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非正規職を支援する現代車正規職はたった4人?

[現代車非正規職ストライキ1年](2)正規職と非正規職は脣亡歯寒

パク・ジョンギュ(金属労組前非正規局長) 2011.11.18 10:21

現代自動車蔚山工場正規職組合員のオム・ギルジョン代議員は、昨年11月15日 に始まった非正規職労働者の25日ストライキを支援したことを理由に会社から 告訴告発と損害賠償を受け、月給通帳を差し押さえられた。会社はストライキ の時に彼を勤務地無断離脱で処理し、100万ウォンにもならない月給しか支払わ れなかった。

会社は、非正規職労働者を支援した第1工場の正規職4人と、第2、第3工場の 非正規職担当代議員6人を告訴し、彼らは警察と検察調査を受けなければならな かった。会社は普段と違い、賃金と団体交渉の後も彼らの告訴告発を取り下げ なかった。見せしめにして、非正規職と連帯させないということだった。

▲ストライキ1周年水曜集会

非正規職と連帯した正規職を狙い撃ち弾圧

9月21日、現代車全州工場では正規職労働者が解雇された非正規職労組幹部の工場 出入保障を要求し、20日以上連帯闘争を行って、ついに自由な出入を認めさせた。

『美しい連帯』の模範を見せた現代車支部全州委員会の前イ・ドンギ議長は、 「非正規職の労組活動が弱まれば、次は正規職が攻撃対象になるのだから、 非正規職労働者との連帯はとても当然」といった。

3月に解雇された後、一度も工場の中に入れず、工場進入闘争のたびに用役から 無慈悲な暴力を受けた現代車蔚山工場非正規職解雇者にとって、全州工場の連帯は 羨望の対象だった。

「現代車全州非正規職組合員が正規職組合員の連帯で工場に入ったでしょう。 蔚山工場の解雇者も正規職幹部から支援を受け、工場に入れないでしょうか?」

「工場進入闘争の時、積極的に私たちを助けてくれる正規職代議員は第1工場の 4人だけなんです。正規職の先輩が連帯の手を差し出してくれれば良いのですが、 本当に大変です」。

蔚山工場非正規職労組のある代議員は首を横に振った。

毎週水曜に蔚山工場正門の前で開かれる非正規職集会に参加する正規職組合員 は、三、四人に過ぎない。毎朝工場の前で行われる非正規職労働者の出勤宣伝 戦に参加する正規職活動家は殆どいない。組合員はもちろん、幹部もまるで 知らない人のように工場の正門を通り過ぎる。そうして正規職と非正規職の 距離は遠ざかっていた。

非正規職連帯する正規職は4人?

もちろん現代自動車の非正規職問題を作ったのは正規職ではない。当然正規職 として採用するべき席に、非正規職を不法に使って、非正規職を正規職の雇用 防壁の盾として利用し、両者を仲違いさせたのは現代車資本だ。

だが、資本の不法行為を正し、非正規職と連帯して共に戦うべき正規職労組が これを無視したり、その上労使合意で非正規職を路上に追いやった暗い過去は 今まで続いてきた。

「これまで非正規職労働者の不法派遣使用を根本的に阻止できず、時には放置 して、時には部分的な合意をした事実を国民の前に告白し、深く反省します。 不法派遣に対し、これ以上の黙認幇助は共同犯罪行為だと責任を痛感する姿勢 で、不法を合法的な正規職化により是正していきます」。(2005.1.17現代自動車労組 前職委員長)

2004年、現代自動車蔚山、牙山、全州工場、約1万人の社内下請労働者に対し、 不法派遣という労働部の判定が出て、非正規職労働者が闘争に突入、前職の 労組委員長が発表した声明書であった。

しかし、不法派遣正規職化を要求する非正規職の闘争の火花は、正規職労組の 無関心の中で徐々に消えていった。正規職労組の扉をあけ、非正規職を受け入 れる『1社1組織』の規則改正も、3回も代議員大会の案件に上がったが、2/3を 越えられず、すべて否決された。

正規職の沈黙の中で千人が追い出される

現代自動車は、2008年11月世界経済危機を理由として、エクウスで働いていた 社内下請労働者115人をクビにしたのを始め、1年間で千人の非正規職労働者を 工場から追い出した。正規職は沈黙して無視し、非正規職は10年働いた工場を 一言もなく離れなければならなかった。

6年の歳月が流れ、昨年7月22日、大法院で『2年以上働いた社内下請は、現代車 正規職』という大法院判決があって、また立ち上がった非正規職労働者は、 11月15日、ついに蔚山工場占拠ストライキを行った。

「不法を正すにあたり、正規職支部がまず対応できないのが恥ずかしいが、今 でも正規職支部が共同闘争の主体に立ってきっぱりと対処し、あの傲慢放縦な 使用者側に組合員の力を見せよう。」(2010.11.17現代自動車支部現場7組織)

6年ぶりにまた正規職労組と幹部らが過去を反省して連帯を約束したが、現代車 支部は11月22日、金属労組代議員大会で決めた連帯ストライキを結局無視し、 ストライキを主導した50人ほどの非正規職労働者はまた工場から追い出されて しまった。

新しい現代車労組にかける期待

▲去る5日当選確定直後現代車支部事務室の前でムン・ヨンムン支部長候補をはじめとする4代役員当選者が当選の所感を語った。[出処:ムン・ヨンムン候補選挙対策本部]

工場から追い出され、警備員の暴力に倒れ、内部の分裂で分かれ、指導部も作 れず、絶望のドロ沼でもがいていた非正規職労働者に小さな希望の光が見え始 めた。金属労組現代車支部選挙で期待した候補が当選したためだ。

現代車支部の新任ムン・ヨンムン支部長は、現代車の労使関係に最も必要な二 項目に、対等な労使関係と非正規職正規職化を選んだ。また彼は3大課題として、 △公正分配実現、△昼間連続二交代制、△不法派遣正規職化と正規職-非正規職 労組統合を約束した。

現代車支部のある正規職代議員は、「今回の選挙は組合員が非正規職を雇用の 防壁の盾と思い、正規職の利益だけを追求したのではなかったことを示した」 とし「非正規職問題を含み新しい執行部にかける期待は大きい」と話した。

「非正規職は正規職雇用の盾ではありません。正規職と非正規職は脣亡歯寒の 関係です。唇を失えば人が冷えます。非正規職を無視して、非正規職が追い出 されれば、次は正規職になるほかはありません。正規職の雇用を守るためにも 非正規職と連帯しなければなりません」。(現代車全州非正規職支会キム・ヒョ ンウ組合員)

正規職と非正規職は脣亡歯寒の関係

変化の風は韓国GMにも吹く。非正規職労働者が1000日以上テント座り込みをし て、昨年12月1日から64日間、アーチの上で高空籠城をした時に支援した正規職 活動家が今年の選挙で10年ぶりに当選したためだ。

韓国GM富平工場では2009年の春、会社と正規職労組の合意で千人以上の非正規 職労働者が正規職の転換配置で工場から追い出された。金属労組非正規職闘争 本部が共に戦ったがこれを防ぐことはできなかった。

金属労組韓国GM支部の新任執行部は、当選の直後から非正規職支会幹部と会い、 事務職労組、社内下請非正規職労組と統合して、共に戦うと約束した。

「大企業労組としての社会的責任を全うし、国民から拍手を受ける労組を作り たい。不法派遣問題、非正規職の正規職化問題の解決に動く。二つに分れてい る正規職-非正規職労組を一つに統合しなければならない。事業場内での差別を なくすことが急務だ。この他にも社会的弱者のための社会連帯戦略を樹立する 計画だ」。(現代車支部ムン・ヨンムン支部長)

正規職労組の無視と無関心で、絶望と挫折のドロ沼でもがく非正規職労働者を 立て起こし、共に肩を組んで戦っていけるだろうか?

今、全国の労働者は連帯を約束した現代車、韓国GM正規職労組を見守っている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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