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「非正規職撤廃」の鉢巻きを巻く

[ヨンジョンのバカみたいな愛](106)韓国道路公社料金所料金受納労働者本社座り込みの話(8日目)(3)

ヨンジョン (ルポ作家) 2019.09.18 12:24

われわれは出勤した。李康来出てこい!

9月16日、韓国道路公社料金受納労働者たちによる金泉韓国道路公社本社座り込み8日目の朝。 秋夕連休を終えて、道路公社の業務が始まる日だ。 いつものように、午前5時前から座り込みをしていた労働者たちが起き始める。 前日は民主労総文化祭が遅くまであったからか、 特にあちこちからいびきの声がずいぶん聞こえた夜だ。 風邪の患者が続出して、あちこちで咳をする声が聞こえた。

韓国道路公社の職員が出勤する時間になると、 正門の前で韓国労総料金所労組の組合員が労働歌謡を流して出勤宣伝戦を始める。 8時になると、韓国道路公社の職員が座込場を横切って通ったり、入って見て行く。

「何か見ることがあって来たのですか?」

「おばさん!」

「何ですか?」

座込場を通る人の中には座込場と同じ階に事務室がある韓国道路公社の子会社職員もいる。 子会社と徴収員側労組、警察は、みんな韓国道路公社に座込場を通らない他の出入口を開放するよう要求したが、拒否された。 結局、労組-子会社間の議論で不便を減らす代案を用意する。

8時20分、朝の集会で料金受納労働者たちは「非正規職撤廃」の鉢巻きを巻いて決意を新たにした。 自分と仲間の頭に鉢巻きを巻く姿が悲壮に見える。 病気の労働者たちは別に表示をして、緊急状況での配慮が受けられるようにして、 警官にもこの内容を共有した。

▲非正規職撤廃の鉢巻きを巻く料金受納労働者たち[出処:ヨンジョン作家]

「右腕に鉢巻きを巻いている人は腰や脚が悪い患者なので、 警官はよく見てください。病気で高齢の人です。」

「高齢ではありません〜!」

「慶南高霊の仲間はいますか?」

民主一般連盟のナム・ジョンス教育宣伝室長がギャグで状況を揉み消してみようとするが、 世論は簡単に回復しない。 非常状況が発生した時、全体に共有する暗号は「パプ★□キョル」に最終確定した。 鉢巻きを巻いて仲間の背中を叩きながら、力強いスローガンで8日目を始める。

「われわれは出勤した。李康来出てこい!」

「ゴミ案を廃棄して直接雇用を争奪しよう」

非正規職は本当になくさなければなりません

「鉢巻きを膜と、さらに固くなって、ぎゅっと引き締まるような感じがしました。 『非正規職撤廃』という言葉もとても胸に迫ります。 以前は非正規職について何も知らなかったのに、 闘争をしていると本当に非正規職をなくさなければならないと思います。 私たちの息子も放送局で非正規職として警護業務をしていましたが、 本当に嫌な仕事だと言っていました。」

仁川営業所で19年間料金徴収員として働き解雇されたイム・スニョン氏は、 本社が金を払えば用役業者は半分程度をピンはねするので、月給は少なかったという。 スニョン氏も違わない。 スニョン氏は2001年に韓国道路公社仁川営業所に正規職で入社した。 しかし2009年、1日でアイロード(I-road)という用役業者の所属になった。 2008年末、李明博政権の「民営化」と「機関統廃合」等を内容とする 「公共機関先進化政策」によってソウルゲート営業所10か所の通行料受納業務が外注化されたためだ。

その当時、スニョン氏は非正規職が何か、自分が非正規職になるのかも知らなかった。 韓国道路公社用役業者所属で働いた後、最低賃金で、 あらゆるカプチル(パワハラ)を経験しながらが始めて非正規職が何か知り、 直接雇用闘争をするるようになる。

▲朝食をとる料金受納労働者[出処:ヨンジョン作家]

「われわれは初めから無条件、直接雇用でした。 用役会社で働きながら、年末にはクビになるかと思ってドキドキしながら暮らしました。 誰がクビになるかわからず、それが私かもしれません。 毎日不安に思いながら暮らしました。 子会社は用役よりさらに良くありません。 用役は契約期間ぐらいはありますが、 子会社は廃業申告して扉を閉めるかもしれません。 みんな解雇して会社を新しく作るかもしれないでしょう。 これまで私たちがどのように暮らしていましたか。 最低賃金で、その苦しい歳月を暮らし、 こんな良い機会がきたのに、なぜ子会社に行きますか?」

スニョン氏は腰ディスクのために治療を受けてから本社座り込みに入ってきたが、 警察や道路公社の職員と物理的な摩擦があるたびに悪化しないかと怖くなるといった。 座り込みを始めた後、腰から脚の痛みが激しくなったが、 通っていた病院で薬を処方されなければならない状況なので 薬も飲めずに粘っている。 家族はスニョン氏がしている闘争を応援しているが、 怪我をしないかずいぶん心配もしている。 スニョン氏はからだが悪いことを示すために、 この日は右腕に鉢巻きを巻いた。

1500人が一緒に行くことでのみ、良い雇用で働けます

スニョン氏は8月29日、 「勤労者地位確認訴訟」の大法院判決で、 韓国道路公社正規職だという判決を受けた。 だが、子会社転換に反対して直接雇用を要求して解雇された1500人が、 みんないっしょに復職するために闘争を続けるという。

▲同僚に鉢巻を巻く料金受納労働者[出処:ヨンジョン作家]

9月16日、韓国道路公社は大法院勝訴者の直接雇用対象者の職務に対し、 高速道路環境美化などの現場補助業務を付与すると言って、 事実上の子会社への転換を強要している。 受納労働者は料金受納労働者の中に腕や足に身体障害がある労働者は かなりの割合になるが、これらの労働者は事実上出て行けはことだと話す。

「皆苦しんでいます。患者も続出して... 皆で同じように苦労したのに、皆が同じように行かなければなりません。 それでこそ、より良い雇用で働けるからです。 夫は前に労働組合をした経験があります。 それで私がなぜこうするしかないのかをよく知っています。 怪我をしないように、がんばれと言っています。」

〈私の座り込み8日目〉

「途方に暮れています。 みんな防いで孤立させられているでしょう。 患者も現われて... 救社隊(韓国道路公社正規職)に押されて足首の靭帯が切れて中耳炎かかったのに、 隊伍を維持するため、死んでもここで死ぬ覚悟です。 1500人が一緒に行くのは、この道だけでしょう。 ここにいると日が経つことを忘れます。 夜か昼かもわからない。 文化祭は楽しいけれど、歌もできず、踊りもできないので、 やらされるかと心配しています。 私のからだが疲れているのか疲れていないのかわかりません。 慢性疲労でしょう。 深く眠れず、がさがさという音やいびきで何度も目覚めて... ただ食事だと言われれば食べて、集会する時間になれば集会して。 何も考えずに闘争しています。 考えていると外に出て行きたくなるでしょう。 ひたすら闘争。ひたすら闘争。 (韓国道路公社の立場は)何を話しても気にしません。 心から解決しようとする気持ちがありません。 (今日一日を一言で表現すれば?) 今日も無事に... そんな気持ちで、また一方では今日も何もなく終わるのか、 何かしなければならないのではないか、 そんなことを考えます。」 (公共連帯労組江原支部の組合員)

「腰から脚まで良くなくて、薬を飲んでいて精神がもうろうとしています。 そのためか、私は一度叫んだスローガンがまた思い出せません。 自由に運動ができず、陽光が見えないからか、ちょっと憂鬱です。 今日は(外での)集会が短くて良かったです。 私は病気なので人だと集会が短く、休み時間が多かったらうれしい。 ここは、ホコリの中でご飯を食べなくていいのでうれしいです。 病気でも、中の人がひとりでも多ければ闘争がはやく終わるだろうと思って入ってきましたが、 私ができるだけのことをやります。」 (チェ・ギョンイ、慶南一般労組)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-09-24 07:20:11 / Last modified on 2019-09-24 07:20:14 Copyright: Default

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