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乙支大病院のキム氏が登場した労働現場で何が?

保健医療労組主催、労組弾圧被害証言大会

2016-01-20 20時09分48秒|チョン・ジェウン記者

大田市の乙支大病院が、労組との交渉を控えて特別採用した行政府院長、キム某氏について「労組破壊専門家」の疑惑が起きている中で、 キム氏が労務管理者として登場した事業場の労働者たちが集まり、被害を糾弾した。 大田聖母病院(1996年)と中部都市ガス(2003年)、富川セジョン病院(2005年)、ユシン・コーポレーション(2010年)、大邱シジ老人病院(2012年)、清州市老人専門病院(2014年)等は、 使用者側が採用したキム氏とともに設立認可が取り消された創造コンサルティングが議論され、 労組破壊の論議がおきた所だ。

民主労総大田本部と保健医療労組は、キム氏が使用者側の関係者として働いていた労働現場に何があったのか、 実体を明らかにする労組弾圧証言大会を1月20日午後3時に大田のキリスト教連合奉仕会館で開いた。 保健医療労組のナ・スンジャ未組織委員長は 「大田乙支大病院で行われている一連の状況は、 多くの事業場の労組弾圧と似ている」とし 「弾圧を克服して民主労組を守って行く方案を見つけるために証言大会を開いた」と話した。

イ・グンソン(富川セジョン病院)、 チェ・ヨンスク、パク・ポッキ(清州市老人専門病院)、 ペク・ポムギ(大邱シジ老人病院)氏が証言し、 イ・ジョンフン(ユソン企業)氏は創造コンサルティングを動員した労組破壊の事例を伝えた。

181日のストライキをした富川セジョン病院

保健医療労組セジョン病院支部のイ・グンソン支部長は、 2005年から2006年に起きた富川セジョン病院労組弾圧の事例を伝えた。 イ支部長は 「セジョン病院は2005年の交渉の途中に団体協約を一方的に解約し、 団体協約案改悪固守、交渉不参加など、不誠実な交渉をしただけでなく、 労組脱退強要、38人の用役チンピラを雇用して組合員の監禁、暴行、 消火器や消火栓の噴射、労組活動妨害、無差別的な告訴告発、 ストライキをした組合員の懲戒など、各種の不当労働行為を行った」と明らかにした。

当時、セジョン病院の労使対立は、用役業者職員の暴力性で社会的に問題になり、 労組は181日間のストライキをはじめ、 鎖闘争、リレーハンスト、集団ハンスト、三歩一拜などつらい闘争をした。

深刻な労使対立の中心に、病院とキム氏があったと労組は主張した。 イ支部長は「キム氏が経営支援室長に採用されると、 病院は集中的な労組脱退工作と座込場侵奪、労組事務室の電気停止、名誉毀損および業務妨害などで30人に大量に告訴告発、 ストライキ参加者10人の懲戒委回付などの労組破壊を行った」と話した。

それと共に「キム氏が登場した事業場ごとに、 名誉毀損、業務妨害で文句をつけるのは同じだ」とし 「問題の核心は、労組を破壊するためにキム氏を採用し、 非常識な労使関係を進める病院側だ」と伝えた。

2年間、深刻な労使対立、清州市老人専門病院

清州市老人専門病院は2014年の初めに始まった労使対立が2年間続いている。 病院側は2015年6月に一方的に閉院し、 現在清州市は新しい運営者に民間委託をする過程で、 クォン・オクチャ(公共運輸労組医療連帯本部忠北地域支部清州市老人専門病院分会)分会長が解雇者雇用継承を要求し、 清州市庁の前で15日間のハンストをしている。

病院側は2014年5月、これまではなかった行政府院長職を新設し、キム氏を採用した。 同じように用役業者職員を動員した暴力事態、勤務形態一方変更、組合員懲戒と解雇などの労使対立が発生した。 忠北地方労働委と中央労働委は、同年、病院側が不当労働行為をしたと判定した。

分会の組合員チェ・ヨンスク、パク・ポッキ氏は証言で 「キム氏は理由もなく言葉尻を捉え、停職や解雇を乱発し、 組合員と非組合員を深刻に差別した」とし 「寒い冬に、休み時間に非組合員はかけぶとんをかけて寝ただけでも 『こんなこともできる』と言って組合員にふとんも与えるなと言った」と伝えた。

また、「食事の時も、組合員は冷や飯を食べさせ、 非組合員には暖かいご飯を食べさせた」とし 「カメラと録音機などを使って非組合員に組合員の一挙手一投足を報告させ、 私たちを監視した」と話した。

106日ストライキをした大邱市シジ老人専門病院

ペク・ポムギ前保健医療労組大邱慶北地域本部長は、 大邱市のシジ老人専門病院k事例を紹介する前、 「2005年に労組を結成した時、150人のうち130人が労組に加入したが、現在は20人ほどだ。 証言に来るに当たり、気持ちは複雑で息苦しかった」と心境を伝え、 「今後、他の事業場に労組破壊があってはならないと期待する」と話し始めた。

市立病院の大邱市シジ老人専門病院は、 最低賃金違反、13余億ウォンの賃金未払いなどで労使葛藤を経て、 2011年10月にキム氏を職制規定にもない行政府院長として採用し、 対立が増幅したと労組は主張した。 慶北地方労働委は2012年5月、 「病院側が不利益処分示唆、賃金威嚇、解雇脅迫による不当労働行為を行った」と判定した。 しかし病院側は2012年7月に職場閉鎖を断行し、 労組は106日間ストライキで対抗、同年10月に労使合意で一段落した。

ペク前本部長は 「キム氏が登場したところは様子が似ていて、 採用されるとすぐまず会食をして労組を侮辱し、飼い慣らしを始める」とし 「まず各部署の責任者を集め、抱き込みと懐柔で労組を脱退させ、 彼らに指示して組合員脱退工作を始める」と話した。 また、「キム氏が労組を盗聴しているので、労組は音楽をかけて会議をした」という事例も伝えた。

彼は「キム氏は労使が合意するとすぐ病院を抜け出る人物で、 労使関係破綻の責任者は病院と医院長、そして責任を取らない地方自治体だ」と強調した。

労組破壊資料はトラック半分、ユソン企業

金属労組大田忠北支部ユソン企業嶺東支会のイ・ジョンフン前支会長は、 キム氏が労務法人創造コンサルティングと関係があるという疑惑について、 創造コンサルティングを中心として使用者側の労組破壊の態度を説明した。 ユソン企業は2011年5月「夜は眠らせろ」とし、 昼間連続2交代制施行をめぐり労使交渉を行うと、 使用者側が職場閉鎖をして用役業者職員を動員した集団暴力事態で問題になった。 これに関して事業主の柳時英(ユ・シヨン)氏など8人は、 不法な職場閉鎖と不当労働行為などの労組法違反容疑で刑事裁判中だ。

イ前支会長は 「使用者側と創造コンサルティングの労組破壊資料が1トントラックの半分も出てきたのに、 120種類の犯罪で起訴された事業主の柳時英(ユ・シヨン)氏の裁判では、まだ資料が出てきている」とし 「全組合員懲戒、組合員80人余りに出勤停止3か月、25人解雇などでいくら労組を弾圧しても、 国会の扉を叩いて座り込みなどの闘争をしているので労組破壊の証拠資料が出てくる。 この責任を問い、労組は勝利できる」と強調した。

一方、大田乙支大病院の労働者たちは昨年11月28日に労組を結成した。 病院側は今年1月1日、労使交渉中にキム氏を行政府院長として特別採用した。 保健医療労組がキム氏は「労組破壊専門家」だとし、任命を撤回しろと要求したが、 病院は「侮辱および名誉毀損」と対抗している。

原文(メディア忠清)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-01-21 00:14:40 / Last modified on 2016-01-21 00:14:41 Copyright: Default

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