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「非正規差別なくせ!メトロコマース裁判」が結審〜4人の原告が必死の訴え

 「これにて弁論を終結します。判決は3月23日に言い渡します」。吉田徹裁判長がこう締めくくった。2年半にわたった「非正規差別なくせ!メトロコマース裁判」は12月15日、17回目の口頭弁論で結審を迎えた。この日、4人の原告は一人3分ほどだったが、思いのたけを法廷でぶつけた。「10年間、店を守り無欠勤で働いてきた。なんで社員と比べて責任がないというのか」「あまりの格差に正社員を憎む気持ちにさえなった。差別は私たちの人権・尊厳まで奪ってしまった。裁判長、こんな理不尽を許さない正義ある判決を求めます。勇気をもって非正規を救ってください」。切々とした訴えに傍聴席からはすすり泣きが聞こえた。原告の最終陳述に左右の陪席裁判官はしっかり原告の眼を見ていたのに、吉田徹裁判長だけは、眼をそらして聞いていた。12日から4日間、裁判所前で行われた「吉田徹裁判長は非正規差別を許すな」のアピール行動が相当こたえていたのだろう。この日42席の傍聴席に2倍以上の支援者がやってきた。裁判所の職員もピリピリ。弁論後、裁判所前では150人をこえる大報告集会が開かれた。「負けてたまるか。3月の勝利判決を勝ち取るために世論を動かそう!」。新たなたたかいの幕開けの日となった。(M)

↓瀬沼京子さん。最終陳述トップバッター。「仕事中ケガをしたときに正社員との差別を思い知った」と証言した。

↓加納一美さん。「10年間、お店を定時にあけるため一日も休んだことはなかった。責任もってやってきたのに、非正規には責任がない、とは言わせない」。

↓疋田節子さん。「ダブルワークで突発性難聴・膀胱炎を抱えている。10年7か月働いて、なんで退職金がゼロなのか。もう限界だ」

↓後呂良子さん。「会社の制度が問題なのに正社員を憎んでしまった私がいやだった。そのために裁判を起こした。裁判をやってみて裁判所がひどくなっていることもわかった。でも絶対負けられない」

↓支援者と一緒に「裁判所は正義の判決を!」とシュプレヒコールを上げる


Created by staff01. Last modified on 2016-12-15 20:42:55 Copyright: Default

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