正義具現司祭団、朴商玉大法官候補者に辞任要求

聴聞会合意にも朴鍾哲拷問致死捜査「縮小、隠蔽」議論相変わらず

カン・ハン記者 2015.03.26 11:16

カトリック正義具現全国司祭団が朴商玉(パク・サンオク)大法官候補者(58)の辞任を要求している。

正義具現司祭団は3月25日に声明を出し、朴候補者が朴鍾哲(パク・チョンチョル)拷問致死事件を隠蔽し縮小した張本人の一人とし、「朴商玉氏のまとまりのない弁解をすべて信じるとしても、彼が真相を明らかにすることが出来ない無能な検事、外圧に屈服して権力と妥協した検事だったという事実には変わりない」と批判した。

また正義具現司祭団は「拷問致死を隠した者に国民の権益を守護する資格と能力はない」という新政治民主連合が人事聴聞会の開催に同意したとし、セヌリ党と新政治民主連合の深い反省を要求した。

昨日(3月24日)、民主社会のための弁護士の会、民主主義法学研究会、民主化のための全国教授協議会も、朴商玉候補者の辞任を要求した。

これらの団体は「朴商玉候補者は朴鍾哲拷問致死事件の縮小、隠蔽疑惑に対し、捜査チームの一員として最善を尽くしたと弁解している」とし「最善を尽くしたが、事件の真相がわからないのなら、検事としての最低限の資質もない。分かっても黙認していたのなら、正義と人権を無視して不正に目をふさぎ、既得権に便乗する態度を見せたこと」と指摘した。

朴商玉候補者は申暎澈(シン・ヨンチョル)大法官の後任として去る1月21日、梁承泰(ヤン・スンテ)大法院長が大統領に任命提案した。朴候補者は1984年にソウル地検で検事生活を始め、 2009年にソウル北部地検長を最後に退任し、 2014年から韓国刑事政策研究院長として働いてきた。

新政治民主連合と市民社会団体は、朴候補者が1987年に朴鍾哲拷問致死事件捜査チームにいたのに、きちんと捜査権を行使しなかったと指摘してきた。これに対し、朴候補者は事件当時、捜査チームの「末席検事」でしかなく、捜査の状況や隠蔽の事実を知る位置になかったと釈明したが、新政治民主連合は控訴審の公判調書を基礎に朴候補者が拷問警察官に形式的な質問をしただけで拷問への加担について積極的に尋ねなかったと主張した。

セヌリ党と新政治民主連合は、朴候補者の任命同意案が国会に提出されて58日目の 3月24日に人事聴聞会を開催することに合意した。

1987年、ソウル大学生だった朴鍾哲は、治安本部対共捜査2団に連行され、調査中に拷問で死亡し、その後数か月間、全国で続いた追慕、拷問糾弾デモが1987年6月抗争に拡大した。

当時、正義具現司祭団は1987年5月17日にソウル明洞聖堂で時局ミサを奉献し「朴鍾哲君の拷問致死事件は操作された」と暴露し、ソウル地検は5月21日、朴鍾哲拷問に加担した警官がさらに3人いると発表し、彼らを拘束した。(記事提携=いまここ(チグミョギ))

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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