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2025/10/05 資本論を読む会(世田谷)のご案内

◆当会主宰の宮崎氏による英語版翻訳『資本論』(宮崎氏による英語版の翻訳)をテキストにした輪読会です(もちろん各出版社刊の邦訳と読み比べています)。
 この間、第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」のところを、時間をかけて議論しています。第1節、第2節を終え、第3節「価値の形式、または交換価値」(宮崎氏による翻訳。全集版では「価値形態または交換価値」)のところに入りました。
 商品は使用価値(有用性、人間のさまざまな欲求を満足させるもの)ですが、同時に「価値の担い手」でもあります。この「二重の形態」「すなわち現物形態と価値形態をもつかりでのみ、商品として現れ」る(全集版原頁62)のです。
 この「価値形態」は「捕まえどころのないもの」であり、一つの商品をひっくり返しても「価値のカケラ」もみあたりません。とは言っても、諸商品は価値の形態を有しています。マルクスは言います「(諸商品は)ただそれらが人間労働という同じ社会的単位の諸表現であるかぎりでのみ価値対象性をもっている」「したがって価値対象性は純粋に社会的」であり、商品が価値の担い手になるという価値対象性は「商品と商品との社会的関係のうちにしかあらわれえない」(同前)というのです。そしてマルクスは、ここで「交換価値または交換関係から出発して商品に隠された価値を追ってきた」けれど「いま再び価値の現象形態に帰らなければならない」(同前)と、誰もが知る「共通の価値形態ー貨幣形態の生成の考察をはじめます。「諸商品の価値関係に含まれている価値表現の発展をその最も単純な最も目立たない姿から光まばゆい貨幣形態にいたるまで追跡する」としてまずは「単純な、個別的な、または偶然的な価値形態」。「価値表現の等式」としての「相対的価値形態と等価形態」の分析・考察に入っていきます。
 議論は「価値がつかみどころはないが社会的労働を実体とした関係性を元にしたものであること」、2つの商品同士の関係(相対的価値形態と等価形態、価値表現に関しては両者は互いに切り離せないが互いに排除しあう関係=価値表現では同時に同じ形態ではあり得ない)等々、議論し理解を深めました。

◆当読者会では、『資本論』を読み、参加者それぞれが思い思いないものの見解で意見を交わしています(多々脱線あり)。世界秩序がドラスチックに変動すなか資本主義の変容も進んでいます。株価高騰に加えて国内政治情勢も石破退陣、自民党総裁戦、急速な排外主義への傾斜等々、情勢の動向は激しさを増しつつあります。
 当会には資本主義に反対や賛成の方も参加なさっています。テキスト(英語版宮崎氏訳)は英文、和文とも用意してあります。手ぶらでご参加ください。共に学び語り合いましょう。また、メーリングリストへの登録により、Zoomでの参加も可能です

           記
◆日時
 第195回  2025年 10月 5日(日) 午後6時半より9時まで。

◆テーマ
 第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」の第3節「価値の形式、または交換価値」(「価値形態または交換価値」)を検討します。
 ★会場は三軒茶屋のキャロットタワー3F 生活工房スペースC。
  世田谷区太子堂4丁目1−1 ☎ 03-5432-1543(生活工房) 東急田園都市線 三軒茶屋駅前。

  *次々回10/19は会場変更!!『ラプラス』(世田谷区太子堂1-12-40グレート王寿ビル3〜5F)となります。
 
  会費・入会金は無料ですが、1〜200円以下でのカンパをお願いしています
  第196回(10/19*会場は『ラプラス』に変更)、第197回(11/9)、第198回(11/23)と続く予定です。

◆連絡先
 資本論を読む会(代表 宮崎恭一) kyo-miya@k08.itscom.net 03-3720-1621(宮崎) メーリングリストの会員も募集中です。

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