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現代車正規職労組「不法派遣、私たちの事案ではない」

非正規職支会「正規職化争奪まで全面ストライキ死守」

合同取材チーム 2010.11.19 08:16

現代車支部(正規職労組)は11月18日に四日間第1工場を占拠して全面ストを繰り 広げている現代車非正規職支会が要請した元下請共同闘争の要求について「非 正規職の不法派遣問題は、現代車支部ができる事案ではない」とし、はっきり 線を引いた。

現代車支部は18日朝、非正規職支会が17日に争議対策委員会を通じて社内下請 労働者全員の正規職化と鄭夢九会長の謝罪など、9月29日に現代車元請社側に発 送した要求が貫徹するまで全面ストライキ闘争を死守するという決定事項を受 け取り、支部拡大運営委員会懇談会を経て非正規職支会にこう回答した。

現代車支部は18日付の「非正規職ストライキ関連要請に対する回答」で「シー ト工場のドンソン企業廃業申告について会社との交渉窓口を要請し、これに関 する問題解決のために積極的に努力できる」と答えた。

だが「非正規職不法派遣問題は、すでに9月29日に金属労組と直轄支会の現代車 非正規職支会、忠南支部、全北支部が交渉の主体となり、21人の交渉委員を構 成し、現代車支部とは別途の交渉手続きを取ってきた事項で、現代車支部がで きる事案ではないと判断する」と明らかにした。

11月15日のシート1部ドンソン企業労働者闘争と第1工場CTS占拠ストライキの後、 非正規職会は現代車支部に送った16日付の文書で、△会社との交渉窓口の用意、 △シート事業部組合員の現場復帰とドンソン企業組合員に対する既得権の低下 ない雇用継承(07年7月以前の業者変更時の勤労契約と同一)、△ストライキ関連 の損賠および民事刑事責任を問わない(懲戒含む)、△連行者の釈放および被害 補償(病院費など)を要請した。

非正規職支会は17日、現代車支部に再度文書を送り「支会は要求貫徹まで全面 ストライキを死守することを決意した」とし、△代替人材阻止(正規職管理者お よび組合員、アルバイト、反対組作業者)、△食糧搬入、物品搬入、医療支援、 通信施設の確保、△全工場代議員の循環座り込みの組織化、△用役警備の退出、 △警察兵力が工場内に進入した時の強力な対処、△支会ストライキ闘争死守の ために現代車支部の共同闘争(残業拒否、特別勤務拒否、ストライキなど)組織 を要求した。

また現代車支部が会社と協議して解決すべき事項として、△交渉実施、△連行者 の釈放および負傷者の治療費支給を別途の文書で要請した。

これに対して現代車支部は17日に拡大運営委員会を開き、会社との交渉での 非正規職支会の要求事項を再確認して行うことにし、この日の午後、イ・ サンス主席副支部長が第1工場座込み場を訪問、非正規職支会イ・サンス支会長 と会った。

イ・サンス主席副支部長はその場で非正規職支会に事実上、ドンソン企業廃業 事態を先に解決し、座り込みを解除するという段階的な解決方案を要求した。

▲17日夜に会ったイ・サンス現代車非正規職支会長(左)とイ・サンス現代車支部主席副支部長(右).

非正規職支会はその日の夜に争議対策委員会を開き、△社内下請労働者全員の 正規職化、△不法派遣正規職化闘争の過程で不当解雇された組合員を正規職で 原職復帰、△社内下請労働者の入社日を基準として正規職と差別支給された未 払い賃金の支給、△現在まで進行中の非正規職労働者に対する構造調整中断な ど、既存の要求が貫徹されるまで全面ストライキ闘争を死守することを決定し、 18日の朝、争対委決定事項を現代車支部に伝えた。

現代車支部は18日の支部新聞で「非正規職支会が今後の問題を考慮せず独自の 行動に突入した部分は、私たちすべてに大きな負担」とし「今回の闘争に対す る正規職の仲間たちの共感と連帯の観点が不足している状況で、良い結果は期 待しにくい」と明らかにした。

支部は「事態解決の核心は、シートのドンソン企業労働者の無条件雇用継承と、 ストライキ関連の損賠および民事・刑事上の責任を問わないこと」とし「使用 者側は早く交渉窓口を作り積極的に事態解決をしろ」と要求した。

イ・ギョンフン支部長も支部新聞の論説で「非正規職支会には、現代車支部と 連帯と共感する闘争への戦術転換を願う」とし「それが現代車支部との間で起 きかねない対立と後遺症の憂慮を払拭し、勝利を勝ち取る近道」と書いた。

第1工場の占拠座り込みに対する現代車支部代議員の循環座り込み要請もこの日 は保留された。

現代車支部の態度は一言でいえば、今後の非正規職闘争に対して金属労組所属 支部として連帯と支持、援護には最善を尽くすが、非正規職の不法派遣問題は、 現代車支部の事案ではないということだ。

支部はこうした内容を18日の拡大運営委員懇談会で確認した後、支会に回答書 を送り、19日の午前8時30分に代議員非常懇談会を開いて支部の方針を説明する 予定だ。

現代車の非正規職支会の関係者は「不法派遣正規職化の要求は、非正規職3支会 と金属労組だけの要求ではなく、金属労組に属する現代車支部自身の要求でも ある」とし「現代車支部が初め不法派遣正規職化交渉の当事者として参加しな かったのは、代議員選挙などの支部のスケジュールを考慮したからだが、それ を理由として不法派遣問題は自分たちとは無関係だというのは理解できない」 と話した。

一方、現代車支部全州委員会は19日、非正規職正規職化ストライキに連帯する 正規職の残業を拒否することにして、本組の執行部とは対照的な姿を見せた。 (蔚山=蔚山労働ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-19 16:59:36 / Last modified on 2010-11-19 16:59:36 Copyright: Default

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