本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:現代重工業社内下請支会「下請労働者共同要求で団結闘争しよう」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1305856892890St...
Status: published
View


「私の希望は現代重工業下請労働者の権利を取り戻すこと」

現代重工業社内下請支会「下請労働者共同要求で団結闘争しよう」

チョ・ソンウン記者 2011.05.18 11:25

現代重工業社内下請支会のブラックリスト撤廃闘争が2か月が越えた。一日も 欠かさず現代重工業正門を回り、出退勤宣伝戦を行っている。この過程で現代 重工業の管理者による監視と写真採証、警備員たちの暴行事件が発生した。

だが、ブラックリスト撤廃闘争を支持する下請労働者の激励の携帯メールと、 配ったブラックリスト撤廃ステッカーを現場あちこちに付ける大切な行動が 組織されている。

[出処:蔚山労働ニュース]

現代重工業社内下請支会のハ・チャンミン副支会長は「難攻不落の現代重工業 に変化を叫び、もう2か月になる。それなりに心の準備もしたし、倒れないと固 く決心をしたが、考えていたような変化があったか、現場労働者の要求と怒り をきちんと代弁できたか、反省と新しい決心をしたい」とし「私の希望は現代 重工業で無権利状態の中で苦しむ下請労働者の権利と常識を私たちの力で取り 戻すこと」と強調した。

続いて「これは大げさなスローガンではない。8時定刻に体操し、土曜の有給化 で週5日を実現し、残業と特別勤務をしなくても暮らせる賃金、雨が降れば働か ない権利、政治的な自由が認められる現場、これらすべてを労働組合を通じて 要求できる現場、労働組合に加入してもブラックリストが作られない現場、これが 法であり常識だ」と力強く話した。

下請労働者が現代重工業で人間らしく暮す権利のためにも多くの悩みと自分の 運命を賭ける決断が必要だった。

ハ・チャンミン副支会長は「現場で働いている時、自分なりに自負心もあった し、仕事ができる管理者だという声をずっと聞いた。月給も少ない方ではなく、 家でも少なくとも平凡な家長として暮してきた。そうして10年を送った」とし 「しかし胸の中の火は年月が経つほど、減らずにますます熱くなり、火花を吹 きはじめた。何が私をこれほど疲れさせるのか? その答えを見つけるのに少な からぬ時間がかかった。ある日ふとリスが回転枠の中で餌に満足しながら、前 だけを見て走っているのを見た。自尊感、未来、希望がない回転枠の中で餌を もらって結局病気にかかり、生命を終えるリスの人生。まさに私の姿だった」 と述懐した。

続いて「子供たちも中学生でたくさん学費もかかり、契約貯蓄もしなければな らず、各種の生活費で毎月のお父さんの生活費の仕送で、一生お金を稼いでも 耐えられそうもなかった。子供たちを育て、その時にしたい事をして暮せるだ ろうか? その時まで生きているだろうか? 煩悶と対立の中で選択が必要だった」 として「家族らの配慮が切実に必要だった。明日すぐ死んでも後悔しない人生、 皆が豊かに暮せる世の中、非正規職差別がない世の中のために決断が必要だった。 金を稼ぐ機械でなく、一人の人間としての人間宣言でなければならなかった。 回転枠を飛び降り、大きな世の中に向かって走って行きたい気持ちを、小さな 対立と恐れは防ぐことができなかった」と決断の時間を吐露した。

合わせて「私の選択に少しも後悔はない。物質的に制約があり、世の中の変化 が思ったほど早くなくても、それは長い歴史の小さなひとこまでしかない」と し「人間としての自尊感、変化の情熱、弾圧と抑圧に屈従しない信念、誤りに 大きな声をあげられる勇気、欲を捨てて私が得たこうした大切な価値をどうして 金で換算できるか」と決意を明らかにした。

[出処:蔚山労働ニュース]

ハ・チャンミン副支会長の苦悩と決断、実践闘争は、完全に現代重工業下請労働者 のものだ。彼らも今日ハ・チャンミン副支会長のように悩んで苦しみながら方法を 探し、選択し、決断する時間の中にいるからだ。今ハ・チャンミン副支会長の 叫びは、現代重工業下請労働者の団結と直接行動を作り出すかけ橋になっている。

一方、現代重工業社内下請支会はこの2か月間のブラックリスト撤廃闘争の過程 で確認した現場からの支持と、小さいながら重要な行動、4.27選挙の過程で見 せた下請労働者の変化の兆候を読んで、要求案を拡大することにした。

彼らは「現代重工業は、昨年最大の黒字をあげたと騒ぎ、今年は鄭夢準(チョン・ モンジュン)大株主が574億の配当を受け取った。だが下請労働者は賃金の原状 回復どころか、賃上げにも答えない。下請労働者は賃金カット、手当て削減、 土曜無給化を補充するために物量が増え、残業と特別勤務でへとへとだ」とし 「社内下請支会は賃上げ、土曜有給化、夏季休暇同一適用、労災隠し根絶、 成果金同一適用と勤続研修差別支給廃止など、多様な意見を集めたい。下請労働者 の皆さん! 下請労働者共同の要求を中心に団結して、私たちの権利を勝ち取るために 行動に出よう」と訴えた。

金属労組は、現代車非正規職の身分保障を承認しろ

金属労組身分保障基金審議委員会は、5月4日に会議を開き、現代車非正規職 支会のドンソン企業組合員への身分保障を拒否した。

現代重工業社内下請支会は5月17日に声明書を発表して「金属労組身分保障基金 審議委員のこの決定は、具体的な闘争の情勢を考慮せず、極めて実務的で組合 主義的であり、官僚的な措置だ」とし、「この決定は、『すべての社内下請を 正規職化しろ』という現代車非正規職労働者の工場占拠ストライキの意義を傷 つけている。さらには根本的に「現場スト権」の源泉封鎖に向かっている」と 糾弾した。

続いて「金属労組が身分保障をするということは、その闘争の精神と目標戦術 の正当性を認め、共同で責任を持つという意味」とし「金属労組の綱領と規約 を実現するために、その先頭で犠牲を覚悟して闘ったドンソン企業の組合員の 身分保障を拒否することは、その意図とは無関係に現代車資本の利害を代弁す るもので、非正規職労働者全ての闘争を侮辱し傷つけ、破壊する行為」と強く 批判した。

現代重社内下請支会は「金属労組58次中執の資料集には、基金運営規定改正案 が上がっている。18日に中央委で扱われる予定だ。改正案の核心は、『個別の 判断による活動を厳格に判断して審議する。組織の決定事項だけに支給する』 という趣旨だ。これは下からの自発的な現場ストライキを規約で封鎖するとい う明白な官僚主義的改悪」とし「金属労組身分保障基金審議委員会のドンソン 企業組合員への身分保障拒否と、金属労組の決定と指針がない行動には責任を 持たないということを制度化することが同じよう現場のスト権を封鎖するとい うことなら、金属労組は闘う民主労組としての性格を完全に失う」と憂慮した。

また「われわれは身分保障審議委員の『拒否』の決定が、すべてを賭けて闘争 に出たドンソン企業の仲間たちに対する侮辱であり、この土地の850万非正規職 労働者に絶望をあたえるような明らかに誤った決定」とし「当然、誤った決定 に対する金属労組の謝罪と再発防止がなければならない。18日の金属労組中央 委で、旧ドンソン企業組合員への身分保障を承認するように訴える。それが唯 一誤りを正すところ」と強調した。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-20 11:01:33 / Last modified on 2011-05-20 11:01:42 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について