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宿がない、手持ち金がない!〜コロナ支援相談村「初日」に208人
コロナ支援相談村が昨年に引き続き、年をまたぎ大晦日、元日に労働組合、弁護士有志が呼びかけで、新宿区大久保公園で行われた。初日の31日は11時〜17時まで開かれた。閉会後、実行委員会の棗弁護士から初日のまとめがあった。以下、棗弁護士の話・・年末年始の相談村が間隔なく各所で続き、行政のやるべきことを補っている。本来は行政のやるべきことだ。本日の来訪者は208名。相談者は148名になった。内訳は、男性109名、女性39名。年代では20代4名、30代8名、60代37名で最高齢は95歳だった。カンパは244万円。昨年は3日間で、344名だったことを見ると、いかに多くなっているがわかる。相談内容も今年の初めから困窮が続いていると答える相談者が多くいた。行政の失業対策が全く遅れている。それなのに行政窓口は28日で閉鎖。政治と行政の怠慢が露呈する。(宮川敏一) 続き

〔週刊 本の発見〕ワクワクさせながら「経済」を解き明かす〜『父が娘に語る経済の話』
本書は、経済学者の父親が、オーストラリアで離れて暮らすティーンエージャーの娘に語るという形で執筆された経済の入門書である。2013年にギリシャで出版されて以来、たちまち25カ国語に翻訳され、世界的ベストセラーとなった。著者はヤニス・バルファキス。リーマンショック後、ギリシャやアイルランドなど、EU周辺国が次々と債務危機に陥り、厳しい緊縮政策と構造改革を迫られるなか、2015年にギリシャで誕生した急進左派政権の財務大臣としてEUの債権者団との債務削減交渉を担った人物である。欧州の最高権力者たちと5か月にわたるバトルを繰り広げ、世界的に知られるようになった著者が、その傍らで、このような可愛らしい経済の入門書を書き下ろしたのは、なぜだろうか。その理由として、本書は二つの点を挙げている。(菊池恵介) 続き

一人の餓死者・凍死者も出さない〜名古屋で越冬活動が始まる
生活困窮者に炊き出しなど役所が閉まる年末年始に野宿者や生活困窮者を支える「名古屋越冬活動」が、中区の大津橋小園で12月28日の夜から始まった。毎日炊き出しを行ない、住む家が無い人には泊まる所を用意する。12月28日夜に行なわれた「越冬突入集会」で名古屋越冬実行委員会の東岡牧代表は、「去年から私たちは名古屋市とのホットラインを確立した。年末年始でも越冬実の電話は行政と綱がっている。住む所が無くても翌日からビジネスホテルへの緊急宿泊に綱げることが出来る。食べる物や住む家が無くて困っている人は一人で悩まず相談に来てほしい」と訴えた。笹島日雇労働組合の大西豊委員長は、「越冬は、公園にテントを張って泊まり込むことから始まった。建設資本の日雇い労働者使い捨てが野宿に綱がっていた。災害時には公園は避難者のための場所になる。泊まる所の無い者が公園に泊まるのは正当だ。(酒井徹) 続き報告(小野政美)東京/年越し大人食堂

「理想」を追う人「力」を頼む人〜ドキュメンタリー映画『香川1区』
大島新監督の前作『なぜ君は総理大臣になれないのか』は大評判でしたが、ついに見る機会を逸していました。それなのに……と思いつつ本作を観ました。前作に頼らなくても、いい映画は単独でもいいはずです。映画は、総選挙の日程が人々の口の端に上る2021年6月から始まります。小川淳也議員は、かつて50歳になったら政界を引退すると明言していたために迷いに迷い、続投を決心します。ライバルの平井卓也議員は、世襲議員で地元メディアを持ち、新規開設のデジタル庁の担当大臣と、磐石の条件で余裕で撮影班のカメラの前に立ちます。ところが平井議員は暴言などで週刊誌沙汰に。さらに維新の立候補が判明し、小川議員は取り下げを頼みに会いに行き、それが裏目に出てしまいます。公示日の第一声が、各人あまりに「それらしく」笑ってしまうのです。(笠原眞弓) 続き映画公式サイト

尾澤孝司さんついに保釈かちとる!〜妻・邦子さん「サンケン電気の仕打ちを絶対に許せない」
12月27日19時すぎ、まっくらな闇に包まれた「さいたま拘置支所」前には10人以上の支援者が待っていた。そして午後8時半、警備員に連れられてついに尾澤孝司さんが姿があらわした。花束を手に待ち構えているのは妻の邦子さん。5月10日に逮捕されて以来、じつに7か月半が経っていた。面会禁止が付いていたため、じかに会うのも初めて。出てきたとたんに抱き合う二人(写真)。かわす言葉は「元気?」「体は大丈夫?」だけ。お互いの体のことを気にする言葉しか出てこなかった。その場ですぐに、スマホで韓国サンケン労組のキムウニョンさんたちとつながった。日本語とハングルが入り交じって喜びを分かちあう光景となった。韓国KBSテレビもしっかり取材していた。尾澤孝司さんは元気そうだったが、やはり73歳。(M) 続き寸劇「尾澤孝司が狙われた日」動画(6分)

レイバーフェスタ2021 大成功!〜終日満席で感動広がる
12月25日、全水道会館4Fホールで開催された今年のレイバーフェスタは大成功のうちに終了しました。各プログラムがとても充実していたと思います。リアル参加者は200人で終日満席、YouTubeの視聴数は494に達しました。以下、アンケートに寄せられた声の一部を紹介します。川柳・3分ビデオの各賞などの詳細報告・感想などは徐々に紹介していきたいと思います。(フェスタ事務局)●神田香織さんの気持ちのこもった講談、鴨下君家族の思いも直接聞けて感動シマした。音楽のクオリティが高いので正直びっくりしました。寸劇は臨場感があって楽しめました。(M)●ウィシュマさんのビデオを目的に初めて参加させていただきました。指宿先生や他のみなさんと共に入管問題にこれから取り組もうと改めて思いました。時間の都合で3分ビデオは全部見ずに帰ろうと思ったのですが、1本目から私たちが可視化する必要性がわかりました。(A) 続きアンケート紹介川柳優秀作紹介3分ビデオ賞動画(2時間版)

誰が、何の目的で?〜ウィキリークス創設者アサンジの米国移送
米防諜法のもと、ジャーナリズム活動をした罪で、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジは起訴された。英国下級裁判所は身柄引き渡し要求拒絶の判決を出したが、米政府は英高等法院(高裁の相当)へ上訴し、今回「アサンジ氏の米国への移送を認める判断」を出させたのである。このあと「身柄引き渡し」の承認は、イギリスのプリティ・パテル内務大臣が行うが、米政府に対する英政府の長年の「卑屈さ」を考えるならば、安易に承認するのは確実だと思われる。英国高等法院の判決に対して、欧米中心に非難が沸き起こっている。しかし、アサンジ移送を押しとどめるには至っていない。米政府、支配層にとって、情報操作は新しい現代的な支配のやり方だ。決して真実を多くの民衆に知られないこと、情報を国家システムを通じて管理・統制すること、フェイクニュースの流布は、彼らの支配にとって必要なのだ。(児玉繁信) 全文

2021総選挙と日本の危機〜連合べったりで自滅する立憲
政治は国民を映す鏡だという。今回の総選挙によって示された日本の政治の劣化は、安倍・菅政権9年がもたらした惨憺たる現実を前に、なおその継続を選んだ日本国民の劣化の産物である。それを何よりはっきりと示しているのは投票率の低さである。今回の投票率は55.93%。戦後三番目に低く、一番目は2014年、二番目は2017年という。言い換えれば、安倍・菅政権は決してその政策が支持されたから長続きしたのではなく、国民の政治への無関心、もっと正確にいえば絶望によってダラダラ続いてきたということである。それが岸田のもとでも続いている。世論調査で支持政党を問うと、自民党が必ずトップに来るが、その理由をさらに問うと「他よりまし」が断トツで選択される。今回の選挙は、コロナ禍によって、二つの政権が立て続けに倒れる中で行われたもので、こうした構図をひっくり返す千載一遇のチャンスだった。(木村信彦) 続き

赤木俊夫さんの命がけの告発を無駄にするな!〜財務省前で「認諾」抗議の声
赤木俊夫さんの妻・赤木雅子さんが夫の死の真相究明を求めるため起こした訴訟に対して、国は1億700万円を全額支払うということで「認諾」し、裁判を終結させた。12月23日夕方、これに抗議する行動が、東京・財務省前と大阪近畿財務局前で同時に開催され、多くの市民が抗議の声をあげた。「森友学園問題を考える会(大阪)」と「森友問題幕引きを許さない実行委員会(東京)は、以下の「抗議要請書」を財務省に提出した。ーーふざけるな! 税金1億円で疑惑もみ消し許せない! うやむやのまま「認諾」という民主主義や司法制度を破壊する裁判の終結で、赤木俊夫さんの命がけの告発を無駄にするな!「ただ真実を知りたいだけ」という赤木雅子さんの「国に夫は三度も殺されるのか」の声で表される怒りと悔しさを受け止めて、全面的に、次の抗議要請を岸田総理、麻生副総理、鈴木財務相に要求する。「認諾Jとは、まさに国が責任を認めたのだから、全ての真実を明らかせよ。 詳細12.22東部労組行動

〔週刊 本の発見〕大逆事件冤罪者・大石誠之助の魅力〜小説『太平洋食堂』
世にいう大逆事件について本書はこう語る、「事件の発端は、あとから振り返れば信じられないような些細な出来事だ」と。小説の舞台は新宮。1904年10月1日、時まさに日露戦争の真っ只中、日本が戦争にまっしぐらに突入しているさなかに、主人公大石誠之助(ドクトル大石)は、太平洋食堂を開店する。その準備に近所の子どもらもバグ(犬)も、もちろんドクトル大石も楽しげである。黒潮の香り漂うのどかな幕開きである。大逆事件についてほとんど知らず、事件の冤罪者である大石誠之助についても、和歌山で医者をしていたという程度の知識しかなかった私が、本書を読むきっかけになったのは、藤原辰史さんの講演会だった。「自治の思想――ユーラシア東部諸島中立地帯の根源」と題されたお話は、まさに黒潮のロマン香るお話だった。(志水博子) 続き

「日本の司法はおかしい、絶対におかしい!」〜ユナイテッド解雇事件・控訴審で不当判決
地裁・高裁と6年にわたってたたかわれてきた「ユナイテッド闘争団」。12月22日午前11時半、東京高裁判決があった。不当判決の報に、100人を超える人たちの間から「ふざけるな」の声が上がった。指宿昭一弁護士は「裁判長が入ってきたとき、いつもと違って眼が伏し目がちだったので不安がよぎった」という。大竹昭彦裁判長は「本件控訴を棄却する。控訴費用は控訴人らの負担とする」とだけ告げると逃げるように引っ込んでしまった。吉良紀子さんは会見でこう述べた。「ここまで日本の労働者の立場は弱いのか。会社の主張を丸のみし労働者のことを一顧だにしない日本の司法はおかしい、絶対におかしい! このままでは日本は希望のない社会になってしまう」と怒りを露わにした。組合側は最高裁に上告して闘い続けることを表明した。(M) 報告動画(12分)

石垣島住民投票当事者訴訟(第2回弁論)開かれる〜龍太郎さんが意見陳述
12月21日、すでに工事が進行している石垣市平得大俣地区への自衛隊建設をめぐって、市民が住民投票の実施を定めた(当時)石垣市自治基本条例に基づき署名を集めたにもかかわらず市が住民投票を実施しなかったことを訴えた石垣市住民投票当事者訴訟第2回弁論が開かれた。この裁判に先行して石垣市長には住民投票を行う義務があることを訴えた「住民投票義務付け訴訟」は、すでに今年8月25日上告棄却されていた。しかしそれまでの判決の内容は、市民の訴えの根拠である「石垣市自治基本条例」の中身を問うものではなかった。おまけに、その「自治基本条例」も今年6月、たった1日の石垣市議会本会議で住民投票部分の削除がなされてしまったのである。全国には各地に自治基本条例がある。また最近では東京都武蔵野市で住民投票に在日外国人の参加を加える案が議会で議論されている。(湯本雅典) 続き動画1動画2

レイバーフェスタ「3分ビデオ」上映作品決定!〜いよいよ今週末開催
レイバーフェスタニュースNO.3を発行しました。フェスタは今週土曜日に迫りました。参加予定の方は、メール予約がお得です。賛同人も広がり80件を超えました。またマスコミ数社からも取材の申込みが寄せられています。■3分ビデオのラインナップは以下です。「女性による女性のための相談会」(小野桂子)「日本改憲極道史」(壱花花/写真)「翼をください」(遠藤太輔)「ワクチン自己責任」(松原明)「労災隠しの歌」(郡山喜行)「私の好きな店」(津田修一)「オリンピック災害 forNever」(イケガミアツコ)「韓国サンケン労組を全力で支援しよう!」(田沼久男)「水、もしくは光をください」(北穂さゆり)「古滝屋」(堀切さとみ)「ひかりのこ」(土屋トカチ)■川柳は63句集まりました。「川柳投句」は、32名・63句が集まりました。当日、午後2時より優秀作品の発表があります。また植竹団扇さんが講評します。お楽しみに。 続きメール予約

パリの窓から : 原子力は気候も人類も救わない〜推進派の攻勢つづくフランス
気候変動による災害が世界各地で頻発し、温暖化問題に対する市民とメディアの関心が高まる中、フランスでは「原子力は温暖化対策に不可欠なクリーンエネルギー」と吹聴する原子力推進派の攻勢が激しくなっている。マクロン政権は2020年に稼働中フランス最古のフェッセンナイム原発2基をようやく廃炉にし、原子炉の数は56基になったが、2020年4月21日(コロナ第1波のロックダウン中!)に可決された「長期ネルギー計画PPE2019-2028年」の中に、他の原発の廃炉は記されなかった。政府は2017年11月からすでに、電力供給における原子力の割合を50%に減らす期限2025年を2035年に延長すると告知していた。長期計画には、寿命40年を想定して造られた原子炉を50年まで、いくつかは60年まで稼働延長させる思惑が示されている。そればかりか、マクロン大統領は2021年の秋以降、新たに原発を建設する意思を何度も語った。(飛幡祐規) 続き

フィリピントヨタ労組エド・クベロ委員長の超法規的殺害を阻止する要請書を岸田首相に提出!
12月20日午前、フィリピントヨタ労組を支援する会と全造船関東地協労働組合はフィリピントヨタ労組エド・クベロ委員長の超法規的殺害を阻止するため、岸田首相宛に「フィリピントヨタ白動車労組に対する弾圧及び同労組委員長に対する暗殺脅迫の防止並びに同労組に関わる長期未解決労働争議の即時解決を求める要請」書を、衆議院第一議員会館にて内閣総務官室の担当者に手渡し、提出しました(写真)。12月1日にエド委員長の携帯電話に差出人不明の殺害予告の脅迫メール、「お前は最低な奴だ。お前は我々に対して多くの罪がある。死ぬ前に妻と子供と別れておけ。私はお前がどこに住んでいるか知っている。お前とお前の仲間たちはテロリストだ。お前ら全員死ね。」が届きました。今年3月にエド委員長の友人である富⼠電機フィリピン労組のダンディー・ミゲル委員長が、職場からの帰宅中に⾝元不明の暗殺者たちに殺害されました。(フィリピントヨタ労組を支援する会) 続き

私たちの心をつかんで離さない本・映画のジャングルに分け入る〜レイバーネットTV報告
なんと、はじまる前のスタジオつくりからワクワクしたレイバーネットTVの時間だった。スタジオの梨の木舎が映画のポスターで埋まったのだ。さまざまなジャンルの映画がこんなにたくさん日本中で上映されていることに改めて驚いたのだ。そしてコロナ禍の中で、大勢の方が読書も映画鑑賞も楽しんでいる、あるいは積極的に知ろう、感じようとしていることを知る機会でもあった。スタジオには昨年の12月6日に亡くなった私たちのメンバーで、映画といえばこの方しかいないという木下昌明さんも写真で参加していただいた。映画部門では、21本の映画が推薦された。その中で目に付いたのが、ネットでしか見られない映画の推薦があり、コロナの中での世相を表していた。また、世界が右傾化する中でそれに抗うように、報道者の魂のようなドキュメンタリー『コレクティブ 国家の嘘』などがある。(笠原眞弓) 全文アーカイブ録画(95分)北穂の出演後記

12・19あいち総がかり行動〜名古屋で憲法改悪阻止を訴え
「憲法をくらしと政治にいかす改憲NO!あいち総がかり行動」は名古屋市中区で12月19日に集会とデモを行なった。集会では、あいち総がかり行動共同代表の中谷雄二弁護士が基調発言を行なった。その中で中谷弁護士はまず、自公政権の環境政策を批判した。「自公政権は原発の問題について、脱石炭のためには原発を続けなければならないと言う。けれども、原子力発電は放射能を必然的に発生させる。放射性廃棄物の処理方法は確立していない。廃棄物は当然積み重なっていく。日本では福島原発のあの事故が有った。安全だ安全だと日本では神話が繰り返されてきた。脱石炭のために原発依存をするなどという馬鹿な話はするな! かえって放射性廃棄物を増やし、また事故の危険性を増やすようなことを許すわけにはいかない。原発に依存することのどこが環境にやさしいのか」。次に中谷弁護士は、政府与党の経済政策・コロナ対策にも異を唱え、合わせて「維新の会」にも批判の目を向ける。(酒井徹) 続き

プレカリアートユニオン : 熱く、温かく。〜LGBTQs労働相談応援ライブ開催
12月12日、プレカリアートユニオン主催の「LGBTQs労働相談応援ライブ」を早稲田RiNenで開催しました。組合員を含む30人が参加し、誰もが勇気づられる場となりました。ハードコア・ジャズバンドのゴリラ人間ズ、シンガーシングライターのKAB.さん、LGBT業界で活動するゲイアイドルごっこサークルの虹組ファイツに出演いただき、司会はトランスジェンダー活動家の畑野とまとさん、組合員でトランス男性の看護師である浅沼智也さんに務めていただきました。1番目に元気に歌って踊ってくれた虹組ファイツのお二人(総勢40人以上のうち当日はお二人が出演)は、当初、「ゲイアイドルグープに参加している」と言い出せずに「ダンスサークルに参加している」と言っていたというエピソードも話してくれました。今は虹組ファイツの活動について、周囲の人たちも肯定的に受け止めてくれているそうです。活発にライブ活動をしているので、興味を持たれた方は、検索してみてください。(清水直子) 続き

美術時評 : 冬の初めに〜都美術館での3つの展覧会「ゴッホ展」ほか
「ゴッホ展」の日時指定入場券を買ってあったので、冷たい雨の日だったが、上野の東京都美術館に行った。真っ赤に色づいたもみじや銀杏の黄色の葉が濡れた道に落ちている。久しぶりの上野は美しかった。わたしの眼目は、同じ美術館で開かれている「Everyday Life:わたしは生まれなおしている」と「〈上野〉の記録と記憶」の二つの展覧会だが、まずは「ゴッホ展」に入る。悪天候にもかかわらず当日券完売の札がでて、会場は行列ができるほどにぎわっている。展覧会の副題は「響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」で、富豪の妻ヘレーネ・クレラ⁼ミュラーが収集し、クレラ⁼ミュラー美術館に収められているゴッホの作品が中心に展示されていた。私がまずひきつけられたのは、<素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代>の20枚の素描だ。描かれている人物は例外なく民衆で、ゴッホの関心のありかがわかる。正装してコーヒーを啜っている養老院にいる男性のズボンは破れている。(志真斗美恵) 続き

野党共闘こそが政権を揺るがす〜「毎日新聞」東海林記者が講演
毎日新聞記者の東海林智さん(写真)が講演をした。12月16日の午後、習志野市で「野党共闘の評価・その手を離すな」がテーマ。主催は、千葉2区市民連合。「野党共闘の失敗」「野合だ」など批判は止まらない。東海林記者はべらんめい調に究明した。共闘こそ政権を揺るがすと自公と維新は焦りまくった。市民連合はこれからがお楽しみと声を大にした。菊田公民館の会場を一杯にする70名が参加した。先の衆院選で千葉2区は野党の一本化できずに、課題を残した。それでも共闘による野党間の信頼を勝ち取り、野党共闘の土台をつくった。そんな思いを市民に訴え講演会は始まった。「野党共闘は失敗した」とメディア、政権、連合が囃し立てた。小選挙区で45→57。比例代表21減の39。減らしたのは比例代表で、小選挙区では敗北していない。政権にとって共闘の定着が脅威であり、徹底的に叩いた。連合も乗っかった。(宮川敏一) 続き

〔週刊 本の発見〕革命に鼓舞され、裏切られた人々が思想を紡いでいく〜『毛沢東と中国』
大著である。上下巻合わせて1000ページ以上ある。だが、引き込まれる。読み終わって、中国の人々が経験した現代史についての、簡単には要約できない手触りが残る。大著を読む醍醐味だ。銭理群は1939年生まれ。北京大学の教授で、魯迅をはじめとする中国文学の研究者であり、農村の教育支援などのNGO活動に参加する批判的知識人である。本書執筆後に引退し、今は介護施設で暮らしているらしい。本書は、その著者が、1950年代の反右派闘争から大躍進を経て文化大革命、そして改革開放から天安門事件、その後の経済成長の加速へと至る歴史の中で、中国の人々が重ねてきた思想的模索をたどっている。その記述は、三つの層を重ねている。一つは毛沢東の思想とその動向。二つ目は、それを受けて(支持して、あるいは対決して)模索した若者や知識人たちの思想や選択。三つ目が、そうしたなかでの著者自身の思想的成長だ。(加藤直樹) 続き

レイバーネットTV(12/15)放送案内 : 映画と本で振りかえる2021年
映画と本は人間にとっての「栄養ドリンク」かもしれません。知ること、考えること、感動すること、それは次の行動へのステップです。12月15日のレイバーネットTV は、恒例の「映画と本で振りかえる2021年」を放送します。事前に行った「あなたの一押し」アンケートには、映画と本それぞれ約20点が寄せられました。「こんな映画もこんな本も」とじつに多種多様な内容でした。ことしを振りかえるにはピッタリでしょう。ゲストは昨年に引き続き「映画大好き人間」の永田浩三さん。永田さんは元NHKプロデューサーで、現在は武蔵大学で学生に「メディア社会学」を教えています。永田さんが今回ピックアップした映画は、原一男の大作『水俣曼荼羅』、ベトナム技能実習生を描いた『海辺の彼女たち』(藤元明緒)、そしてドキュメンタリー映画の巨匠ワイズマンの『ボストン市庁舎』です。はたしてどんな話が飛び出てくるのか、楽しみです。ぜひアーカイブをご覧ください。(レイバーネットTVプロジェクト) 詳細

山口正紀のコラム : だれがウィシュマさんを殺したのか〜入管体制を指宿弁護士が告発
2021年3月6日、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった。特に持病もなかったウィシュマさんが、なぜ33歳という若さで命を失ったのか。無期限収容のストレスで食事が困難になり、飢餓状態に陥ったにも拘らず、治療も受けられずに見殺しにされた。遺族の代理人・指宿昭一弁護士は11月、名古屋入管の責任者らを「未必の故意」による殺人容疑で名古屋地検に告発した。だが、〈殺人者〉は名古屋入管の担当者だけか。事件の真相=深層には、大日本帝国の植民地支配を総括も反省もせず、特高警察を引き継いで外国人敵視を続ける入管体制がある、と指宿さんは憤る。12月3日、都内で開かれた集会で指宿さんの講演を聞き、植民地支配の歴史に無自覚な戦後日本社会、私たち一人一人の意識が問われていると痛感した。(山口正紀) 続きレイバーフェスタ(指宿トークあり)

寸劇「韓国サンケン・尾澤孝司が狙われた日」練習進む〜フェスタニュースNO.2
■12.25のレイバーフェスタ開催まで10日に迫りま した。川柳・3分ビデオの締め切りを3日間延長し、18日までとします。ふるってご応募ください。■寸劇「韓国サンケン・尾澤孝司が狙われた日」の練習が進んでいます。「韓国サンケン労組を支援する会」のリーダーである尾澤孝司さん(イラスト右)が、5月突然、事件をデッチ上げられて逮捕・起訴されました。そして7ヵ月以上にわたって勾留されています。いったい何があったのか? 真相は何か? その全貌を伝えます。台本を書いたのは連れ合いの尾澤邦子さん(左)。出演するのは、実際に「韓国サンケン労組」を応援している仲間たちです。全くの素人集団ですが、現在、猛練習中です。舞台は、サンケン電気本社前・社長とN警察との会話・デッチ上げ逮捕・勾留理由開示公判・ 尾澤宅の不当な家宅捜索・起訴勾留/接見禁止・「志木」駅頭情宣、と展開します。 歌も入る楽しい寸劇、お楽しみに。(フェスタ事務局) ニュースNO.2お得なメール予約

「関西生コン」弾圧をはねのけろ!全国で同時アクション〜大阪では700人
「弾圧をはねのけろ!12.12 全国同時アクション」が北海道から九州まで、全国9カ所でとりくまれました。in大阪は、滋賀・京都、大阪、兵庫の各実行委員会の共催で、大阪・堀江公園での集会とデモが取り組まれ、参加者は700人まで膨れあがりました。集会では、主催者あいさつの後、関西生コン支部の湯川委員長が、「弾圧には絶対に屈せず闘う」と力強く決意表明しました。各実行委員会代表のあいさつに加えて、川口真由美さんが連帯の歌を歌いあげ参加者を励ましました。今回のデモのために、500個の風船が主催者によって用意されました。参加者は、組合旗やのぼりに加えて、色とりどりの風船を手にして、デモに出発しました。今回のデモでは、ピースフラッグの行進や太鼓隊も取り組まれ、参加者はラップ調のコールをしながら、若者の街アメリカ村を抜けて、御堂筋を南下しました。(井手窪啓一) 続き名古屋報告1名古屋報告2加茂事件「無罪判決」

太田昌国のコラム:コロナウイルス流行下の、ミニ・シアターの意義
コロナ禍に乗じて富を蓄積した企業が、情報技術企業GAFA創業者をはじめとして世の中にはいるようだ。また、この新自由主義秩序下で、富裕層と法人の税率引き下げを勝ち取った投資家たちは「わが階級の勝利」を謳歌しているという。だが、多くの個人や中小企業の運営者たちが、コロナ禍で経済的に苦しんでいるのは、誰もが実感している。ひとそれぞれの居場所によって、そのうちの何にもっとも危惧を覚えるかについては濃淡の差があるだろうが、私はこの間、映画や芝居など文化的な空間がコロナ対策のために休業・縮小を余儀なくされたことに気を揉んだ。私たちが、ボリビアのウカマウ集団(ホルヘ・サンヒネス監督)の映画の自主上映を始めたのは1980年だった。当時、いまで言うミニ・シアターはなかった。(太田昌国) 続き

国交省に解決責任あり!〜JAL被解雇者労組が都労委に「団交拒否」を申立て
2010年末に強行されたJALの165人整理解雇から11年。不当解雇を許さないたたかいが今も続いている。今年4月に結成された新労組「JAL被解雇者労働組合(JHU)」は3人でスタートしたが、現在8人(パイロット3人・客室乗務員5人)となり今後も大きく増える見通しだ。争議は長期化しているが労使交渉では埒があかず、新組合は「国策で行われたJAL整理解雇を解決するには国を動かすしかない」と、この間二度にわたって国交省との直接交渉を求めてきた。しかし、国交省は「個別企業の問題、行政は対応しない」として一切話し合いを拒否している。12月9日、そこで組合は次の手を打った。東京都労働委員会に「国交省はJALを管理監督する立場にあり使用者性が認められる。よって団体交渉を拒否するのは不当労働行為である」と申立てを行ったのだ。この日はいみじくも11年前に解雇通告された日の12月9日。(M) 続き動画(6分40秒)

「踏み絵」に負けなかった梅原聡さん〜大阪「君が代」不起立裁判で逆転勝訴!
本日(12/9)、大阪「君が代」裁判のひとつである、梅原聡さんの「再任用拒否国賠訴訟」の控訴審判決があった。結論から先にいうと、一審判決を覆す逆転判決すなわち勝訴判決であった。大阪府教育委員会は、ことごとく「君が代」不起立者を排除する姿勢をとっていた。再任用に当たっては「君が代」不起立者にだけ、「意向確認」といって「君が代」起立斉唱の職務命令に従うか否かの確認を取ろうとした。つまり、再任用したかったら、「君が代」を歌えという、江戸時代の「踏み絵」まがいのものであった。大阪府立高校の教員(他府県でもそうだろうが)は、進路指導において、人権教育の観点から、生徒たちに、近畿統一応募用紙(かつて広島信用金庫で起こった就職差別を契機に生まれた履歴書)の趣旨に反する質問には答えなくてよいと指導している。(志水博子) 続きNHKウェブニュースありがとう(梅原聡) *写真=梅原聡さん(報告会)

弁当工場・惣菜工場の劣悪な労働環境ー「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会
12月7日「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会が、参院議員会館で開催された。以下、現場からの報告を紹介する。岐阜一般労組第二外国人支部からは、(元)技能実習生など8人が参加。支部長、甄凱(ケンカイ)さんが実態を報告。一人は縫製業で働いていた中国人女性。在留資格は「企業内転勤」。1年目と2年目は給料が出たが、3年目になり支払われなくなった。現在7か月未払い。社長は「ちょっと待ってくれ」とか「家を売って金をつくる」とは言うものの、支払いなし。在日ビルマ市民労働組合からは、弁当工場で働いていた2人の元技能実習生の劣悪な労働環境を報告。あてがわれた住居は、5畳程度の部屋に3人が押し込められ、家賃は1人2万円程度。不衛生で、部屋にはネズミや虫が発生。食事は腐りかけた弁当で、うじ虫が湧いた。トイレはくみ取り式、ここでもうじ虫が湧いた。環境の改善を申し入れたが、聞いてもらえなかった。(松本浩美) 報告OurPlanet-TV *写真=劣悪な職場の実態が写真で示された

〔週刊 本の発見〕あえぎながら自分の生を自覚する〜辺見庸『純粋な幸福』
わたくしごとであるが、先月、とても近しい友人を二人もなくした。一人は11月2日。彼は8月に「僕は入院したけれど、コロナではなかったよ」というメールを送ってきた。「コロナでなくて本当によかった」とその時返信したけれど、その後彼に会うことはできなかった。あのときあんな安易なメールを送ってしまったことを今でも後悔している。のう天気なメッセージに本当の病名を言えずにいたかもしれないし、そんなことを言う人でもなかった。もう一人は11月22日。亡くなる二週間前に彼女と一緒に友人の展覧会に行き、帰りに居酒屋に入った。食いしん坊で大喰らいの彼女があまり食べなかったことに何故彼女の病に気が付かなかったのだろう。あのとき駅で「じゃあまたね」と笑顔で見送ったときの顔を忘れない。組織労働者たる私の話すインチキ臭い「人間の自由と解放」を、彼女は見透かすかのように実践する生き方をしていた。(根岸恵子) 続き

韓国サンケン弾圧事件 : 尾澤孝司さん釈放要求署名、8032筆を裁判所に提出!
12月8日にさいたま地裁に署名を提出してきました。「尾澤孝司さんを支える会」で集めた署名は1475筆になりました。ネット署名は、618筆でした。日本だけでなく、韓国、米国、ドイツ、オーストラリアなどからも来ていました。「韓国サンケン労組を支援する会」集約の署名は団体が528、個人が5939筆でした。個人は合計で8032筆です。すごいと思います。良く集まりました。ありがとうございました! 関心を持ってくださる方が多く、人権侵害に対し、共に怒ってくださっているのだと感じました。にもかかわらず、8日夕方に弁護士から連絡があったのですが、保釈請求は却下されました。理由は、この日終わる予定だった「公判前証拠整理」が終わらなかったとのこと。裁判での証人について、弁護側が申請していたサンケン社員(警察に通報した人)を検察がかたくなに拒否して、決まらなかったからとのこと。しかしそれが保釈却下の理由になるのかと思うのですが、9日か10日には書類が裁判所からくるとのことです。(尾澤邦子) 続き *写真=署名提出した人たち

レイバーフェスタ最新情報〜鴨下全生さんと指宿昭一弁護士の出演決定!
■ことしのレイバーフェスタは12月25日(土)全水道会館ホールで開催します。多彩なプログラムを準備中です。■神田香織さんは新作講談「ローマ教皇との運命の出会い〜原発事故で避難した少年の物語」を発表します。ことしは福島原発事故からちょうど10年目で、神田さんは、当時8歳で避難した鴨下全生さんのその後の体験に即して「フクシマ」を語ります。フェスタでは講談の主人公である鴨下全生さんの出演も決まりました。若き避難者の生の声を聞いてください。■フェスタで初公開される『ウィシュマ・サンダマリ〜入管の闇に消えたスリランカ女性』は、マスコミ報道からは見えてこない事件の深部に迫った必見ドキュメンタリーです。当日は映画上映後、ウィシュマさん問題の先頭に立ってきた指宿昭一弁護士が登壇し、アピールすることになりました。指宿さんは現在、遺族とともに名古屋入管幹部の「殺人責任」を追及しています。(フェスタ事務局) フェスタニュースNO.1 *写真=ローマ教皇に激励された鴨下全生(まつき)さん(右)

平和なアジア求めて歌と踊り〜「第27回統一マダン東京」開かれる
12月5日(日)午後1時から、東京都荒川区の三河島旧真土小跡地「真土小思い出広場」で、第27回統一マダン東京が開催されました。コロナ禍の心配もあり、会場には間隔を取ってイスが並べられ、食べ物やアルコールの屋台はなく、ステージに集中した集まりでした。12月とは言え、風もなく、暖かい日差しの中での集まりは、ほっこりとしたものでした。「朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、差別のない社会」を願い、オープニングは朝鮮半島の民族楽器による「サムルノリ」の演奏。日暮里駅前でのマダンでは太鼓が禁止されていたため、演奏できなかったのですが、力強いリズミカルな演奏に会場の人々も手拍子で呼応。盛り上がっていました。「コリアンチョップスクワッド」という在日の二人の若者の漫才、テコンドーの演武に続き、「ノレの会」が歌いました。創立20年になる「ノレの会」、統一マダンの常連として、韓国の民衆歌謡を韓国語と日本語で歌ってきました。(尾澤邦子) 続き

パリで『アリ地獄天国』上映!オンラインで活発な質疑〜「第一回日本記録映画祭」
12月3日と4日、パリにて「第一回日本記録映画祭」が行われ、土屋トカチ監督の『アリ地獄天国』も上映されました。12月3日10時、フランス国立東洋言語文化学院(イナルコ)の会場で、主催者のニコラ・ピネさんとディミトリ・イアニさんによる映画祭の紹介から始まり、土屋さんの紹介では『 フツーの仕事がしたい』、レイバーネットに付いても触れました。『アリ地獄天国』が終わった時は観客席から拍手があり、その後土屋さんがオンラインで参加し(写真)、会場との質疑応答が始まりました。日本語科の教師や生徒達、映画祭の関係者達からの感想と質問は多岐に渡りました。約1 時間の間に、日本の労働者、労働組合及び社会状況、プレカリアートユニオン、土屋さんと主人公の野村さんがどういう形で知り合ったのか、野村さんの近況、ドキュメンタリーの撮影経過等に付いて土屋さんから直接詳しく説明を受け、この映画はその奥行きの深さと共に良く理解され、感銘を与えたと思います。(辻俊子) 報告

三菱重工はインドネシアへ護衛艦を輸出しないで!〜東京本社前でアピール行動
12月3日午後、NAJATが呼びかけた「三菱重工はインドネシアへ護衛艦を輸出しないで!東京本社申し入れ&アピール」に17人が参加。JR東京駅に集合した参加者は、徒歩で、三菱重工東京本社や武器輸出コンサルタントも行う「デロイトトーマツ」などが入る丸の内二重橋ビル前に到着。まずは、「インドネシアへ護衛艦を輸出しないでください」と題した要請書を提出。総務の担当者でなく警備員が受け取るひどい対応ながらも、しっかりと趣旨を伝え、泉澤清次取締役社長に届けるように要望しました。その後、新作の横断幕やプラカードを掲げて、社前で抗議アピールを開始。複数のメディアから取材も受けました。この武器輸出は、日本経団連の全面的な後押しを受け、軍需商社「伊藤忠アビエーション」に事前調査を担わせる形で進行中です。ほとんど報じられないまま進む「死の商人国家」作りを消費者・市民の力で食い止めなければいけません。(杉原浩司)報告

「なかったことにされたくない」福島の若者たちが訴える〜原発事故10年シンポジウム
福島原発事故から10年。避難の実態も、被ばくによる健康被害も調査することもないまま、国は再稼働への道を突き進んでいる。「復興」や「アンダーコントロール」というという前に、もっと聞くべき声、知るべき体験がある。11月28日、早稲田大学で「福島原発事故から10年の経験から学ぶ」と題するシンポジウムが開催され、事故当時、8歳から10歳だった五人の若者たちが体験を語った。顔を出し名前を明かして語るまでに、どれだけの葛藤があったことだろう。一人一人の体験はどれも重く、今も乗り越えられたわけではないという発言もあった。彼らに寄り添い続けてきた臨床心理士や医師、また、インタビューを通して友人となった大学生らの存在は大きい。避難者の勇気もさることながら、全力で受け止めようとする人々の存在が、このシンポジウムの実現につながったのだと思う。8時間という長い時間だったが、彼らの十年に思いを馳せ、最後まで席を立つことができなかった。(堀切さとみ) 続きレイバーフェスタ「福島講談」

「残業代を請求されたから会社を潰した」社長の逃げ得を許さない!〜プレカリが動画公開
東京都八王子市の運送会社で大型トラックのドライバーとして働く労働者が、労働基準監督署が認定しただけでも発症前1ヶ月間の時間外労働時間が210時間5分に及び、「過労死ライン」を大幅に上回り、精神障害の労災認定基準における「特別な出来事」としての「極度の長時間労働」と評価される基準」も超える長時間労働に従事し、2019年5月頃、うつ病を発症しました。同月から4ヶ月の間に体重が15キロも減少し、うつ病の診断を受け休職。睡眠障害や食欲不振などに悩まされ、スーパーに買い物に行った際、セルフレジで会計をすべきところぼんやりとして会計をせずに商品を持って店を出てしまう、食べ始めるまで気づかないということがあるほどの状態でした。この労働者が、プレカリアートユニオンに加入し、パワハラ問題、長時間過重労働による労災問題の解決と合わせて未払い賃金請求をしたところ、会社は、「未払い賃金を請求されたから」として2019年12月に破産を申し立て、2020年9月に手続きが終結しました。(プレカリアートユニオン) 詳細動画(5分)

マツモトは違法行為をやめよ!〜東部労組マツモト支部が初めての社前抗議行動
事業者用の一般ごみを収集運搬している株式会社マツモトの労働者4人によって結成したばかりの全国一般東京東部労組マツモト支部が11月27日、初めての社前抗議行動に立ち上がりました。足立区の東武線「梅島」駅に結集した支部4人と東部労組各支部の仲間は徒歩で会社前に到着すると、「マツモトは違法行為をやめよ!」と書かれた横断幕を掲げて、ただちに行動を開始しました。最初に本部の須田書記長から、▽仕事中の事故の弁償として給料から差し引かれている、▽通勤交通費で自腹を切らされている、▽固定残業代制度を悪用して残業代不払いや不公正な賃金体系が横行している、▽有給休暇が自由に取れないなど、マツモトにおける劣悪な労働条件を明らかにしました。それを受けて支部の4人が次のように訴えました。相原副委員長「事故の弁償を払わされるのは大変なこと。このままでは生活できない。どうやって子どもを育てて食べさせていくのか。いい加減にしてほしい」。(須田光照) 続き動画(23分)

〔週刊 本の発見〕「絶対に選手を殴るな」と命じた落合博満〜『嫌われた監督』
爐發μ邉紊魯ワコン(終ったコンテンツ=時代遅れ)、子供たちの興味は今やサッカー瓩噺世錣譴襪茲Δ砲覆辰討ら既にかなりの年月が経つ。けれども、「巨人、大鵬、卵焼き」のようなメディアも含めて巨人一辺倒の古き時代ではなくなったというだけで、各球団に分散・定着したファンは変わりなく存在している。常識外れの活躍を続ける大谷翔平をはじめ、新しいプレイヤーは今も次々に出現し、セ・パともに昨年は最下位だったチーム同士が対決した先頃の日本シリーズにしても、白熱の試合を重ねて、野球の面白さ・楽しさを広く再認識させる結果となった。今からちょうど四十年前に当たる1981年晩秋、筆者は、都内のある団体を泊まりがけで取材してルポを書くという某週刊誌の仕事を受けた。ひとまず大手の出版社だったので待遇は良く、宿泊先は――金大中拉致事件の舞台として知られ、コロナ禍の影響も伴い今年6月に49年の歴史を閉じた――九段下のホテルグランドパレスだった。(大西赤人) 続き

米国労働運動 : チームスターズ労組改革派が執行部に
130万人の組合員を擁するチームスターズ労組で新しい執行部が選出された。今週行われた選挙の開票結果は、改革派コーカスのチームスターズ・ユナイテッドが旧執行部派を2対1で圧倒した。TDUの支援を受けた勢力がチームスターズ労組の執行部を担うのは、ほぼ四半世紀ぶりのことである。次期委員長になるのは、ニューイングランド第10合同協議会のリーダーであるショーン・オブライエンである。オブライエン次期委員長は、最優先課題は雇用主に対抗するために草の根組合員を団結させること、アマゾンをはじめとする流通産業の大手を組織化すること、組合の要求を実現しない政治家への支援を止めることだ、と語る。オブライエンは、アマゾンなどの組織化に不可欠なのは、チームスターズの現組合員にとって魅力的な労働協約を勝ち取ることだと主張する。「潜在的な組合員に対する最大のセールスポイントは、組合が勝ち取る労働協約の力をはっきりと見せることです。」(レイバーネット国際部翻訳) 続き


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