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非正規職弾圧総合ギフトセット、韓国GMとサムスン電子サービス

[不法社長探して3万里](4)巡回闘争4日目

チェ・ビョンスン(現代車支部組合員) 2015.03.23 12:33

昨日(3月18日)、宿舎に利用した慶南支部4階の大会議室に映画「折れた」〉の実際の主人公、パクフン弁護士が来られた。 映画のヒットでずいぶん金を稼いだと話し、すぐに 「全国の未解決事件がみな押されていて、金にはならない」と言う。 世の中にくやしい人は多いようだ。 長い間話し、午前3時過ぎに 「現代車非正規職闘争は精神ぐらいは残さなければならない」という言葉と共に家に行った。

朝、日程が調整されて余裕がある。 おかげで金属労組慶南支部の役員と一緒に朝ごはんを食べた。 牡蠣のクッパを食べながら、昨日のSKB支部の仲間たちを思い出した。 こんなにおいしいのに。ひそひそとそんな話をしながらおいしい朝食を取り、 慶南支部常務執行委員点検会議で挨拶をした。 慶南支部の常執は合計18人だが17人が参加した。 時間を見ると8時30分。 民主労総など主要労働組合の上級組織出勤時間は9時だが、 8時30分に会議をする姿を見て、良い意味で珍しく思った。 合計18人の常執のうち17人が参加する会議は最高に素晴らしい。

今日は、一つのチームが慶南道庁記者会見場に、もう一つのチームはサムスン電子サービス支会馬山センターの仲間たちが雇用継承争奪のために闘っている昌原センターと慶尚南道支社前に分かれて移動した。 馬山センターは2015年1月1日に廃業された。 サムスン電子サービス支会の組合員は、サムスンがセンターを廃業する時は名節の前に廃業をするパターンがあるという。 晋州も昨年9月、他のセンターも同じだという。 廃業をして家族が集まると、サムスンと戦うのは苦しくこんなんだから止めろという話をよく聞くという。 それでどう話したのか。

組合員:「サムスン」は私たちと何の関係もないという。 「サムスン」と戦うのではなく業者の社長と戦っているのだ。
家族:それでもサムスンではないのか?
組合員:そうだ。 だからサムスンが嘘をついている。 サムスンが責任を取るべきではないのか?

会社側の話をすれば、家族はみんな違うという。 世の中の人たちは、サムスンサービスセンターの労働者の本当の社長が誰なのかを知っている。 だが本当の社長、李健煕(イ・ゴニ)、李在鎔(イ・ジェヨン)が責任を取れとは話さない。 本当に大変な世の中だ。

昔は社長が変わっても技師は切られなかった。 だが支会(労組)ができた後、廃業と解雇は同級になった。 馬山センターは昌原センターの社長が買収し、晋州センターは居昌センター社長が買収した。 雇用を継承するという。 ところがその方式、対象が制約的だ。 いやとんでもない条件を出す。 その過程で組織力が強かった晋州センターは団結力が崩れた。 なぜ使用者側が業者を廃業するのか見せる断面だ。

居昌センターの社長は晋州センター組合員全員の雇用を継承するといった。 △経歴不認定(25年目も1年目として入社)、 △修習6か月、 △契約職10か月の後に正規職採用という条件がついた。 50人だった組合員は、合意当時には35人だったが、復帰以後に組合員を懐柔し、 物量調整という理由で立て続けに転勤発令を出して現在は15人が晋州分会を死守しているという。

昌原センターの社長は馬山センターを買収し、1月に非組合員だけの雇用を継承した。 だがまだ勤労契約書も作成せずに働かせているという。 組合員5人が脱退して就職した。 使用者側は残る34人の組合員のうち22人だけを採用するといった。 胸が痛いのはそのリストを新しい法人に雇用された労働者たちが選んだということだ。 分会長も含め、公正性を主張したという。 今は30人を採用するが、このうち8人を職務転換(携帯電話技師をエアコン技師に変更)するという。 このように部分継承を行い、分会の組織力を弱めようとしているが、 まだ馬山センター分会の組合員はみんな固く団結して闘争している。

サムスン電子サービスは、 ソウル、京畿、江原、慶北、中部、西部、南部の7つの圏域に事業部を分け、 サムスン電子サービス支会も会社にしたがい圏域を区分した。 このうち南部圏域、特に慶南の5分会(馬山、昌原、晋州、統営、金海)は組織力が強く、闘争力が高かった。 これほど闘争的な地域とサムスンが真剣勝負を試みるのは、労働組合に対する挑発だ。 さらに大きな対策が必要ではないだろうか? あるセンター、あるセンターと対応して破壊すること、それがサムスンの意図ではないだろうか? だが集会で、そんな悩みは飛んでいった。 やはり闘う労働者は現実で何をするべきかを知っていた。 今、3か月間闘っている馬山センターの組合員は、廃業闘争基調を次のようにたてたという。

「どこかのセンターが廃業されれば、他のセンターを組織し、正規職1人を組織する」。

実際、サムスン光州工場(白色家電)と亀尾工場(携帯電話)の前で宣伝戦を行い、 旧海雲台センターも廃業当時、昌原テクワンで宣伝戦を行った。 また嶺南地域のすべての営業所打撃闘争も共に行ったという。 だが今回はさらに特別なチームの「李在鎔特殊部隊」を作ったという。 使用者側が弾圧すれば、最も正しい防御は「攻勢的な組織化」であることを馬山センター分会闘争で確認できた。

サムスンはセンターを活用して利益をあげる。 だがセンター社長はどのようにして利益を上げるのだろうか? どの社長もみんな同じなので、特に違うことはないと思うが、 ここはA/Sをする所だから。

一。無償修理期間のR級部品(再生部品)使用を推奨する。 製品を買う時、10%サービス費用が含まれる(私は今日初めて知った)。 以前は1年以下の無償修理期間には正規商品を使っていたが、 今は再生部品を使用しているという。 これはタダだからだ。

二。有償修理期間には純正品の使用を推奨する。 以前は有償修理の時は、再生部品を使うか純正品を使うのかを確認したという。 だが今は純正品を誘導しているという。 費用が低い再生部品を使用できる消費者の権利を侵害している。

三。商品を購入した後、15日以内には製品の瑕疵、または購買を後悔(製品が気にくわなくても製品を損傷しなければ)も返済が可能だが、 これを交換、返済せず修理を誘導する修理説得率が30%を越えるセンターにはインセンティブを支払うという。 消費者保護院はこのように答えているというのだ。

とにかくこうした方式でサムスンはさらに多くの利益をあげ、 その餅を業者社長が受け取り、被害をこうむるのは労働者と消費者であると声を高めて話す馬山センターの仲間たちが復職しなければ、 消費者の被害はさらに大きくなるだろう。

また、これとは無関係に、下請企業社長は自分が気に入らなければ転勤、職務転換、勧告辞職などの方式で労働者を追い出した。 サムスンセンターの3大悪質社長の一人が昌原(チェ○○)なんだそうだ。 そして永登浦(ソン○○)、天安(イ○○)だそうだ。 実際、昌原センターには3年以下がたくさん働いているという。 労組を作る前、技師たちの雇用は風前の灯火だった。 だがすべてのセンター社長が彼ら3大悪質社長に似ていったからか、 サムスンがそのような指針を出しているのかわからないが、 みんなが継承労働者に「勤続リセット」を要求する。

では団体協約で勝ち取ったものも得られない。 例えば勤続7年以上は中高生の学資金の一部、 10年以上は大学学資金の一部を受け取れるが、勤続が認められなければ誰も学資金支援を受け取れないからだ。 参考までに、学資金が払われる現代重工社内下請は、 3年以上が中高生学資金、5年以上が大学の50%を支払っている。

ちょうど17日からサムスン中央交渉が始まったという。 7次交渉に社長たちが出てきた。 だがまだサムスンは交渉場では見ることができない。 今年はぜひサムスンと合意するべきではないだろうか? サムスンサービスの労働者たちの実際の発注元であるサムスンと合意しない以上、 雇用、団体協約も無用の長物であることを二つの目で確認しているから。 さまざまな話を聞いた後に食べる昼食がおいしい。 特に闘争するアスファルトの上で食べるチャジャン麺は芸術だ。 巡回団総務のキム・ギシク同志が太っ腹に酢豚まで取ってくれた。

思いがけず、サムスン支会の仲間たちが巡回団と今日の日程に参加するという。 すぐ食事を食べて、慶尚南道議会前に行った。 今日は慶尚南道知事、洪準杓(ホン・ジュンピョ)が無償給食をやめるための新しい条例を通過させる日だという。 集会の雰囲気が尋常ではない。 お母さんたちが大挙出て来たという。 慶南本部、金属労組のチョッキが見えたが、なぜか連れてこられたような感じだ。 民主労組は社会的な問題に沈黙して生きてきたという気がした。 反省する。 あるいは自分自身の反省かもしれない。 われわれの闘争が孤立させられて... あの人たちの労働に対する感情を、今は少し理解できる。 だが巡回団の目的は不法派遣を知らせることだから... 子供たちが受けるべき当然の権利を金の論理で廃棄し、傷つける洪準杓や、 労働者の権利を傷つけて不法を続ける鄭夢九(チョン・モング)と違わないと思った。 だから少しきまりは悪いがプラカードも持ち、宣伝物も配った。 よかったのか悪かったのかわからない。

集会が終わる前に出てきた。 韓国GM昌原工場宣伝戦のために。

あの橋は本当に短い。 2006年、クォン・スンマン、チン・ファン同志が煙突に上がった時、 彼らに会いに行くためのあの橋は本当に長かったのに... こんなに短かったのだから。 まるで大人になって、小学校の運動場を見るような感じだ。 サムスン労働者、現代車労働者、韓国GM労働者が立った。 ここには正規職もいて、非正規職もいる。 だが誰が元請で、誰が下請なのかを区分することができるか? 誰にもできない。 私たちが生産する製品、私たちが修理する製品の職員がいるだけだ。 すべての社内下請は不法だ。 すべての社内下請を正規職に転換せよ! 不法派遣労働者を使う元請社長を拘束しろ! 力強く叫んだ。

すでに韓国GMの仲間たちとは2回目だ。 初日に富平工場非正規職の仲間たちと会ったから。 昨日の晩から一緒に来て用意してくれた有難い人たちだ。 今日の宣伝戦も出勤組・退勤組の組合員たちが参加した。 そうだ、私たちが他人か? 全く同じ下請なのだ。 気が楽だ。

事務長同志が韓国GM非正規職支会の状況を説明してくれる。 現在、組合員は53人です。 ウワー〜〜 3人から再建した労働組合が、もう50人を超えた。 これだけでも感激だった。 とにかく、今年は賃金団体協議まで進め、すぐ来週の月曜に顔合わせが予定されているという。 本当にすばらしい。

韓国GMは非正規職労働者への攻撃をしているが、 その方式が本当にひどい。

まず、1次業者と2次業者の差別を強化する。 1次業者を増やさず、新設される工程はすべて2次業者と契約し、 既存の2次業者の賃金を削減(賞与金削減)する方式で、2次業者の処遇を縮小させるのだ。 また2次業者の労働者は食券も外注人員と同じ3000ウォンで購入しなければならず、 洗濯も工場ではしてくれない。

二つ目に、昼間連続2交代に転換し、正規職は10+10の賃金を保全するが、 下請企業には保全手当てを支払わず事実上、賃金が削減された (現代/起亜下請は賃金保全手当てを全額支給した)。 下請労働者の賃金カットで正規の賃金保全が行われたのではないか? 疑いが持たれる。

三つ目に、1次下請企業の契約職の割合を最大値に高めている。 1次業者の60%を契約職(嘱託職)で使い、いつでも解雇が可能だ。 以前は雇用安定を望む1次業者の契約職が2次業者に就職することがあったが、 今では1次業者契約職を2年以下で使っていて、 2次業者の労働条件が悪化するとそのようなことはしていないという。 現代車嘱託契約職も佗びしいが、韓国GM1次下請企業嘱託契約職の気持ちはどうか? 本当にひどい世の中だ。

四つ目に、多様な方式の非正規職労働者を使っている。 韓国GMに存在する非正規職は、 △1次下請正規職、 △1次下請契約職、 △2次下請、 △職業訓練生(6か月)、 △産業実習生(専門大実習生)、 △海外研修生(GMウズベク工場派遣労働者)だ。 非正規職天国。韓国GM。 グローバル企業だからか、非正規職の使用もグローバルだ。

一言で、韓国GMは非正規職搾取総合セットを見るようだ。 しかしここにさらに大きいものが存在する。 昌原工場は7月〜8月に新車が出ると、工程縮小で人員削減が予想されているのだ。 多くのモジュールが外注化されたのに、もう人員削減か? また群山工場合意(1交代転換)により、昌原工場で50人ほどの正規職転換配置人員が配置される。 では誰かが解雇されなければならない。 本当に絶望的だ。 この前、昌原支会代議員大会で50人ほどの群山支会組合員を2年派遣形式に転換配置することに同意し、労使協議会を開くことを決定したという。 群山工場の合意が現実になっている。 確実に正規職雇用を保障するために、非正規職の解雇を受け入れるのだろうか? こうした現実が存在するのに、金属労組、韓国GM支部など、責任ある役割を果たすべき単位が沈黙しているのが理解できない。 だがなぜ2年なのか? ある組合員が昌原も物量不足問題で2年後には構造調整だという話があるという。 その話がずっと耳から離れない。 2年後の構造調整と2年間の派遣形式。恐ろしい。

韓国GMの話の後、皆の関心主体の不法派遣問題に移った。 今回は韓国GMの仲間からの質問が多い。 勤労者地位確認訴訟の資料はどう集めるのか? 現代車の仲間たちのノウハウが伝授される。 そしてKTX女性乗務員の判決の影響、大法院(最高裁)勝訴者たちはどうなったのか? 働いているか? 闘争すれば業者を廃業し、解雇されるという話を聞いた。 この場合はどう戦ったのか、損賠訴訟はどのように対応しているのか、 解雇者の生計費はどう支援しているのかなど、 闘争を前にした人のように色々な質問をする。 色々な返事があった。

今日、聯合ニュースに人事命令から800日間出勤しないチェ・ビョンスン、 という記事が載り、今日は一日中、記者からの連絡に苦しんだ立場で、 この問題について勝訴者が懇談会でした話をいくつか書いてみよう。

・大法院判決は5人が優秀で受けたのではなく、 支会のすべての仲間たちが闘争して得た成果です。 だからわれわれは代表訴訟といいます。 これは個人が判断できるものではありません。 この判決は個人の判決ではないからです。

・正規職になれます。 現代車が案内した履行手順を追えばね。 しかし私は履行手続きに従いませんでした。 なぜなら現代車が団体協約を適用しないからです。 裁判所は不法派遣正規職転換者も団体協約36条(不当懲戒)を適用すると判示しました。 しかし現代車は裁判所の判決を無視しています。 なぜなら元職に復職させなければならず、未払い賃金も200%の加算金を支払わなければならないからです。 労働委員会または裁判所の判決が決定した時点からです。 既存の正規職労働者はすべて守ったというのに、大法院が正規職だと言った労働者を違うと言うのは、 大法院を無視するか、大法院勝訴者を下等人間扱いするものです。 どのように正規職になるのかが重要です。 これが基準になるからです。 私たちは働きたいのです。 誰よりも現場でしたいことが多いのです。 だから現代車が団体協約を適用したり、または労働組合と公式に合意ができるように、 みなさんから大いなる支援をいただければと思います。

・大法院判決を受けても戦わなければなりません。2010.2.23.に確定判決を受けましたが、 現代車は判決履行を拒否して2013.1.9.、鉄塔座り込み中に一方的に配置待機を発令しました。 その後、団体協約により配置を要求しても無視しています。 団体協約による協議を要求しても個別の問題として解決しようといいます。 こうした現代車の傲慢には負けません。 支会組合員と共に堂々と職場に戻ります。

美味しい食事を食べて残念だが離別を告げる。 今日、韓国GM昌原工場正規職のキム・ハクチョル先輩とイ・サンギ同志が参加してくれた。 虎だったキム・ハクチョル先輩が仙人のように変わって、心が痛かった。 だがいつか彼の気持ちを認める人がいるのではないだろうか? スターレックスは光陽へと向かう。

付記
巡回闘争後援口座:農協302-0800-6304-91 /キム・ギシク

連載目次

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-03-25 00:19:58 / Last modified on 2015-04-01 10:56:22 Copyright: Default

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