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現代車セクハラ被害者は、いつ工場に戻れるのか

10か月の野宿座り込みにも、労働部など関係機関『解決方案ない』

チョン・ジェウン記者 2011.08.04 21:14

現代車牙山工場セクハラ被害者A氏が解雇されてから10か月が経つが、 事態は解決の兆しを見せていない。

社内下請業者管理者(組長、所長)から長期間セクハラされたのに『風紀紊乱』 とされ、セクハラをされた事実を労組に知らせたことを理由に解雇されたA氏は、 熱い夏に女性家族部の前で64日間、野宿座り込みを続けている。

[出処:現代車社内下請支会キム・ジニョン組合員]

会社は業者廃業を使った報復性懲戒でA氏を解雇し、被害者は現代車牙山工場前 で野宿座り込みを始めたが、事態が解決しないため結局ソウル市良才洞現代車 グループ本社前、女性家族部に来た。だが被害者の苦痛の訴え、不当解雇の抗議 に雇用労働部、女性家族部、人権委は何もできることがないという。

先立って金属労組と雇用労働部、女性家族部、人権委が『懇談会などを通じて セクハラ被害者の危険への露出や不当解雇など、全般的な問題を解決するため に改善法案を模索していく』とし、去る7月7日に懇談会を開くことにしたが、 金属労組だけが排除された。

金属労組が懇談会の結果を要請すると、女性家族部は『セクハラ被害者と全国 金属労組が要求している被害者の原職復帰については、すでに該当機関で法的 に処理完了した事案で、追加の解決方案がない状態』と答えた。

続いて『ただし、今回の事件を契機に、生産職として働く中年女性のセクハラ への危険に露出している問題と、これへの政策代案を模索する必要性を認識』 したと知らせた。

金属労組のチョン・ユリム女性部長は、「労働部が言う法的処理完了は、被害 者が不当解雇救済申請をしていないという主張だが、今回の事件の場合、不当 解雇救済申請をしても労働部はまったく処理しない。社内下請業者で一般的に 行われることだが、被害者業者が廃業をして新しい業者に変わったため、会社 の責任者がいないという理由だ。労組は労働部の立場に抗議する予定だ」とし 「人権委の勧告事項には強制性がなく、労働部に陳情しても時間を引っ延ばす だけ」と話した。

昨年12月に人権委は加害者のセクハラ責任を認め、被害補償を勧告した。だが、 加害者はこれを履行しなかった。当時、加害者らは逆に被害者を名誉毀損で 告訴した。

また、今年の1月に被害者と労組は、加害者告訴とともに労働部に『職場内セク ハラ被害者の告訴人を懲戒・解雇して、男女雇用平等と仕事と家庭の両立支援 に関する法律第14条第2項違反』で業者社長を告訴し、業者を管理・監督しない 現代車の責任も問うた。だが、労働部は事件を検察に送検すると回答しただけだ。

チョン・ユリム部長は「各種の民事訴訟が進行中だ。時間つぶしをするだけの 現代車と関係機関のために、被害者だけが苦しんでいる」とし、「金属労組は 忠南支部と共に労働部への抗議訪問などを行う予定だ」と話した。

このうち、ソウル市中区庁と女性家族部が入居している『プレミアプレイスビル』 所有者のC株式会社は、金属労組に各々1回、3回文書を送り、座込場からの撤去を 通知した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-08-06 03:16:35 / Last modified on 2011-08-06 03:16:35 Copyright: Default

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