現代車、非正規職解雇者の家に『赤札』

牙山使用者側、工場出入も防ぐ...「労組弾圧するな」

現代車牙山工場社内下請支会(非正規職労組)のオ・ジファン教育部長は、1月 27日の夜、自宅に帰ってみると、混乱して息がつまりそうだった。法院がすべ ての家電製品に赤い差し押さえの札を貼ったのだ。

才能教育が学習誌非正規職労働者に労組活動を理由として20億ウォン損害賠償 請求をはじめ、個人が所有する車、家、給与通帳を仮差押さえし、労組幹部の 家にあるすべての家電製品に赤札が貼られてからわずか3か月半、今度は現代車 非正規職に行われた。

［出処:メディア忠清］

オ・ジファン氏の家のテレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、組み立てコン ピュータ5つの評価額はやっと62万ウォン。執行官は主人もいない家のドアをあ けて入り込み、差し押さえの札を貼って突然出て行った。社内下請支会のチ・ ヒョンミン事務長の自宅にも、すべての家電製品に差し押さえ札が張られた。

誰もいない家に入り、赤札を貼った法院の執行官は、閉っているドアを開ける 費用も請求した。オ氏が法院に電話で抗議したところ、返ってきた戻った返事 は「電子式の鍵でしょう? 執行費用に含まれます。」

「チ・ヒョンミン事務長が家に差し押さえの札が貼られたことについて電話し た。家にも貼られているだろうと思い、まず妻に家に帰っても驚くなと電話を した。実際に夜、家に帰ると気分が良くなかった。」

現代車使用者側は、解雇者である社内下請支会のチ・ヒョンミン事務長とオ・ ジファン教宣部長が、立入禁止および業務妨害禁止仮処分命令に違反したとし、 1月7日に法院に強制執行を申請した。法院は強制執行を認め、動産を差し押さ えて競売処分にかけると明らかにした。

［出処:メディア忠清］

使用者側は、昨年2月頃、労組幹部のオ氏、チ氏は解雇者なので工場への出入を 制限するとし、各々200、300万ウォンを支払うよう法院に請求した。法院は、 これを認め、工場の出入その他の行為(集会およびアンプ使用制裁など)を発見 した場合、1件当たり100万ウォンを支払えと決めた。

だが社内下請支会は、使用者側が仮処分申請をしたのは『労組弾圧』だと主張 してきた。解雇者の労組活動を防ぐ措置だということだ。実際、オ氏とチ氏は 労組の幹部をしており、これまで一生懸命に労組活動をしてきた組合員で、そ の結果、各々2003年6月、2008年12月に解雇された。彼らだけでなく、工場への 出入を拒否されている主な解雇者も、労組の幹部などをしており、一生懸命に 労組活動をしている組合員だ。

特にチ氏は労働委員会だけでなく、行政訴訟で不当解雇と決定されているのに、 使用者側はチ氏を復職させずにいる。

仮差押さえに至った今回の事件は、昨年7月22日に大法院が2年以上働いた現代車 社内下請非正規職労働者の不法派遣を認めた状況で、工場の出入を禁じた法院 の命令も法的な争いが予想される。

また、労使間で締結した団体協約に違反したという声もある。現代車使用者側 と正規職労組(現代車支部)の団体協約によれば、労組を訪問する時は、現代車 支部の常執幹部が引率し、現場に出入する時は幹部が同行することにした。 社内下請支会選挙遊説のために現代車支部幹部と現場に入ったのに、使用者側 がこの件で強制執行を申請したのだ。

「現代車支部幹部が同行して選挙遊説をした。ところが使用者側が法院に提出 した資料を見ると、解雇者だけを撮影して証拠資料として提出した。われわれ は、現場に入る前に使用者側の協力支援チーム職員に正規職同行の事実を通知 した。ところが法院が仮処分申請を受け入れた。会社は、私たちが法に違反し たというが、会社が法に違反している。法院も認めた現代車支部の団体協約に よる現場出入を相変らず妨害し、不法派遣が認められても非正規職を正規職に 転換しないという不法を行っている。」

非正規職労働者の妻、パク某氏は、差し押さえの札を見て「これはすべて私が 買ったのに、なぜ?」と言っていたと笑ったオ氏が最後に一言付け加えた。

「仮差押さえの札が貼られた日、現代車の昨年の営業利益が3兆ウォンを突破し、 史上最大の実績を記録したというニュースを聞いた。また翌日、現代車支部の 機関誌で、労使が旧正月前に生活困難者助け合い寄付として8億4千万ウォンを 渡し、『温かい隣人愛を実践』したという文を読んだ。ますます苦々しくなる。 クリスマスプレゼントに蔚山工場非正規職の通帳を仮差押さえして、旧正月の お年玉に牙山工場非正規職に動産差し押さえをプレゼントするというのか。」 (記事提携=メディア忠清)

▲赤札が貼られた家で正月を迎えるのは複雑な気分だというオ・ジファン教育部長。［出処:メディア忠清］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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