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「トガニ」のインファ学校前行政室長、懲役8年確定

大法院、25日に上告を棄却して原審確定

ホン・クォンホ記者 2013.04.26 11:08

▲大法院宣告直後、インファ学校のソ・マンギル同門会長が手話で今回の判決の感想を語った。[出処:ビーマイナー]

光州のインファ学校で聴覚障害女子学生に性暴行し、これを目撃した他の学生に暴行した容疑などで拘束起訴されたインファ学校の前行政室長キム・ガンジュン氏の懲役8年の刑が確定した。

大法院3部(裁判長パク・ポヨン)は4月25日、キム氏の上告を棄却して懲役8年と 情報公開10年、位置追跡電子装置(電子足輪)付着10年を宣告した原審を確定した。

裁判所は上告棄却の理由を「原審が適法に採択した証拠からみて、キム氏の 控訴事実が有罪と認定されると判断したのは正当だ」とし「事実の誤認や 強姦致傷罪に関する法理を誤解するなどの違法はない」と説明した。

特に裁判所はこの日、異例の手話通訳士を呼び、被害者側に上告棄却の理由を 説明することもした。

判決の直後、インファ学校のソ・マンギル同門会長は「障害があり自分が保護 すべき学生を対象として行われた犯行に対し、一般人と同じ定規で処罰しては ならない」とし「したがって、懲役8年でなくさらに大きな罰を受けるべきだっ た」と強調した。

被害者の母は、取材陣のインタビューの要請に「とてもつらいので遠慮する」 としつつ「懲役8年は満足な量刑ではないが、法がそうなのだから、どうしよう もない。これでいい」と心情を述べた。

インファ学校性暴力対策委のキム・ヨンモク代表は「加害者が事実を全面的に 否定して無罪を主張したので、怒りが強かった」とし「ところが加害者の控訴 理由書を見ると、前に二回刑事処罰を受けた件については一足遅く認めていた」 と伝えた。

キム代表は「加害者が自分が保護すべき学生を対象として行った性暴行を認め、 被害者に真心から謝罪をすれば良いという最後の期待があったが、今回の件に ついては相変らず無罪を主張している」とし「今回の大法院の判決で法的には この事件が解決したと言えるが、人の問題は相変らず解決していないのがとて も残念だ」と明らかにした。

キム代表は「今日も被害者はソウルにある江南セブランス病院に治療を受けに 行ったが、被害者の治療と回復にはこれから長い時間がかかりそうだ」とし 「また、インファ学校運営法人のウソク法人の清算手続きは完全に終わってお らず、地域社会の議論でインファ学校の土地を障害者たちに寄与できる空間に 変える課題などが依然として残っている」と付け加えた。

なお、加害者のキム氏は2005年4月、インファ学校行政室長として働き、学校の 行政室で被害者のGさん(当時18歳)の手足を縛って性暴行した。また、行政室の 扉がしまっておらず、偶然その場面を目撃したN君(当時17歳)をガラス瓶で殴り、 棒で数回暴行した。

2005年12月、被害者のGさんがキム氏を告訴したが、光州地検は2006年5月に 被害者の陳述には信憑性がないなどの理由で不起訴処分にした。

しかし映画「トガニ」を契機に光州地方警察庁は再捜査に着手し、2011年12月、 キム氏を拘束起訴した。

その後、1審では検察の求刑より高い懲役12年と情報公開10年、位置追跡電子装置 10年を宣告した。しかし2審ではキム氏が強制醜行の件で二回受刑生活をした点を 参酌するとし、1審より低い懲役8年、情報公開10年、位置追跡電子装置10年を 宣告した。(記事提携=ビーマイナー)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-29 00:21:56 / Last modified on 2013-04-29 00:21:57 Copyright: Default

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