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メキシコの犯罪カルテルはNAFTAの残酷な結果 | ||||||
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メキシコの犯罪カルテル、北米自由貿易協定の残酷な結果民主主義と人権を守るには自由貿易協定から脱退しろ
チョン・ウニ記者 2014.12.03 18:14
最近のメキシコ大学生43人の失踪は、 北米自由貿易協定(NAFTA)が引き起こした残酷な結果だという主張が提起されている。 国際的な司法諮問機関である人民常設裁判所に回付されたメキシコの人権問題に関する裁判の判事として参加したエルマー・アルトファーター(Elmar Altvater)は12月1日、 ドイツの言論「フライデー」に 「NAFTAにより、メキシコでは国家機能の喪失、社会的弱者保護の解除、非公式部門と犯罪組織の拡大および政界との結託が深刻になり、 これは驚くべき犯罪の背景になった」と提起した。 ![]() [出処:http://links.org.au/] アルトファーターはこうした状況を改善するために、 人民常設裁判所が最近勧告した通り国家としてのメキシコの再建設を主な目標として、 NAFTAからの脱退、新自由主義イデオロギーの転換、人権および環境保護、社会と公共の安全のため措置が急がれると提案した。 アルトファーターはまた、メキシコの状況がこうなってしまったところには、 メキシコ政府だけでなく超国籍企業と米国、ヨーロッパ連合など企業の本国にも責任があると指摘した。 国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)と世界貿易機構(WTO)も、メキシコに新自由主義的開放を強制したため、 結局はメキシコの犯罪を量産し、それに対する責任は重いと評した。 人民常設裁判所がメキシコの人権問題に関与することになった契機は、 2011年に約50のメキシコの社会団体が事件を提起してからだ。 当時、メキシコの社会団体は国家が司法府の審級で定義されることができないとしてメキシコではなく、 イタリアのこの裁判所にこの20年間に行われたメキシコの人権侵害事件を調査することを要請した。 その後、裁判所はメキシコ全域で行われた人権侵害に関する調査を始め、 この過程で自由貿易、暴力、免責と人権間の相関関係、つまり自由貿易が人生と労働に及ぼす影響を認めた。 裁判所の公聴会では、環境破壊、女性に対する暴力、特に驚くべきメキシコ北部のフェミサイド(女性に対する大量虐殺)、 生物多様性の損失による失われた食糧主権、遺伝子操作と大量生産が自由貿易にどう関係しているかなどが扱われた。 NAFTA下での規制撤廃、国家機能マヒ、社会の非公式化と犯罪増加こうした調査を通じ、裁判所はNAFTAが結局メキシコの社会的弱者のための保護法を廃止し、 自由貿易を規制する法制度を改正して、 民主主義のすべての合法的な条件を企業のためになくしたことにより、メキシコの悲劇が深刻になったと結論した。 自由貿易はこの過程で所得と財産間の格差を拡大させ、 すでに80年代から規制機能を喪失したメキシコにおいて人々の仕事をますます非公式化した。 こうして拡大した非公式分野は、トルティーヤを焼いて路上で売る女性のような露店商人だけでなく、 小規模な工場やマキラドーラのグローバル企業の低賃金労働者で満たされた。 さらにこうした非公式分野には麻薬取り引きや身代金で人間を密輸する拉致産業を運営する犯罪ネットワークが定着し、さらに拡大した。 そして人々は劣悪で不安定な労働条件に背を向け、てっとり早く稼ぐことができる犯罪組織へと合流していった。 犯罪行為によって得られた収益は、マネーロンダリングなどが行われ、腐敗した政治家に流れ、そして犯罪組織と政治家の間にはかたいカルテルが形成された。 これは結局、メキシコ政界の体系的な腐敗、犯罪免責による暴力を増加させた。 アルトファーターはこれについて、NAFTAが企業の利益を理由に強制してきた国家機能の喪失を物語っているとし、 根本的なメキシコの憲法改正と国家再建設が急がれると伝えた。 メキシコの主な産業は製造業で、1100億ドルの割合で少数の企業が所有している。 麻薬産業は130億ドルから500億ドルにのぼる。 犯罪との戦争で死亡、失踪した人は、前の政権までに10万人を上回っている。 エルマー・アルトファーターはドイツの政治学者で反世界化グループ ATTACにも参加している。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2014-12-04 03:52:58 / Last modified on 2014-12-04 03:52:59 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |