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「お金じゃないんです!」〜胸を揺さぶるIBM労働者の叫び

     北 健一(ジャーナリスト)

 4月15日は、MIC争議支援総行動(DNP本社デモは、全労連・東京地評ともご一緒に)と全労連・国民春闘の中央行動のうち、厚労省前行動に参加しました。そこで聞いた胸を揺さぶる言葉をご紹介します。

 JMITU・日本IBM支部の大場副委員長(写真)が、ロックアウト解雇を受けた原告(組合員)5人が全員勝訴した3月28日の東京地裁判決にふれて、こう語りました。

 「かつて、うちのIBM支部委員長の大岡さんは、組合員をロックアウト解雇から守れなかった。大変くやしい。そう言って、宣伝カーの上で男泣きしました。解雇された原告本人はもっとくやしかったでしょう。ロックアウト解雇1次2次裁判では、何度となく会社は和解をもちかけてきましたが、原告団は誰ひとりとして和解を望まなかった。判決で勝訴し、会社に一矢報いてやりたかった。解雇された労働者の怒りはそれほど強かったんです」

 大場さんはここで声を強め、「お金じゃないんです! 厚生労働省のみなさん、聞いてますか? 私たち労働者は、解雇の金銭解決なんて望まない。私たちは自分の仕事に誇りを持って働いているんです。私たち労働者はモノじゃない。新陳代謝なんて言われて、使い捨てられるのはまっぴらごめんです!」と言いました。彼女の言葉は、叫ぶようにも聞こえました。厳しいことや苦しいことも多いけど、不条理に遭った仲間を守り悔しさを晴らすこともある。争議の意味を改めて教えられた気がします。


 *MIC争議支援総行動。労働者を安く酷使することで急成長した格安・印刷通販プリントパック東京営業所前で


 *偽装請負、下請けいじめの責任を問い、DNP本社前を進むMICなどのデモ

●関連リンク
・4月15日の全労連・国民春闘共闘の中央行動(「しんぶん赤旗」4月16日付)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-04-16/2016041601_03_1.html

・IBMロックアウト解雇問題(ビジネスジャーナル2013年1月8日付、拙稿)
http://biz-journal.jp/2013/01/post_1273.html


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