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LNJ Logo 韓国:[不法社長探して3万里](3)巡回闘争3日目 現代車、SK、現代重
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財界2位(現代車)、財界3位(SK)、財界7位(現代重)と戦う労働者

[不法社長探して3万里](3)巡回闘争3日目

チェ・ビョンスン(現代車支部組合員) 2015.03.20 14:04

財界7位、凍土の地!

誰かが蔚山東区をこう言った。 現代重工系列会社のために存在する都市!

現代重工、現代尾浦造船、現代デパート、蔚山工業学園(蔚山大学病院、蔚山科学大)、学校法人現大学院(現代重工学校、現代高等学校、現代青雲中学校、現代青雲高等学校、現代情報科学高等学校)そして各工場が保育園を運営している。 またKCCと韓国フランジなどの現代系列会社が残っている。 つまりゆりかごから墓場まで、鄭夢準(チョン・モンジュン)の名前を聞かずに育つことができない都市だ。 鄭夢準はこうした基盤の上で五回も国会議員に当選し、 有力な大統領選挙走者としても議論された。 だが彼が支配力を行使している間、 彼を社長、理事長と思っていた労働者の暮らしは、大統領選挙とはほど遠かった。

昨年、現代重工グループでは社内下請労働者11人が労働災害で死に、10年ぶりに(形成された)現代重工社内下請支会の団体交渉要求を徹底して拒否した。 2010年に大法院は現代重工社内下請労働者の労組法(労働組合および労働関係調整法)上の使用者は現代重工だと判決したのに、 交渉要求を拒否したのは明らかな不当労働行為に当たる。 現代重工はただ社内下請労働者を弾圧したのではなかった。 課長級以上の1500人に希望退職を実施し、高卒女子社員600人の追加構造調整も行われている。 正規職2万6013人より約2倍多い社内下請4万767人(全体非正規職は4万2000人、契約職1233人を含む)が働く現代重工の現実だ。 当然、下請労働者の解約は日常であり、退職金と休業手当ての不払いなどの賃金不払いも蔓延している。

こうした凍土の地で揺らぐことなく闘争する労働者がいる。 現代重工に民主労組がなかった時も民主労組の旗を守った労働組合がある。 まさに現代重工社内下請支会だ。 巡回闘争3日目の朝、不法な社内下請を使う鄭夢準(チョン・モンジュン)の拘束を叫び、 現代重社内下請支会の仲間たちと共に現代重工正門の前に立った。

雨がしとしと降る朝にも、出勤する現代重労働者たちの関心は高い。 宣伝ビラがよく取られる。 社内下請支会機関誌はすっかりなくなり、巡回闘争団の機関誌もたくさん取られて行った。 この凍りついた凍土の地に変化がうごめいている。 そのうごめきの始まりにも、下請労働者が先頭に立っている。 蔚山科学大清掃労働者たちは276日間全面ストを続け、 蔚山科学大東区キャンパス本館前でテント座り込みを行っている。 テントを維持するという理由で組合員1人当り毎日30万ウォンの仮処分がかけられ、 この問題を解決するために蔚山大学校集会を開くため蔚山大学校に入っても1人当り30万ウォンの仮処分がかけられる。

この長い間、弾圧を受けながら、23人の清掃労働者のうち、20人で始めたストライキ隊伍は8人減って12人になった。 だが生活賃金争奪のために闘争した以上、きちんと終わらせなければこれからの生活賃金争奪は難しいと言う。 最低賃金事業場での交渉にどんな意味があるのかと反問する。 今でも最低賃金なのに... 最低賃金に合意するために276日間ストライキをするバカはいないと言う。 今は業者が交渉を要請しているが、業者との交渉を拒否して蔚山科学大との直接交渉を要求している。 生活賃金争奪のために! まるで2007年の雇用継承合意を蔚山科学大との合意で勝ち取ったように。

最後に言うべきことはないかと聞くと 「弾丸が落ちて行く。 家を売ってもこの闘争に勝利すると覚悟した」という言葉に、 蔚山科学のおじさん、おばさんの決意が感じられる。 ここにさらにひとこと付け加える。

「もっと多くの人と会いたい。あまり会えないから会いたい」。

恥じる現代車非正規職支会の仲間たちが頭を下げる。 執拗な(?)要求に、現代自動車非正規職支会解雇者闘争委員会のイ・ウンファ議長が毎週1泊2日の座り込み闘争を解雇者の仲間たちと議論すると言って美しくまとめる。 そして全国巡回闘争団の仲間たちは、家は売れないが、利子の足しにしろと小さな気持ちを渡した。

財界3位、SK

昼休みがあるということは、こんなに幸せだ。 1時間という昼食の時間に仲間たちと会えることがあるから。 117日間全面ストを行い、次の闘争のために3月9日にしばらく復帰した希望連帯労組SKブロードバンド支部東蔚山支会の仲間たちと共に昼食をした。

難しい復帰をした後はどうかという質問に、 オ・ギュヨン支会長同志はむしろ余裕で答える。 それと共に勤務条件が一気に変わったと言う。

「土曜隔週勤務、日曜自律勤務、賃金団体協議終了まで夜間作業(残業)禁止などを要求して勝ち取った。 また装備を紛失すれば100%個人の責任だったが、 復帰協議の過程でこれもセンターが責任を取ることになった。」

聞いている仲間たちはみんな驚いた。 なぜそんなことができたのか。 こんな質問が激しい。 それでもすべての事業場で正常に復帰できたわけではない。 仁川富川地域では復帰した組合員たちに仕事を出さず、 16日(巡回闘争出発日)に先鋒隊が集会を開いたという。 そしてうまく終わったと理解しているとおっしゃる。幸いだ。

ストライキの後に何が一番変わったかという質問に 「内面の空白ができた」と淡々と答える。 執拗な質問(?)に「以前は現場に何かが起きると幹部に連絡がきて、 どうすればいいのかと言ったが、 今では組合員が各自判断して対応し、管理者に堂々と対抗している」と言う。 遅れて来た女性組合員も「技師さんが強くなって帰ってきたようだ。 過激になった」と支会長同志の話に相槌を打つ。

100日を越えるソウル上京闘争で一番うれしかった時と最も嫌だったことを尋ねた。 ある同志は「チャン・ヨヌィ、カン・セウン同志が広告塔に上がった翌日、 警察の侵奪に対抗して組合員が一糸不乱に闘争したことが一番印象的だった」と答えた。 目を見るだけで通じるというのがまさにその時だったという。

では最も嫌だったことは? 「クッパ」だという。 朝はラーメン、昼はクッパ、晩もクッパ。 毎日似たような順序でクッパを食べたおかげで、今ではクッパは見るのも嫌だという。 ストライキの前は汁がなければ飯が食べられなかったのに、 今は汁がなくても飯を食べられるのは、良いことなのか悪いことなのかわからないという。 今日の昼食もクッパ屋なので来られない組合員が2人もいるといった。 笑うべきか泣くべきか?

時間がない。 もう作業場(予約した顧客の家)に行く時間だ。 最後にオ・ギュヨン同志に巡回闘争団の仲間たちへの要請と決意の言葉をお願いした。

「ソウルで苦しい闘争をして、組合員が有難かった。 そして支援してくれた仲間たちにも。 会社で自分の声をあげるのを見ると、東蔚山支会は絶対になくなったり瓦解しない労働組合だと考えることができた。 今の調子なら、センターで多くの組合員を組織することができる。 自信がある。 連帯、未組織を組織してまとめる労働組合にならなければならないと考えた。 自分のことだけを見ていると、いつかあの人のようになれるのだから、 非正規職・間接雇用をなくす闘争を組織しなければならない」

これが財界3位のSKと戦う労働者たちの声だ。 決して諦めないという間接雇用労働者の絶叫だ。 まだ41日間、ソウル市中区中央郵便局の前の広告塔に2人の労働者がいて、 復帰はしても闘争を放棄しない理由だ。 まだ勝利できるという信頼があるLG非正規職、SK非正規職の仲間たちがいる限り、 私たちの闘争は財界3位のSKと財界4位のLGに必ず勝利するだろう。

財界2位、現代自動車

どしゃ降りの雨が降る。 地域集会がすべて取り消された。 午前には蔚山工場本館の前で現場組織が共同で行うことにした糾弾集会も取り消された。 毎週行っていた現代車非正規支持の水曜集会も取り消された。 だが出勤闘争は盛大に行われた。 蔚山地域ゼネスト実践団、不法派遣を使う元請社長拘束要求全国巡回闘争団、 現代車非正規職支会執行部と年闘委の仲間たち。 横断幕だけでも何枚あるのかわからない。 仲間たちの声が雨の音と混じって美しく共鳴する。

雨に降られて行った出勤闘争が終わり、現代車非正規職牙山・蔚山支会の非対委員と役員懇談会をした。 多くの仲間たちが真剣に各支会の状況を聞く。 ちょうど今日から巡回闘争に合流した牙山非常対策委のクォン・スジョン同志が牙山の状況を説明する。 特に牙山の仲間たちは8.18合意当事者としての申し訳ない思いを伝えた。 牙山工場は、△2月8日の組合員総会で8.18合意を廃棄、 △非常対策委を構成、 △損賠基金運営を決議し、 非常対策委は、△新規組合員組織化進行、 △損賠対応に方針議論進行、 △代議員選出または執行部選出を推進していると明らかにした。

非常対策委を構成する前に5700万ウォンの損害賠償を返したことの誤りを克服するために、組合員全体の総意を集めていると明らかにした。 昌原にきて、今日、新規採用面接合格者で新規採用された組合員一人を除き、全員が合格したという。 ひとりはまさに2次業者の組合員だという。 本当にイム・インジョン前支会長も面接対象者に含まれているので組合員は排除された。 今、68人の仲間たちが正規職転換闘争を宣言して力強く戦うことだけが残された。 一人ではなく蔚山支会と共に。

蔚山支会は、 △解雇者、前支会長、前主席副支会長、現職代議員が「8.18認定」の文句がある壁新聞が貼りだされている。 支会次元で真相調査委員会を構成して対応している。 △4月の闘争のために、2次組合員教育を進行中だ。 △交渉は4次まで進めているが、3次交渉から金属労組役員が入れなくなっている。 現代車支部から伝え聞いた使用者側の立場は、 「交渉のための役員の出入は不可」だという。 25日に5次交渉が予定されている。 △支部とは対話が断絶した状況だ。 △4月中旬ぐらいには争議調整申請をするものと予想され、 4月末ぐらいに闘争準備を終える予定だ。 △第3工場の補欠選挙で全事業部に代議員を出し、組織体系を再整備した。

議論の過程で蔚山支会の仲間たちは、牙山支会の損賠仮差押え対応問題、執行部未選出についての問題などに空しさを表出した。 いつか一度話さなければならない状況で、今日は真剣な討論をした。 懇談会に参加した蔚山支会の仲間たちが4月の闘争についてこうした意見があるという。

1.準備はできれた。やろう! 2.待とう! 3.整理闘争をして、勝敗とは無関係に整理しよう!
1.終末闘争をやろう! 2.現実的な部分(新規採用、電話配置など)で対立があるので、大法院まで行こう! 3.無条件に執行部を批判!
1.わが事業部のように他の事業部も団結すれば終末闘争は可能だ。2.ひとつの事業部で闘争はできないので、早く他の事業部が準備できる役割を遂行したい。3.闘争準備のために事業闘争基金も別途確立している。

限界になると本人の限界を克服できないので、言い訳と批判の対象を探しているようだ。 これほど難しい条件でも、組合員たちに「なぜ闘争が必要なのか?」を説明するのは闘争を放棄しないという一番強い意志表明だ。 そして、こうした意志表明が存在する時、現代車非正規職支会はいつも闘争を宣言した。 だが、その闘争は容易ではないだろう。 なぜなら財界2位の現代車との全面戦争を放棄しないのは、あるいは大韓民国の政府と闘争をすることと同じことだからだ。 財界2位との闘争をわれわれは放棄しない。 だから今、全国を歩き回って、鄭夢九(チョン・モング)・鄭義宣(チョン・ウィソン)親子の拘束を叫んでいるのだ。 必ず二人のうち一人は拘束させる。

付記
巡回闘争後援口座:農協302-0800-6304-91 /キム・ギシク

連載目次

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-03-21 18:56:35 / Last modified on 2015-04-01 10:55:58 Copyright: Default

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