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韓国:アシアナKO解雇300日、「苦痛の時間...元職復帰の履行を」
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アシアナKO解雇300日、「苦痛の時間...元職復帰の履行を」

10日に300日文化祭、13日に車両デモ

ウン・ヘジン記者 2021.03.10 14:05

新型コロナで整理解雇されたアシアナ航空下請労働者らが復職を要求して闘争を始めて300日になった。 国家基幹産業に数十兆ウォンの公的資金が投入されているが、 アシアナケイオーの労働者たちは職場に帰れない。

アシアナエアポート協力業者のアシアナケイオーは、 アシアナ航空の手荷物と機内清掃を担当する会社だ。 会社は雇用維持支援金を申請せず、無期限無給休職に同意しない労働者を昨年5月11日付で解雇した。 300日の闘争期間、テント座込場は3回撤去され、地方労働委員会に続いて中央労働委員会も彼らの不当解雇を認めた。 しかし1月15日、会社は労働委員会の判定に従わず、行政訴訟を提起するなど、彼らを復職させずにいる。

公共運輸労組、アシアナケイオー整理解雇撤回のための連帯の会(連帯の会)は、 整理解雇が発生して300日になった3月10日午前、 ソウル地方雇用労働庁前で記者会見を行って 政府と労働部がアシアナケイオー整理解雇事態解決に動くよう要求した。

彼らは「アシアナケイオー使用者側は、 今からでも中央労働委員会判決を認めて不当解雇を撤回し、 元職復帰を履行することを勧告する」とし、 また雇用労働部と雇用庁には 「地方労働委員会の判決が履行されているのかを管理・監督して、 これをアシアナケイオー使用者側に認めさせるように強い指導と執行を要求する」と明らかにした。

労組は現在、全職員循環勤務方式で労働委員会判定による元職復帰履行を要求している。 また、6人の整理解雇者に対して180日から270日に該当する失業給付を会社が支払う条件で、解雇期間の未払い賃金清算を要求している。 しかし使用者側が労組の要求を拒否して1月6日に行われた交渉は決裂し、 その後の交渉日程は決めることもできない状況だ。

アシアナケイオー支部のキム・ゲウォル支部長は 「300日は解雇者にとってとても苦しい時間だった。 『解雇は殺人』という言葉が何を意味するのかを知り、痛みと傷を負った。 不当解雇に対抗して闘った時間を鮮明に覚えている理由は、あまりにも苦痛な時間だったためだ。 鐘閣のアシアナ本社前でテント座り込み始めてから4日目に座込場を3回も侵奪された。 そしてその場で1トントラックと1人用テントで闘争を続けた」とこれまでの記憶を回想した。

それと共に「(アシアナケイオー下請労働者は)仕事が多い時はトイレ行くのにも顔色をうかがい、 客が捨てたチョコレート、パン切れで腹を満たさなければならなかった。 そしてエアコンがなく、作業服を3回、4回と乾かして働いたし、 暗い飛行機の狭い場所を行き来してあちこちにぶつかり、アザを作って働いてきた」とし 「会社は雇用維持支援金事業主負担額の10%も使わずに最低賃金の下請労働者を古草履を捨てるように捨てた」と話した。

連帯の会に連帯する労働解放闘争連帯のイ・ヨンドク活動家は 「アシアナケイオーの整理解雇事態は象徴的な事件だ。 新型コロナを迎えて口先では皆で国家災害を克服し、国家基幹産業の航空産業を救おうといった。 航空産業に数十兆ウォンの公的資金が投入されている。 労働者民衆の血税であるその金は、少なくとも労働者の雇用保障のために使われなければならない。 その金が財閥と債権団の借金を減らすために使われてはいけない」と批判した。

続いて彼は「アシアナケイオーは錦湖文化財団が100%の株式を保有している。 その理事長である朴三求(パク・サムグ)は、 機内食大混乱と乗務員セクハラ、自分の経営権防御のためにアシアナ航空をめちゃくちゃにした人だ。 アシアナケイオーの代表が交渉の場で、自分は命を賭けて有給休職を実施しようとしたが、 アシアナエアポートが防いだといった。 労働者たちはまさにこの多段階下請構造に置かれている。 アシアナケイオーの上にはアシアナエアポートが、 その上にはアシアナ航空がある。 整理解雇問題は本当の社長である朴三求(パク・サムグ)錦湖文化財団理事長が解決しなければならない」と批判した。

公共運輸労組のパク・ヘチョル首席副委員長は 「雇用労働部の存在理由を見つけられない。 そして存在理由を失ったこの部署をそのままにしておく文在寅(ムン・ジェイン)政府はさらに分からない。 公共運輸労組は単にアシアナケイオー事業場だけの不当性を知らせるのではなく、 この闘争で政府労働政策がいかに欺瞞的なのかを見せる」とし 「4月に定年をむかえる労働者が現場に戻れるように、最善を尽くしたい」と声を高めた。

一方、記者会見が終わって労組はソウル地方雇用労働庁長との面談が予定されていたが、 来週に延期された。 この日の午後6時にソウル地方雇用労働庁ではアシアナケイオー座り込み300日文化祭が開かれ、 13日の午後1時からは金浦空港で車両デモが行われる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-03-16 08:27:07 / Last modified on 2021-03-16 08:27:09 Copyright: Default

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