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「踏み絵」に負けなかった梅原聡さん〜大阪「君が代」不起立裁判で逆転勝訴!
本日(12/9)、大阪「君が代」裁判のひとつである、梅原聡さんの「再任用拒否国賠訴訟」の控訴審判決があった。結論から先にいうと、一審判決を覆す逆転判決すなわち勝訴判決であった。大阪府教育委員会は、ことごとく「君が代」不起立者を排除する姿勢をとっていた。再任用に当たっては「君が代」不起立者にだけ、「意向確認」といって「君が代」起立斉唱の職務命令に従うか否かの確認を取ろうとした。つまり、再任用したかったら、「君が代」を歌えという、江戸時代の「踏み絵」まがいのものであった。大阪府立高校の教員(他府県でもそうだろうが)は、進路指導において、人権教育の観点から、生徒たちに、近畿統一応募用紙(かつて広島信用金庫で起こった就職差別を契機に生まれた履歴書)の趣旨に反する質問には答えなくてよいと指導している。(志水博子) 続きNHKウェブニュース *写真=梅原聡さん(報告会)

弁当工場・惣菜工場の劣悪な労働環境ー「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会
12月7日「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会が、参院議員会館で開催された。以下、現場からの報告を紹介する。岐阜一般労組第二外国人支部からは、(元)技能実習生など8人が参加。支部長、甄凱(ケンカイ)さんが実態を報告。一人は縫製業で働いていた中国人女性。在留資格は「企業内転勤」。1年目と2年目は給料が出たが、3年目になり支払われなくなった。現在7か月未払い。社長は「ちょっと待ってくれ」とか「家を売って金をつくる」とは言うものの、支払いなし。在日ビルマ市民労働組合からは、弁当工場で働いていた2人の元技能実習生の劣悪な労働環境を報告。あてがわれた住居は、5畳程度の部屋に3人が押し込められ、家賃は1人2万円程度。不衛生で、部屋にはネズミや虫が発生。食事は腐りかけた弁当で、うじ虫が湧いた。トイレはくみ取り式、ここでもうじ虫が湧いた。環境の改善を申し入れたが、聞いてもらえなかった。(松本浩美) 報告 *写真=劣悪な職場の実態が写真で示された

〔週刊 本の発見〕あえぎながら自分の生を自覚する〜辺見庸『純粋な幸福』
わたくしごとであるが、先月、とても近しい友人を二人もなくした。一人は11月2日。彼は8月に「僕は入院したけれど、コロナではなかったよ」というメールを送ってきた。「コロナでなくて本当によかった」とその時返信したけれど、その後彼に会うことはできなかった。あのときあんな安易なメールを送ってしまったことを今でも後悔している。のう天気なメッセージに本当の病名を言えずにいたかもしれないし、そんなことを言う人でもなかった。もう一人は11月22日。亡くなる二週間前に彼女と一緒に友人の展覧会に行き、帰りに居酒屋に入った。食いしん坊で大喰らいの彼女があまり食べなかったことに何故彼女の病に気が付かなかったのだろう。あのとき駅で「じゃあまたね」と笑顔で見送ったときの顔を忘れない。組織労働者たる私の話すインチキ臭い「人間の自由と解放」を、彼女は見透かすかのように実践する生き方をしていた。(根岸恵子) 続き

韓国サンケン弾圧事件 : 尾澤孝司さん釈放要求署名、8032筆を裁判所に提出!
12月8日にさいたま地裁に署名を提出してきました。「尾澤孝司さんを支える会」で集めた署名は1475筆になりました。ネット署名は、618筆でした。日本だけでなく、韓国、米国、ドイツ、オーストラリアなどからも来ていました。「韓国サンケン労組を支援する会」集約の署名は団体が528、個人が5939筆でした。個人は合計で8032筆です。すごいと思います。良く集まりました。ありがとうございました! 関心を持ってくださる方が多く、人権侵害に対し、共に怒ってくださっているのだと感じました。にもかかわらず、8日夕方に弁護士から連絡があったのですが、保釈請求は却下されました。理由は、この日終わる予定だった「公判前証拠整理」が終わらなかったとのこと。裁判での証人について、弁護側が申請していたサンケン社員(警察に通報した人)を検察がかたくなに拒否して、決まらなかったからとのこと。しかしそれが保釈却下の理由になるのかと思うのですが、9日か10日には書類が裁判所からくるとのことです。(尾澤邦子) 続き *写真=署名提出した人たち

レイバーフェスタ最新情報〜鴨下全生さんと指宿昭一弁護士の出演決定!
■ことしのレイバーフェスタは12月25日(土)全水道会館ホールで開催します。多彩なプログラムを準備中です。■神田香織さんは新作講談「ローマ教皇との運命の出会い〜原発事故で避難した少年の物語」を発表します。ことしは福島原発事故からちょうど10年目で、神田さんは、当時8歳で避難した鴨下全生さんのその後の体験に即して「フクシマ」を語ります。フェスタでは講談の主人公である鴨下全生さんの出演も決まりました。若き避難者の生の声を聞いてください。■フェスタで初公開される『ウィシュマ・サンダマリ〜入管の闇に消えたスリランカ女性』は、マスコミ報道からは見えてこない事件の深部に迫った必見ドキュメンタリーです。当日は映画上映後、ウィシュマさん問題の先頭に立ってきた指宿昭一弁護士が登壇し、アピールすることになりました。指宿さんは現在、遺族とともに名古屋入管幹部の「殺人責任」を追及しています。(フェスタ事務局) フェスタニュースNO.1 *写真=ローマ教皇に激励された鴨下全生(まつき)さん(右)

平和なアジア求めて歌と踊り〜「第27回統一マダン東京」開かれる
12月5日(日)午後1時から、東京都荒川区の三河島旧真土小跡地「真土小思い出広場」で、第27回統一マダン東京が開催されました。コロナ禍の心配もあり、会場には間隔を取ってイスが並べられ、食べ物やアルコールの屋台はなく、ステージに集中した集まりでした。12月とは言え、風もなく、暖かい日差しの中での集まりは、ほっこりとしたものでした。「朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、差別のない社会」を願い、オープニングは朝鮮半島の民族楽器による「サムルノリ」の演奏。日暮里駅前でのマダンでは太鼓が禁止されていたため、演奏できなかったのですが、力強いリズミカルな演奏に会場の人々も手拍子で呼応。盛り上がっていました。「コリアンチョップスクワッド」という在日の二人の若者の漫才、テコンドーの演武に続き、「ノレの会」が歌いました。創立20年になる「ノレの会」、統一マダンの常連として、韓国の民衆歌謡を韓国語と日本語で歌ってきました。(尾澤邦子) 続き

パリで『アリ地獄天国』上映!オンラインで活発な質疑〜「第一回日本記録映画祭」
12月3日と4日、パリにて「第一回日本記録映画祭」が行われ、土屋トカチ監督の『アリ地獄天国』も上映されました。12月3日10時、フランス国立東洋言語文化学院(イナルコ)の会場で、主催者のニコラ・ピネさんとディミトリ・イアニさんによる映画祭の紹介から始まり、土屋さんの紹介では『 フツーの仕事がしたい』、レイバーネットに付いても触れました。『アリ地獄天国』が終わった時は観客席から拍手があり、その後土屋さんがオンラインで参加し(写真)、会場との質疑応答が始まりました。日本語科の教師や生徒達、映画祭の関係者達からの感想と質問は多岐に渡りました。約1 時間の間に、日本の労働者、労働組合及び社会状況、プレカリアートユニオン、土屋さんと主人公の野村さんがどういう形で知り合ったのか、野村さんの近況、ドキュメンタリーの撮影経過等に付いて土屋さんから直接詳しく説明を受け、この映画はその奥行きの深さと共に良く理解され、感銘を与えたと思います。(辻俊子) 報告

三菱重工はインドネシアへ護衛艦を輸出しないで!〜東京本社前でアピール行動
12月3日午後、NAJATが呼びかけた「三菱重工はインドネシアへ護衛艦を輸出しないで!東京本社申し入れ&アピール」に17人が参加。JR東京駅に集合した参加者は、徒歩で、三菱重工東京本社や武器輸出コンサルタントも行う「デロイトトーマツ」などが入る丸の内二重橋ビル前に到着。まずは、「インドネシアへ護衛艦を輸出しないでください」と題した要請書を提出。総務の担当者でなく警備員が受け取るひどい対応ながらも、しっかりと趣旨を伝え、泉澤清次取締役社長に届けるように要望しました。その後、新作の横断幕やプラカードを掲げて、社前で抗議アピールを開始。複数のメディアから取材も受けました。この武器輸出は、日本経団連の全面的な後押しを受け、軍需商社「伊藤忠アビエーション」に事前調査を担わせる形で進行中です。ほとんど報じられないまま進む「死の商人国家」作りを消費者・市民の力で食い止めなければいけません。(杉原浩司)報告

「なかったことにされたくない」福島の若者たちが訴える〜原発事故10年シンポジウム
福島原発事故から10年。避難の実態も、被ばくによる健康被害も調査することもないまま、国は再稼働への道を突き進んでいる。「復興」や「アンダーコントロール」というという前に、もっと聞くべき声、知るべき体験がある。11月28日、早稲田大学で「福島原発事故から10年の経験から学ぶ」と題するシンポジウムが開催され、事故当時、8歳から10歳だった五人の若者たちが体験を語った。顔を出し名前を明かして語るまでに、どれだけの葛藤があったことだろう。一人一人の体験はどれも重く、今も乗り越えられたわけではないという発言もあった。彼らに寄り添い続けてきた臨床心理士や医師、また、インタビューを通して友人となった大学生らの存在は大きい。避難者の勇気もさることながら、全力で受け止めようとする人々の存在が、このシンポジウムの実現につながったのだと思う。8時間という長い時間だったが、彼らの十年に思いを馳せ、最後まで席を立つことができなかった。(堀切さとみ) 続きレイバーフェスタ「福島講談」

「残業代を請求されたから会社を潰した」社長の逃げ得を許さない!〜プレカリが動画公開
東京都八王子市の運送会社で大型トラックのドライバーとして働く労働者が、労働基準監督署が認定しただけでも発症前1ヶ月間の時間外労働時間が210時間5分に及び、「過労死ライン」を大幅に上回り、精神障害の労災認定基準における「特別な出来事」としての「極度の長時間労働」と評価される基準」も超える長時間労働に従事し、2019年5月頃、うつ病を発症しました。同月から4ヶ月の間に体重が15キロも減少し、うつ病の診断を受け休職。睡眠障害や食欲不振などに悩まされ、スーパーに買い物に行った際、セルフレジで会計をすべきところぼんやりとして会計をせずに商品を持って店を出てしまう、食べ始めるまで気づかないということがあるほどの状態でした。この労働者が、プレカリアートユニオンに加入し、パワハラ問題、長時間過重労働による労災問題の解決と合わせて未払い賃金請求をしたところ、会社は、「未払い賃金を請求されたから」として2019年12月に破産を申し立て、2020年9月に手続きが終結しました。(プレカリアートユニオン) 詳細動画(5分)

マツモトは違法行為をやめよ!〜東部労組マツモト支部が初めての社前抗議行動
事業者用の一般ごみを収集運搬している株式会社マツモトの労働者4人によって結成したばかりの全国一般東京東部労組マツモト支部が11月27日、初めての社前抗議行動に立ち上がりました。足立区の東武線「梅島」駅に結集した支部4人と東部労組各支部の仲間は徒歩で会社前に到着すると、「マツモトは違法行為をやめよ!」と書かれた横断幕を掲げて、ただちに行動を開始しました。最初に本部の須田書記長から、▽仕事中の事故の弁償として給料から差し引かれている、▽通勤交通費で自腹を切らされている、▽固定残業代制度を悪用して残業代不払いや不公正な賃金体系が横行している、▽有給休暇が自由に取れないなど、マツモトにおける劣悪な労働条件を明らかにしました。それを受けて支部の4人が次のように訴えました。相原副委員長「事故の弁償を払わされるのは大変なこと。このままでは生活できない。どうやって子どもを育てて食べさせていくのか。いい加減にしてほしい」。(須田光照) 続き動画(23分)

〔週刊 本の発見〕「絶対に選手を殴るな」と命じた落合博満〜『嫌われた監督』
爐發μ邉紊魯ワコン(終ったコンテンツ=時代遅れ)、子供たちの興味は今やサッカー瓩噺世錣譴襪茲Δ砲覆辰討ら既にかなりの年月が経つ。けれども、「巨人、大鵬、卵焼き」のようなメディアも含めて巨人一辺倒の古き時代ではなくなったというだけで、各球団に分散・定着したファンは変わりなく存在している。常識外れの活躍を続ける大谷翔平をはじめ、新しいプレイヤーは今も次々に出現し、セ・パともに昨年は最下位だったチーム同士が対決した先頃の日本シリーズにしても、白熱の試合を重ねて、野球の面白さ・楽しさを広く再認識させる結果となった。今からちょうど四十年前に当たる1981年晩秋、筆者は、都内のある団体を泊まりがけで取材してルポを書くという某週刊誌の仕事を受けた。ひとまず大手の出版社だったので待遇は良く、宿泊先は――金大中拉致事件の舞台として知られ、コロナ禍の影響も伴い今年6月に49年の歴史を閉じた――九段下のホテルグランドパレスだった。(大西赤人) 続き

米国労働運動 : チームスターズ労組改革派が執行部に
130万人の組合員を擁するチームスターズ労組で新しい執行部が選出された。今週行われた選挙の開票結果は、改革派コーカスのチームスターズ・ユナイテッドが旧執行部派を2対1で圧倒した。TDUの支援を受けた勢力がチームスターズ労組の執行部を担うのは、ほぼ四半世紀ぶりのことである。次期委員長になるのは、ニューイングランド第10合同協議会のリーダーであるショーン・オブライエンである。オブライエン次期委員長は、最優先課題は雇用主に対抗するために草の根組合員を団結させること、アマゾンをはじめとする流通産業の大手を組織化すること、組合の要求を実現しない政治家への支援を止めることだ、と語る。オブライエンは、アマゾンなどの組織化に不可欠なのは、チームスターズの現組合員にとって魅力的な労働協約を勝ち取ることだと主張する。「潜在的な組合員に対する最大のセールスポイントは、組合が勝ち取る労働協約の力をはっきりと見せることです。」(レイバーネット国際部翻訳) 続き

正当な賃金、人間らしい労働条件を!〜「#MakeAmazonPay」キャンペーン始まる
UNI-LCJapan(世界150か国以上2000万人の商業・サービス・技能労働者を組織する国際組合の日本加盟組織連絡協議会)が、#MakeAmazonPay キャンペーンを提案しています。「11月26日ブラックフライデーに世界中のアマゾン労働者が一斉に連帯行動し、アマゾンによる労働者、地域社会、そして地球への搾取に立ち向かいます。私たちは今、この瞬間も莫大な荷物と格闘している労働者に正当な賃金、人間らしい労働条件を要求します」ということで、このキャンペーンへの賛同署名を求めています。なお、アマゾンは(他のGAFAも)つい2年ほど前までは法人税をほとんど払っていませんでした。それは外国企業が日本に何らかの課税の根拠(恒久的施設、PE)を持っていなければ税を払わなくても済むからです。ようやくアマゾン日本法人が一定法人税を払うようになりましたが、まだまだ過少納税と言われています。(田中徹二) 続き署名ページ

人間の姿を描き切った6時間〜原一男の大作『水俣曼荼羅』いよいよ公開
水俣病は、悲惨で辛く、しかも相手は国策が絡んだ企業なので、救済され難いというのが定説です。この映画も、熊本県側が登場すると患者を見下す態度であふれています。この映画で見る限り、ちゃんと謝罪したと思えたのは、裁判で敗訴した時、潮谷義子前知事がこれまでの県の姿勢が間違っていたこと、それを自分が現知事として過去にさかのぼって謝罪すると言っただけです。ところでこの映画は6時間、3部になっています。ホールで見たのですが、その6時間が長く感じなかったのです。1部は「病像論を糺す」で、2人の医師はそれまでの定説「末梢神経障害」に疑問を抱き、丁寧に検査のやり直しをしていき、ついに「中枢神経の障害」と突き止めます。新たな論文によって裁判が勝訴していきます。そして、その検査の過程での医師の態度が、偉そうでも、学術用語で煙に巻くわけでもなく、丁寧にその検査研究内容と、何が分かったかを患者さんに説明していく過程が映し出されます。(笠原眞弓) 続き映画公式サイト

声上げた非正規労働者が勝利!〜なか卯、解雇に遺憾表明し解決金
11月26日、1年契約の更新を繰り返し5年にわたってなか卯梅田東店で働いていたアルバイト社員Aさんを、契約期間途中の2020年10月30日に(株)なか卯が解雇した事件で、画期的な勝利和解が大阪地裁で成立しました。この和解の中で、(株)なか卯は「遺憾の意」を表明し、解雇を会社都合退職とし、解決金を支払うことを約束しました。11月26日11時30分の裁判に引き続いて行われた和解の場には、Aさんの求めに応じて、2020年にAさんに解雇を言い渡した管理職も同席しました。和解についてはNHKも報道しました(写真)。悪い労働条件や理不尽な扱いを受けても、非常に不安定な雇用関係で働いている非正規労働者が声を上げるのは大変難しいですが、知恵を集め、力を集めれば、大資本の勝手にさせない、一矢報いることができることを今回の勝利は示していると思います。(なかまユニオンHPより) 速報

〔週刊 本の発見〕自然と触れ合う喜び〜 レイチェル・カーソン著『センス・オブ・ワンダー』
本書の著者、レイチェル・カーソン(写真)による警告の書『沈黙の春』(1962年)を読んだのは20年以上前になる。農薬が自然の営みを破壊していくさまに大きなショックを受けた。化学薬品は生物の体を通して濃縮し、ついには死をもたらす。自然を人間の都合の良いようにコントロールすることが結局は自然の破壊につながる。1960年代、この本が世界に与えた影響は、はかり知れない。だが、いまも農薬は使用され続けている。日本では、大規模化による強力な農薬散布で、田んぼにはカエルもトンボもいなくなったと最近聞いた。「沈黙の春」は現実となっている。気候温暖化、そして今回のコロナ禍。人間の経済システム(資本主義)の暴力で地球全体が壊されようとしている。本書『センス・オブ・ワンダー』は、『沈黙の春』に先立つ1950年代、雑誌に連載された著者のエッセーをまとめたものである。(佐々木有美) 続き

「住宅手当9200円」を非正規全員に波及させた!〜メトロコマース「その後」報告集会
11月22日、東京・日比谷図書文化館小ホールで開催された「怒りの不当判決!その後の報告集会」が開かれた。約70人が参加し満席、共にたたかってきた郵政ユニオンの仲間をはじめ、たくさんの支援者、そして国会議員3名が参加した。2020年10月13日のメトロコマース非正規裁判の最高裁判決は、高裁が認めた退職金支給も否定するひどい判決だった。認めたのはわずかに「住宅手当と報奨金」のみだった。しかしこの日の集会はとても明るく元気の出るものになった。女闘労倶楽部(めとろくらぶ)の後呂良子さん(写真)がメインの報告をした。そこで全非正規社員に住宅手当が波及したことを報告した。「なぜ会社が折れたのか。最高裁では私たちが負けたが、あの時メディア報道をおかげで非正規問題が大きな世論に広がった。それを無視できなかったのだろう。会社を変えることはできない、でもみんなで声をあげれば動かすことができる」。会場からは大きな拍手が起きた。(M) 続き全動画(2時間)

106歳が若者に伝えるホロコースト〜映画『ユダヤ人の私』
昨年秋から今年にかけてホロコーストの映画が多いと思っていたら、ホロコースト80年だという。こうしてドイツは自分たちの犯した戦争の後始末を、これでもかというほどしていることを尊敬する。常にその作業をしていないと、いつの間にかどこかの国のようにそれは素晴らしいことだったとすり替えられていく可能性があるからだ。この映画は、まさにそのことためにあるようなものだった。『ゲッペルスと私』という映画があった。全編インタビューだった。その監督が、第2弾として制作したホロコーストの証言映画だ。彼、マルコ・ファインゴルト(106歳/写真)は、人生の74年間を、オーストリアのユダヤ人政策と、ナチスのホロコーストについて語り続けている。誰も彼を止めることはできないし、こんな細かい話を聞いたこともない。では彼は、自分や親兄弟の人生を奪ったナチズムに対しての恨みで固まっているのかというと、そんなことはないと言える。(笠原眞弓) 続き映画公式サイト

今年もやります!レイバーフェスタ2021〜「20回目 また歩き始める!」
今年のレイバーフェスタは、12月25日全水道会館ホールで開催します。10月総選挙の結果は、「アベスガ政治」の継続、野党の後退、極右「維新」の急増でした。改憲が現実味を帯びてきたイヤ〜な感じ。でもここはしっかり踏ん張らなくては。「生活・平和・人権」を求めるあたりまえの声を上げましょう! 2002年にスタートして、今回で20回目を迎えたレイバーフェスタ。また歩き始めます! 今回のプログラムは多彩で豪華です。講談=神田香織「ローマ教皇との運命の出会い〜原発事故で避難した少年の物語」、公募川柳発表、音楽「路上からの発信シリーズ」日本原電前音楽アクション6人衆、寸劇「韓国サンケン・尾澤孝司が狙われた日」、映画『ウィシュマ・サンダマリ〜入管の闇に消えたスリランカ女性』、そして3分ビデオと続きます。レイバーフェスタは参加型イベント。「川柳・三分ビデオ」を公募します。あなたもつくって応募しませんか? (フェスタ事務局) 詳細予約ページ

声をあげる若者たちを描いた『生理の貧困』が大賞〜「貧困ジャーナリズム大賞2021」授賞式
11月20日午後、水道橋・全水道会館で「貧困ジャーナリズム大賞」表彰式とシンポを開催した。大賞はNHK「生理の貧困」に関する一連の報道。若い女性たちが声を上げ始めたことを受けとめて、クロ現をはじめ連続して放送し、自治体や国の動きを促す役割を果たした。4人の制作スタッフが来られ、若手女性ディレクターは「上層部から企画に"待った"はかからなかったか」との問いに、「意外とすんなり通った。でも、若い人たちが声を上げたことが大切と思った」と応えた。特別賞は3作品。中島京子さんの小説『やさしい猫』はスリランカ青年の日本人母子との生活を引き裂く国の外国人政策をテーマにした読売新聞の連載小説だ。そして二つの映画『護られなかった者たちへ』『海辺の彼女たち』が選ばれた。監督お二人は次作撮影中などにより代理だったが、そのプロデューサーの発言も良かった。(白石孝)続き

日本の食糧庫がなくなる!「ゆでガエル」でいいのか〜レイバーネットTVで農業特集
11月17日のレイバーネットTVは「ミサイル基地はいらない!石垣島取材レポート」と特集「日本の農業がなくなっていいのか!コメ大暴落と『貧民連合』」を取り上げた。放送後すぐに反響があった。「とてもよかった。2つのテーマともマスコミではやらないもの・やれないもの。しかもいまの日本が抱える重要課題で、現場に強いレイバーネットTVらしい番組だった」との声が寄せられた。折しも宮古島に自衛隊のミサイルが搬入される事態が起きていた。石垣島も同じで自衛隊配備が進んでいる。ジャーナリストの湯本雅典さんは現地取材報告をし、島の人々の生の声を語った。特集では日本の農業の危機が伝えられた。農業人口のすさまじい減少が進み、働く農民の平均年齢は80歳に達している。農業ジャーナリストの大野和興さんがその現実を解説した。そして現場で働いている山形の百姓・菅野芳秀さん、新潟の天明伸浩さんが追い込まれている実態を訴えた。菅野さんは「農業がつぶされ日本の食糧庫が壊滅状態になっている。でもだれも声を上げない。日本人はすべて『ゆでガエル』になってしまったのか」と問うた。(M) 報告(笠原眞弓)出演後記(北穂さゆり)感想(堀切さとみ)アーカイブ録画(92分) *写真=TV出演者記念撮影

たたかいなくして安全なし〜「あるくラジオ」JALパイロット山口宏弥さんが出演
12月5日放送の「あるくラジオ」はJALパイロット山口宏弥さんがゲスト。山口さんは、2010年12月「JAL165人の整理解雇」でクビを切られた。それまで19年間、機長としてヨーロッパ線を中心に乗務してきた。栃木出身の純朴な青年が、超難関をこえて花形のパイロットになったが、JALの現実はひどかった。1977年のアンカレッジ貨物機墜落事故で3人の乗員と同乗した2人のカウボーイが亡くなったが、それが彼の生き方・考え方を変えた。「牛のバラ積み」で飛行機が離陸直後にバランスを崩したのが原因だったが、会社はそれを認めず輸送を再開しようとしていた。「こんな事では命がいくつあっても足りない」この事故をきっかけに山口さんは初めて会社にタテついた。運輸大臣にも直訴して「牛のバラ積み輸送」をやめさせた。その後、乗員組合の委員長になった山口さん。「ものが言える職場にしなければ安全は守れない」が信条だ。羽田沖逆噴射事故や史上最大の航空事故「御巣鷹山事故」をナマで体験し、事故原因を追及した。イラク戦争のときには民間機の軍事利用に反対して声を挙げた。(「あるくラジオ」事務局) 番宣「あるくラジオ」HP

〔週刊 本の発見〕人も社会もやっぱり変わってゆく〜『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』
クライマックスは巻頭早々にいきなりくる。主人公「ぼく」の通う「元底辺中学校」で音楽部恒例の春のコンサート(2019年)が開かれる。司会の副校長がマイクを握った。「次は時代を遡り、ちょっと静かな曲を聴いていただきたいと思います。サム・クックの有名な曲で、公民権運動のアンセムとなり、現代に至るまで、社会をより良い場所に変えようとする人々に影響を与え続けてきた作品です。もちろんその曲は『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム』です。」歌い始めたのは、コーラス隊の中でひとりだけ、襟元に花びらのようなフリルのついたブラウスを着た黒人少女だった。「私は川のほとりで生まれた 小さなテントの中で そしてそれ以来 ちょうど あの川のように 私も流れ続けている」「長い時間 ほんとうに長い時間がかかった でも私は知っている 変化はやってくる 必ずやってくる」 著者(「ぼく」の母親)は「驚くほど成熟した、アレサ・フランクリンみたいにブルージーで暖かい声だ」と舌を巻く。演奏が終わるとものすごい拍手が起きた。(志真秀弘) 続き

山口正紀のコラム〜「任期中の改憲」へ動き出した岸田首相
自民党の絶対安定多数という悪夢のような衆院選(10月31日)から2週間余。与党勝利に加え、維新(日本維新の会)躍進というもう一つの悪夢で心配したことが早くも現実化しつつある。「憲法改正」と称し、平和憲法を破壊する〈壊憲〉の動きだ。維新は国民(国民民主党)を仲間に引きずり込み、〈壊憲〉の主導権を握ろうと策動。自民党も負けじと動き出し、党内右派にこびた岸田文雄首相が「改憲への意欲」を語り始めた。その先にあるのは、「自・公」の与党に「維新・国民」を加えた4党による新たな「壊憲連合」の形成だ。もし来夏の参院選で4党「壊憲連合」が勝てば、憲法は風前の灯となる。壊憲を許さない市民と野党の共闘――「反壊憲大連合」の結成に向けて動き出す時が来た。11月10日付の各紙朝刊3〜4面(政治面)に次のような見出しの記事が掲載された。《維新、国民民主と連携/法案提出や改憲論議で》(『朝日新聞』3面)《国民「立共社」と決別/維新と連携/憲法審、毎週開催要求へ(『読売』4面)《維新・国民「改憲論議を加速」/国会対策、法案提出も連携》(『東京新聞』3面)(山口正紀) 続き *写真=11.3 憲法記念日「アベ政治を許さない国会前行動」(撮影=ムキンポさん

レイバーネットTV(11/17)放送 : 「日本の農業問題」と「緊迫する石垣島レポート」
11月のレイバーネットTVは「日本の農業問題」と「緊迫する石垣島レポート」をお送りします。コメ農家が手にする生産者米価の暴落が続いています。農家が手にするコメ代金は生産費の5割から6割ほどになり、1俵(60キロ・玄米)売るごとに5000円から6000円の赤字という状況の中で、雪崩のように農業からの離脱が進んでいます。いま村で何が起こっているか、山形、新潟の二人の百姓(菅野芳秀/写真左・天明伸浩/写真右)と農業ジャーナリスト(大野和興)が現場から報告します。また、その一方で都会ではコロナ禍、収入の道を断たれ“食べられない”層が社会に染みわたるように拡がっています。農村と都市で同時に貧困が拡がっているのです。この状況にどう立ち向かうか、番組では、百姓として地域、生産現場で 何をするかと合わせて、都市とどう手を組むかについても議論し提起します。またサブ企画では、自衛隊ミサイル配備に揺れる「石垣島」の取材レポートを湯本雅典記者が伝えます。アーカイブをご覧ください。番宣

冤罪と闘った桜井昌司さんら選ばれる〜第33回 多田謡子反権力人権基金が決定!
権力と闘った人権活動に贈られる「多田謡子反権力人権基金」の今年の受賞者が決まった。以下の4者である。●差別排外主義に反対する連絡会(差別・排外主義との闘い)●フジ住宅によるヘイトハラスメント裁判・原告と支える会(社員へのヘイトハラスメントに働きながら反対)●桜井昌司さん(冤罪との闘い、冤罪被害者救援の闘い)●ヘリ基地反対協海上チーム(辺野古新基地反対闘争)。桜井昌司さん(写真)は1967年の「布川事件」で、無実にもかかわらず29年投獄されたが、再審無罪を勝ちとった。雪冤を果たした後も、桜井さんは冤罪と違法捜査をなくすため、取り調べの可視化を求め続け、とりわけ全国を飛び回って、今も冤罪で苦しむ人びとを励ます活動を続けている。冤罪を生む社会を許さず、重い病をおして、冤罪を生まない社会のために闘い続ける桜井昌司さんに多田謡子反権力人権賞の贈呈が決まった。 詳細 *写真=レイバーネットTVに出演した桜井昌司さん(2013年11月)

「百姓という生き方は誇らしい」〜菅野芳秀『七転八倒百姓記』を読む
『七転八倒百姓記』を読んだ。菅野さんを知ったのは、レイバーネットTV第66号放送(2014年3月)だった。「百姓という生き方は誇らしい」。意気揚々と語る菅野さんに釘付けになってしまったが、そんな彼も若い頃は、田舎の生活がイヤでイヤでたまらなかったようだ。逃げるように東京の大学に入学し、その後、三里塚や沖縄と出会う。故郷(山形県長井市)に帰ったのは25歳の頃だ。父の後を継いで農業を始めた翌年に、第二次生産調整がやってきた。日本は食料自給率が低下の一途をたどっているが、実は1970年代から主食であるコメを政策的に減反し続けてきたのである。このとき農水省が示したのは、九州全体の水田面積に匹敵する40万ヘクタールの田んぼを減らすことだったという。国は食管制度を見直し、日本の農業の土台である稲作を切捨てようと企てたのだ。全国の農協も自治体もはじめは反対したが「目標面積に届かなかった自治体には補助金を出さない」と言われ、反対の旗を降ろすようになる。そんな中で菅野さんはその年、長井市でたった一人、すべての田んぼに苗を植えた。(堀切さとみ)続きレイバーネットTV「農業特集」

東京東部労組マツモト支部結成!〜劣悪な労働条件にもうガマンできない
都内で一般ごみ(事業者用)の収集運搬を手がける「株式会社マツモト」(本社・東京都足立区)で働く労働者4人が11月13日、全国一般東京東部労組マツモト支部を結成しました。支部結成大会は東部労組本部執行委員会と合同で開催され、来賓として東京清掃労働組合葛飾支部副委員長で葛飾区労協議長の三浦徹也さんも出席しました。マツモトの労働者は組合結成の理由として、「業務中の事故でパッカー車などを破損したときに、修理代として保険の免責部分10万円以内は給料から差し引かれて全額自己負担させられている。会社の利益をあげるために働いているのにこんなことが許されていいのか」、「通勤交通費で自腹を切らされている。会社が定めた就業規則すらも守っていない」、「固定残業代制度を悪用して残業代不払いや不公正な賃金体系が横行している。固定残業代を除いた基本給だけでは最低賃金を下回っていたほど」、「有給休暇が法律を下回る日数になっている。特定の曜日には取得できない」など、劣悪な労働条件の実態を次々とあげました。(東部労組・須田光照) 続き

宮古島にミサイルを搬入するな!官邸前緊急アクション〜現地の抵抗と連帯して
11月14日正午、官邸前。「自衛隊のミサイルが搬入されてしまった」宮古島現地でぎりぎりの抵抗を続けている市民からのライブ動画(写真)が、その事実を伝えていた。怒りで手が震えるのを抑えながら、集まった40人の市民とともに官邸前緊急アクションを開始した。10人以上がマイクを握り、それぞれの言葉で日本政府に抗議し、ミサイル撤去を訴えた。この自衛隊ミサイル配備は島じまの防衛が目的ではない。米国の対中国戦略に基づく。宮古島をはじめ八重島〜奄美の島じまは米中の軍事対立に巻き込まれ、危険にさらされている。現地の人々は容易には官邸前に駆けつけられない。しかし首都圏の反戦平和運動の対応は鈍い。辺野古の暴挙と同じように、宮古・石垣・奄美等での暴挙にも憤ってきたか。戦争法反対運動の後、「戦争できる国づくり」への抗いを怠ってこなかったか。(植松青児) 続き杉原浩司ブログ琉球新報11.15抗議行動沖縄タイムズ

コロナ禍を逆手にとって成功した「梨の木ピースアカデミー」〜イヨンチェ氏ゲストに例会
イヨンチェさん(写真)のマシンガントークが炸裂した。11月12日、郵政共同センターでひさしぶりに開かれたレイバーネット例会。テーマは「梨の木ピースアカデミー(NPA)の試みから学ぶ」だった。講師のイヨンチェ(李泳采)さんは、恵泉女学園大学の教授で、NPAの設立者である。例会はオンオフ含めて約30人が参加した。イヨンチェさんは最初に90分にわたってスライドを使いながら、「梨の木ピースアカデミー」設立からの1年半の歩み、オンライン講座の内容、その技術的システム、今後の計画などを、早口で一気に語った。情報量が多く付いていくのに精一杯であったが、話が面白いので、参加者は目を輝かして聞いていた。「梨の木ピースアカデミー」は、2020年春からのコロナ禍を逆手にとって成功した事例といえる。人が集まれないならネットを使おうと、ZOOM・YouTubeなどの通信技術を使いこなすことで、1年間で500以上の市民講座、受講生数千人、講師陣180人という一大メディア運動をつくりあげた。(M) 続き

労働組合を悪人に仕立てた警察とメディア〜関西生コン事件 検証シンポジウム
11月12日夜、東京・連合会館で関西生コン事件を検証するシンポジウムが開かれた。以下は竹信三恵子(和光大名誉教授)さんの話。・・関西生コン事件で延べ89人が続々と捕まり、それを聞いて「何それ?」と思った。「それって日本の話?」と聞いてしまった。私の周りでも皆、同じことを言う。日本には憲法28条があり、労働基本権がある。短絡して聞くと「暴力を振ったの?」など返ってくる。「それで捕まったの?」とみんなが言う。しかし、逮捕容疑の中で、暴力行為、傷害は一件もない。なんか変? 誰か取材で誰も書かないかな? 変だと思った。変だと思ったら自分で書かないといけないと思い取材がはじまった。労働運動がストやっちゃいけない。ストが業務妨害だったら何もできない。労働組合の手と足が縛られて行くのと同じ。労使交渉で賃金を上げることが見えなくなってきている。(宮川敏一) 詳細12.12全国一斉行動

墓石には「愛した、書いた、祈った」〜瀬戸内寂聴さんを思う
新聞の連載を読むにつけ、いつかその日がやってくるとは思っていたが、瀬戸内寂聴さんが亡くなった。享年99。テレビの仕事の始まりは京都放送局からだったので、出家されたばかりのころから存知あげている。荒畑寒村さんは、瀬戸内さんと随筆家の岡部伊都子さんのどちらも大事にしておられた。瀬戸内さん、岡部さん、おふたりは寒村さんを支えるライバルのように見えたが、わたしの邪推かもしれない。小説を徹夜で書き終えた後の瀬戸内さんは、こわいぐらい魅力があった。当時は50代なかば。テレビでもラジオでもいっぱいお世話になったが、いちばん好きな番組は、彼女の愛読書・モーリヤック作の「テレーズ・デスケールー」を45分にわたって語ってもらったラジオ番組だ。わたしはまだ23歳。番組の中で、瀬戸内さんは、一遍上人の言葉を引いた。「生(しょう)ぜしもひとりなり、死するも独(ひとり)なり、されば人と共に住(じゅう)するも独りなり、そいはつべき人なき故なり」。(永田浩三) 続き東京新聞NHKウェブTBSニュース

〔週刊 本の発見〕「コロンブスから五百年」いまも続く抵抗〜『チリ 嵐にざわめく民衆の木よ』
私はそれほど熱心な読書家ではないが、日々増えていく本に「整理整頓」という強迫観念と、阪神淡路大震災で九死に一生を得た友人の「本は凶器」という話を聞いてから、平積みされた本が高くなるにつれ恐怖を感じるので、本は定期的に処分している。そして後悔することもしばしば。なかでも吉田ルイ子さんの『サンディーノの子どもたち 私の見たニカラグア』(大月書店 1985年)を廃棄したことで自己嫌悪に陥っている。屈託のない子供たちの笑顔や貴重な写真の数々が忘れられない。昨年5月にアメリカでジョージ・フロイドさんが警官に殺され、ブラック・ライブス・マターがこれまでになく世界的に拡大して、植民地時代の人種差別にまで遡り人々が声をあげるのを見て、はたと今から30年前の「コロンブスから五百年」の抵抗運動を思い出した。私は研究者でもないし、時代の趨勢に、その時々に立ち止まる傍観者にすぎず、自分がその時何を感じ、何を読んだのか、振り返ってみたくなるときもある。(根岸恵子) 続き

太田昌国のコラム : グラスゴーの名を聞いて、ニカラグアを思う
英国・スコットランドのグラスゴーで、COP28(国連気象変動枠組み条約第26回締約国会議)が開かれると聞いて、すぐに思い浮かべたのは、ケン・ローチ監督の映画『カルラの歌』(1996年、日本公開は98年/写真)だった。グラスゴーの町でバス運転手として働く主人公のあり方を通して、時代背景となっている1980年代イギリス社会の実像が、まずは浮かび上がる仕掛けになっているからである。それは、もちろん、新自由主義的秩序の推進者、マーガレット・サッチャーが首相の時代だ。異国の若い女性がバスに無賃乗車しただけで、警察に突き出そうとする車掌に当時の英国社会の「冷たさ」が象徴されているとすれば、「労働者」としての「階級意識」がさして高いとも思えないバス運転手だけは、彼女に関心をもち、2階建てバスに彼女をひとり乗せて、スコットランドの森と湖の景色の中に連れ出したり、アパートを追い出された彼女を友人の空き家に住まわせたりと、世話を焼く。イギリス労働者階級の中に、このように自然発生的な「類的」関心をもって「共苦」する人物を設定するというのは、ケン・ローチが得意とするところだ。(太田昌国) 続き

利便性の名の下に公共が破壊される!〜『デジタル・ファシズム』読書会報告
11月6日(土)午後2時から第32回〈レイバーブッククラブ 〉読書会が開かれた。参加者は初参加の方を含め11人で、取りあげた本は『デジタル・ファシズムー日本の資産と主権が消える』(堤未果、NHK出版新書)だった。『デジタル・ファシズム』は、行政、金融そして教育、それぞれの分野での「デジタル化」の問題点が的確にまとめられ、警鐘が鳴らしている本として参加者の評価は高かった。討論で、行政と教育の現場で今何が進行しているかの実態が多く語られた。デジタル庁の発足はこれからデジタル化を進めるのではなく、各省庁にバラバラになっている個人データを一気に統合して行こうとするもの。教育現場では生徒一人一人の成績、学校生活、健康状態・素行・家庭環境などがデジタル庁に集約される。ボストンコンサルティング、NEC、ベネッセなどがこれに深く関わっているが、発足反対の運動は政党レベルはもちろん市民運動も極めて弱かった。(志真秀弘) 続き

緊急投稿 : 「中国脅威論―中国包囲網」は日本社会に何をもたらすか
「中国脅威論」が国家・社会に蔓延し、実際に、米日を中心とする軍事的・外交的「中国包囲網」が着々と築かれている。琉球弧(南西諸島)には中国の空軍・海軍を想定した「対空・対艦ミサイル」網―自衛隊基地群が新たにつくられ、その射程を中国本土まで延ばそうとしている。さらに米軍は、強大な既成の基地に加えて、中国に対する中距離ミサイル網を日本列島―琉球弧に配置しようと企てている。そして、この間、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ等の軍隊が、さまざまな組み合わせで、南シナ海・東シナ海・日本近海・九州など、「中国の近く」で共同軍事演習を繰り広げている。これらの国々は、1840年代から1940年代の100年に及ぶ時期のいずれかに中国への侵略を行ったいわゆる帝国主義列強と呼ばれた諸国である。つまり、旧列強の軍隊が再び、中国近海へと戻って来ているのである。最近しきりに謳われる「自由で開かれたインド・太平洋を」とは、この、「中国への包囲・圧力網」構築の意味である。(高井弘之) 続き *写真=レイバーネットTV「米中対立」より

〔政治時評〕格差の広がりが「維新」躍進の秘密〜2021衆院選
今回の衆院選で「日本維新の会」(以下「維新」と略す)は前回(11議席)の4倍近い41議席を得た。大阪府下19の小選挙区のうち公明の3議席をのぞいてすべてとり、比例区の25議席が加わった。この躍進の秘密は何か? 大阪の小選挙区を例に考えてみたい。まず考えられる大きな要因は、二度(15年、20年)にわたる大阪都構想をめぐる住民投票が「維新」の足腰を鍛えたことだ。維新は2回目の20年投票時には府義会の57パーセント、市議会の48パーセントの議席をすでに持っていた。かれら議員たちは「維新」の首長たちと共に公明ともくんで、住民投票のため地域の隅々まで駆け回った。結局投票では負けたが維新の根は強く張ることになった。今回の得票を見ても明らかだ。自民党に野党共闘の票を加えなければ維新を上回ることはできない。彼らは大阪に確実に根付いた。それでは維新はどんな主張をしているのか。(志真秀弘) 続き大阪市民からの便り

書評 : 竹信三恵子著『賃金破壊』〜関西生コン弾圧事件の過酷な事実と背景
「労働運動を『犯罪』にする国」という副題が示すように、本書は直接には、戦後最大級の労働組合弾圧である関西生コン事件を抉ったルポルタージュである。著者の深くていねいな取材は、関生弾圧を追いながら、「働き手を支えるたくさんのものが、静かに破壊されようとしている」(エピローグ)実態を浮き彫りにし、読み進むうちに背筋が凍る。本書は、関生支部に加入するふつうの組合員の「小さな話」から始まる。子どもたちを抱えたシングルマザーが自立できる労働条件は、いかに築かれたのか。関生支部を中心とする生コン業界労使の歩みの末に、賃上げも時短もシングルマザーの経済的自立も成し遂げられたことが腑に落ちる。多くの努力があって、大阪の生コン業者は大阪広域協組に、関連の6労組は関西生コン労組連合会に結集した。そうした大同団結で価格交渉力が上がり、生コン価格は3割がた上がった。増収を、生コン労働者らの賃上げ原資になる運送会社の運賃に回すという約束を守らせるため、関生支部は全港湾と共に2017年12月、ストライキに立ち上がる。(北健一) 続き竹信さんから

東リ偽装請負事件で逆転完全勝利判決!〜「直接雇用の原則」が認定される
11月4日、東リ偽装請負事件の控訴審判決の言い渡しがあった。大阪高裁の裁判だが、判決の言い渡しは地裁の大法廷で行われた。清水響裁判長は、入廷するなり、「今から判決を言い渡しますが、途中で声を発したりしないように。傍聴者が聞き取れなくなったりするといけないので」旨注意を述べた。不当判決かと身構えたが、裁判長は言い渡した。「主文1,原判決を取り消す。2,…労働契約上の地位にあることを確認する。3,…この判決は、第3項及び第4項に限り仮に執行することができる。」裁判長が告げた。これは、一審神戸地裁判決を取り消す、逆転完全勝利判決だ。裁判長の注意を守って法廷の静寂は守られたが、誰もが判決に感動したはずだ。判決において、偽装請負(違法派遣)状態で働かされていた派遣労働者5名(L.I.A労働組合)が、派遣先東リ株式会社と直接の雇用関係があると認定されたのだ。(井手窪啓一) 続きなかまユニオンHP

〔週刊 本の発見〕なぜ日本で「女性政治家」が増えないのか〜『女性のいない民主主義』
世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数で日本は常に最下位グループで、順位の足を引っ張っているのはいつも政治部門。なぜ変われないのか、女性政治家が増えない理由はどこにあるのか。解決方法はあるのか。その疑問に挑戦している。「女性議員が増えなくても、女性の意見や悩みに共感し、耳を傾け、その意見を政治に届けるまっとうな男性議員が増えれば政策決定上は問題ないのではないか」という主張も根強くあるが、前田はこうした意見に対し、民主主義という政治体制の下で「誰が誰を代表しているのか」との疑問を提示。「政治家はみずからの支持者の社会的属性と同じ属性を持っている」と指摘した上で「代表者を持てない社会層の意見は政治には反映されない」と分析。「存在の政治」との表現で、女性の意見を政治に反映させるため、女性政治家を増やすことはやはり必要であるとする。(黒鉄好) 続き

憲法を守り抜こう!市民と野党の共闘で参院選勝利へ〜11・3大行動
憲法公布75年を祝福するような秋晴れの11月3日午後、「平和といのちと人権を!11.3憲法大行動〜憲法公布75年 ともに時代を切り拓こう!〜」が国会正門前で開かれ、1200人(オンライン参加を含め2000人)が憲法を守り抜く決意を新たにした。野党が議席を減らし、改憲勢力の自民・公明・維新が3分の2以上(70%超)の議席を獲得した衆議員選挙直後の集会となり、改憲への危機感が漂っていると感じた。特に議席を大幅に増やした維新は自公に改憲のハッパをかける「突撃隊」の役割を果たしている。憲法を守り抜くため来年の参議院選挙で何としても勝利したい。そのためには市民と野党の共闘を強めることが必要だ。一部のメディア、連合などがしきりに「野党共闘は失敗した」などと声高にキャンペーンを繰り広げている。これに野党の一部が動揺しているのが心配だ。(近藤徹) 続き全動画(総がかりch)湯本レポート

必ず責任を取らせよう!ヒューマンチェーン300人〜東電刑事訴訟控訴審はじまる
2019年9月、福島原発事故を起こした東電旧経営陣3被告(勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長)に対する無罪判決から2年2か月。検察官役指定弁護士の控訴を受けて控訴審初公判が開かれる11月2日の東京高裁前には、秋晴れの下、約300人が朝早くから集まった。東京高裁前を参加者がヒューマンチェーンでつなぐ中、告訴人を代表して武藤類子さん(福島原発告訴団長・福島原発刑事訴訟支援団副団長)が「福島県民に未曾有の苦しみを強いたこの事故の責任を誰も取らないなどということはあってはならない。必ず責任を取らせよう」と決意を述べる。この裁判に先立って審理が進む東電株主代表訴訟では、3日前の10月29日、福島第1原発敷地内に裁判官が直接立ち入りしての現場検証が行われている。事故被害者が国・東電に賠償を求めた民事訴訟で、裁判官が帰還困難区域で現場検証をした例はあるが、福島第1原発敷地内にまで裁判官が立ち入るのはこの株主代表訴訟が初めてである。(黒鉄好) 続き

吉田晴美さん当選!これはゴールではなく始まりだ〜東京8区からの私的報告
東京8区は杉並区の大部分。今回ついに悲願を達成できた。立憲民主党公認で、市民と野党の統一候補の吉田晴美さんが当選したのだ。これまで8回にわたって石原伸晃元自民党幹事長が連続当選を続けてきた。石原軍団が勢揃いし、華やかな選挙戦に人だかりができた。だが、彼は政治家として問題がありすぎないか。原発事故の被害者に対して「金目でしょ」と言ったり、生活保護を受けているひとを「ナマポ」と言ってさげすんだり・・。わたしを含め杉並区民の有志は、6年前から、石原氏の打倒を目標に準備を進めてきた。秘密保護法・集団的自衛権の問題だけでなく、沖縄の辺野古の新基地建設反対や原水爆禁止運動について、地域の小さな勉強会を繰り返した。杉並区は1954年のビキニ事件のとき、日本だけでなく世界に広がった水爆反対署名の起点となったところ。原発反対の高円寺の乱もその延長上にあった。(永田浩三) 続き動画(毎日新聞)動画(10/30街宣)甘利氏落選(田中龍作ジャーナル)雑感(柴田武男)アリの一言

初の共闘での総選挙 課題をどう受け止めるか!〜衆院選 東京25区
10月31日投開票の総選挙結果がほぼ出揃った。東京では(25の小選挙区がある)、市民と野党の共闘による一本化が18選挙区で実現した(前回13選挙区)。そして一本化ができた中で、7小選挙区で勝利した(前回は3選挙区)。また比例復活も合わせると、一本化できた中で10選挙区で勝利した(前回は7選挙区)。しかし、課題はある。東京25区では、初めて一本化ができたが野党統一の島田幸成候補(写真)は当選には届かなかった。(以下結果・開票率99%)島田幸成(立憲民主党・野党統一候補) 89991 井上信治(自民党・公明推薦)131430。野党共闘をおしすすめ、今回初めて自らの出馬を見送った日本共産党の井上たかしさん(共産党西多摩・青梅地区委員会)は、「共闘の形ができたことはすばらしいこと。ただもっと、共闘のよさを訴えられたのでは。そのためには共産党も力をもたなければ」と語った。(湯本雅典) 続き動画(5分28秒)

「少しずつ社会が動き始めた」〜投票所はあっちプロジェクト@中野
「投票所はあっちプロジェクト」があちこちで増殖しています。31日の衆院選投票日の日、中野駅前で「プロジェクト」があると聞いて行ってみました。すると、20人もの人が集まっていました。それも様々な年齢の人たちが。ハロウィンということで衣装も駆使してやり始めると、多くの人がチラ見してました。確実に、何かが少しずつ変わっていると感じました。マスコミも数社来社。市民の取り組みが、マスコミも変えているかもしれない。この取り組み、発想はとても素朴です。でも、可能性を感じます。(湯本雅典) 報告動画(3分4秒)

米国労働運動 : コロナ禍下でのストライキの広がりと「非公式ゼネスト」
〔解説〕アメリカではコロナ禍下で様々な労働者たちがストライキを含む職場行動で立ち上がっている。しかし、はるかに多くの労働者たちが仕事を辞める、という形で集団的拒否表明をしていて、これは3000万人による「非公式のゼネスト」とも呼ばれていると、10月29日のレイバーノーツのウェブサイトは伝えている(レイバーネット国際部 山崎精一)ーー豊かで余裕のある人々が家に閉じこもり、パンデミックの最悪の数ヶ月を優雅に乗り切っていたとき、全国の労働者たちは全く違う経験をしていた。アイオワ州、イリノイ州、カンザス州、コロラド州、ジョージア州の1万人の農機具労働者はストライキに入り、ネブラスカ州、ミシガン州、テネシー州、ペンシルバニア州のコーンフレーク製造のケロッグ社の工場で働く1,400人の労働者、アラバマ州のウォリアー・メット・コール社の1,100人の炭鉱労働者、ニューヨーク州とマサチューセッツ州の看護師もストライキに入っていた。続き

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