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外国人パイロット5名が「理由なき解雇」〜ジェットスタージャパン社を提訴


 *ジェットスタージャパンはカンタス航空グループ・日本航空・三菱商事が出資して2011年に設立された(写真はウィキペディアより)

 格安航空会社大手の「ジェットスター・ジャパン」の元外国人パイロットが、2013年に不当解雇された問題で、ことし相次いで「解雇撤回」を求める訴訟を起こしている。6月20日に英国籍の機長ら4名、そして10月3日に米国籍の機長が追加提訴し、合計5名となった。いずれもエアバスなどのベテランパイロットだが、入社してわずか4か月の訓練中に理由も告げられずに、メール一本で解雇された。


 *追加提訴を発表した厚労省記者会見(10月3日) 加藤桂子弁護士(左)・指宿昭一弁護士(右)

 裁判のなかで会社は「能力不足」などと説明しているが、担当の指宿昭一弁護士によれば「日本人機長が主力でやっていたなかで、外国人が入ってきた。外国人を嫌った採用者がいたようだ」と推測している。第一次で提訴したウィリアム・マンさん(オーストラリア在住)は「外国人パイロットに対する差別を感じる」とコメントを寄せている。国境をこえた「解雇撤回」の裁判がこれから本格化する。

 2013年の解雇事件で提訴が遅れた理由は、それぞれアメリカ・英国・オーストラリアなどに戻ったため連絡がとりにくかったこと、裁判を起こすかどうか迷っていたこと、などがあったそうだ。しかしかれらは「理由なき解雇」に納得がいかず、インターネットで指宿弁護士のホームページにたどりつき、今回の提訴に至った。(M)

<解雇された機長ウィリアム・マンさんが会見に寄せたコメント>

「私はエアバスの同じ機種で12年の経験を持つベテランのパイロットであり、海外の航空会社で同機種の教官として技術面も含めて後輩の指導にも携わってきたにもかかわらず、会社は必要な技術レベルを有しないと言って解雇しました。私はこの解雇に納得できません。また、同じ時期に少なくとも他にも4人の外国人パイロットたちが同じような理由で解雇され、その中にも元教官がいます。解雇の背景に、外国人パイロットに対する差別を感じています。私たちは4人で裁判を提起し、本日、もう1人が提訴しました。裁判を通じて、解雇に正当性がないことを証明したいと思います。」


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