警察、未払賃金を受け取るために社長宅を訪問した労働者にテイザー・ガンを乱射

退職金持ち逃げ下請業者...警察がテイザー・ガンを「乱射」... 指針違反の議論

警察が未払い賃金が支払わないことに抗議した労働者4人にテイザー・ガンを撃った事実がわかり、議論が予想されている。 テイザー・ガンの使用に関する自らの指針に違反した情況が明らかになっても、警察は特別に釈明はしなかった。

［出処:民主労総大邱本部］

10月22日午後8時30分頃、慶北大病院駐車管理解雇労働者と労組幹部3人は、 大邱市中区三徳洞にあるマンションの前に集まった。 9月30日、慶北大病院との契約が終了した後も駐車管理労働者たちに未払いの賃金約9千万ウォンと退職金約2億4千万ウォンを支払わない用役業者のセロムエスティ社長、 チョン某氏(72)に退職金支払いを要求するためだった。 彼らは同日午前にもチョン氏に退職金の支払いを要求したが、受けることができなかった。

チョン氏の所在地を確認し、退職金の支払いを要求するために民主労総関係者7人が集まった。 当時、現場にいた民主労総大邱本部のパク・ヒウン事務局長によれば、 社長の通報で午後9時20分頃に警察が出動した。 警察はマンションの前に座っている彼らを新型採証装備と動画カメラで撮影を始めた。 撮影の理由と所属を言えと抗議すると、その後、追加で警察人員が増員され、彼らを「公務執行妨害」だとして逮捕を試みた。

急な逮捕に民主労総の関係者が抗議し、この時に警察はテイザー・ガンを発射した。 民主労総関係者3人がテイザー・ガンに当たり、1人は逃げた。 テイザー・ガンに当たったある労働者は、警察が続けてテイザー・ガン四発を撃ったと主張した。

▲警察が倒れた労働者にテイザー・ガンを撃っている。［出処:医療連帯大邱支部］

労組側の主張のとおりなら、この日、警察はテイザー・ガンの使用指針を破った。 警察の現行の「スタンガン使用および管理指針」には、 妊婦、老弱者、手錠などで身体の自由が拘束された者、単純酒酔者、暴力を伴わない騒乱者などにはテイザー・ガンを使ってはいけないと規定している。

パク・ヒウン事務局長は「警察が不法採証を始めたので口論になったが、全く暴力はない状況だった」とし 「賃金を払わない社長は見過ごして、逆に社長の通報で賃金未払いに抗議している労働者にテイザー・ガンを乱射した」と話した。

また警察は当日現場で警察に抗議した医療連帯大邱地域支部のパク・ソヨン組織局長を午後9時50分頃、 住居侵入罪で後手に手錠をかけて現行犯で逮捕した。

これについて大邱中部警察署のキム・ジェグン三徳地区隊長は 「(テイザー・ガンの使用は)公務執行を妨害したため」と説明した。 ニュースミンが「暴力を伴っていないので関連規定違反ではないか」と尋ねると、 「要件をすべて備えていた」とだけ説明した。 テイザー・ガンをどう撃ったのかという質問には「正照準していない」と話した。

聯合ニュースによれば、警察のテイザー・ガン使用は2012年の199回から2013年に271回、2014年には328回と毎年増えており、 2015年には6月末基準で使用回数が201回に達した。

慶北大病院は「駐車台数減少」を理由に下請企業駐車管理労働者26人を解雇した。 解雇労働者に退職金が支払われていない事実が明らかになったが、 特別な措置を取らず、過剰鎮圧の議論まで起きていることに解雇労働者たちは憤激を放っている。

［出処:ニュースミン］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。