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「解雇したうえに金払え」のフジビを許さない!〜社前で連続座り込み闘争

    尾澤邦子

 10月13日(木)、東京・荒川区西日暮里のフジビ社前で労組が連続座り込み闘争をやっているというので、行ってきました。10月3日(月)から始めて8日目。ガードレールに組合旗をくくりつけ、歩道に座り込んで集会。荒川区労評や国労、練馬地域ユニオンや京浜ユニオン、葛飾区労連などなど支援にかけつけた仲間たちから激励のあいさつがありました。私は、韓国から日本本社に対して解雇撤回を求めて遠征闘争に来ている韓国サンケン労組の仲間と参加しました。

 全国一般東京労働組合フジビグループ分会は、1988年結成。富士美術印刷(フジビ)の子会社フジ製版で働いていましたが、2012年9月、突然の破産で従業員18名全員が解雇されました。組合員たちはフジビに親会社として、子会社倒産の責任を取るよう要請してきました。また労働組合として、地域ビラまきや社前での抗議行動など行ってきました。会社は、労働委員会で二度にわたり和解の席をけったあげく、「会社のイメージを傷つけたから損害を支払え」と、組合役員3名に対して、高額の賠償を請求する「スラップ裁判」を起こしました。東京地裁、高裁の判決は、会社の言い分を鵜呑みにして、3人に「350万円を支払え」というものでした。組合員たちは最高裁に上告しました。

 解雇したうえに損害賠償を支払えなんて、ひどすぎます! 団体行動権(争議権)は、憲法28条で保障されていますし、労働組合法8条には「損害賠償の免責」があります。

 小金井分会長と中原書記長にお話を聞きました。

―会社に対して要求していることは?
 「まず、解雇された組合員を直接雇用しろということ。それから、踏み倒した労働債権、退職金だとかは、富士美術と倒産した旧フジ製版の経営者が連帯して支払うこと。スラップ訴訟を取り下げろ。それらに関する団体交渉を開催しろということ」

―ここで1か月座り込みをやろうと決めたのは?
 「裁判とか労働委員会というのもあるが、解決は難しい。労働者の闘いは、現場の大衆的な行動で解決に持ち込むというのが本筋ではないか。集会やデモは一過性だけど、座り込みは長時間、何日もやる。一番効き目があるのではないか」
 「組合で、富士美術と社長田中一族を訴えている裁判が、証人尋問でこの秋に山場を迎える。そのこともあって1か月連続座り込みを決めた」

 10月28日(金)までの平日午前10時〜12時半、フジビ社前(荒川区西日暮里1−62−8)で連続座り込みを行うとのこと。フジビ闘争を支援しよう!


Created by staff01. Last modified on 2016-10-15 08:37:34 Copyright: Default

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