほしい」と樋口さんは信頼を得ていく。(松原明) 続き動画(5分20秒)

クーデターとの闘いの先頭に立つミャンマーの労働者たち〜国際連帯が急務
2月26日(金)深夜、ミャンマー軍は公共のテレビで同国の労働団体の多くを違法と宣言し、活動が続けば逮捕するとの脅しを掛けた。国際連帯活動が緊急に必要となっている。2月1日、ミャンマー軍は選挙不正の疑いを口実にクーデターを起こし、選挙で選ばれた文民政府から政権を奪取した。クーデターの指導者たちは、政府トップの指導者や活動家を拘束し、インターネットを遮断し、飛行便を停止した。これにより、部分的な民主化を目指した10年に及ぶこの国の実験が、暗転し不確実なものとなった。このクーデターはミャンマー国民が獲得した民主的な権利を脅かそうしている。工場労働者による戦闘的な闘争を通じてこの10年の間に強力な労働運動が構築されてきた。過去3週間にわたる公共部門・民間部門の労働者による職場放棄が拡大し、2月22日からのゼネストが行われ、クーデターに抵抗し、より強力な労働運動を築くための希望が芽生えてきている。(レイバーネット国際部翻訳) 続き *写真=ストライキ中の被服産業労働者たち


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