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起亜車社内下請労働者、『不法派遣』集団訴訟を提起

現代車不法派遣最高裁判決1年...相変らず製造業は『不法派遣』工場

ユン・ジヨン記者 2011.07.22 13:25

起亜自動車社内下請労働者574人が起亜自動車(株)と社内下請企業等を相手に 『勤労者地位確認および賃金請求訴訟』を提起した。

昨年7月22日、大法院が現代自動車と社内下請労働者の関係が派遣勤労関係であ り、不法派遣だと判決して1年になる。だが相変らず生産車工場の不法派遣問題 は改善されず、社内下請労働者は続々と不法派遣集団訴訟を始めている。

金属労組は7月22日午前10時、良才洞現代起亜車本社前で記者会見を行って起亜 自動車不法派遣の正規職化のために訴訟を提起すると明らかにした。

金属労組のパク・ユスン企画室長は、「最高裁の判決から1年間、闘争を展開し たが、まだ不法派遣問題は解決されず、現代自動車、錦湖タイヤ、双竜自動車、 STX造船、ポスコ光陽などに続いて起亜自動車社内下請労働者も勤労者地位確認 および賃金請求訴訟を提起することになった」と明らかにした。現在まで現代 自動車1940人、錦湖タイヤ111人、双竜自動車4人、STX造船7人、ポスコ光陽17 人が集団訴訟を提起した。現代ハイスコと現代重工業も集団訴訟を準備中だ。

起亜自動車社内下請労働者は、華城工場、所下里工場、光州工場で計3887人の 規模で、正規職の16.63%に当たる。彼らの通常賃金は正規職の60%で、2010年の 成果給は正規職の50%に過ぎなかった。子どもの学費や個人、家族の入院治療時 の医療費支援などの福祉恩恵からも除外される。

だが彼らは起亜車の生産組織と生産施設に正規職勤労者と同じように編入され、 勤労を提供している。下請業者は資本の投入なく、募集した人材だけを元請の 生産組織に投入している形だ。また金属労組のソン・ヨンソプ法律院長は、 「社内下請労働者の労働条件に対する決定は、発注元の起亜自動車が行使して おり、正規職の欠員を社内協力業者の勤労者が代替し、勤怠人員現況などを 発注元が把握、管理している」と説明した。

結局、職業安定法が禁じている生産工程業務である派遣勤労が、起亜自動車で は請負の形に偽装され、不法派遣が行われているという主張だ。

そのため起亜車華城分会のシン・ソンウォン政策部長は、「今回の訴訟で現代 起亜車の非正規職が団結し、発注元が守らない不法派遣の正規職化を守らせな ければならない」と強調した。また起亜車所下里分会のパク・チャンウ事務長 は、「法的闘争だけでは非正規職闘争が容易ではなく、現場での闘争と法的な 闘争を共に作り出すために努力しなければならない」と説明した。

現在彼らの集団訴訟請求の内容は、『発注元事業主への勤労者地位確認請求』 と『未払い賃金請求』だ。不法派遣から2年が経過したので請求人が起亜車元請 に雇用されており、雇用された時点から適用される正規職勤労者の団体協約と 就業規則により、未払い賃金を支払えということだ。

一方、金属労組は記者会見文で「訴訟だけで『不法派遣正規職化』が実現でき るとは思わない」とし「集団訴訟で社会的な関心を喚起する一方、金属労組と 起亜自動車支部の内部でも『正規職化要求』を明確にして、元下請共同闘争で 必ず正規職化を勝ち取る」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-22 20:48:25 / Last modified on 2011-07-22 20:48:26 Copyright: Default

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