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韓進重チェ・ギリョン支会長、「労働者の現実とチョ・ナモの壁のため」

解雇組合員「弁解でしかない」と反発

パク・ウォンジョン記者 2011.07.04 08:53

韓進重工業支会のチェ・ギリョン支会長は6月28日、組合員の家族に宛てて送っ た通信文で、ストライキ撤回宣言と労使合意について、現実的に不可避な決断 で、すでに韓進重工業賃金団体協議勝利! 整理解雇粉砕! 共同闘争本部(以下 共闘本/本部長、支部長支会長、事務長、支部組織部長、本部組織局長)会議で 6月30日に退却すると決定していたと明らかにした。

▲チェ・ギリョン支会長が送った組合員家庭通信文

「解雇者を捨てたわけではない。

チョ・ナモがきつい人間だから闘争戦術を変更」

通信文によれば、当時はストライキ隊伍が100人ほどしかなく、解雇者も170人 のうち80人程度しか出席していないが、『希望退職を受け入れてくれ、いつまで 続くのか、85クレーンはどうするのか』などの『組合員の要求は多様だった』と 当時の状況を説明した。

続いて「27日の午後の行政代執行と公権力投入は、合意とは無関係にするとい うのが使用者側の計画だった」とし、「何もなく追われ、壮烈に戦死する選択 が果たして正しいのか、あるいは現実的な選択をして、解雇者らは解復闘現場 闘争と法的闘争をするしかないのではないかという計算だった」と釈明した。

そしてチェ支会長は「解雇者を捨てようというのではない。チョ・ナモがきつ い人間なので、解復闘で転向させる闘争をせざるを得ない……いずれにしても、 共闘本で決定した6月30日退却の決定を3日前倒しにした意味は、被害を最小に する現場復帰宣言以上でも以下でもない」と強調した。

被害を減らし、現実的に判断 vs 闘争の意志のない弁解

▲29日夜、野宿座り込みをしている組合員が労組事務室が建物に大声で叫びながら、支会指導部の決定に抗議した。

この知らせが伝えられると、野宿座り込みをしている解雇組合員たちは弁解で しかないと、強く反発した。

「常執幹部や組合員が一人一人の犠牲に耐えて闘争をしてきたし、使用者側と 警察の弾圧への一定の覚悟もありました。その程度の覚悟もなく、6か月も戦う でしょうか。使用者側との交渉はしていないといったがみんな嘘だった。弁解 するにしても、そんなひどい弁解はありません」。

「ストライキを撤回してはいけないと、解雇・非解雇組合員があれほど主張し て、頼み、その上、労働組合の建物の階段を占拠までして拒んだ。ところがそ れでも足りず、とんでもない労使合意を勝手にして、それを『決断』とは…」

「ストライキが長くなり、使用者側がさまざまな圧迫をし始め、4月頃にストラ イキ隊伍が突然とても減った時がありました。あるいは、その時なら現場復帰 に賛成したかもしれません。また隊伍を整備して闘う必要もあったためです。 しかし今ではありません。聴聞会が開かれ、希望バスが大々的に来る準備をし ていて、ジンスクさんは動揺せず粘っていて、闘争が全国に広がっている過程 でストライキを撤回し、内容のない労使合意をしたのは正しくないと思います」。

野宿座り込み中の7月1日に復帰した非解雇者組合員もこの日、声明書を出して 「労使協議の進行内容について組合員に何も言及しなかった支会長は、一方的 な現場復帰宣言をして何時間もたたないうちに『整理解雇撤回』について一言 の結論もない、『労使協議履行合意書』とやらにサインして、社長と笑いながら 写真撮影した時、私たちは数百人の用役に手足をつかまれて工場の外に追い 出されていた」とチェ支会長を批判した。

チェ支会長、辞任の意思なく

85クレーンと解雇者復職闘争は分離するか

▲クレーン死守隊を引き出す用役[出処:蔚山労働ニュース]

チェ支会長は通信文の最後に、85クレーンにいる仲間たちが怪我をしないよう 「労働組合が方法を探してみる」とし、以後「新しい局面を摸索」しようと述べ、 自主的に辞任する意思はないことを迂回的に表現した。

そして整理解雇撤回闘争を解雇者復職闘争に転換し、85クレーンに関しては 「仲間たちが怪我をしないように労働組合で方法を探してみる」ということは、 事実上、解雇者復職闘争と85クレーン闘争を分離して行くということだと解釈 でき、議論が予想される。

一方、チェ支会長は釈明文をすべての組合員の家に送ったが、野宿座り込みで 拠点を作り闘っている解雇組合員にはよく伝わらなかった。これをめぐりチェ 支会長が多数を形成している復帰組合員を念頭に置いた動きではないかという 解釈もある。

ある組合員はこれについて「支会の指導部の判断に反発し、一緒に戦ってきた 非解雇復帰組合員が現場でいじめられないか心配になる」とし「支会長は復帰 した組合員と、闘わない多くの組合員がいるから、今回のストライキの撤回と 労使合意で爆発した問題を深刻と思っていないかもしれない」と憂慮した。 (記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-05 01:38:01 / Last modified on 2011-07-05 01:38:51 Copyright: Default

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