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警察、ユソン企業労組員に個別復帰を推奨

捜査中に「個別復帰すれば検事が善処するかも」...労組員が集団で抗議

特別取材チーム 2011.07.20 10:44

雇用労働部の天安支庁長に面談を要請しに行き『退去拒絶』で告訴された金属 労組ユソン企業支会の組合員に対し、天安西北警察署の関係者が、個別復帰を 推奨し、高圧的な質問をしたことに組合員が抗議する事件があった。

ユソン企業支会の組合員4人は7月19日午前、天安西北警察署で、労働部退去拒絶 の件で調査を受ける前に、事件の要旨を説明していた捜査官のチン○○氏が 「『現場に復帰したか? 復帰すれば後で起訴されても検事が善処してくれる かもしれない』と個別復帰を勧めた」と主張した。

ユン○○組合員も、捜査官のチャン○○氏が「個別捜査の時に捜査官は『なぜ 現場に復帰しないのか?』、『ビニールハウスで何をしているのか?』、『個別 復帰をすると言って、会社が拒否した人がいるか?』など、労働部退去拒絶とは 無関係の質問をし、『なぜしかめっ面をしているのか』、『聞いた言葉だけに 答えろ』といった高圧的な姿勢を続けた」と怒った。

ユソン企業支会のキム・ウヨン調査統計部長によれば、警察が個別復帰を勧め たことに組合員が集団で抗議し、調査を拒否したところ、担当者が謝罪して 調査がまた始まった。

組合員のユン氏は「なぜ私生活に関する質問をするのかと抗議し、調査を受け ないと言うと、他の捜査官が『捜査担当者が昨日は夜勤で疲れていたためミスを した』と謝罪し、捜査官も交替して調査を受けた」と伝えた。

キム・ウヨン部長は「18日にも同じ調査で組合員4人が捜査を受けていた時、 個別復帰の推奨があって、今回は現場で担当捜査官に1人デモや抗議訪問を すると強く抗議したため謝罪を受けることができた」と説明した。

ユソン企業支会は「やはり労働部、警察、検察、ユソン企業使用者側はグルだ ということがわかった」とし「なぜ平和に終わった事件を労働部支庁長が告訴 し、警察は関係もない私的な質問をして検事の話まで口に出し、復帰を勧める のかわからない」と反発した。

続いて「常に国民の税金から月給を受け取り、最も公正な立場で公務を執行す べき労働部、警察、検察が一方的に資本の言い分だけを聞く。国民を甘く見て、 労働者を傷つけて、侮辱する者は、すべて席から退かなければならない」と 強く提起し、集会と1人デモ、法的対応などで対抗すると明らかにした。

労組側弁護士は「警察が組合員の捜査の過程で起訴猶予処分にするとか、無嫌疑 にするというのは、明らかに違法な捜査だ。特に住居侵入の部分だけを捜査 すれば良いのに、警察は労使関係にまで介入しようとした」とし「労働部は 30人ほどを告訴し、個別復帰させる意図のようだ。明からに労働部と忠南 警察庁が会社の肩を持っている」と話した。

一方、捜査担当者は調査を終えた組合員に『000です。今日は申し訳ありませんで した。今後こうしたことが無いようにします。はやく良い方向で解決するように 望みます』という携帯メールを送った。

▲捜査担当者が労組員に送った携帯メール

だが天安西北警察署の高位幹部は「調査の過程で『個別復帰』を勧めたり、 組合員が抗議することはなかった」と今回の事件を否認した。

労組員たちは去る6月16日に、△ユソン企業社長処罰、△職場閉鎖解除、△代替 労働随時監督を要求して、雇用労働部のオ・ボクス天安支庁長との面談を要求 した。だが支庁長が30人ほどの労組員との面談を拒否し、選別面談の立場を明 らかにしたため小競合になり、支庁長は退去要求書を送り退勤し、面談を拒否 した。当時、労組員は労働部で一夜を明かし、翌朝支庁長と面談をして意見を 交わしたが、労働部は労組員たちが『占拠』したとして警察に告訴した。(記事 提携=メディア忠清)

▲6月17日、ユソン企業の労組員たちが労働部天安支庁長と面談した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-22 20:32:42 / Last modified on 2011-07-22 20:33:01 Copyright: Default

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