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許すな!「日の丸・君が代」強制、止めよう!改憲と教育破壊 全国ネットワーク(ひのきみ全国ネットワーク)の小野です。

<抗議声明>沖縄県石垣市議会による児童・生徒の「君が代」調査決議採択に抗議する!を貼り付けます。 
 事実経過等は、抗議声明をお読みください。

なお、2023年6月には、「ひのきみ全国ネット」として、大阪府吹田市教委による「日の丸・君が代」調査への抗議声明を発表しています。

◆「ひのきみ全国ネット」として、<抗議声明>は、本日、石垣市議会、石垣市教委等に送りました。

◇全国各地の皆さんから、石垣市議会、石垣市教育委員会にご意見、抗議、要請の声を届けていただければ幸いです。このメールの最後に連絡先があります。

よろしくお願いします。
お元気で。
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<抗議声明>沖縄県石垣市議会による児童・生徒の「君が代」調査決議採択に抗議する!

2025年9月26日

許すな!「日の丸・君が代」強制、止めよう!改憲と教育破壊 全国ネットワーク

(ひのきみ全国ネットワーク) 連絡先:代表世話人 小野政美(gorillaono@gmail.com)

1.沖縄県石垣市議会は、2025年9月24日の市議会において、石垣市内の全ての市立小中学校を対象に子どもたちに国歌「君が代」を歌えるか尋ねるアンケートの実施を求める決議を可決採択した。アンケート調査の実施は、日本国憲法が保障する内心の自由を侵すものである。決議案は、友寄永三市議(自由民主実現)が提出した。提案理由を「子どもたちが学習指導要領に示されているように国歌『君が代』を歌えるようになるため」「子どもたちの国歌に対する認識や習熟度を把握し、今後の指導に生かす」などと説明し、(1)日本の国歌を知っているか(2)国歌を歌えるか(3)音楽の授業で国歌を習ったか(4)入学式や卒業式で国歌を歌っているか−の4項目の調査を石垣市長、市教育長(各小中学校長)に要求している。9月24日の石垣市議会での質疑や討論では、反対する市議から「国歌斉唱は個人の権利で、特に児童生徒への強制につながることはあってはならない」「教育現場への国歌斉唱の押しつけになる可能性がある」などの意見が出た。これに対し、友寄市議が、「無理やり歌わせてくれと思っているわけではない」などと反論。賛成した市議は「歌いたい子どもの意思や多様性も尊重されるべきだ。そのために実態を把握することが不可欠だ」と意見を述べた。採決の結果、賛成14、反対7で可決された。

2.2023年3月には、2023年3月9日、大阪府吹田市内全54校の市立小中学校長に対し、「卒業式・入学式について」と題した事務連絡文書を通知し、「2月定例議会に係る調査」とうたい、君が代と校歌の歌詞の暗記状況について回答を求め、「君が代の歌詞を暗記している児童・生徒の数を回答してください」として、入学式や卒業式での国歌斉唱の実態を尋ねる一斉調査を実施していた。<許すな!「日の丸・君が代」強制、止めよう!改憲と教育破壊 全国ネットワーク>は、<抗議声明>大阪府・吹田市教育委員会による児童・生徒の「君が代」暗記調査に抗議する!(2023年6月13日)を発出した。「君が代の暗記調査回答シート」に吹田市内の全ての学校から回答が寄せられた。一部の学校では担任教諭が子どもたちに挙手を求め、君が代の暗記者数を確認したり、音楽の担当教諭への聞き取りで大まかな人数を把握したりして市教委に回答した学校もあった。吹田市教委は、「実態調査」と別の項目で、卒業式当日の国旗と校旗が掲揚された位置が確認できる写真と式場全体の様子が分かる写真をメールでの提出を求めていた。市教委は小中学校で学年ごとの全体の割合を分析したとされている。

3.石垣市議会による児童・生徒の「君が代」調査決議により、子どもたちの「君が代」斉唱の実態を調べることは、石垣市の教員による指導の内容に踏み込む教育介入調査であり、石垣市内全ての教員に対し、「君が代」斉唱の指導を政治的に強制するものである。今回の「君が代」実態調査は、「君が代」暗記の実態を調べることにより、石垣市内のすべての子どもたちと教職員の日本国憲法が保障する「思想・信条の自由」・「内心の自由」を侵害するものであり断じて許すことができない。

4.「国歌」(「君が代」)を暗唱させたり、「国歌」(「君が代」)斉唱を子どもたちに強制したりするのではなく、「国歌」(「君が代」)の歴史や歌詞の意味、「君が代」が歴史的に果たしてきた役割などを考えることを授業などで話し合うことこそが必要である。子どもたちが「君が代」起立・斉唱も含めて、「国旗・国歌」をどう考えどう行動するかは児童・生徒一人ひとりが深め決めることである。子どもたちの意見を聞くこと、「君が代」を歌うことが嫌だという子どもに強制することがないことこそが重要である。

5.学校における「日の丸・君が代」強制に対して、ILO/ユネスコから二度にわたる是正勧告(2019年、2022年)が出されている。国連自由権規約委員会からも2022年に是正勧告が出され、「市民的・政治的権利に関する国際規約」(「自由権規約」)18条2項は「何人も、自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由を侵害するおそれのある強制を受けない」として、いかなる強制も禁じている。2022年の国連自由権規約委員会による第7回日本政府報告書審査では、日の丸掲揚や君が代斉唱に従わなかった教員が処分された件について、はじめての以下の是正勧告が出された。

◇38.委員会は、締約国における思想及び良心の自由の制限についての報告に懸念をもって留意する。学校の式典において、国旗に向かって起立し、国歌を斉唱することに従わない教員の消極的で非破壊的な行為の結果として、最長で6ヵ月の職務停止処分を受けた者がいることを懸念する。委員会は、さらに、式典の間、児童・生徒らに起立を強いる力が加えられているとの申立てを懸念する。(規約第18条)

◇39.締約国は、思想及び良心の自由の効果的な行使を保障し、また、規約第18条により許容される、限定的に解釈される制限事由を超えて当該自由を制限することのあるいかなる行動も控えるべきである。締約国は、自国の法令及び実務を規約第18条に適合させるべきである。

6.私たちは、石垣市教育委員会が、石垣市議会の「君が代」実態調査決議を実施しないことを強く要請する。同時に、石垣市議会が、9月24日の児童・生徒の「君が代」調査決議採択が、日本国憲法が保障する「思想・信条の自由」・「内心の自由」を侵害するものであることを認め、石垣市内のすべての小中学生、教職員、保護者に対し謝罪し、児童・生徒の「君が代」調査決議採択調査を早急に撤回するとともに、今後、児童・生徒の学校における「君が代」斉唱と指導の状況調査を二度と行わないことを強く求めるものである。

7.許すな!「日の丸・君が代」強制、止めよう!改憲と教育破壊 全国ネットワーク』は、改めて、全国の学校の卒業式・入学式等で教職員や子どもたちに行われている「日の丸・君が代」の強制が、日本国憲法が保障する「思想・信条の自由」・「内心の自由」を侵害するものとして強く抗議する。

8.私たち、全国の教職員、退職教職員、保護者、市民の全国的ネットワークである『許すな!「日の丸・君が代」強制、止めよう!改憲と教育破壊 全国ネットワーク』は、「日の丸・君が代」の強制、「戦争をする国」への軍事拡大、改憲、教育破壊・教育の軍事化・愛国心教育に反対する闘いを全国の子どもたち、保護者、教職員、市民ととともに進めていく決意をここに表明するものである。

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◆「ひのきみ全国ネット」として、<抗議声明>は、本日、石垣市議会、石垣市教委に、1500字以内のため縮小して送りました。
石垣市議会、石垣市教育委員会にご意見、抗議、要請の声を全国から届けていただければ幸いです。
メールフォームは、青字をクリックすると意見を書くことができます。
両者とも、1500字以内です。
よろしくお願いいたします。

◆石垣市議会 事務局
〒907-8501 沖縄県石垣市字真栄里672番地
電話番号:0980-82-4054

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◆石垣市教育委員会教育部 学校教育課

〒907-8501 沖縄県石垣市字真栄里672番地
電話番号: 
 学校教育課(0980-82-4701)

メールフォームによるお問い合わせ
https://www.city.ishigaki.okinawa.jp/cgi-bin/inquiry.php/34?page_no=13

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