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編集2002.04.01(月)20:16

「今年の労使関係の試験台」で機先戦い

■ ゼネストの波長・展望は

2日から始まる民主労総のゼネストは、37日の間続いている発電ストライキ 事態の分水嶺であり、今春の賃団交など、全般的な労使関係の構図に大きな 影響をおよぼすものと見られる。

特にゼネストの参加規模が予想より大きくなれば、今年の春闘で労働界の要 求が大きくなると予想され、政府と民主労総は1日、ストライキ参加組合員 数に対する攻防を繰り広げる等の神経戦を展開した。民主労総は、現代・起 亜・双龍車の自動車3社と全教組、化学連盟など400余の事業場で12万人が参 加すると予想した。

これに対して労働部は1日の午前10時現在、ゼネスト参加決議事業場は金属 連盟66か所、公共連盟4か所、保健医療労組8か所、化繊連盟3か所など81の 事業場で3万8798人と集計した。しかし労働部も、前のゼネストに参加しな かった連盟等の参加の雰囲気が高まっており、さる2月26日のゼネストより 若干規模が大きいと予想している。労働部の関係者は、「今回の連帯ストラ イキは、順法手続きを踏まない不法ストライキなので、法と原則により民事、 刑事上の責任を明らかに問う」、「組合員と直接利害関係がない問題で長く ストライキを引っ張っていくことは難しい」と見通した。

発電ストライキが一か月を超えても突破口を探せなかった政府と労働界が正 面衝突に進めば、今年の労使関係全般に影響し、ワールドカップの期間中、 労使の平和をなすという政府の方針に支障が出る可能性が高いが、政府はこ れに対して何の具体的な対策も出せずにいる。

方錫労働部長官は「ゼネストに突入すれば、使用者側の懲戒手順と司法処理 が始まり、政府と労組の対話チャンネルが事実上断絶して事態が悪化せざる を得ない」と話した。ソンナック民主労総教宣室長も、「労組指導部に対す る逮捕令状発付、労組に対する損害賠償請求等、政府が強硬基調に進むと、 5月の賃上げ闘争も解決が難しくならざるを得ない」と展望した。また、3日 には、発電労組の未復帰労組員数千人に対する懲戒措置が進められる予定で、 政府では明洞聖堂に対する公権力投入などの超強硬策も考慮していると伝え られた。しかし、警察が明洞聖堂のストライキ指導部に対して公権力を投入 すれば、社会・宗教・政治的な問題に拡大し、ストライキが新しい局面を迎 えるようになる可能性も大きい。

方錫労働部長官は1日の午後、労働部の記者室で懇談会を開き、「去る30日、 民主労総公共連盟の関係者と水面下の接触を通じ、『民営化は交渉対象でな い』という条項と懲戒最小化条件に、ある程度意見の接近があり、発電労組 の反応を待っている」と話した。去る23日、政府が労組に民営化同意書を要 求したことから一歩踏み出した交渉カードを出したようだが、事実上、民営 化に対して労組がこれ以上、関与できないということを明文化することなの で、発電労組の指導部としては受け入にくい条件であり、終盤の妥結の可能 性は薄いということが労使関係者たちの展望だ。

パクミニ記者minggu@hani.co.kr

ハンギョレ新聞 http://www.hani.co.kr/section-005100008/2002/04/005100008200204012016003.html


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