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韓電密陽送電塔工事「UAE原発輸出遅滞補償金のため」波紋

京郷スクープ、対策委「原発売るために破倫?」...電力大乱の憂慮は偽りだったか

キム・ヨンウク記者 2013.05.24 11:09

5月24日、京郷新聞が「政府と韓国電力公社(韓電)の密陽送電塔工事強行はアラブ首長国連邦(UAE)と結んだ原発輸出契約のため」という韓国電力のピョン・ジュニョン副社長の発言を報道し、波紋が広がっている。

新古里原発をモデルとしたUAEへの原発輸出契約により、新古里3号機が2015年 に商業運転ができなければ、0.25%の遅滞補償金をUAEに払わなければならない ため、急いで密陽送電塔工事を進めなければならないということだ。

京郷によれば、韓国電力のピョン・ジュニョン副社長は、前日に開かれた記者 懇談会で「UAE原発を受注した時、新古里3号機を参考モデルにしたので(密陽送 電塔問題は)必ず解決しなければならない。2015年までに(新古里3号機が)稼動 しなければペナルティを払うと契約書に明示されている」と話した。

産業通商資源部の関係者も京郷に「UAE側から最近、新古里3号機が期限までに 竣工するかどうかの問い合わせが続いている」とし「UAE現地に作る原発と同じ モデルがきちんと建設され、円滑に運転されていることを見せなければならな い。UAE以外の国家にも韓国型原発をセールスするためには、代表的なモデルの 稼動が遅れると輸出に支障をきたす」というピョン・ジュニョン副社長の発言 に信憑性があることを確認した。

こうした韓電と政府の立場は、すでに2月21日の原子力発電所の海外進出を促進 し、新しい成長動力にすることにしたところからも伺える。政府は今年中に UAE原発運営整備と支援契約締結などを進める方針をたてた。

特に一部の言論が「5月初めに日本が220億ドルの超大型トルコ原電事業権を持っ ていったのに続き、UAEと原子力協定を締結した」として、日本の原子力輸出の 動きに強い憂慮を吐き出して政府の対処を強調したのも、ちょうど密陽送電塔 工事再開の前後だった。

今回の韓電副社長の発言と政府の原子力輸出政策を総合すれば、これまで韓電 と政府による「密陽送電塔工事を再開しなければ今年12月末に稼動する新古里 原子力発電所3号機の安定した電力供給は不可能で、冬に電力危機が発生しかね ない」という主張には説得力がないことを示す。

送電塔反対対策委は「新古里発電所を通る単線送電線路が蔚山と釜山にできる」 とし「その線路と新古里3号機をつなければ、今年の冬の急をしのげる」と現実 的な代案を提示したが、韓電は握りつぶしてきた。

進歩正義党の金霽南(キム・ジェナム)議員も「韓電が昨年の国政監査と国会の 公聴会で、古里〜新蔚山345kV送電線の容量増大が可能だと言った。密陽送電塔 がなくても新古里3号機電力輸送自体も可能」と強調した。

また、総発電量が1400MWの新古里3号機が全体電力供給(2013年夏季基準8100万 kW)の1.7%にしかならず、電力大乱にも大きな影響を与えないという指摘もあり、 韓電の主張はさらに説得力が下がる。

こうした状況で出てきたピョン・ジュニョン韓電副社長の発言は、送電塔工事 を防いでいる密陽住民の燃え上がる怒りに油を注いだ。

反対対策委はこの日声明を出して「輸出違約金を払いたくないので自国民、そ の中でも70代、80代の老人を猛暑の中に山頂で警察と対抗させるような破倫が いったいどこにあるか」とし「無関心な国民とバカな老人だとでたらめ情報で 惑し、胸算用は別に整えている」と猛非難した。

対策委は「韓電はUAE原発輸出問題と密陽送電塔工事強行に関する真相を直ちに 公開しろ」とし「密陽送電塔工事はもう完全に名分を失った。死の工事を直ち に中断しろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-25 18:33:19 / Last modified on 2013-12-17 09:41:04 Copyright: Default

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