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同志よ、集まって一緒に行こう! 無等山の精気が私たちにある

[不法社長探して、3万里](6)巡回闘争6日目

チェ・ビョンスン(現代車支部組合員) 2015.03.24 15:30

5・18光州民衆抗争が私たちの記憶から消えるだけ、大韓民国民主主義は後退する。 光州市民は常識的な世の中を夢見て始めた戦いを放棄していれば 今、私たちが享受する自由が存在していただろうか? 今よりましな世の中を子どもたちに残そうとすれば、 光州の市民とは比べものにはならないが、子供に非正規職を残さないと言って闘争する下請労働者が2015年の光州市民ではないかと考えてみる。 すでに巡回闘争6日目だ。 週末は休んだとはいえ、スターケミカル300日文化祭に参加したたか、疲れる。

朝寝坊をした。午前5時29分。 錦湖タイヤ日勤組が6時までに出勤するので5時50分までに到着しなければならなかった。 5分待機組のように荷物をまとめて早く出動したが、日勤組組合員たちとは会えなかった。 錦湖タイヤ非正規職支会の事務室でシン・ヒョンギュン支会長が特別にくれた「茶」を一杯飲み、 6時30分の夜間組退勤組で宣伝戦を始めた。 ウォークアウトは終わったが、なぜか重い。 故キム・ジェギ烈士問題が解決していないからのようだ。

退勤組宣伝戦が終わり、食堂でご飯を食べた。 現代車は朝食と昼食の差が大きいが、錦湖タイヤの朝食はちょうど現代車昼食のようだ。 おそらく3交代事業場なので食事の質に差がないのだろう。 非正規職支会の仲間たちが曲城工場の方がおいしいという。 しかし私は光州工場のご飯もとてもおいしい。 ご飯を食べてまた昼間組宣伝戦を行う。 3交代事業場なので出退闘時間が長くて多い。 われわれは出退闘時間50分だけするが、本当に楽に活動しているという気がした。

来月(4月)17日、光州高裁で錦湖タイヤ非正規職支会が申請した勤労者地位確認訴訟の判決がある。 1審は敗訴したので控訴審への期待が大きい。2011.7.11.すでに大法院が物流工程の錦湖タイヤ社内下請労働者2人を不法派遣と認定した。 その後、何も変わったことはないが、異なる結論(判決)は変でないか? そのためか錦湖タイヤ非正規職支会は不法派遣闘争を準備していた。

食堂に行く道に掲示板が見えた。 左から錦湖タイヤ非正規職支会、錦湖タイヤ支会、錦湖タイヤ協力業者連合支部の掲示板が見えた。 非正規職も複数労組時代だ。 民主労総組合員は14の会社の300人、韓国労総組合員は7つの会社の800人だ。 しかし錦湖タイヤ非正規職支会が合意すると、韓国労総も同一に適用(合意)する。 シン・ヒョンギュン支会長は「私たちの組合員に愛されたいが、韓国労総の組合員たちの方が好きだ」と笑う。 民主労組がなぜ民主労組なのかを見せる断面だ。

昨年には正規職支会(錦湖タイヤ支会)賃金団体協議の合意前に非正規職支会が大法院全員合議体の適用と安全保健手当て新設など、 通常賃金を上昇させる合意を引き出した。 合意による遡及分が多かった組合員は2000万ウォン以上を受け取ったという。 ただし、無罷業を前提としたという点で、批判と省察が必要だ。

錦湖タイヤ非正規職支会は下請労働者が解決するには、正規職支会に頼らず自ら解決しなければならないという原則をたてている。 それで現場改善事業を中心的に推進している。 サービスエリアのリモデル、シャワー室の整備、そして福祉館使用など。 どういう理由かわからないが、休憩室とシャワー室、脱衣場は元下請がすべて分離しているという。 また先日、120人正規職採用の時に請負社の割当を要求したが、錦湖タイヤの労務常務から「工場次元では何もできない」という答弁を聞いたという。 実際、1人の組合員も採用されなかった。 錦湖タイヤ非正規職支会が不法派遣闘争をしながらも「請負社割当」を主張するのは、 美化、警備、食堂など、非生産組合員の展望と計画を悩んでいるためだ。 昨年、不法派遣闘争より賃金体系変更に集中したのもそのためという。 生産下請だけにすべての悩みが集中する現代車非正規職牙山。 蔚山支会が一度は悩んでみるべき問題だ。

4月ゼネストの雰囲気を尋ねた。 しばらく沈黙が流れた。 現場で「4月ゼネストが可能か?」という問いをよく受けるという。 幹部中心の上京闘争行ってはならないが、似てきそうだという。 マスコミが言っていることと違い、4月ゼネストは少なくない。 とてもたくさん話をした。 LG U+光山支会の仲間たちが私たちのために集会を遅らせたという。 もっとたくさん話したいが、時間がないのが残念だ。

車で20分の距離にLG U+西光州支店がある。 組合員たちが狭い入口でプラカードを持って立っている。 120日間ストライキ闘争をして復帰したが、 業者間の事業場変更で行く所がない労働者たちだ。 組合員16人が一日で解雇された。 だが使用者側は7人だけを選別採用するという。 30年以上LGで働いた老いた労働者のため息が深い。

LG U+光山支会は昨年11月17日から全面ストに突入し、ソウル上京闘争を始めた。 LG U+下請企業は1年ごとに再契約をするが、 今回の再契約過程で光山センター社長が違う地域(順天)に移転し、 光山センターの業務を西光州センターが継承した。 労働者は何の意志表示もしなかったのに、光山センターの名ばかり社長は 「自分の意思で四大保険を抹消した」と嘘をついて業者を閉鎖した。

事業を買収した西光州センターは 「7人は継承して光山センターで働き、残りは他のセンターで働くようにする」と言う。 だが年配の方々、過去の実績が良くない人は除くという。ひどい。 それで希望連帯労組LG U+支部光山センター支会は 「100%継承でなければ個別継承は拒否する」と決め、 復帰した日(3/16)から現在まで闘争をしている。 カン・セウン同志をソウル中央郵便局に残して復帰闘争をした西光州センター支会の仲間たちも、 先週まで光山支会闘争に参加して今日(3/23)から現場に復帰した。

カン・セウン同志を死守しようという意見も存在したが、雇用継承闘争を勝利に導くことがカン・セウン同志の高空籠城の力になるのではないかとし、 16人の組合員が一致団結して雇用継承闘争を決議したという。 毎朝、西光州センターに出勤して集会と宣伝戦を行った後、全羅南道支社前でまた集会をするという。 会議は近くの労働党の事務室を利用するそうで、今日、民主労総全南本部に闘争を知らせに行ったという。 近い将来、民主労総全南本部次元の支援が決められ、すべての組合員が一日も早く働けるようになってほしい。

旧光州LG U+センターは区ごとにわかれていた。 パワーテック労組活動をした西光州センター社長が一つ一つ事業場を拡大し、4区(南区、東区、北区、西区)の事業権を確保した。 最後に残った光山区まで買収したので、西光州センターは今では光州センターという名前で呼ばれることになりそうだ。 このように社勢を拡大できた秘訣は、労働強度を上げたためだ。 一つの区を担当する光山センターの技師は30人、 だが4つの区を担当する西光州センターの技師は40人ほどしかいないという。 またLGセンターのうち全国で最も低い賃金(平均)を支払ったのも西光州センターだった。 それだけ勤続が短く、労働強度が高い。 業者廃業が茶飯事で、経歴はずっと短くなる。 今は労組弾圧という修飾語がもう一つ付いて回ることになった。

他に廃業したところがないのか、復帰過程で光山支会だけが問題になるのか尋ねた。 争議の前には京幾広州下南センターがあって、争議過程では光山支会しかない。 全国的に廃業事業場が2か所しかないとすれば、希望連帯本組またはLG U+支部次元で集中的な関心と愛情が必要なようだ。 また雇用坡州センターは復帰した組合員に仕事の材料を減らし、具本茂(グ・ボンム)家の前と双子ビルの前で1人デモをしているという。 ここも関心と愛情が必要だ。 長期闘争で発生した会計問題と闘争基金の枯渇で毎日毎日闘争するのも難しいという状況を克服するために、何が必要かを聞いて答える時間を持った。 一日酒屋、財政事業、募金運動など多様な方式について意見を交わした。 隣りにいた金属労組光電池部のユン・チョルィ首席が26日〜27日に開かれる光州全南支部傘下の幹部修練会への参加を提案する。 実際に一緒に過ごして光山支会闘争を知らせることほど良いことはないから。 ほんとうに幸運だ。

SKブロードバンドの仲間たちから「クッパ」はだめだという話を聞いたからか? 総務を引き受けたキム・ギシク同志が「チャジャン麺」を提案した。 中華料理店に行く過程で計算の主体が変わった。 金属労組光州全南支部がLGと現代車の仲間たちにご飯をおごることにした。 「草色と緑色は同じ色、ザリガニはカニ(訳注:似たものどうし)」だというが、 働く所は違っても下請労働者として生きてきた人生は同じなのでテーブルごとに話花が咲く。

中華料理店前の道路からは、起亜車光州工場の西門が見える。 光州社内下請分会のチェ・フン分会長同志が早く戻って休み、記者会見と宣伝戦を行おうという。 ずいぶん配慮していただいてありがたい。 起亜自動車光州工場はジープと軍需用品を作っていたアジア自動車だった。 今は労働者8000余人が 「スポーテージ、ソウル、1tボンゴトラック、大型バス、軍需、特装」を作っている。 ジープと似たRV車両を作っているので、ラインアップはあまり変わらないようだ。

この前、光州第2工場で28の工程に対して請負化に合意したという。 分会の仲間たちに聞くと、おかげで恥ずかしくて「懇談会くるかどうかずいぶん悩んだ」と話す。 作業がたいへんな工程を請負化し、正規職はおそらく産業研修生(高卒実習生の安全事故後に大卒研修生を使っているという)の工程になったのだろうという。 現代車は大法院(最高裁)の判決後も期間制の投入で非正規職が減らず、起亜車は1審判決後も請負化でむしろ非正規職が増えているというので苦しい。

起亜車分会は1審勝訴以後、控訴審が行なわれており、準備期日が3月25日〜27日に決まったという。 2次訴訟人団を募集し、2月6日にソウル中央地法に提出し、光州分会は146人が追加で訴訟に参加した。 現在、起亜車分会組合員は570人を超え、社内下請の90%以上を組織したという。

不法派遣特別交渉は1月に労使委員変更による顔合わせで始まり、 最近開かれた特別交渉では経過報告と使用者側の前向きな提案提示の要求を最後に終わり、 明日(24日)の19次特別交渉で使用者側が提示案を提出するという。

だが使用者側は現代車8.18合意と同じ水準で終わらせようと話している。 起亜車光州分会にはとても同意できない内容だ。 使用者側は明日350% +アルファを出して、数字でいたずらするものと予想される。 この過程で3つの分会が統一的に対応することが必要だが、 現代車非正規職3支会の議論と同じように、起亜車社内下請3分会の議論も困難があるという。 また、8+8勤務形態変更関連の特別交渉が進んでいるが、元請との交渉では何の提案も提出されなかったため、下請との交渉でも何の案も提出していない。 社内下請給与体系に関する議論も行なわれているが、協議がまともに進んでいない。

不法派遣の判決が下され、特別協議または独自交渉が進められる状況で、 現代起亜車は「新規採用」でわれわれ内部を揺さぶっている。 年頭に社内下請を対象として新規採用が行われた。 これにより現場での正規職転換闘争は熱気が下がった。 公告が出た時に応募し、一度でも多く機会を得たいという雰囲気が形成された。 実際、分会活動をすると押され、正規職採用に不利だという言葉が出回り、 活動をやめたり縮小する仲間たちもいたという。 新規採用が分会の組織力まで弱めている。大変だ。

こうした難しい条件でも、光州分会の仲間たちは 「現代車に較べれば楽に現場闘争と正規職転換闘争を進めていて申し訳なく、ありがたい」という。 下請はどこも同じ、楽だといってもどれほど楽で、難しいといってもどれほど難しいというのか? チェ・フン分会長同志の気持ちがとても有難くて感謝する。

静かに新規採用中断と不法派遣正規職転換を要求して焼身したキム・ハクチョン同志の近況を尋ねた。 幸い手術はうまく終わり、リハビリ治療をしているという。 退院して光州に帰り、毎週1回外来診療を受けている。 キム・ハクチョン同志は現場復帰の意志を明らかにしているが、 分会ではさまざまなことを検討した後、静かに復帰時点を検討している。

4月ストライキは対外的にはすべきだという雰囲気だが 「現場では皮膚で感じられない」という。 なぜ「民主労総のストライキに参加しなければいけないのか?」という問いもある。 反対に「今しなければもっと難しくなる」と積極的な参加をもいう。 だがおおむね熱気は高くない。 賛否投票が31日なのに心配だ。 また、金属労組非正規職代表者会議で決議した6月26日〜27日の2日間社内下請共同ストライキはまだ分会次元でも議論がなく、 決議、計画など何もまともっていないという。 早く議論しなければ、これさえも大変だと思い心配だ。

それで現代車の仲間たちが積極的に現代・起亜非正規職共同闘争を提案した。 すでに華城分会に提案した共同消息紙、共同声明書、交渉疎通などを話した。 すると光州分会の仲間たちは、現代・起亜非正規職共同代議員の修練会もしようという。 それだけ共同闘争に対する渇きなのかもしれない。 とにかく光州分会の仲間たちと同じ結論になったことは「8.18形式」の合意はだめだということだ。 それでこの局面を新しくするためにどうするのかを持続的に議論することにした。 互いが団結しなければ新しい局面は開けない。 金属労組臨時代議員大会で確認したのだ。 私たちの力が必要だ。 現代車、起亜車、現代製鉄、ウィア社内下請労働者たちが一緒にする闘争。 それで元請の現代自動車が社内下請労働者たちと交渉テーブルにつくようにしければならない。 そのためにも「鄭夢九(チョン・モング)拘束要求」闘争は意味があると確認した。 それだからか? 起亜車光州分会が巡回団闘争費用として50万ウォンをくれた。 夕食に、闘争基金に、共同宣伝戦にとても感謝し、ありがたい。 待っていろ夢九! 今回は現代車だけだが、次は起亜車も一緒だ。 その次は現代製鉄、ウィア社内下請労働者たちが一緒にする。

付記
巡回闘争後援口座:農協302-0800-6304-91 /キム・ギシク

連載目次

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-03-26 07:49:51 / Last modified on 2015-04-01 10:57:10 Copyright: Default

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