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LNJ Logo 石川源嗣のコラム : 少年隊・東山紀之に学ぶ
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東部労組の石川です。

東部労組機関紙2014年12月号のコラム<二言三言>に下記の文章を掲載しました。

<二言三言>2014年12月号

少年隊・東山紀之に学ぶ

 ツイッターとフェイスブックをはじめて4年になる。
 時々思いがけない発見がある。先日も、鈴木一さん(札幌地域労組副委員長)のフェイス
ブックのシェアに次の文章があった。

<母は僕たちを食べさせていくために、理容師として働きづめであった。
 僕たちの住む地域には在日韓国・朝鮮人の人々が多く暮らしていた。うちのアパートもそ
んなコリアン・タウンの一角にあった。
 近所には、日本名を名乗り、焼き肉店を営む朝鮮人母子が暮らしており、僕より二つ上の
おにいちゃんがいた。
 ある日、そのおにいちゃんと僕が喧嘩をして、僕が投げた石がむこうに当たったとかで、
母がそのうちに謝りに行った。ところが、それがきっかけとなり、その一家とうちとは一気
に仲良くなった。女手ひとつで子どもを育てている母親同士、話が合ったのだろう。親が仲
良くなると、子どもたちもすぐに仲良しになる。
 僕と妹が毎日、お宅にあがり込むと、おばちゃんはいつも店の豚足を食べさせてくれる。
僕たちはそれにかぶりついた。貧しくてお腹をすかせていた僕たちは、あのころ、あの方々
がいなかったら、どうなっていただろうと思う。
 幼い僕らは当時、その一家が朝鮮人であることも、在日の人々の置かれた状況も知らずに、
無邪気に、まるで家族のようにかわいがってもらった。
 いま思うと、遊んでもらうわ、食べさせてもらうわ、なんと親切にしていただいたことか
と感謝の気持ちでいっぱいになる。(中略)
 のちに僕の少年時代の最大の憧れの人になる王貞治さんも、張本勲さんもそうであるよう
に、日本のスポーツ界にも多くの外国人の血が流れいてる。芸能界でもさまざまなルーツの
人々が活躍している。それでこそ豊かな文化が花開くのだと思う。>

 これが人間として正常な普通の感覚というものであろう。「嫌韓」やヘイトスピーチ、排
外主義、差別の方が異常なのである。
 この文章を書いたのは東山紀之(『カワサキ・キッド』朝日新聞出版2010年)。
 「東山紀之」とは誰か、どこかで聞いたことがある気がする。もしかしてあのアイドル「少
年隊」出身の俳優か。人を見かけで判断してはいけないとつくづく思う。(石)

Created by staff01. Last modified on 2014-12-11 09:53:28 Copyright: Default

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