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「一定の歯止め」と「見せしめ」〜最高裁「君が代処分」で政治的判決

1月16日、最高裁で「君が代不起立」教員に対する3つの裁判(計166名)の判決があった。東京「君が代」一次訴訟・アイム教組裁判・河原井根津裁判だったが、最高裁は、都教委が停職処分や減給処分までしたのはやりすぎ、として2名(河原井純子さん・渡辺厚子さん)については取り消したが、163名の戒告処分は是認した。「一定の歯止めがかかった」と評価する声もあったが、問題が残った。根津公子さんの停職処分取り消しがなかったからだ。「一体なぜ?」本人も支援者も「狐につままれた」状態。判決文を読んで分かったことは、根津さんの過去の事件(日の丸引き降ろし問題、再発防止研修でのゼッケン着用等で、今回の不起立とは関係のない事件)が問題とされたことだ。岩井信弁護士は報告集会で、「今回の判決を一言でいえば『秩序は個性を嫌う』で、判決文は根津さんへの嫌悪感に満ちた内容だった。法律の問題ではなく、秩序を乱す人間については許さないという政治的判決だった。いまでも息苦しい教育現場にいっそうの重圧をもたらすものになる」と痛烈に批判した。この判決は、明らかに「君が代処分」反対運動のシンボルでもあった根津さんに対する見せしめで、運動側に分断をもちこむものだった。(M)

↓判決を受けて憮然とした表情の根津公子さん(左)と河原井さん(右)

↓アイム事件の報告をする内田雅敏弁護士

↓司法記者クラブで会見

↓「河原井・根津裁判」の報告集会

動画(YouTube・4分)


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