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郵便局の異常職場にメス!〜さいたま新都心郵便局「過労自死事件」が勝利和解


 *会見にはたくさんのメディアが集まった

 10月12日午後、さいたま新都心郵便局「過労自死事件」が和解解決し、県庁で記者会見があった。Aさん(当時51歳)が、職場で飛び降り自殺したのは2010年12月8日。当時、郵便局では極限の合理化といわれる「トヨタ方式」が導入されていた。この郵便局では、事故を起こした職員を「お立ち台」に立たせ反省を迫ったり、年賀状の買い取りをさせる「自爆営業」などがまかり通り、局全体がパワハラ職場だった。異常な労働環境のなかでAさんはうつ病を発生し、自死に追いこまれた。


 *Aさんの妻(48歳)

 妻によれば、「本人が所属していたJP労組からは無視されたが、郵政ユニオンが相談に乗ってくれて、裁判を起こすことができた」という。2013年12月に、子ども三人を抱えながら妻は、謝罪と損害賠償を求めて提訴。そして3年の裁判をへて、10月11日に和解が成立した。和解文で、会社は「遺憾」という表現で事実上の責任を認めた。また解決金も原告側が「納得するレベル」で勝利和解といえる内容だった。


 *弁護団と倉林浩氏(右)

 支援をしてきた郵政ユニオンの倉林浩さんは「この裁判の影響でお立ち台がなくなったり、怒鳴ることがなくなったり、微妙な変化がうまれた。しかし、郵政全体の職場のひどさは変わっておらず、この裁判を機に職場環境の改善に一層努めていきたい」と語った。(M)


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