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ロッテ損保、高齢の清掃労働者五人...『労組を守れ』

キム・ヨジンの訪問後、休憩室も閉鎖...「用役鉄パイプより孤独のほうが恐ろしい」

ユン・ジヨン記者 2011.08.24 21:46

結局、喜寿の清掃労働者五人だけが労組に残った。

1月に、24人の組合員で出発したロッテ損害保険ビル分会だ。わずか7か月で19 人の組合員が抜け、5人の組合員だけが『民主労組』を守るとして、苦しい戦い を続けている。

組合員にとって、この7か月は7年にも感じられる時間だった。会社の全員解雇 通知で労組を作り、解雇を防いだが、その後7か月間続いた使用者側の労組破壊 は、つらい時間だった。用役業者班長は組合員との個別の面会で、労組脱退の 代価として現金10万ウォンと商品券10万ウォンを渡した。

突然、勤務点検表を作って、脱退を拒否した組合員の業務点検を始め、過重な 業務を付与した。結局、労組結成から2か月で7人の組合員しか残らなかった。 残った7人は4か月間、会社との戦いを続けた。だが今夏、二人の組合員がまた 労組を抜け、喜寿の労働者5人だけが労組の旗を守ることになった。

「私たち七人が懸命に戦ったが、また出て行くので泣いた」

差別、悪口、懐柔...それでも労組を守る労働者たち

今夏、労組を抜けた二人の労働者とも、辞表を出した。1人は健康の悪化で自発 的に辞表を出したが、もう1人は半強制的な辞表だった。仕事で手首に怪我をし た労働者は、会社から『無給休職』を通知された。

パク・クンドク分会長は「手首を怪我して一週間を働いたのに、会社が鍵を奪 い、無給休職を通知した」とし「そして該当組合員に絶えず電話をして結局2人 の職員が家まで行って辞表を書けといわれ、辞表を書いたと理解している」と 伝えた。

七人の組合員が労組を守ると孤軍奮闘してきた時間が4か月だった。それだけに、 たった1人の脱退の知らせにも組合員は大きな痛みを感じる。

「辞表を書いたという話を聞いて電話をしたが、しばらく電話も取れなかった。 私たち七人がそれでも懸命に戦ったのに、また出て行くというので私はとても 泣いた。最近、連絡したが、本当に申し訳ないといった... それでも会いに 行かなくちゃ」。

残った五人の組合員は現在も差別と悪口、懐柔に苦しむ。週末には組合員の家 を直接訪問する業者職員に対応しなければならず、平日は現場で差別と悪口を 甘受しなければならない。

組合員のA氏は「この前新しく入った労働者が私たちと朝ごはんを食べていたら、 非組合員がなぜそこでご飯を食べるのかとからかった」とし「肺病患者でもな いのに人々は私たちと食事をせず、つきあうなという」と吐露した。

こんな差別に耐えられず、所長を訪ねて行ったが、戻るのは悪口だけだった。 A氏は「所長のところに行って、所長がやらせたのではないかと聞くと、クビに すると悪口を言った」とし「この間も鼻歌をうたったと『クビだ』と言われた。 本当に何よりも言語暴力が最も胸が痛い」と声を高めた。

その上、組合員たちは昼食も提起されず、賃金も削減された。既存の労働者の 昼休みは、ロッテ損害保険正規職の昼休みと同じ午後12時から1時だ。だが労組 が昼休みに昼食宣伝戦を行うと、使用者側は昼休みは1時から2時までに変更した。

公共労組ソウル京畿支部の関係者は「使用者側の昼休み変更同意書に労組は同 意せず、既存の時間帯にそのまま昼食宣伝戦を行った」とし「すると使用者側 は宣伝戦時間をストライキと見なすとし、該当時間の賃金を削減した。昼食も 提供しない」と伝えた。

そればかりか休憩室も閉鎖され、労働者たちはトイレで服を着替えたり休息を 取る。俳優キム・ヨジン氏がビルを訪問した後、会社は休憩室として使われた ビット室が言論に公開されたとし、これを閉鎖したためだ。また会社は6月から 清掃労働者と連帯勢力に備え、ビルの前に用役職員を配置している。

「用役の鉄パイプより、組合員の孤独のほうが恐ろしい」

ロッテ損害保険ビル組合員の孤独な戦いに、市民と『塩の花共同闘争団』、 連帯団体がかたまった。

『ロッテ損害保険ビル清掃労働者闘争支持連帯のための市民の会』と『整理解雇、 非正規職ない世の中作り塩の花共同闘争団』等150人は、8月24日午後6時、 明洞ロッテデパート前に集まって『反ロッテ資本市民ハンマダン』を開いた。

この場に参加した出版社職員のコ・テギョン(33)氏は、何よりも組合員との連 帯を強調した。彼は「用役の鉄パイプより組合員の孤独のほうが、さらに孤独 だ」とし「私が彼らと連帯して六人になった。皆さん一人一人が七人の組合員、 二十人の組合員になって、五人の孤独な戦いにさせないようにしよう」と頼んだ。

塩の花共同闘争団のユ・ミョンジャ才能支部長は「こうした環境と条件の中で も民主労組を守ろうとする先輩労働者のために、若い私たちが諦めず倒れずに 先輩の大事な労働を守れるように闘争しよう」と強調した。

一方、労組は労組認定と雇用安定などを要求して使用者側に交渉を要求してき たが、使用者側が交渉拒否と懈怠を繰り返し、結局6月に交渉が決裂した。また 23日、民主労総ソウル本部が元請に面談を要求したがこれも拒絶された状態だ。

そのため公共労組ソウル京畿支部をはじめ連帯団体は、秋夕頃にロッテスーパー とロッテデパート、販売施設などで打撃闘争を展開する方針だ。また、労組は 希望のバスの一日前の26日、才能教育支部と明洞撤去民、現代車セクハラ被害者、 農協非正規職、塩の花共同闘争団と共に『希望歩き』をする計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-08-25 14:58:36 / Last modified on 2011-08-25 14:58:38 Copyright: Default

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