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LNJ Logo たんぽぽ舎メルマガ (8/25)国内データセンター増え続けるも、電力需要は減り続けてている!
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たんぽぽ舎です。【TMM:No5249】
2025年8月25日(月)地震と原発事故情報−
                 5つの情報をお知らせします
                           転載・転送歓迎
                                 (転載される方はご一報いただけると幸いです)
━━━━━━━ 
★1.何だか変だよ! 国内データセンター増え続けるも、
       電力需要は減り続けてている!
  照明(蛍光灯)のLED化で100万kW級原発12基が不要に
  原発は無くとも平気さ! 電気は足りてる!
                                                                永野 勇(元火
力発電所労働者)
★2.「火災予防」ができない「日本原電」が「核分裂を制御できるのか」
  8/23STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会と
  東海村原子力施設見学バスツアーに参加して
                                                                         小山
芳樹(たんぽぽ舎)
★3.原発と核兵器に関する基礎資料2点の紹介
  [原子力市民年鑑2025]
  [ピース・アルマナック2025−核兵器と戦争のない地球へ]
                     上岡直見(環境経済研究所代表)
★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
  ◆9/16映画『悠久よりの愛』追善上映会のご案内
   場所:東京ボランティア市民活動センター
   主催:水の映像フォーラム
★5.配信・新聞より4つ
  ◆関電、福井県に毎年50億円 原発立地地域の振興で
                        (8月25日 18時51分「共同通信」より)
  ◆台湾、原発再稼働を住民投票で否決 賛成多数も規定に届かず
                   (8月25日07:53配信「ロイター」より抜粋)
  ◆自衛隊のモラルとは?
                                                  大矢英代(カリフォルニア州立大
助教授)
                   (8月25日「東京新聞」朝刊17面より)
  ◆ガザ死者 民間人83% 英紙報道 他の紛争より多く
                         (8月25日「毎日新聞」朝刊3面より)
━━━━━━━ 
※9月3日(水)2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!
                              2つの行動=定例は第1水曜です。

1.第86回日本原電本店抗議行動
  東海第二原発の防潮堤は「設計も施工も」無理とごまかしだらけ
  欠陥工事による防潮堤は大地震・大津波に役立たず
   小手先の補修工事でなんとかなるものではない
  日本原電は再稼働をあきらめ、東海第二の廃炉を決めよ!

 日 時:9月3日(水)17:00より18:00
 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
                         JR秋葉原駅より5分
 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
    ☆次回の第87回は、10月1日(水)17:00より18:00です。

2.第144回東電本店合同抗議行動
    放射能汚染水海洋投棄を中止せよ!
  柏崎刈羽原発を再稼働するな!
  東電は2200億円の原電支援するな!
   東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:9月3日(水)18:45より19:45
 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
          「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
 賛 同:東電株主代表訴訟など141団体
          ・プラカード、ノボリ旗をたくさん持参してください。
   ☆次回の第145回は、10月1日(水)18:45より19:45です。
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※9月6日(土)『東電【柏崎刈羽原発】の再稼働はさせない!』講演会

お 話:片桐奈保美さん(「新潟の新しい未来を考える会」会長)
        「世界最大規模の原発・東電【柏崎刈羽原発】の再稼働は
          させない!」
お 話:上岡直見さん(元新潟県原子力災害時の避難方法に関する
                      検証委員会委員)
        「東電【柏崎刈羽原発】の重大事故で首都圏はどうなる!」
日 時:9月6日(土)14時より16時30分(開場13時30分)
会 場:たんぽぽ舎セミナー室 定員 40名
共 催:「なの花の会」(脱原発市民グループ)&「たんぽぽ舎」
予約方法:下記連絡先に、電話かメールで、ご氏名と電話番号を
          お伝え下さい。
連絡先:「なの花の会」 清水 寛 080-6554-2374 
       「たんぽぽ舎」 柳田 真 03-3238-9035
参加費:1000円(資料代含む)
━━━━━━━ 
※9月18日(木)第1回「沖縄の基地問題と非暴力の抵抗運動」
                       米軍辺野古新基地建設反対!
 辺野古ぶるー(カヌーチーム)で闘い続ける
  鈴木公子さんと千葉和夫さんのトークとDVD上映

お 話:鈴木公子さん(辺野古ぶるー)
      「辺野古の現状、辺野古新基地建設の問題点など」
お 話:千葉和夫さん(辺野古ぶるー) 
       「原発推進と米軍新基地建設強行の『根っこ』は同じ」
日 時:9月18日(木)18時より20時(開場17時30分)
会 場:たんぽぽ舎セミナー室 定員 40名
予約方法:8/25と同じ方法です。
     ▲第2回は10月16日(木)、同時間(テーマは同じです)
参加費:1000円(資料代含む)
━━━━━━━ 

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┗■1.何だか変だよ! 国内データセンター増え続けるも、
 | 電力需要は減り続けてている!
 | 照明(蛍光灯)のLED化で100万kW級原発12基が不要に
 | 原発は無くとも平気さ! 電気は足りてる!
 └──── 永野 勇(元火力発電所労働者)

【はじめに】
 現在、原子力村の人たちは、政府を前面に立てクラウドサービス(イン
ターネット経由で様々なサービスを提供する事業)やAI技術の進展に伴
い世界のデータセンター(以下DC)市場は急速に拡大していると宣伝し
ています。
 そして、急成長の裏では、大量の電力を消費するDCと慢性的な電力不
足という深刻な課題が立ちはだかっていると指摘する方もいます。
 そして、共通していることは、DCの電力需要対策については、CO2
を出さない原発を活用するということです。安定的な電源であれば特に原
発でなくともよいわけです。
 そこで、少しDCについて調べてみました。

【世界各国と国内DC数】
 総務省令和7年版情報通信白書によると、アメリカが圧倒的に多く
2025年3月時点で、5426となっている。2位以下15か国を合計しても
3973であり、アメリカに集中している。
 日本は、222とアメリカの4%程度となっています。
 日本の場合、DCの約8割が東京・大阪圏に集中しています。特に東京
圏が全体の6割を占め、関西圏が2割程度となっています。
 東京近郊の電力供給エリアの中で、千葉県印西市は、土地の確保が比較
的容易で、電力・通信インフラが整っている点が選ばれる理由になってい
るとの指摘がある一方、住民とのトラブルが出ているようです。

【調べておかしいと思った点】
 DCは電力多消費であるということなので、何社か電力需要を試算して
みようと200社位調べてみましたが、電力需要に関する数値である受電容
量を公表している企業は1社だけしかありませんでした。
               (白井データセンターキャンパス:受電容量50MW)
2025年度以降の建設については、何社かは明らかにしています。
       (いずれも受電容量)
  ソフトバンク:150MW エンピリオン・デジタル:25MW
  日本GLP:10MW ブリンストン・デジタル・グループ:96MW
 このことから、国民が知りたいと思っている大事な内容については、公
表しないということが分かりました。
 電力需要が増えるというなら当然根拠を明らかにすべきです。そうすれ
ばどの位電力需要がふえるのかすぐ計算できるからです。
 今回の一番の問題は、2027年12月一杯で蛍光灯の製造・輸出入が禁止
(使用は可)されることにより照明のLED化が進み、大きな電力使用量
が削減されることになりますが、このことを政府が国民に周知して
いません。この件は後で述べます。

【何だか変だよ! 国内データセンター増え続けるも、
  電力需要は減り続けてている!】
 今回調査していて、一番驚いたのは、DCが増え続けているにもかかわ
らず、電力使用量は減り続けているということでした。
 このことは、DCが増え、それによる電力使用量が増えたことよりも、
日本国内の電力使用量の削減の方が大きかったことをデータが示している
ことです。
 誰も否定することが出来ない事実です。今まで政府が言っていたDCの
増設による電力需要が増えるので、原発の運転が必要であるということ
は、事実と違っていることになります。
 では、DCの増加数と電力使用量の推移をデータとして
見てみましょう。
 2010年から2023年の13年間で、電力の使用量は、1,617億kwh減少
(率にして13年間で14%削減)しました。
この間にDCが80も増えたにも関わらずです。

     期   間       2010年から         2023年まで
 D C 数	            96                       176(+80)
電力使用量(単位:億kwh)    11,494               9,877
電力使用量削減量(単位:億kwh)(11,494−9,877) 1,617
電力使用量削減率(%)    1617/11494×100        14%/13年

     数値の出典:資源エネルギー庁 電源構成(発電量) 送電端数値

【13年間の電力使用量削減理由】
色々な理由が存在すると思われますが、私は下記の理由によるものと考え
ています。
 *東電福島第一原発事故後の国の省エネ対策の実施
 *エネルギーの無駄遣いはしないという国民意識の変化
 *人口の減少
 *照明(蛍光灯)のLED化

 今後の電力需要を増やす主なものは、DCの増設とEV車の普及が考
えられますが、とりわけ2028年からの照明のLED化による省エネ効果
は特段のものなので充分対応できると考えています。

【照明(蛍光灯)のLED化で、100万kW級原発12基が不要に】
 政府は第7次エネルギー基本計画で、AIの普及によるデータセンター
の増加と半導体産業の工場増設により電力需要が見込まれるが、その電力
需要対策として、原発を、必要な規模を持続的に活用するとしています。
 しかし、既に巨額なIT投資がなされて久しく、又データセンターは必
要十分な設置がなされていると主張する方もいます。そして今回の電力需
要について、例えばデータセンターと半導体工場がどこに何か所出来て、
電力需要がどの位かという根拠を示しておりません。

 電力需要が増えるというなら当然根拠を明らかにすべきです。
 政府は、蛍光灯の製造・輸出入の禁止を2027年中とする閣議決定をしま
した。(2024年12月24日)従って2028年からは蛍光灯の製造・輸出入
が禁止(使用は可)となり照明のLED化が進みます。
 そこでどの位の省エネになるか計算してみました。その場合、日本の蛍
光灯の総数と何ワットのLED灯にするのかが必要になります

 試算の条件として、40Wの蛍光灯3億本を15WのLED蛍光管タイプと交換
とした場合で考えました。
 40-15=25W/本の省エネ×3億本=750万kWの設備が不要となります。
そして原発の設備利用率:70% 所内率:5%として、原発の設備容量を
計算すると
 1153万KWとなり、100万kW級原発12基分が省エネ効果となります。

*以上は、私の試算ですが、東京新聞の2025年6月8日の報道によれ
ば、コンサルティング会社「あかりみらい」の越智代表の話として、照明
のLED化により100万キロワット級の原発が最大で、数十基分の省エネ
になるとのことです。
 照明のLED化以外に、2027年には、空調の省エネ基準改正で大きな
削減が義務付けられているそうですが、これだけでも30%程度のクーラー
の消費電力が減るそうです。
 さらに、現在、空調に使われている代替フロンガスを自然冷媒ガスに変
えることで30%近くも電力使用量が減るということですので、全体で
は、どの位の電力が不要になるのだろうかと思いました。


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┗■2.「火災予防」ができない「日本原電」が「核分裂を制御できるのか」
 | 8/23STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会と
 | 東海村原子力施設見学バスツアーに参加して
 └──── 小山芳樹(たんぽぽ舎)

 8月23日(土)、東海村原子力施設見学バス(2台)ツアーと、東海村の
東海文化センターで開催された「STOP!!東海第二原発の再稼働
いばらき大集会」に参加した。
 バスツアーは、2台で85人ほどの参加。バス車内での自己紹介では、
今後の反原発運動のヒントになる発言がいくつかあった。

 まず、「1999年のJCO臨界事故現場」へ行く。
 バスを降りて、「JCO東海事業所」(臨界事故現場は「転換試験棟」)
と80mほどしか離れていない大泉工業(大泉ご夫婦が被ばくされた)の
建物を見る。
 途中の道路からは、工事中の「東海第二原発」が時々、見える。

 次は、日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(東海再処
理工場)正門前で、説明を聞く。 
 見学ツアー終了、13時頃、大集会会場の東海文化センターに到着。
集会の主催は、「STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会
実行委」。
 集会の司会は、大名美恵子さん(東海村村議)、主催者あいさつは、
小川仙月さん(実行委員会)。
  賛同人から、村上達也さん(元東海村村長)ほか5名からあいさつ、
ほか2名は紹介。
 講演は、「東海第二原発 住民避難はできない」のタイトルで、大河陽
子弁護士(東海第二原発運転差止訴訟弁護団)から約50分。たくさんの
映像を映しながらわかりやすい説明。参加者配布の資料に全映像が印刷さ
れている。

 決議文(後ほどメールマガジンで紹介します。)の採択とカンパの呼びか
けの後、閉会あいさつとデモ行進の案内。
 デモは、東海駅近くまで約30分、バス2台の参加者と電車で参加した
人たちは、まとまってデモを貫徹できた。東京の日差しより3倍くらい強
く感じられる西日の中、汗だくになりながら「東海第二原発再稼働反
対!」を東海村内で訴える。
  帰りのバスは、渋滞はあったものの、19時30分ころJR平井駅近くに
到着。
 バスツアーのスタッフと、安全運転で往復してくれた「武井観光」の運
転手さんに深く感謝します。

※集会とデモの動画は、ユープランの三輪さんがアップしてくれています。
・20250823 UPLAN STOP!! 原電東海第二原発の再稼働 いばらき大集会
 https://www.youtube.com/watch?v=pfsCqsXR-Uw
・20250823 UPLAN 【デモ】STOP!! 原電東海第二原発の再稼働
                                               いばらき大集会
 https://www.youtube.com/watch?v=v0jH-p7aJtg


┏┓ 
┗■3.原発と核兵器に関する基礎資料2点の紹介
 | [原子力市民年鑑2025]
 | [ピース・アルマナック2025−核兵器と戦争のない地球へ]
 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

 緑風出版から毎年年鑑として刊行されている書籍を紹介します。
 インターネットでデマがあふれている中でファクトチェックの重要性が
指摘されています。
 脱原発や平和運動の側でも、時として不確かな情報がみられます。
 ほとんど採算ベースに乗らない地道な書籍ですが資料的に貴重なので各
団体でぜひ一冊揃えてほしいと思います。

・[原子力市民年鑑2025]
  内容  https://ryokufu.com/product/2508-0
・[ピース・アルマナック2025−核兵器と戦争のない地球へ]
  核兵器の基礎資料から、ガザ・ウクライナ情勢まで網羅した資料
  内容  https://ryokufu.com/product/2507-3


┏┓ 
┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
 └──── 

 ◆9/16映画『悠久よりの愛』追善上映会のご案内

日 時:9月16日(火)13:30開場、14:00上映
場 所:東京ボランティア市民活動センター
        (JR飯田橋駅前セントラルビル10F、A B会議室)
入場料:@1500円
        (映画パンフレット付、要事前申し込み先着80人〆切)
主 催:水の映像フォーラム(h-yazama@oregano.ocn.ne.jp
    FAX 042−381-7770、氏名・電話番号・住所を明記)

 気仙沼の漁師・畠山重篤さんが本年4月3日に他界された。
「森は海の恋人」植樹祭を主宰して、ダム建設を阻止した
生き様を哀悼を込めてふりかえる…。


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┗■5.配信・新聞より4つ
 └──── 

 ◆関西電力、福井県に毎年50億円 原発立地地域の振興で

 関西電力は25日、原発立地地域の振興や課題解決のための財源として、
福井県と原発立地町に毎年50億円前後を拠出する新たな仕組みを県に報
告した。2025年度中に開始予定。信託銀行を通じて寄付され、初年度は初
期的な財源基盤も含めて約207億8千万円を拠出する。
 県内では関電の原発7基が稼働する。使用済み核燃料を保管する乾式貯
蔵施設の原発構内への設置に当たり、県が継続的な財源確保のための仕組
みの構築を関電に求めていた。
 青森県の再処理工場の完成目標が遅れ、使用済み核燃料の県外搬出の計
画が遅れていることが背景にある。
 水田仁原子力事業本部長が県庁を訪れ、明らかにした。
                              (8月25日 18時51分「共同通信」より)
https://www.47news.jp/13061551.html


 ◆台湾、原発再稼働を住民投票で否決 賛成多数も規定に届かず

[台北23日ロイター] 5月に全ての原子力発電所が停止した台湾で23
日に投開票された原発再稼働の是非を問う住民投票は、賛成が規定数に届
かなかったため再稼働案が否決された。
 是非が問われたのは、5月に閉鎖された南部屏東県の原発。投票では、
安全上の問題がないと「認める」場合には賛成することになっていた。
 中央選挙管理委員会によると、賛成は約430万票と反対の150万票超を
大きく上回ったものの、選挙法に基づいて成立に必要となる登録有権者数
の4分の1(約500万票)に達しなかった。
 頼清徳総統は23日夜、記者団に対して「多様なエネルギーの選択肢へ
の社会的な期待があることを理解している」とした上で、「将来もし技術
がより安全になり、核廃棄物が削減され、社会の受け入れが拡大すれば、
先端原子力エネルギーを排除しない」と安全基準が改善された場合には将
来再稼働する可能性があるとの見解を示した。
 頼政権はこれまでに地震多発地域の台湾での原発の安全性と、核廃棄物
の処理に関する重大な懸念を示し、再生可能エネルギーと液化天然ガス
(LNG)への移行を掲げてきた。(後略)
             (8月25日07:53配信「ロイター」より抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/435597cec371576dbd742d0fcb7aa46c585b4458


 ◆自衛隊のモラルとは?
                          大矢英代(カリフォルニア州立大助教授)

 宮古島の陸上自衛隊トップが、抗議する市民を桐喝(どうかつ)した問題
は、隊長側の一方的な釈明だけで終わらせてはならない。
 防衛省は、第三者委員会による調査と再発防止の徹底とともに、隊長の
責任も厳しく検証すべきだ。
 ネットで公開されている動画には、市内の観光施設の駐車場で、訓練中
に休憩する隊員らに穏やかな口調で語りかける市民の女性に対し、隊長が
「許可取れ早く、取ってこい」などと命令口調で詰め寄る場面が映し出さ
れる。威圧的な態度をみれば、女性が「トラウマになった」と訴えるのも
当然だ。身体の大きな男性、しかも軍人に頭ごなしに怒鳴られたら誰
だって恐怖を感じるだろう。先日の面会の場で、隊長は「隊員の安全に
も関わると判断した」「威圧的と捉えられたのなら本意ではなく、そのこ
とについて申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
 謝罪のようにみえて実際には釈明にすぎないこの発言は、自衛隊の責任
を回避するために巧妙に考え出されたものだろう。
 「隊長は悪くない」というイメージづくりを手伝い、ネットには女性へ
の批判が溢れている。防衛省にしてみれば、してやったりである。
 国家公務員である隊長が国民を桐喝することが許されるならば、自衛隊
組織のモラルは崩壊している。
 何よりも、女を怒鳴りつける男なんて「最低」だ。
                               (8月25日「東京新聞」朝刊17面より)

 ◆ガザ死者 民間人83% 英紙報道 他の紛争より多く

 英紙ガーディアンなどは23日までに、イスラエル軍の5月の機密
データに基づき、パレスチナ自治区ガザ地区で殺害されたパレスチナ人の
8割以上は民間人だったと報じた。同紙は「近年の紛争で民間人死者の割
合が極めて高い」と指摘。軍は多数の民間人犠牲者が出ていることを認識
しながら攻撃を続けている可能性が高く、批判が強まりそうだ。
 報道によると、イスラエル軍は2023年10月のガザ戦闘開始から約19
カ月となる今年5月、「死亡」したイスラム組織ハマスなどの戦闘員は
7330人、「恐らく死亡」は1570人で、合計8900人に上ると分析。当時
のガザ側死者は約5万3000人で、犠牲者のうち戦闘員は約17%に過ぎ
ず、約83%が民間人だった計算になる。
 ガーディアンは、市民の虐殺が疑われるシリアやスーダンの内戦と比べ
ても、ガザでの民間人犠牲の比率は極めて高いと強調。イスラエルは「民
間人の犠牲を最小限に抑えている」と主張しているが、犠牲者には女性や
子どもが多く、疑問視する声が上がっている。【エルサレム共同】
                  (8月25日「毎日新聞」朝刊3面より)

━━━━━━━ 
※【動画アップの紹介】

☆「なにぬねノンちゃんねる」
・2025-05-07第82回、日本原電本店抗議行動
 https://www.youtube.com/watch?v=B69eWsLQsJM

☆maruo yukifumiさんのツイキャス
・20250604 第141回東電本店合同抗議行動1
 https://twitcasting.tv/maruo_yukifumi/movie/817495955
・20250604 第141回東電本店合同抗議行動2
  https://twitcasting.tv/maruo_yukifumi/movie/817497612

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より
 https://www.youtube.com/results?search_query=UPLANpart3

・20250823 UPLAN STOP!! 原電東海第二原発の再稼働 いばらき大集会
 https://www.youtube.com/watch?v=pfsCqsXR-Uw
・20250823 UPLAN 【デモ】STOP!! 原電東海第二原発の再稼働
             いばらき大集会
 https://www.youtube.com/watch?v=v0jH-p7aJtg
・20250728 UPLAN 白石草「(福島県)「甲状腺検査」の今」
 https://www.youtube.com/watch?v=4jNaSaGMXms
・20250712UPLAN 山崎久隆
  「東電の闇 経営破綻寸前で原発再稼働の恐怖」
  https://www.youtube.com/watch?v=KGnu7sewuzk
・20250702 UPLAN 第84回とめよう!東海第二原発
  日本原電本店抗議行動/第142回東電本店合同抗議
 https://www.youtube.com/watch?v=UwY7gFox7zs
・20250626 UPLAN 山田朗 第7回講座
 「サンフランシスコ講和条約と日米安保」
 https://www.youtube.com/watch?v=XFCrhP8hko4 
・20250620 UPLAN 第49回原発いらない金曜行動
 https://www.youtube.com/watch?v=xjOEzjSaz_M  
・20250610 UPLAN 天笠啓祐「バイオテクノロジーと現代社会」
  https://www.youtube.com/watch?v=WJNxMJYD2Kw
・20250607 UPLAN 多原良子
 「アイヌ女性の複合差別からの脱却を目指して」
  https://www.youtube.com/watch?v=uPF1s5TdIwI
・20250606 UPLAN 東電株主代表訴訟控訴審判決
 https://www.youtube.com/watch?v=-riUMrgEtn0
・20250531 UPLAN 珠洲原発阻止−日本を救った人たち
 青木美希氏のたんぽぽ舎36周年記念講演
 https://www.youtube.com/watch?v=PTN4EjtIt3o
・20250529 UPLAN 孫崎享「トランプ政権とこれからの日本」
 https://www.youtube.com/watch?v=t9U3LjeXiq0
・20250516 UPLAN 原発いらない金曜行動
 https://www.youtube.com/watch?v=2jKKr4bGzH4
・20250515 UPLAN 山田朗【シリーズ戦後改革第6回】
 「G2と逆コース、朝鮮戦争と再軍備」
 https://www.youtube.com/watch?v=mrBkxefHXMg
・20250508 UPLAN 避難住宅追い出し訴訟控訴審・判決
 https://www.youtube.com/watch?v=9smkeHHg5kk
・20250423 UPLAN 金正則『「在日の金くん」訴訟』〜
 コリアン差別投稿裁判を語る
 https://www.youtube.com/watch?v=AwAYlOnViX8
・20250419 UPLAN 山田國廣・藤原寿和「新たな舞台
 (公害等調整委員会)」で
 健康被害の立証を!福島第一原発事故健康被害の
 因果関係論を世に問う!
 https://www.youtube.com/watch?v=cLkkJqbdiqk
・20250417 UPLAN 山田朗【シリーズ戦後改革第5回】
 「ドッジラインとシャウプ勧告」
 https://www.youtube.com/watch?v=DLdHHlcERjQ

☆広瀬 隆…私のYouTube「ロックフェラー財閥シリーズ第26話」で
 5月5日、「チェルノブイリ原発事故と放射能の基礎知識」を掲載。
 https://youtu.be/rRg2bq8B-Dk
・ソ連の“ウラルの核惨事”と“キューバ・ミサイル危機”大事件に
 ついては 「ロックフェラー財閥シリーズ第25話」
 https://youtu.be/6g2-jh1J9JU
・“スリーマイル島原発事故”の被害とイギリスの“ウィンズケール
 再処理工場”による海の汚染は「ロックフェラー財閥シリーズ
 第24話」 https://youtu.be/4XFzySIQi10  ぜひ、ご覧下さい。

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震と原発事故情報」
 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より
 2024年2月中旬から、『月曜、水曜、金曜、土曜』の週4回の発信と
 なりました。「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合
 は、発信することもあります。

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他
 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、
 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し
 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)
 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ
 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。
 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、
   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、
 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。
 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先
 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。
 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの
 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、
 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。
 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

5.【読者からのつぶやき】(仮)
 ☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、
  タイトルも付けて下さい。
 ☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、
  ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、
  武器輸出問題、パンデミック条約…等々
 ☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろにかっこで
  在住県名を入れて下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の
 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。
 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上、全て掲載できない場合も
 あります。ご了解下さい。

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  「メルマガ:地震と原発事故情報」をご参照下さい。
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