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現代自動車非正規職支会ファン・イナさんが来日!

 ファン・イナさんが12月6日来日。7日にはエル・おおさかで交流会を行った。(写真中央)

 イナさんは10年近く現代自動車で働いてきた。「左側のタイヤを私がはめ、右側のタイヤを正規職がはめる。全く同じ仕事をしているのに、差別を受ける」。非正規職は雇用の調整弁として使われ ていた。入社当初の頃は、非正規労働についてよく知らなかった。「正社員の人たちは長く在籍しているから良い待遇を受ける。自分は若く入社したばかりだから、給料が悪くてきつい仕事ばかりでも 仕方が ないと思っていた」

 しかし、自分の労働形態が違法派遣であることを知る。2005年に組合に加入し活動を始めると解雇された。その後復職した。

 07年に韓国で施行された非正規職保護法は、製造業の派遣を禁じ、有期雇用の上限を2年とし、2年を超えて継続雇用する際は正規雇用を義務づけている。現代自動車側は社内下請けだと主張。し かし、2010年7月、大法院は画期的な判決を下す。現代自動車は下請け労働者に直接業務指示し管理をしており、下請けではなく違法派遣であり、非正規職保護法に照らし社内の2年を超える非正 規労働者を正規職として直接雇用せよというものだ。

 しかし、現代自動車は判決を守らない。そのため昨年11月、非正規職支会は工場占拠ストをした。5日目にイナさんは「自分一人が死んで事態が変われば」と焼身をした。幸い命をとりとめた。全 国の労働者から手術費のカンパが送られた。

 「今から振り返ると、自分が1人死んで、という考えは浅はかなものだった。しかし、焼身したことは後悔していない。今や僕の身体は労働者の身体だ」

 25日間闘った他の組合員500人は解雇・懲戒を受けた。「牙山(アサン)工場では地方労働委員会が不当労働行為であるとして救済命令を出した。蔚山(ウルサン)の地労委でも近々勝利するだ ろう」「自分は入院したため休職扱いだった。そのため12月15日から1人復職することになる。解雇された組合員が復職し皆正規職となるよう、社内で一生懸命闘っていく」と力強く語った。

 非正規職支会は第2回ストライキを計画しており、希望バスは現代自動車、双竜自動車争議の早期解決のために再び動き出す。イナさんと韓国の非正規労働者の闘いに、日本からぜひ注目・連帯して いこう。(なかまユニオン 兵頭)

*写真下=12月7日のパナソニック包囲デモ(左 ファン・イナさん)


Created by staff01. Last modified on 2011-12-14 00:27:14 Copyright: Default

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