![]() |
AFL-CIO、発足50年で大規模分裂の事態 | ||||||
Menu
おしらせ
■サブチャンネル ・映画祭報告(7/27) ・レイバーネットTV(7/9) ・あるくラジオ(6/14) ・川柳班(次回9/27) ・ブッククラブ(8/2) ・シネクラブ(7/6) ・ねりまの会(6/28) ・フィールドワーク(6.1報告) ・三多摩レイバー映画祭(5/25報告) ・夏期合宿(8月23-24日) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第104回(2025/8/15) ●〔週刊 本の発見〕第402回(2025/9/4) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2025/6/12) ●川柳「笑い茸」NO.161(2025/5/26) ●フランス発・グローバルニュースNO.19(2025/8/5) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第100回(2025/6/5) ●「美術館めぐり」第14回(2025/8/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・CLP・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信・Tansa・市民活動情報プラットフォーム
|
AFL-CIO、発足50年で大規模分裂の事態 サービス労組・チームスターズはすでに脱退、食品商業労組・ホテル食堂労組も後に続くよう ユン・テゴン記者peyo@jinbo.net AFL-CIOの20%を占める傘下の二大労組が脱退を宣言 *25日からシカゴで開かれているAFL-CIO例年総会/AFL-CIOホームページ* 1955年に冷戦的な労働運動の清算と改革を打ち出して発足した米国産別労組総 連盟、AFL-CIOが50年で分裂した。AFL-CIO傘下のサービス従業員国際労働組合 (SEIU)と全米トラック運転手労組(Teamsters-IBT)は、年次総会が始まった25 日、代議員の全員一致で脱退を決めたと明らかにした。この二労組の組合員は 各々180万人、140万人に達し、AFL-CIO全体組合員の20%以上を占め、昨年の AFL-CIOの組合費9600万ドルのうち、2000万ドル以上を分担金として納付した。 また北米合同食品商業労組(The United Food and Commercial Workers)と 全米縫製・繊維労組=ホテル・レストラン従業員組合(UNITED HERE)も彼らに 従い、脱退に合流するものと見られる。UFCWのジョー・ハンセン委員長は、彼 らが総連盟内に留まることを望むスイニーの努力は理解するが、脱退すると明 らかにした。彼は「われわれは彼ら(AFL-CIO指導部)が言うことをすべて聞く 用意がある」とし、「だがわれわれの差は根本的で重要なものであり、決定に 特別な変化はない」とニューヨークタイムズを通して、脱退を既定事実化した。 この4組合は、すでに4月の執行委員会で労働運動の衰退に対して消極的だとい う理由で、スイニー執行部を攻撃したが敗北し、結局脱退することになった。 年次総会の一日前の24日、SEIU、Teamsters、UFCW、UNITE HEREの主要4産別労 組は、ジョン・スイニー委員長のリーダーシップ下にある総連盟が数十年間続 いてきた労働陣営の組織の崩壊を防げないために、指導部選挙戦を放棄して総 会をボイコットすると明らかにした。 分断行為だ VS 根本的な変化の波だ 今回の分裂は、高級熟練工を代表した全米労働連盟(American Federation of Laber)を脱退した自動車、鉄鋼、製造業生産労働者が、産業組織評議会(The Congress of Industrial Organizations)を結成した1930年代以来、最大の米 国労働界の分裂と評価されているとニューヨークタイムズは伝えた。 4つの主要労組の脱退については、労働運動を深く傷つけ、賃上げ、医療保障 拡大のような労働運動固有の役割よりも、内部権力闘争に力を注ぐのではない かと憂慮されていると外信は伝えている。レオ・ジェラルド全米鉄鋼労組委員 長は、4労組の総会ボイコットが伝えられた24日、「今日は悲劇的な日だ。労 働者の家を出た人々が直ちに私たちの家を弱めようとしている。彼らは恥じる べきだ」と批判した。 しかし今回の脱退の中心人物であるSEIUのアンドリュー・スターン委員長は、 ますます深刻になる労働運動の衰退から労働者を救う根本的な変化が必要だと し、彼らへの攻撃に対抗する。現在、米国の組織労働者のうち民間部門が占め る割合は、半世紀前の35%から少なくとも8%以上減っている状況だ。「われわ れは労働運動を分断しようとしているのではない、われわれは運動を再建しよ うとしているのだ」。米国労働運動界ではジョン・スイニーと並ぶカリスマ性 を持つ人物と評価されるアンドリュー・スターンの話だ。 組織率下落、スイニー長期政権が葛藤の核心 *95年から委員長職にある71才のジョン・スイニーは今回の総会で4年任期の再選に成功するものと見られる/AFL-CIOホームページ* AFL-CIOは、56の産別労組により形成され、加入者の数は1300万人に達する。 そして脱退した二つの労組を含む4つの労組はこのうちの1/3程度を占めている。 また、彼らは組織率向上のためにフェデラルエクスプレスやウォルマートのよ うな大企業に対抗できる超企業的な労組組織を作らなければならないと主張す る『勝利のための変化』(the Change to Win Coaltion) という意見グループ を形成している。なお『勝利のための変化』には、労働者国際連盟(LIU)と移 民労働者を主に組織する連合農業労働者連盟(UFW)も参加しているが、これら の組合はAFL-CIOに残ることを決定しているという。 ジョン・スイニー委員長は、強い口調で「われわれの提案の差がそれほど大き くない状況で総会をボイコットするのは、労働者兄弟姉妹、すべての働く人々 への侮辱だ」とし、「労組は、作るより壊すほうが、はるかに簡単だ」と話し たとニューヨークタイムズは報道した。 全米州・郡・市町村職員組合(the American Federation of State, County and Municipal Employees)のジェラルド・マコンティ委員長は主要労組の AFL-CIO脱退は労働者の政治的影響力を弱めるとし、「今回の事態の唯一の勝 者は労働組合の弱化を渇望するジョージ・ブッシュと彼の追従者たちだけだ」 と一喝した。また、ある人物は今回の脱退は原則に対する戦いの結果ではなく、 利己的な権力闘争に関するものだと話した。「あなた自身にスポットライトが あてられることを望むのなら、これ(脱退)こそあなたが従わなければならない 戦略だ」と国際消防職員労組のハロルド・サイトバーガー委員長は話した。 脱退派の指導者たちは、自分たちは原則的な問題でボイコットを敢行したので あり、ジョン・スイニーの10年にわたる指導の下で、労働運動の成長に必要な 果敢な行動が減っていると批判した。脱退前に彼らは未組織労働者の組織化に 対して連盟の予算の半分以上を投与することを要求していた。スイニー側は、 組織化に対する総連盟の支出を十分に増加させたと述べたが、組織化に投じら れた予算の半分程度はまた政治活動、雇用安定活動などに転用された。 事実、脱退派はジョン・スイニー委員長が退陣すればAFL-CIO脱退を再考する という信号を送っている。主要労組の脱退の知らせと共に、シカゴで開かれて いる年次総会でのスイニーの再選は既定事実として受け入れられている。現在 71才になるジョン・スイニー委員長が再任に成功すれば、今後さらに4年間、 委員長職につく。 米国政治とAFL-CIO *副大統領候補のエドワード民主党上院議員がジョン・スイニー委員長と握手している/AFL-CIOホームページ* 一方AFL-CIOの分裂は、米国の民主党にとっては衝撃的な知らせとなった。こ れまで主な選挙でAFL-CIOは、民主党に組織と資金を支援し、票田として活用 されてきたためだ。脱退派はAFL-CIOが過度に民主党に偏向していると批判し てきた。しかし彼らは民主党の保守性を批判して、労働者階級の政治的独立を 主張しているのではなく、『民主党と共和党の間で客観的な姿勢』を維持する ことを主張している。 シカゴで開かれているAFL-CIO総会には、前の大統領選挙に副大統領候補になっ たジョン・エドワード上院議員、新星と評価されるオバマ上院議員など民主党 の大衆的な政治家が大挙参加し、ジョン・スイニー指導部に力を貸す姿を見せた。 AFL-CIOをめぐり脱退派と固守派が鋭く対立しているが、米国の左派労働運動 陣営はこのような構図自体に対して深刻な問題提起をしているという。彼らは スイニー指導部の限界と『勝利のための変化』グループの論理を同時に批判し ている。AFL-CIOの政策顧問を担当するビル・フレッチャーは、現在の論争が 「タイタニックで椅子を並べているだけで、船が沈みつつあるいう事実は変わ らない」とZ-NETとのインタビューで皮肉った。 2005年07月26日15時24分 原文(チャムセサン) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created bystaff0 and Staff. Created on 2005-07-27 03:04:30 / Last modified on 2005-09-05 02:54:11 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |