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5・30大軍拡止めろ!官邸前月曜連続行動に150人
5月30日、「大軍拡止めろ!官邸前月曜連続行動」に150人が集まった。この行動は、ウクライナ危機に乗じて日本政府があからさまな軍事拡大をめざす方向性を明示してきたことにストップをかけるために提起された週一の連続行動で、この日は3回目となる。参加した国会議員は、全員この間の岸田政権の軍事拡大路線について具体的に発言した。 立憲民主党の吉田忠智衆議院議員は、先のバイデン大統領との首脳会談で岸田首相が「日本の防衛を抜本的に強化」「防衛費の相当な増額を確保」と述べたことについて、社会民主党の服部良一幹事長は鹿児島県馬毛島で「日本が今持とうとしている空母が接岸できる軍港が建設されようとしている」ことについて、日本共産党の赤嶺政賢衆議院議員は南西諸島ですすむミサイル基地建設の実態について発言した。7月にせまった参議院選挙の争点に憲法改悪があげられているが、9条改憲を許さないたたかいのポイントは日本の軍備拡大を許さないということだ。(湯本雅典) 報告動画(6分42秒)

小出裕章さんが渾身の訴え!〜「この国が戦争に落ちていくことを防ぎたい」
5月29日午後、東京・星陵会館で小出裕章さんの講演会があった。テーマは「破たんしている原子力ーそれでもしがみつく理由」であったが、話は原発問題をベースに、地球温暖化問題、ウクライナ情勢、憲法と日米安保、そして私たちの生き方、たたかい方にまで及んだ。わかりやすいスライドと熱弁で、聴衆はどっぷり「小出裕章ワールド」に浸った。原発問題では、全てがウソで破たんしている原子力にもかかわらず、巨大利権を手放さない原子力マフィアの実態を解明した。かれらは地球温暖化・CO2削減を原発推進の理由にしているが、それがいかに科学的根拠のないものであるかを明らかにした。しかし今回の講演はそこに止まらなかった。「自民党政権の原発推進の真の狙いは核兵器をもつことである」。小出さんはいくつもの証拠を上げて、核に手をかけている保守政権の戦慄すべき現実を明らかにした。(M) 続き小出講演録(2時間)報告(宮川敏一)

「戦争に反対する在日ロシア人」らが東京・新宿で反戦・平和をアピール
5月28日(土)午後、東京・新宿駅前において、「戦争に反対する在日ロシア人」らが、アピール行動を展開しました。結集したのは在日ロシア人、在日タタール人、日本人支援者ら約30名で、2時間にわたって反戦・平和の思い、あるいはプーチンが支配する祖国に対する思いを日本語でアピール。今年2月に開始されたロシア軍のウクライナ侵攻以降、彼らは日本各地で、およそ月2回のペースで行動してきました。また、ロシアで戦争を「戦争」と表現すること自体が困難になる中、彼らはロシア国旗から血と戦争を表す赤を抜き、平和と正義を表す「白・水色・白」旗を考案し、国外在住ロシア人による反戦・平和運動のシンボルとしています。以下、ロシア語・英語・日本語でのビラやSNSから、主な内容を紹介します。(佐藤和之) 続き

大阪で関西生コン総決起集会が開かれる〜400人が結集し長蛇のデモ
5月28日、エル大阪で18時から開催された「関生総決起集会」は主会場、予備の第2会場にも入りきれない400名の仲間が全国から結集しました。関西生コン支部の細野書記長の司会で始まった集会は、まず、湯川裕司委員長が主催者挨拶、「2018年から延べ80名以上の組合員が逮捕されたが、権利侵害は刑事弾圧だけではない。十数件の民事裁判、労働委員会、解雇や職場閉鎖との闘いが続けられている。働く者にとって、雇用籍を奪われ、働く場を奪われることは存在を否定されること。現状はスローガンのような言葉では表せない、「戦争」のような状況。私たちはどんな状況になっても徹底的に闘っていく。今日は18年以来初めての関生支部主催の集会。現場で闘う組合員の生の声を聴いて欲しい。私も皆さんのお陰で644日の早期釈放を勝ち取れた。他の労働団体の問題を共に担っていけるようにしたい」と述べました。(愛知連帯ユニオン) 続き

戦争はどこまでも人間性を貶める〜ウクライナ描いた劇映画『ドンバス』
ウクライナ国内で激しい戦闘が繰り広げられて3か月が過ぎようとしている。レイバーネットTV167号でも紹介されたように、今回の戦争は2014年のマイダン革命のつながりで、起きたことだ。ウクライナのドンバス地域が、ロシア軍の支援を受けて分離独立を宣言し(分離派)、ウクライナ軍と戦闘状態になった。2018年に公開された『ドンバス』は、その時期のドンバス地方を、事実に基づいたフィクションとして描いている。ところで、時々登場する携帯電話で2000年代の戦争なのだと確認するほど、1900年代の戦争と同じ顔をしていた。「戦争」という暴力行為は、時代が移っても本質的な違いがないのではないかと気づかされる。ある程度覚悟してみていたにも関わらず、途中で席を立ちたくなる場面があった。それは、単に残酷な場面というよりも、人間性を白日にさらされることによる、自分への忌避感のようだった。(笠原眞弓) 続き

原告 宮良麻奈美さん「憲法と民主主義によって救われたい」〜石垣島住民投票当事者訴訟
5月24日、「石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票において投票できる地位にあることの確認請求」訴訟の第4回弁論が沖縄県那覇地方裁判所で行われた(那覇地裁民事第2部・福渡裕貴裁判長)。この日は、前回第3回弁論で被告(石垣市)が提出した準備書面に対する反論を書面で行った。また、市長の住民投票実施義務を規定した石垣市自治基本条例(この条項は昨年6月、石垣市議会で削除された)制定時のスタッフ(制定当時の副市長、ワーキングチームなど)など10人から意見書が提出された。そして、原告の一人宮良麻奈美さん(石垣市在住/写真)から、意見陳述書が読み上げられた。宮良さんは、自身にとって防衛省による陸上自衛隊ミサイル基地建設の強行、石垣市による住民投票実施直接請求への無視行為がいかに重大な事件であったかを述べた。(湯本雅典) 続き動画(3分18秒)

治療の過酷さ、奪われた人生、原告女性が「17分間の陳述」〜子ども甲状腺がん訴訟始まる
5月26日午後、東電に対して被害補償を求める第一回「311子ども甲状腺がん」の裁判があった。東京地裁には27席の傍聴席に対して、200人を超える人たちが集まった。裁判の内容が報告集会で明らかにされた。「きょうの法廷は原告女性Aさんの17分間の証言につきる」と弁護団。「生々しい証言に法廷ではすすり泣きが聞こえた。それを聞いた裁判官もそれまで当事者の声を聞くことに消極的だったが、今後も検討すると態度が変わった」と。報告会場では、まったく同じ「17分間の陳述」音声が流された。練習のために前日に収録したものだった。そこでAさんは、3.11のこと、甲状腺がんの告知、このままでは23歳で死ぬといわれたこと、手術したが治らなかったこと、転移していること、過酷なアイソトープの治療、普通の大学生活が送れなかった悔しさを、たんたんと語った。静まりかえった会場に流れる音声は人々の心をえぐり、会場は、涙、涙、涙になった。放射能をばらまいて若者の人生を奪った東電への怒りが広がったのはいうまでもない。(M)速報報告(堀切さとみ)OurPlanet-TV

〔週刊 本の発見〕ただ一人でも最後まで耐えるなら〜『命こそ宝―沖縄反戦の心』
沖縄の本土復帰50年を前に、5月9日沖縄出身で大学院生の元山仁士郎さんが、政府に辺野古基地断念などを求めて、たった一人のハンガーストライキに突入した。元山さんの行動を前に、わたしは反戦地主として沖縄の基地反対闘争の先頭で闘った阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さん(写真)のことばを想起した。「ただ一人でも最後まで耐えるなら、勝利は絶対確実である」。不退転の決意は、本土の「無関心」と沖縄の「あきらめ」とも言われる中で、半世紀以上の歳月を経てつながっていた。1992年に出版された本書は主に復帰後の阿波根さんの活動をまとめたものである。阿波根さんは、復帰で米軍の基地もなくなり平和に暮らすことができると信じていたが「沖縄県になったことで自動的に適用されたのは、平和憲法ではなく安保条約でありました」と皮肉を込めて書いている。復帰後、「島ぐるみ闘争」と呼ばれた反基地闘争は勢いを失い、反戦地主の数も激減した。(佐々木有美) 続き

ウクライナ危機から捉え直す福島原発と植民地〜「小出裕章・高橋哲哉」対談報告
梨の木ピースアカデミーが「ウクライナ危機から捉え直す福島原発と植民地」と題して、小出裕章さんと高橋哲哉さんの対談企画を行った。5月20日、東京・水道橋の韓国YMCAで開催された。それぞれ専門分野も活動領域も違うお2人を結ぶ接点は、原発問題の本質を差別と植民地主義と捉えている点だ。高橋さんは、従来沖縄の基地問題について使用していた「犠牲のシステム」を原発問題にも応用し、説明した。犠牲のシステムでは、或る者(たち)の利益が、他のもの(たち)の生活(生命、健康、日常、財産、尊厳、希望等々)を犠牲にして生み出され、維持される。犠牲にする者の利益は、犠牲にされるものの犠牲なしには生み出されないし、維持されないのであり、4つの分野で犠牲のシステムが見られると指摘した。(高野聡/日比野千佳) 続き戦慄の外務省報告書

「ギグワーカー&フリーランスの法的保護を求める院内集会」開かれる
5月23日(月)11時から、衆議院第2議員会館1F多目的会議室にて「ギグワーカー&フリーランスの法的保護を求める院内集会」が行われました。プレカリアートユニオンからは、くらしのマーケットに登録する便利屋として働いていた組合員の宮南さん(写真)が報告を行いました。「お客さんの立場としては安いことはいいことかもしれないが、業者の立場からすると、例えば5000円でエアコンクリーニングをすればほとんど取り分がない。今までは1万2000円が相場だったがプラットフォームによって値下げ競争に参加せざるを得なくなってしまう。このようなシステムについて少しでも意見を表明すると、メール1つでアカウントを停止されるなど一方的に収入の道が絶たれる」などと力関係の非対称性について語り、「あんまり調子に乗らせておくわけにはいかない」と、現在提起している裁判の意義について語りました。(清水直子) 報告

「安倍はウソつき」と言っただけで、逮捕・勾留される危険性〜山口正紀のコラム
侮辱罪の法定刑を引き上げ、厳罰化する「刑法改正」法案が今国会で成立の見込みになっている。「インターネット上の誹謗中傷対策」と称して政府が提出した法案だが、肝心の「ネット上の侮辱」に抑止効果がないだけでなく、問題だらけの危ない代物だ。法定刑に新たに懲役刑を加えることで、逮捕や勾留が可能になり、街頭演説する政治家に「うそつき」とヤジを飛ばしただけで逮捕される可能性がある。名誉毀損罪の免責事項のような適用の歯止めがなく、メディアが今以上に萎縮し、権力批判という本来の役割を果たさなくなる恐れが強い。市民運動や労働運動に介入する公安警察の弾圧の道具となり、表現の自由を脅かす危険な法案だが、警鐘を鳴らすべきメディアの反応は鈍く、野党の反対も腰砕けで、市民の関心も今一つ。ロシアのウクライナ侵攻を口実に憲法改悪の動きが加速する中、「表現の自由」に足かせをはめる〈先取り壊憲〉が強行されようとしている。(山口正紀) 続き

大阪高裁 : 関西生コン「ストライキ弾圧第1次事件」控訴棄却の不当判決
5月23日、大阪高裁・関生スト(2017年12月)弾圧第1次(現場)事件判決は、控訴棄却の不当判決であった。当該組合員はじめ関生支部と結集した支援は、「今後も憲法と労働法で認められたストライキをやっていく」と強い決意を打ち固めた。判決は、「判断回避」を上告理由とされることを恐れ、5点の控訴理由にそれぞれ反論する形式を取りながら、全く無内容にそれを切り捨てた。その中で、特に印象を残したのは、控訴趣旨の「量刑不当」の主張に対して、裁判官が「量刑は時代によって変化する」とし、これまで罰金刑に留まっていた同種争議行為への量刑を超えて、関生支部へ懲役刑(執行猶予付き)を適用したことを正当化したことだ。判決は、第1に、「当該組合員は車両の前に立ちはだかっていない」等の事実認定の間違いと威力業務妨害の「威力」には当たらないとする控訴理由の指摘に対して、「原判決は取り囲んだとしているのであった、立ちはだかったとはしていない」「車両の前を歩くなどして事実上、車両が通行できなかった」等述べ、「事実上、威力に当たる」とした。(愛知連帯ユニオン) 続き生コンニュースNO.74

維新が目指す「人材」養成教育に抗う人たち〜レイバーネットTV(5/18)詳細報告
何しろ今度の選挙で、少しでも改憲派の議席を減らしたい。そんな思いも込めて、不可解な動きをしている維新の元締め、大阪に切り込んだ企画だ。維新が全国的に勢力を伸ばした場合、どんな社会が実現するのか。「教育」に絞って見たのだが、見えて来るのは戦前の価値観を良しとする歪んだものだった。私たちが築いてきた民主教育は姿をひそめ、個人の考えを封印する非民主的なものに突き進んでいることが、分かった。さあ、どうする私たち!戦後ののびのびとした教育を受けてきた者として、続く人たちを守りたいとつくづく思った。ご登場いただいた二人の大阪の教育者(志水博子さん、久保敬校長/写真)の力強い活動に、エールを送ると同時に、私たちも維新排除に頑張りたい。また〔ザ争議〕のコーナーでは、「ヘアカット『QBハウス』安さの秘密―雇用責任逃れを問う」と題して当該の笠川隆さんと担当弁護士の指宿昭一さんが出演し、「働かせ方」のひどい現実とその仕組みを明らかにした。(笠原眞弓) 報告アーカイブ録画(87分)北穂の出演後記

まだまだあるぞ!セクハラ暴言大王・細田衆院議長の「文春も書かなかった暴言」
5月19日発売の「週刊文春」をご覧になっただろうか。女性記者を深夜に自宅に呼び出す、プライベートに関することを執拗に聞くなどの女性蔑視・セクハラを続けていたという細田博之衆院議長の恥ずべき醜聞が踊っている。詳細は週刊誌をご覧いただくとして、この際、筆者はこれまで闇に埋もれて消えていった細田衆院議長の暴言をこの際、白日の下に晒しておきたいと思う。今からさかのぼること約9年前の2013年7月、BSフジの番組に出演した細田氏が、こんなことを宣っている。「原子力発電を推進しようって、みんな世界中が言っているんですよ」 今さらながら、筆者は世界でどれだけの国に原発があるのか改めて調べてみた。やや古いが、2015年現在の外務省データによれば、世界には196の国があるという。一方、原発を運転しているのは、たったの31カ国である。全体の6分の1にも満たない国しか原発を運転していないのに、いったいこれのどこが「世界中」なのだろう。(黒鉄好) 続き

石垣島ですすむ住民無視の自衛隊基地建設〜現地からのレポート
沖縄県石垣島で、住民の意向を無視した陸上自衛隊ミサイル基地建設工事が来年3月完成をめざしてすすめられている。基地周辺を歩くと、基地建設の轟音が鳴り響いている。道路は資材や土砂を積んだトラックが、ひっきりなしに通る。現場周辺には、集落、田畑、学校があり牛が放牧されている。沖縄防衛局は先月25日工事現場周辺でカンムリワシ(国指定天然記念物)の営巣が確認されたため、大騒音をともなう工事は控えると発表したが、筆者の耳にはとてもそのようには感じられなかった。さらに今工事に伴う汚水処理の問題が浮上している。防衛当局は汚水処理に問題はないとしているが、現場では汚水をながすための巨大な管を地中に埋め込む工事がすすんでおり、排水の先には宮良川が流れている。宮良川周辺には農業用水を取り込む施設や飲料水を地下からくみ上げる施設がある。市民は、問題がないのなら確固たる証拠を示すよう市や防衛局に求めている。(湯本雅典) 続き動画(6分52秒)

〔週刊 本の発見〕憤りを込めて振り返る〈アメリカ世〉、そして〈大和世〉〜『ドキュメント〈アメリカ世〉の沖縄』
沖縄が本土復帰50年を迎えた5月15日。『琉球新報』1面の見出しは「変わらぬ基地 続く苦悩」。最終面には50年前(1972年5月15日)の同紙1面が再録され、見出しはやはり「変わらぬ基地 続く苦悩」。〈アメリカ世〉から〈大和世〉(やまとゆー)に変わって50年、今も基地は沖縄に偏在する。それどころか辺野古で新基地建設が進み、自衛隊ミサイル基地が南西諸島に配置されつつある。沖縄民衆の深い憤りが、変わらぬ二つの見出しに込められた。本書は、講和条約発効から本土復帰まで約30年の沖縄の記録である。もとになったのは『琉球新報』連載の「戦後沖縄新聞」。この企画のきっかけは2016年5月に北部の雑木林で女性の遺体が見つかった事件にあった。犯人はもと米海兵隊員。「基地ある限り、犠牲者が今後も出る。社説はそう書いた。取材にあたった若い記者が、当時社会部長だった著者に「私たちは沖縄の戦後史を知らなすぎる」と大型連載を提案した。(志真秀弘) 続き

レイバーネットTV(5/18)放送案内 : 維新の「競争教育」はアカン!大阪からのレポート
5月18日のレイバーネットTVは、維新問題を取り上げます。維新は、夏の参院選では「9条に自衛隊明記、緊急事態条項の創設」などの公約を掲げて、改憲の道を一気に開こうとします。しかし、維新は大阪で一体何をしてきたのでしょうか? 教育の現場には「競争原理」が持ち込まれ、教員も子どもも「テスト教育」で追いつめられてきました。そんななか2021年5月、オンライン授業導入をきっかけに声をあげたのが、「ガッツせんべい」こと木川南小学校の久保敬校長(イラスト)です。久保さんは松井市長に「直訴」(提言書)し、教育のあり方を問いました。「学校は、グローバル経済を支える人材という“商品”を作り出す工場と化している」現状を憂い、「“生き抜く”ための競争教育ではなく“生き合う”ための協働教育を」と訴えたのです。番組では、元大阪府立教員・志水博子さんを交えて、維新政治の本質を教育の側面から迫ります。(レイバーネットTVプロジェクト) 詳細

フランスの「連帯労組」連合〜ウクライナへの国際労組救援物資輸送が始まる!
フランスの「連帯労組」連合の代表は、国際的な労働組合の連帯と闘争への取組みの一環として、4月29日、ウクライナ西部のリヴィウでウクライナ物資支援の国際労働者輸送隊として同じく現地にやって来たブラジル、イタリア、リトアニア、ポーランドの独立系労組の代表者たちやオーストリアの活動家と合流した。輸送隊が運んで来たこの地域の住民のための約800kgの救援物資は、クリヴィ・リフの町の金属・鉱山独立労組の委員長に直接に引き渡された。Sotsyalnyi Rukh(社会運動)の助けのおかげで、物資配布のこのイニシアチブは、成功したと現地では受けとめられた。救援物資は以下のようなものであった:救急用具、医療品。乾燥食品、乳幼児用離乳食、バッテリー、発電機。輸送隊の代表たちは、現地の様々な職種部門の労働者と直接、交流することができた。(レイバーネット国際部) 続き続報(5/18)

身近にあった加害の歴史〜フィールドワーク 第1回「軍都新宿と731部隊」
5月15日、曇天の下、軍都新宿をめぐる第1回のレイバーネットフィールドワークが開催された。参加者は18名で、最初のフィールドワークとしては、関心の高さをうかがわせる幸先の良いものとなった。案内人は「軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会(人骨の会)」事務局長で731ネットワークの鳥居靖さん(写真)。フィールドワークのガイドとして長い経験を持ち、現地の歴史的経緯とその痕跡について詳細な説明をしてくれた。最初に訪れたのは、射撃場跡地。普段意識していない路地の片隅に残る陸軍の境界石を示し、ここがかつての陸軍の敷地であったことを教えてくれる。射撃場の土手は現在でも残り、そこに住む者も気に留めないほど、土地の景色に溶け込んでいた。諏訪神社には天皇が射撃場を見学したという碑が立っている。明治通りを挟んで、学習院の女子大と戸山高校一帯にはかつて近衛騎兵聯隊があった。(根岸恵子) 続き

〔週刊 本の発見〕自ら破滅に向かっている人類へ〜山極寿一『ゴリラからの警告』
本書は2018年に刊行され、今年4月に文庫本として新たに出版された。文庫本にするに際し、本書の校閲者として関われたことを光栄に思うとともに、この閉塞感に満ちた世界に向けてこの本を多くの人に読んでもらいたいと思った。本の裏表紙に「私たちはこの地球を人間の支配のもとにつくり変えたと思い込んでいた。気候変動、パンデミック、戦争、大きな危機にある人類―プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を迎えた中、私たちが幸福に生きるためには、何が必要なのか? 動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問う」とあるように、山極さんの問題意識は明快で、その答えをゴリラに求めていることも霊長類学者・人類学者ならではのことだろう。文庫本として発刊するにあたり、そのまえがきで、今の地球規模で起きている新型コロナへの脅威、ロシアのウクライナ侵攻と第3次世界大戦の危機に触れ、(根岸恵子) 続き

「エリート意識の塊」が権力をふるうのか?〜韓国・新大統領の就任演説
韓国の新大統領の就任演説で、「自由」と「反知性主義」というふたつの言葉が印象的だった。まず「自由」だけど、ここで言う自由は「新自由主義」というときの自由に近い。結局は実力がすべてだ、カネを持ってるやつがカネに力をいわせて何が悪い、みたいな、ね。それと同時に「反共」という意味もある。「前政権の文在寅は共産主義者だ」とは言わなかったけど、「共産主義的」な文在寅の方針は間違いだから、オレは「自由」でやる、という意味でもある。また、中国や北朝鮮の「人民民主主義」体制に対して、韓国は「自由民主主義」陣営の一員として対峙するという宣言だ。要するに、経済的には新自由主義、政治的には反共、あるいはアンチ文在寅(民主党)、外交的には韓米同盟強化といった方向性を示すのが、尹錫悦の「自由」という言葉だと思う。(安田幸弘) 続き

ドンバスはどんな状況にあったかを描いた映画を観る〜太田昌国のコラム
セルゲイ・ロズニツァという監督の映画を初めて観たのは2020年末だった。1964年ベラルーシ生まれ、ウクライナのキエフで育ち、ウクライナ工科大学を卒業後人工知能の研究をしていたが、ソ連邦崩壊の年=1991年にモスクワの全ロシア映画大学に入学する。彼の人生の節目を彩る3つの地名を見るだけで、状況的に考えて、胸騒ぎを覚える。以後、映画人としての人生を歩んできた。20年の日本初公開作品は『粛清裁判』『国葬』『アウステルリッツ』の3作品だった。『粛清裁判』と『国葬』は、いずれもソ連史の重要な出来事に関わるアーカイブ映像だ。前者は、「大粛清」の前触れとも言うべき1931年の産業党スパイ事件の裁判記録だが、「反革命」とされた技術者集団の裁判記録が映像で残っていたので、後世の私たちでもデッチ上げの過程をつぶさに知ることができる。『国葬』は、1953年に死んだ独裁者・スターリンの国葬が行われたときの記録映像である。(太田昌国) 続き

参院選に向け「市民連合」がシンポ〜「政策提言」を確認、共闘運動は本番に
5月9日、衆議院第2議員会館で「参議院選挙勝利に向けた市民連合シンポジウム」が開かれ、2か月後に迫った参議院選挙に向けた立憲野党への「市民連合の政策要望書」が提案され確認された。「政策要望書」の内容は、「平和国家路線の堅持と発展」「暮らしと命を守るための政策の拡充」「気候変動対策の強化とエネルギー転換の推進」「平等と人権保障の徹底」の4項目。参加した野党議員は、西村ちなみさん(立憲民主党幹事長)、小池晃さん(日本共産党書記局長)、福島瑞穂さん(社会民主党党首)、嘉田由紀子さん(碧水会)、伊波洋一さん(沖縄の風)である。7月に予定されている参議院選挙に向け、当面の課題は32ある1人区。長野選挙区で統一候補の確認がなされるなど、すでに各選挙区では野党統一候補のしぼりこみが始まっている。今回の市民連合の「政策要望」について参加した野党の確認できたことは、今後の野党共闘候補の一本化に向けた動きを加速させる意義を持つ。(湯本雅典) 続き動画(6分7秒)

元山仁士郎さん、辺野古断念求めハンスト突入〜「復帰50年」基地問題を問う
「辺野古」県民投票の会元代表で大学院生の元山仁士郎さん(写真)が5月9日午前10時、首相官邸前で「辺野古新基地建設の即時断念」「普天間飛行場の数年以内の運用停止」「日米地位協定の運用にかかるすべての日米合意を公開し、沖縄県を含む民主的な議論を経て見直すこと」の3点を日本政府に求めてハンガーストライキに突入しました。岸田首相がこれらの要求の受け入れを表明するか、ドクターストップがかかるまで続けます。10日は自民党本部前、11日は公明党本部前の予定。夜も11時半ごろまで行うそうですから、首都圏のみなさん、仕事が終わった後にでもぜひ応援に駆けつけてください。以下、元山さんの訴えです。ーー2022年5月15日で、沖縄は、「復帰50年」を迎える。50年前から現在へ、沖縄は何が変わったのだろうか。(浅井健治) 続きネット署名

「戦勝記念日」血のパレードに抗議する〜ロシア大使館前で多様な行動
稀代の戦争犯罪人プーチンは、5月9日の対独「戦勝記念日」を、進行中のウクライナでの戦争犯罪、人道に対する罪などを正当化するために利用し、モスクワの赤の広場で「勝利のパレード」を強行しました。パレードは大虐殺を行っているマリウポリなどでも強行されました。これに対して、ロシアの「フェミニスト反戦レジスタンス」は、5月9日を「災厄の日」と位置づけ、「不滅の連隊」を「死滅の連隊」に、「勝利のパレード」を「血のパレード」だと宣言。ウクライナで殺された人々を記憶・追悼するために、黒い服を着て、黒いリボンを手に広場や通りに出ようと呼びかけました。さらに、殺されたウクライナの人々を追悼する記念碑の設置や、水性の赤い塗料(血を表す)で侵略のシンボルとなっている「Z」の文字を描いたり、軍事施設などのそばに赤い"血だまり"を残すことも提案しました。現在の苛烈な弾圧のもとで、リスクを引き受けながらの抗議行動です。(杉原浩司) 続き

逆襲のメトロレディー:東京メトロ非正規たちの抵抗のブルース〜「台湾労働映画祭」
4月22日から5月1日にかけて、台湾で労働映画祭が開催された。その上映作品のメインとして『メトロレディーブルース〜東京メトロ売店・非正規女性のたたかい』(ビデオプレス 2021年)が上映された。以下は、上映にあたって許仁碩氏が書いた中国語の紹介記事である(翻訳はレイバーネット国際部)。・・・「今日の仕事はつらかった〜、あとは焼酎をあおるだけ〜」 映画「メトロレディーブルース」の冒頭に流れるのは日本で60年代に流行した「山谷ブル ース」。山谷は東京のスラム街で、戦後は日雇工などの労働者らが住んだ町。歌手の岡林 信康は1968年に「山谷ブルース」で一躍有名になった。日雇い労働者の独り言を歌詞した この歌は、日本の労働者の心境を謳い、68年学生運動の代表的な一曲となった。それから45年が経った現在、東京メトロの販売ではたらく女性たちは、非正規雇用の契約 社員ながら、同一労働同一賃金をかちとるために労組を結成し、ストや裁判闘争をたたか ってきた。彼女たちはこの曲に「メトロレディーブルース」の思いを込めた。 続きオリジナル記事(中国メディア)

国際署名のお願い : ジュリアン・アサンジの米国への引き渡しをやめさせよう!
4月20日、ウェストミンスター治安裁判所は、ウィキリークスの発行人ジュリアン・アサンジに対する10年以上にわたる裁判の驚くべき次のステップを確認する命令に署名しました。英国の裁判所での2年以上に及ぶ引き渡し手続きを経て、アサンジの運命は再び内務大臣(2019年に米国の引き渡し要求を許可するという政治的決断を下したまさにその官庁)の政治的決断に委ねられることになったのだ。米国に引き渡された場合、アサンジは、2010年にウィキリークスが数十万件の軍事・外交機密文書をリークし、戦争犯罪や人権侵害を暴露し、世界中で大規模な公益報道を行ったことに関連して、18の罪で最大175年の懲役刑を受ける可能性がある。RSFは、アサンジがジャーナリズムへのこの重要な貢献のために標的にされたと完全に信じている。アサンジの身柄引き渡しと起訴は、世界中のジャーナリズムと報道の自由にとって危険な前例となるであろう。(情報提供 : 長谷川澄) 詳細

〔週刊 本の発見〕多数決以外の様々な「決め方」を考える〜『多数決を疑う』
レイバーネットに日常的に接している人の中には、長い人生で「一度も多数派になんてなれたことがない」という方や、それ以前に「自分は明確にマイノリティであり、多数派になりたくてもそもそもなれない」という方も多いだろう。そんな人たちを含む多種多様な人たちを漏れなく包摂していく社会はどうしたら作れるのか。モヤモヤを抱きつつも、解決策がないままあきらめを抱いている人は本書を手にとってほしい。著者・坂井は「政治家や有権者が悪いのではなく、多数決が悪い」と指摘する。多数決を「他の方式と比べて優れているから採用されているわけではない」として「文化的奇習」とまで言い切る。多数決を当然の前提として、野党共闘でどう自民党と闘うかという思考から抜け出せないでいる「反自民陣営」をも、坂井はひらりと飛び越えていく。(黒鉄好) 続き

5・3憲法大集会に15000人〜「まずは、参議院選挙です」(市民連合・中野晃一さん)
5月3日、憲法施行75周年の節目で「改憲発議許さない!2022憲法大集会」が東京都江東区の有明防災公園で開催され、15000人が集まった。この集会はこの間コロナで規模縮小で開催されてきたが、今回は有明防災公園で3年ぶりの開催である。特に今年は7月に参議院選挙が予定されており、今後3年間は解散がなければ総選挙がないことが予想され、これを機に自民党が改憲作業を一気にすすめていこうと言われている中での非常に重要な時期での開催となる。今回は、政党からは立憲民主党、日本共産党、社会民主党が登壇した。立憲民主党からは衆議院議員で衆議院憲法審査会幹事の奥野総一郎さんが登壇、「絶対に9条を守る。国民に今の与党の改憲案のひどさを訴えていきたいです」と発言した。市民連合の中野晃一さんは、「自衛権の名のもとにフルスペックの集団的自衛権の行使までやるということになると・・(湯本雅典) 続き動画(7分14秒)

「子ども育てる権利を守ろう!」〜日比谷メーデーでグレン・ウッドさん訴える
5月1日の日比谷メーデーは、久しぶりに観客を会場に入れての開催になった。争議団の発言では、育休取得で報復解雇された「三菱UFJモルガンスタンレー証券」のグレン・ウッドさんが壇上に上がった(写真)。長男の手を引いていた。グレンさんは、この子が生まれるときに難産だったため、育休を申請したが拒否された。それどころか報復のハラスメントを受けて解雇されてしまった。グレンさんは以後、解雇撤回を求めて裁判を6年間たたかっている。「素晴らしい育休制度ができているのに、なぜ使えないのか。少子化のなかで、こういうことをやってはいけない。子どもが出来ても仕事が続けられない社会はおかしい。これは家族・子どものためだけではなく、日本の将来、会社の将来のためにも大事なことだ。日本の将来のため頑張りましょう」とグレンさんが訴えると、会場から大きな拍手が起きた。(M) 報告動画(グレンさん訴え)動画(右翼妨害)中之島メーデー官邸前メーデー


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