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「幸蔚協の反労働者的な行動、きっちり責任を問う」

民主労総蔚山本部、幸蔚協糾弾記者会見を開催

蔚山労働ニュース www.nodongnews.or.kr / 2007年06月27日15時02分

金属労組の韓米FTA反対ストライキを非難して、実力阻止をはじめた幸福都市 蔚山作り汎市民協議会(以下幸蔚協)という市民団体の会に対して民主労総蔚山 本部が強力に糾弾した。

▲民主労総蔚山本部は26日緊急記者会見を行って幸蔚協の反労働者的な行為を糾弾した。

幸蔚協は6月19日に行った金属労組の韓米FTA反対ストライキを糾弾する記者会 見に続き、20日には金属労組を訪問してストライキ撤回を要求した。 26日の午後には現代車蔚山工場正門に会員を動員し、物理力でストライキ 反対の行動に出るに至った。

こうした幸蔚協の動きに対し、民主労総蔚山本部は「自分たちの利益のために 親資本・反労働的で極右的な行動をはばからない」と深刻な憂慮を表明した。

蔚山本部は26日の午前11時、蔚山商工会議所前で記者会見を開き、「110万蔚山 市民を欺瞞するいんちき市民団体の幸蔚協は、現代車の労働者の人間らしい人生を 破壊し、奴隷状態に戻そうとする陰謀を中断しろ」と要求した。

50人余りの労働者が参加したこの日の記者会見で、蔚山本部は幸蔚協に対して 「商売人の集りである蔚山商工会議所が率先して現代車労組を殺すために作られた 歪んだ企業愛と運動の核心部隊」と主張した。

続いて「大韓商工会議所などの経済5団体の資本家は、破廉恥な報復暴行犯罪 を犯したハンファ・グループのキム・スンヨン会長の救命運動に出ている」と し、「資本家と中小商工人のあらゆる法律違反行為は先頭に立って保護し、労 働者の正当な要求と闘争には市民を動員して反労働者的行為を続けている」と 非難した。

▲この日の記者会見に参加した民主労総蔚山本部組合員は、商工会議所ロビーに保管された幸蔚協の集会用品をすべて外に引き出した。

蔚山本部は「表面では共生を掲げ、中では労働者失脚の先頭に立つ蛮行を行う いんちき市民団体の幸蔚協が、継続的な軽挙妄動で労働者の正当な権利を歪曲 するのであれば、必ずこれに相応する対応をする」と警告した。

この日の記者会見の後、労働者たちはイ・トチョル商工会議所会長との面談を 要求して建物に入る過程で、これを防ごうとした職員と一時衝突した。

「韓米FTA賛成・反対の討論を」

蔚山本部のハ・ブヨン本部長をはじめとする市民連帯などの市民団体会員は、 イ・トチョル商工会議所会長と面談して「幸蔚協は、金属労組のFTA反対スト ライキについて、本質は除いて行為だけを話している」とし「FTAの本質的な 問題について討論しよう」と提案した。

ハ・ブヨン本部長は「市民を動員して現代自動車前で集会をするのはとうてい 見過ごせない」とし「FTA締結で労働者が路上に追いやられれば、商工会議所 の看板を下ろせるか」と問いかけた。

市民連帯に所属する会員は「長い間蔚山で市民運動をしてきた市民団体がある が、まるで幸蔚協が市民団体すべての立場であるかのように話している」と指 摘した。

続いて「FTAに関して被害を受ける労働者がストライキをするのに、これを実 力で阻止せず、なぜFTAに賛成するのか討論をしよう」と提案した。

これに対してイ・トチョル商工会議所会長は「商工会議所は、幸蔚協に入って いる一つの団体に過ぎない。代表の権限はない」と責任を回避した。

イ・トチョル会長は「悪く言えば、労組の組織率が何%か」「いくらにもなら ない組織率で蔚山がストライキの都市という汚名を被っている」と主張した。

幸蔚協、現代車本館正門などで集会を開き「ストライキ撤回」を要求

一方、幸蔚協はこの日の午後、現代車本館正門、4工場正門、ミョンチョン正 門で600人を集めて「現代車支部ストライキ撤回」を要求する集会を開いた。

貸切りバスに乗って来た彼らは集会前各正門に集まり、弁当で昼食をすませた 後、午後3時から「現代車地域ストライキ撤回を歓迎する」「われわれは現代 自動車を愛する」等と叫んで現代車支部のストライキ撤回を要求した。

彼らは司会者の連呼でスローガンを繰り返し、一部の記者は彼らに繰り返して スローガンを叫ぶよう要求した。

またミョンチョン正門に集結した集会参加者の一部は工場に入ろうとしてもし た。彼らは「昼食を食べさせてくれて工場も見学させてくれると言われたけれ ど、これは何なのか」と話し、今回の集会がどのように準備されたのかを推察 させた。

ある参加者は現代車支部の幹部に「私が20代のときに銃も持たずに北朝鮮軍と 戦わなければならず、うらめしかった。わけもわからずにここにきて、こんな 場だとわかった... また私がやられた」と訴えた。

集会隊伍の整理のために参加したと思われるある大学生は、集会に参加した理 由を聞かれて「サークルのリーダーと担当教授の要請できただけ。理由は知ら ない」と話した。続いて韓米FTAについての立場を聞くと、「反対だ」と答え た。そこで「金属労組のストライキは韓米FTAに反対するためのもの」と説明 すると、彼はあわてた様子が歴然としていた。

幸蔚協のストライキ反対集会にも現代車支部は28日、29日のストライキを 強行するという立場を明らかにしている。(チョン・ギエ、チョン・ムンギョ記者)

「賃上げストライキは利己主義、FTA反対ストライキは名分ない」

「蔚山でストライキは無条件にNO」

幸蔚協は蔚山商工会議所、6.25参戦有功者会、工場長協議会など蔚山地域の 140の団体で構成されている。

これらの団体は、これまで現代車労組がストライキをする時に対策委などを構 成して「ストライキ反対」を叫び、現代車使用側に力を貸す役割を果たしてきた。

民主労総蔚山本部が配布した資料によれば、1992年1月の現代車成果給事態の 時、彼らは蔚山汎市民地域安定対策委を構成して蔚山市民を動員し、大和江の 官制デモをはじめ、右翼の宣伝カーで公権力投入の正当性を広報してまわった。

また2006年5月には「現代車鄭夢九会長生かす」汎市民署名運動を展開し、法 律違反者でも企業家なら生かさなければならず、労働者には法と原則の通りに 処罰することを主張して、労働界の非難を受けた。

続いて2006年7月には「蔚山企業愛実践汎市民協議会」という名義で「現代車 労組ストライキ撤回要求記者会見」を開き「賃金引き上げ要求は利己主義」と いう要旨の主張をした。今年の初めの現代車労組の成果金闘争の時も同じ内容 の記者会見を開き、ストライキ撤回を要求した。

特に今年の始めには蔚山商工会議所など地域32の団体で構成された現代自動車 事態対策委員会を結成し、10万市民決起大会を計画するなどの実力行使に出よ うとしたが、これは失敗した。

このように、現代車労組がストライキをする時に非難の声を高め、3月2日には 「現代自動車事態対策委員会」を母胎として幸蔚協(共同委員長イ・トチョル など)が構成された。

彼らは幸蔚協を発足させるにあたり、蔚山を無争議幸福都市にするために紛糾 の兆しが見られる事業場には、労使双方をあらかじめ訪問し、ストライキ自制 の圧力を加えるなど積極的に行動する計画を立てている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-28 01:43:55 / Last modified on 2007-06-28 01:43:56 Copyright: Default

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