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進歩新党、民主労働党と新設党の統合決定を8月に延期

組織進路特別決議文通過...8月には2/3の議決で明確に

キム・ヨンウク記者 2011.06.27 00:39

進歩新党が民主労働党などとの新設党統合の決定を8月に延期した。進歩新党は 6月26日、松坡区民会館で臨時党代議員大会を開き、連席会議参加団体と各政党 の担当機構間の第二回交渉を開くという内容の『進歩新党組織進路に関する 特別決議文』を通過させた。

この組織進路特別決議文により、5月31日に導出した進歩大統合連席会議最終 合意文も2次担当機構間の交渉の結果と共に8月末の臨時党大会で承認と組織の 進路を最終的に決定する。この日通過した特別決議文は、組織の進路を決める ので党大会では2/3以上の賛成を得るべきだという主張があったが、代議員の 採決により、過半以上の賛成で議決することにした。これにより、特別決議案の 原案採決結果は在席349人中202人(57.9%)が賛成して通過した。

特別決議文は「5.31『進歩大統合連席会議最終合意文』は不十分だが、連席会議 に参加した政党団体代表者の合意文であることを認める」という表現により、 合意文の承認という党内の核心議論を避けた。ただ代表者が署名した合意文が 出された事実だけは確認して、これについての価値判断は排除した。

特別決議文案件を提案したキム・ヒョンタク事務総長は提案説明で「『認定』 という表現は、最終合意文の承認でも否決でもないが、今後の交渉の手続きを 可能にする最低限の水準の意味」とし「否決すれば今後、一切の交渉は不可能 だ。案件の差し戻しも実質的な否決を意味する。したがって合意文が不十分で 承認する訳には行かないが、今後の第二回交渉手続きはできるようにするために 『認定』という表現にした。他の解釈はない」と説明した。

続いて「党を分けてはいけないという忠実な気持ちでこの案件を提出した」と し「党憲は、党の進路に関する決定は代議員の過半数以上出席と2/3以上の賛成 で決める。8月の党大会では今回と同じ1/2か2/3かという一切の議論なく、ただ 2/3で決めなければならないということ」と、議決定足数の議論を静める案である ことを明確にした。

進歩新党が通過させた特別決議文は、連席会議の最終合意文承認をめぐり党が 深刻に分裂している中で危機感が作動し、また分党になる状況は防ごうという 2か月延期の案だ。こうした危機感は、進歩新党のカン・サング九老党協委員長 が提案した「進歩新党一つに運動」であらわれ、統合派と一部の独自派、推移 を見守った代議員が「一つに運動」を受け入れ、過半を少し越える58%賛成とい う結果を引き出した。

また民主労働党は6月19日の党大会で8月末に党合併の最終承認をすると決め、 進歩新党も一種の迂回路を選択したわけだ。しかし迂回路は単なる回避ではなく、 連席会議の最終合意文に十分反映されていない部分を追加の交渉で補完しろ という要求も共に含んでいる。

民主労働党も党大会で、担当機構の構成と8月の党大会での最終承認を決めたため 追加交渉の可能性は高い。したがって進歩新党も民主労働党も8月末前後の臨時 党大会で党の組織進路を可決することで、新設党統合を決められる。両党が8月末 の党大会で2次合意内容を可決すれば、両党の担当機関は政党法19条20条による 合同会議を開き、新設党統合に必要な諸般の事項を決められる。

進歩新党は担当機構の間での第二回交渉の内容として、△進歩新党と民主労働党 代表の合意文意見の差の確認、△国民参与党との統合についての立場、△覇権 主義の克服と新しい進歩政党の民主的・統合的な組織運営方案、特に地域組織の 統合的な運営方案の方法などを含む付属合意書2、△党名、綱領、党憲と決めた。

また、交渉のための担当機関は党代表団、事務総長、政策委議長、常任顧問、 市道党委員長、『新しい進歩政党建設のための推進委員会』委員で構成し、 党内の意見を考慮して、交渉などの組織統合に必要な諸般の事業を進める単位を おくことにした。

組織進路特別決議文が1号案件で通過し、当初議論する予定だった『進歩大統合 最終合意文承認の件』と『新しい進歩政党建設のための決議案採択の件』は 自動消滅した。

特別決議文の上程から激しい論争、案件を提出した議長団の不信任発議も

この日『進歩新党組織進路特別決議文』はキム・ヒョンタク事務総長、カン・ サング報道担当、シム・ジェオク前報道担当など14人の市道党委員長が提案、 代議員194人が緊急動議を要請し、党大会議長団が職権で提出した。

特別決議文は、23日の夜、キム・ヒョンタク事務総長が進歩新党の意見グループ との会議で提案したが、一部の独自派はこの会に参加しないか、反対の立場を 明確にした。独自派のある関係者は「特別決議文案は事実上、連席会議の最終 合意文を承認し、8月に決定を延期しようというもので、キム・ヒョンタク総長が 提案した会にもまったく参加しなかった」とし「意見グループが集まり、合意案 を出すことも密室交渉」と述べた。

こうした党内の複雑な状況により、イ・ドグ議長が特別決議案を職権上程したため、 相当数の代議員が反発した。また特別決議文の性格上、特別決議文が1号案件で通過 すると『最終合意文承認の件』などの処理問題が生じ、特別決議文を1号議案に するかどうかをめぐり代議員の間で激しい神経戦が行われた。

議論の末に、会順は在席383人中233人が賛成し、特別決議案を1号案件とするこ とが通過した。続いて最終合意文承認拒否を主張する強硬独自派は、イ・ドグ 議長の特別決議案職権上程による会議進行の非公正性を理由に議長団不信任案 を上程したが、375中26人の賛成で、議長団不信任は否決された。会順通過の 採決に続き、議決定足数を過半にするかどうかの採決の結果もこの日の特別 決議案の通過の可能性を予想させる結果だった。

キム・ヒョンタク事務総長は「最終合意文が出たが、とても不十分な合意文だ。 しかしこの合意文は進歩新党自らがその内容と形式を作り、その内容を添削す る過程で会議が行われた」とし「私たちが提出した合意文の内容と形式をこの 瞬間、自分で否定すれば、あらゆる非難の矢が新党に向かいかねない」とし、 強硬独自派に2か月の延期案を通過させるよう訴えた。

この日、特別決議案に反対したある代議員は「また2か月延期すると地域は植物 政党になってしまう。党がどこに行くのかもわからないのに、党員は動けない」 とし「この3年間、私たちが地域でどんなことをしてきたのかをじっくりと考え てほしい。また2か月を引き延ばそうというのは、地域の党員を苦しませる決議 だ。今日、最後まで討論をしても、合併か独自かを決めなければならない」と 語った。また他の代議員は「特別決議文には最終合意文を『認定』するという 用語が明確にあり、担当機構間の第二回交渉の進行や党名、綱領交渉もすると 明記している」とし「これは合意を2か月延期することを反映した合意文とはい えない。本当に破局を防ぐためなら、こうした条項はすべてなくすべきだ。合意文 の判断、担当機関の判断を2か月延期しなければならない」と反対を明らかにした。

また別の代議員は、特別決議案議決の定足数などを決める手続きに強く問題を 提起した。この代議員は「民主労働党から出る時、一番大きかったのが従北と 覇権だった。今日、覇権の進歩新党版を見るようで胸が痛い」とし「この20年、 代議員大会で質疑応答の終結を採決して、こんな形で進めるのは初めて」と党 大会の手続きに強く問題提起をし、反対の意志を現わした。彼は「原案と修正 案の議決定足数議論が行ったり来たりしておかしな決定になった。それで過半 と整理した。これが民主主義か」とし「進歩新党の手続的民主性と内容の民主性、 運営の民主性が花開いてもどうかという状況で、また別の覇権主義が出てきて 残念だ」と反対の理由を上げた。

決議案に賛成したある代議員は「私たちに残された時間が一日しかないわけで はない。合意文の判断を8月まで留保して、覇権主義を清算する党運営方案につ いて交渉し、意見の差があった国民参与党の問題を確認しなければならない」 とし「この決議文が含むのは、このまま党が割れるのを2か月延長しようという ことではなく、党が本当に共に行くために何が必要なのかを真剣に議論して 決めようということ」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-28 10:43:55 / Last modified on 2011-06-28 10:44:03 Copyright: Default

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