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「アベ政治を許さない市民デモKOBE」に1000人〜広がる神戸の市民運動

            ますみ

 澤地久枝さんの呼びかけにこたえて神戸でもやろうよ、というつぶやきのようなことから、では神戸市内のいろいろな市民団体に声をかけて、澤地さんの提唱する、一斉カード提示をメインにしたデモをやろう、となって、7月18日のアクションは 24団体共催で実行。神戸の人はデモにはなかなか来ないからなあ、というので警察への申請は、つつましく150人としました。ところがビックリ。当日参加したのはきっちり数えた時点で350人。翌日の神戸新聞は一面で写真入りで報道しました。

 二度目は、デモの前に、なぜ反対するのかをしっかりと再確認できる集会をやろう、ということで元自衛官の泥憲和さんのプレゼンテーションと民主党水岡議員の国会情勢報告の会を開催。ここで初めて「安保関連法制に反対するママと有志の会兵庫」ともつながり、その「誰の子どももころさせない」というスローガンが参加者の胸に深く受けとめられる機会ともなりました。集会参加者は320人。デモだけの参加者もあり、この日は少なくとも400人の参加でした。デモの先頭は子連れのママのグループ。

 9月12日、参議院での採決日程が取りざたされる中、あきらめを感じ始めた人もいるのでは?という懸念も感じていましたが、この日の参加者は誰も予想していなかった1000人。共催団体は 35に増えていました(平和系17、脱原発系5、宗教者系4、労組2、その他7)。堀内議員(共産)と福島議員(社民)とママの会メンバーが持つ「アベ政治を許さない市民デモKOBE」の横断幕を先頭に5つの梯団でフラワーロード、センター街などを行進しました。ママが掲げているカードの文字は「誰の子どももころさせない」。

 この日は、神戸での「アベ政治を許さない」市民運動がほんとにみんなのものになりつつあることがしっかりと感じられました。約30の団体の共同を重ねる中で、誰でも参加できる、このデモなら自分も不安なく入れる、そう感じられる展開になってきています。

 個人的に驚いたのは、長年鬱に悩んで引きこもっていた知人に出くわしたこと。ほかにも、デモはしんどい、と言っていた近所の主婦が子連れで参加していたし、子どもがいるので2回目は集会だけ参加した人がこの日はパパに預けて参加していたり、杖をついて介助付きで参加した人がいたり、数日前に高血圧で倒れた人がきていたり、私自身もちょっとした病み上りで参加したり、と万難を排しての参加も目につきました。

 私が感じるのは「戦争法案への危機意識」はもちろんだけど、大きく変わろうとしている時代の曲がり角に居合わせた者の責任感が共有されているということ。連帯のスピーチをしてくれたSEALDs KANSAIの学生など若者から戦争体験者の世代まで、年齢にかかわりなくそれを共有している。今動かないと自分が後悔する!後の世代に申しわけないことになる!という感じ。だからひきもりだった人も出てきてしまう。

 アクション3回目のこの日、デモ参加者は出発時にカウントできただけで894人、実数1000人近く、前回の2倍以上となりました。これまで党派的に分断されていた平和への取り組みが、脱原発の超党派的取り組みの積み重ねも活かして、ついに、どこへ行っていいのかわからなかった市民みんなが集まれる場所を作り出しつつあることを共催団体一同がかみしめています。そして、このつながり、それぞれの地道な取り組みを認め合いつつ、大きなアクションは一緒にやる、というパターンを、安倍を葬るまで維持していくことも確認されました。澤地久枝さんにきっかけをいただいて感謝。来週は合同で街頭宣伝と自民・公明県連への要請行動に取り組みます。

共通コール:

アベ政治を許さない・アベはやめろ・アベ政治から命を守れ・戦争法案絶対反対・強行採決認めない・政治をひとりじめするな・自衛隊員を戦地に送るな・武力で平和はつくれない・国際貢献 非軍事で・与党政府は憲法守れ・政治はメディアに手を出すな・辺野古の新基地建設反対・すべての原発再稼働反対

 朝日9/13の朝刊は写真付きで1000人と報道、記事の中では平和と民主主義をめざす全国交歓会の「全国市民投票」の結果(約20000票のうち9割が安保法制に反対)も紹介されました。


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