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シカゴ教職員組合のストライキ〜シカゴ・レイバーノーツ大会報告 その3

     大椿裕子

 レイバー・ノーツ大会初日の4月1日、早朝6時半から、シカゴ教職員組合(以下、CTU)のストライキに参加しました。

 新自由主義のシカゴ市長は、これまでにも2013年に公立学校を50校閉鎖するなど、教育の民生化を掲げ公教育を追い詰める政策を取ってきました。しかも、今年度は予算すら執行されていない状況です。その状況に、怒りの声を上げたCTUの組合員たちが、ストライキを行うために本来必要な手続きを経ぬまま、今回のストライキに突入しました。(因みに、公務員のスト権については州法で決められており、シカゴがあるイリノイ州は認められている)

 私たちは、Roosevelt High Schoolで行われたストライキに参加しました。この日は、CTUのストライキに連帯し、FF$15のメンバーたちもストライキに突入していました。学校前で行われる集会には、生徒や保護者、地域住民の姿がありました。「We stand with the teachers」と書かれたプラカードを持った生徒の姿、なぜこのストライキを支援するのか自分の言葉で語る生徒たちの姿に胸が熱くなりました。また、沿道に立ちストライキをアピールしていると、それに反応し、応援のクラクションを鳴らしてくれるドライバーたちも数多くいました。

 その後、Roosevelt High Schoolから20分ほど歩いたマクドナルドに移動し、FF$15のストライキ集会を行いました。なぜFF$15のメンバーが、CTUのストライキに連帯するのか。ファストフード店で働く労働者の多くは、黒人やヒスパニックの人たちです。私立学校に通う経済的な余裕のない子どもたちも多く、そこ子どもたちにとって公教育はかけがえのない学びの場です。今回のCTUのストライキは、CTUの闘いに自らの接点を見いだした個人、そして労働組合によって、大きな運動へと発展していきました。

 シカゴの中心地にあるトンプソンセンターで行われる集会に結集するため、多くの人たちが街を埋め尽くしました。集会の様子を見ようにも、あまりの人の多さに身動きが取れない状況でした。  そして、集会に集まった人々はデモに出発しました。雨が降る中、シカゴの目抜き通りを歩く人々の波は、長く長く続きました。


Created by staff01. Last modified on 2016-04-15 13:29:21 Copyright: Default

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